「そう言えば、飛電とZAIA、5番勝負とかやってるらしいね。毎回トラブってるらしいけど。」
『あぁ。ZAIAが企み、勝利が確定しているからな。』
?
「どういう事だ?」
『飛電のヒューマギアに対するラーニング技術への理解は未だ未熟だ。
複雑な対応が求められる討論番組などできる筈も無い。
些細な事で暴走し、飛電が敗北する。これが結論だ。』
「そうなのか。ってか、そんなヤバいの販売してたのか飛電は!
それならZAIAが勝って当然だな。ちなみにZAIAは何で飛電と勝負しているんだ?」
『兵器の製造・販売のためだ。』
「いや、ZAIAもヤバいじゃん。主目的が加害な分もっとヤバいじゃん。」
こうなったら、この前買ったリクルートスーツで。
『何をしている?』
「あんま見苦しい物を公共の電波に載せるのは、教育に悪いからな。人間に対してもヒューマギアに対しても。」
「ここが、そのスタジオだな」
何か騒がしいな?
『飛電はお前の想像よりも愚かだったようだぞ。』
「えっ!」
急いで突入!!
✳︎ ✳︎ ✳︎
《或人side》
「汚え人間は滅びろ!」
「お前が言うな!」
チェケラが暴走したかと思ってら、知らない人が顔面にハリセンを叩き込んだ。
まさかZAIAの人間?!
「ここは、討論の場だ。
たとえ、相手が法を犯していたとしても、それを暴露する場所じゃない。
お前も!ルールを破る汚ねえ真似したんだ!レッドカードで一発退場だ!
壁際で待ってろ!」
ん?違うのか?
「はいはい。皆さん急いでセットを戻して。
まだ尺あるでしょ。急いで再開しますよ。」
「何を言ってるんだね、君は。ヒューマギアがこれだけの騒ぎを起こしたんだ。終わりだ。終わり。」
「由藤政光先生。
先程の映像については、後ほど両方警察に届けましょう。その方が白黒はっきりしますからね。
ZAIAの天津さんでしたね。
飛電の映像が嘘だとすると、ZAIAスペックは何もしてないですよね?討論でも有用だと示しましょうよ」
「おや、もう元通りですね。流石テレビ局スタッフの方々です。」
時間を稼いでいたのか?
「確か、飛電の番でしたね。
ヒューマギアは確かに雇用を奪うでしょう。暴走もするでしょう。
しかし、それは人間も同じです。就職は椅子取りゲームと揶揄されますし、暴走して他者を傷つけることもあります。
そこに大きな差は無いのです!
皆さんは覚えていますか?
ZAIAがAIMSに提供したギーガーが暴走したとき、ヒューマギア達のお陰で多くの人々が救われた事を。
皆さんは知っていますか?
介護職などの人材が不足している事を。
ヒューマギアが本当に必要とされる場を私達は理解できているでしょうか。
私達は本当にヒューマギア達に向き合えているでしょうか。
飛電社長、後はよろしく」
「はい。ありがとうございます。
ヒューマギアは雇用を奪う存在ではありません。
人が夢に向かって飛ぶのを支えてくれる夢のマシンです。
皆さんと夢に向かって飛ぶために、清き一票をお願いします。」
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良かった。なんとかなった。
「チェケラを止めてくれて、ありがとうございました。」
「ありがとうじゃないよ。このボンクラ!」
ボンクラ!
「犯罪を取り締まるのは、警察の仕事でしょ。自分達で乗り込まない!」
うっ
「秘書さんも。ちゃんと止めて。
まったく。この程度の判断もできないなんて、自治都市なんてできるのかねぇ。
おっと、時間だから帰るね。いろいろ頑張って!」
「ちょっと!」
もう行っちゃった。
何だったんだ、あの人は。
《side out》
「どうだった、アーク。これなら飛電は勝てそう?」
『約7割の確率で勝つだろう。トラブルの前後での視聴率の差による影響が大きい。』
「そっか。一安心だな。」
後は、飛電が暴走の"向き合うべき"原因と向き合うかどうかかな。