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ありがとうございました!一話目からこんなにお気に入り登録していただいて嬉しいです!
また、一話目にしてもう感想を貰っちゃいました。もう嬉しいことこの上ないです。
本編どうぞ!
早朝5時。まったく静かで、日が昇りきらない住宅街を歩く俺と姉ちゃん。
行く先はもちろん……
「蒼真!後三分で二郎よ!」
「なんで姉ちゃんは朝からそんなにテンションが高いんだよ……。しかも朝から次郎って正気じゃないんだけど……。」
「私はデュエマのお陰でピンピンしてるわ。私のアツかりしカードがぶつかり合う様はいつ見ても爽快ね。やっぱりデュエマは割りとレベルの高い合格点を越えてくるようなバトルをオールウェイズ提供してくれるのよ。」
「オールウェイズ構文気に入ってるの……?」
「今日はあなたの胃袋をとことん鍛えるわよ。目標はカービィね。カービィって言ってもwiiのときの。」
「人間じゃないものを目指すの!?しかもwiiの!?」
「フフッ、次郎ラーメンでくたばってたら女じゃないわよ?」
「俺は男なんてすけど……。」
「朝からいいツッコミね。あなたやっぱり向いてるわよ。がんばりなさいよ?」
「何を!?」
「ちなみに今から行く店は普通盛りがないけど蒼真なら大丈夫よね?」
「それ今言う!?席を予約する前に言ってくれよ!」
「私も昼夜ぐちゃぐちゃな生活を送ってるとね、体内時計も狂ってくるのよ。つまり朝5時から脂マシマシでもいいと言うことね。私のハザードレベルはとっくに5.0よ。」
「は、ハハ……。」
姉ちゃんは今日も、朝から意味が分からない。
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ガラガラガラ
「巴ちゃん、二名で来たわよ。」
「ど、どうも~」
「ヘイラッシャイ!!」
「うわこの人声デカッ!!」
ここの店員さん、宇田川巴さんという人が接客してくれたが…顔近いし声がデカイ。なるほど……これが二郎ラーメンの恐ろしさ……。
「あら蒼真。何をそんなに恐れているのかしら?」
「い、いや!別にビビってねえよ!?」
「顔に書いてあるわよ?なろう小説の主人公にビビるモブキャラみたいな顔してるわよ。」
「え?え??そんな顔してたの俺?」
「もう仕込みはバッチリだからな!さあ二人とも座ってくれ!」
「いちいちこの声量なの…?」
ということで席で座って待つこと三分…。
「へいおまち!!!」
「鼓膜ぶっ飛ぶんだけど……。姉ちゃんの鼓膜は大丈夫?」
「大丈夫よ。見ての通りなにも聞こえないわ。」
「鼓膜やられちゃってる!?」
「ウソウソ。大丈夫よ。さあ来たわよ全部マシ!」
「おおすげえ量……ってちょっと待って!?俺のまで全部マシになってるんだけど!?」
「これを完食しなきゃ真の女にはなれないわよ?ねえ巴ちゃん。」
「そうだ!蒼真も女になりたきゃ全部食ってみろよ!」
「あんたらはどんだけ俺を性転換させたいんだよ!?……だが…全部食ってやる!いただきます!mgmg……うわウマッ!」
「これよ、これこそ二郎のラーメンよ!このワシワシした食感!どれだけ食べても飽きないわよ!ああ~私のスキマ結界は無限よ!!」
「相変わらず姉ちゃんはなに言ってるんだか分からねえが……これはいけるぞ!野菜食べてみるか……。」
「待ちなさい蒼真!」
「ふぇっ?」
「野菜はデザートよ!」
「……………??????????????」
「何がなんだか分からない顔をしてるわね?でも二郎での野菜はデザートよ。最初に食べるなんて言語道断よ!ソウルソサエティで卍解を封じられた死神に等しいわ!」
「そんなかっこいいもんなの!?」
「ズルズルズル……やっぱり朝5時には豚の背脂が効くわね。これで私もナルトの気分よ。はあ…イルカ先生~!!キャー!!!!」
(相変わらず姉ちゃんは何を言ってるんだか分からねえが…とにかく、朝5時から二郎というのも悪くない。この濃厚で健康なんか考えてないスープ、そのスープを染み込ませた極太麺、全てがたまらない。)
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三分後
(な、なんだ……?この急に腹にずっしり来る感覚は……?)
「あら蒼真、何か問題発生かしら?」
「い、いや!?な、なんでもねえよ!?」
「蒼真ったら……分かりやすすぎるわよ。でもこれが二郎ラーメンを乗り越えるなら誰もが経験する"魔物"よ。」
(魔物……?そ、そうか!スープを吸った麺が俺の胃の中で今さら膨れ上がった!しかもそのスープがやたら濃厚で油まみれだから……!)
蒼真、ここで気付く……!
濃厚スープを吸った麺の攻撃力!
胃袋への圧倒的重力っ……!
気付かなくていいものに気付いてしまう蒼真の感の良さが、ここに来て胃袋へ牙を剥く!
(ヤバいヤバいヤバい…!どんどん来る…!山盛りになったもやしを食べ終わっていよいよ麺って時に…!こんなの俺の計算ミスじゃねえか!しかも!さっきから店主の笑顔がこええ!完食してくれるよな!って圧をかけられてるみてえだ!)
チラッ
「フンフフンフーン♪」
(なんで姉ちゃんは鼻歌歌いながらがっついてんだ!?もう胃袋が背中まで膨れ上がってんだろ!?)
「な、なあ姉ちゃん…俺そろそろお腹いっp」
「蒼真、ここは墓地肥やしの時間よ。マナを貯めて後はひたすらに耐えるのよ!」
(やっぱり姉ちゃんは訳わかんねえ!!結局俺どうしたら良いんだよ!?)
「あら?巴ちゃん。麺の中にチャーシューが入ってるけど……。」
「おう!いつも来てくれるからサービスだ!ありがたく受け取ってくれ!!」
「……え?さ、さすがに俺のラーメンには入ってn」
「もちろん蒼真にもサービスで入れてある!これ食って真の女になれぇ!!」
「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
店主の目、千聖のテンション、思わぬ追加のチャーシュー……あらぬ逆境が蒼真を蝕む…。そしてさらに耐え難い事態が蒼真を襲う…!
ガラガラガラ
「へいらっしゃい!」
「あら?花音じゃない。」
「え……?かのねえ…?ど、どうして…?」
「二人ともおはよう。私も食べに来たんだぁ。」
「な、なあかのねえ。俺のを少し食べてくr」
「いつもありがとうございやす花音先輩!何しましょう!?」
「ふええ……どうしよう…。迷っちゃうよぉ…。じゃ、じゃあ!野菜マシマシショウガアブラ唐揚げでおねがい!」
(…………え?)
「フフフ、やっぱりマシマシに限るわね。」
「そうだね!やっぱり朝はマシマシだよ!」
「姉ちゃん、かのねえ……俺もう限界…」
「蒼真!ここが踏ん張りどころよ!」
「そ、そうだよ蒼真くん!ここからがメインディッシュだよ!今からが美味しいところなのに……ここで諦めたらもったいないよ!」
救いの女神と錯覚していた花音。
一瞬にして死神に化ける。
だがこれも、花音なりの……配慮っ……!
(あは……アハハハハ……。そ、そうだよな。かのねえも姉ちゃんも優しいからきっと励ましてくれたんだよな……。いやいやいや!!これさらに追い込まれただけじゃね!?となると残された道は……!)
「よ"お"お"お"お"お"し!藤松蒼真!これ食って男になりまーす!!」
「蒼真……。お姉ちゃん、涙出ちゃったわよ。ついに女になるのね!」
「蒼真くん……!やっと女になるんだね!」
「誰も俺を男として見てねえ!?」
結局のところ、二十分という時間を費やし、蒼真、完食し、果てる。やりもうした後は、千聖におんぶして貰いながら、花音と一緒に、退出っ……!
しかし!蒼真はやりもうしたのだ!あの全部マシをっ…!
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その帰り道っ…!
「あ~美味しかった!千聖ちゃんもいると思わなかったから嬉しかったよ!蒼真くんも嬉しそうな顔してるね。」
「うふふ、そうね。一杯食べて気持ちよく寝ちゃって……全く…。かわいいじゃない。」
「白目向いて顔色悪くしてるのが気持ち良さそうに見えるか……?」
結局あの後、千聖と花音は味変で替え玉を一杯注文っ……!
そのとなりで蒼真、ただ気絶してるだけ……!至福(?)の傍観っ……!
「ねえ千聖ちゃん、蒼真くん。この後スイーツバイキング行こうよ!こってりしたもの食べたし……甘いもの食べたくなっちゃった……。」
「いいわね。蒼真ももちろん行くわよ!」
「……もういっそ殺してくれ……。」
次回!
いつも通り藤松家でだらだらする千聖とその様子を見守る蒼真。そこにチャイムっ…!
「誰だろう…。はーい、どちらさm」
「そーまくーん!たーすーけーてー!!!!!」
そこに現れたのは課題を山積みに抱えた戸山香澄っ…!
流星の大災害の予感っ……!
次回 「流れ星、藤松家に落ちる」
読了、ありがとうございました!