ゼロの人造人間使い魔   作:筆名 弘

60 / 91
お久しぶりです。総投稿数60話目に登場人物紹介その一を投稿します。

……時間稼ぎ、申し訳ありません。しかも、思いのほか長くなってしまい、二分割になってしまいました。作者の備忘録も兼ねていますので、ご容赦ください。


 登場人物紹介その一 ※第五章までのネタバレ注意

ゼロの人造人間使い魔登場人物その一(本作への登場順に記載)

 

※第二章断章終了時までの名前入り登場人物に限ります。

※第五章開始時点までのネタバレがあるため、閲覧にはご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セル(本体):

 ドクターゲロのコンピューターによって創造された究極の人造人間。孫悟飯との最終決戦時にルイズによって、ハルケギニアに召喚された。本来の形態は、『超完全体』だが、召喚された際に『第一成体』に変化してしまった。

 ルイズとの契約によって、左手の甲にルーンが浮かび上がり、虚無の使い魔の一体『ガンダールヴ』となる。三体の分身をハルケギニア各地に派遣し、暗躍させている。

[戦闘力]人造人間16号戦と同等。

[能力]形態は『第一成体』だが、『超完全体』と同じく、瞬間移動をはじめ、セルとしてのあらゆる能力を使用可能。

『虚無の使い魔ガンダールヴ』としての能力も一応、行使可能。

 

[第五章開始時点]タバサ救出後、アーハンブラ城から、ルイズ達とともにヴァリエール城へ瞬間移動した。

 

 

 

ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール:

 トリステイン王家に連なる名門貴族ヴァリエール公爵家の三女。トリステイン魔法学院に在籍する十六歳。春の使い魔召喚の儀において、セルを召喚してしまう。幼い頃から、魔法に失敗し続けたことから、『ゼロ』の二つ名で呼ばれていた。自他共に認める美少女だが、十六歳にしては、ややスタイルが貧弱なのが悩み。

 『王権守護戦争』において、伝説の魔法『虚無』に覚醒、『虚無の担い手』となる。それに伴い、二つ名が『蒼光』に変わる。

[所属・官職]トリステイン魔法学院二年生・トリステイン王家直属近衛特務官

[系統]虚無

[ランク]?

[二つ名]『ゼロ』→『蒼光』

[使い魔]セル(本体)

 

[第五章開始時点]タバサ救出後、アーハンブラ城から、セル達とともにヴァリエール城へ瞬間移動した。ちなみに失神中。

 

 

 

ジャン・コルベール男爵:

 トリステイン魔法学院において二年生の教務主任を務める男性メイジ。没落したトリステイン貴族コルベール家の当主で四十二歳、独身。控えめな態度と冴えない見た目に反して、「炎蛇」の二つ名を持つトライアングルメイジであり、実戦経験も豊富。春の使い魔召喚の儀を監督し、ルイズによるセル召喚を見守った。

 メイジでありながら、非常に開明的な人物で、様々な研究を行っている。「王権守護戦争」での活躍によって、教え子であるキュルケに言い寄られており、困惑中。

[所属・官職]トリステイン魔法学院教務主任・元魔法研究所第三実験小隊隊長

[系統]火

[ランク]トライアングル

[二つ名]「炎蛇」

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]ルイズ達とともにタバサ救出作戦に参加後、ヴァリエール城に瞬間移動。

 

 

 

キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー:

 トリステインの隣国、帝政ゲルマニアからの留学生であり、ルイズの級友。代々優秀な火メイジを輩出するフォン・ツェルプストー家の出身で非常にグラマラスな肢体を誇る十八歳。ルイズとは、実家同士の因縁もあり、衝突が絶えなかったが、フーケ捕縛を契機に親しくなる。タバサとは、以前からの親友であり、彼女の境遇も把握していた。

 「王権守護戦争」に留学生仕官として参加。ロサイス防衛戦時のコルベールの奮戦に心奪われ、彼に想いを寄せるようになる。

 使い魔として、火竜山脈出身のサラマンダー、フレイムを従えている。

[所属・官職]トリステイン魔法学院二年生

[系統]火

[ランク]トライアングル

[二つ名]「微熱」

[使い魔]フレイム

 

[第五章開始時点]ルイズ達とともにタバサ救出作戦に参加後、ヴァリエール城に瞬間移動。

 

 

 

シエスタ:

 トリステイン魔法学院で働く平民のメイド。トリステインでは、珍しい黒髪黒瞳を持つ十七歳。セルと最初に出会ったハルケギニアの平民であり、セルに手洗い洗濯について指導した。さらにギーシュから、理不尽な叱責を受けた際に、セルに助けられたことから、特別な感情を抱き始める。トリステイン有数の港町ラ・ロシェール近郊のタルブ村出身。彼女の曾祖父は、セルが召喚された地球から、タイムマシンに乗ってハルケギニアへ漂着してしまったという経緯がある。

 酒乱の気あり。

[所属・官職]トリステイン魔法学院所属メイド・ルイズ専属メイド(非公式)

 

[第五章開始時点]魔法学院で職務に励んでいる。

 

 

 

イヴリーヌ・ド・シュヴルーズ:

 トリステイン魔法学院で土系統の授業を受け持つ女性メイジ。セルを召喚して初めての授業で、ルイズに「錬金」の実践を指示し、その爆発に巻き込まれる。

 「王権守護戦争」に教職仕官として参加。

[所属・官職]トリステイン魔法学院教師

[系統]土

[ランク]トライアングル

[二つ名]「赤土」

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]特別休暇中に土系統の新たな研究書を執筆している。

 

 

 

ギーシュ・ド・グラモン:

 トリステイン王国陸軍元帥を父に持つグラモン伯爵家の四男で、ルイズの級友。常に薔薇を携帯するナルシストな十七歳。土系統のドットメイジだが、「錬金」の実力は、同級生からも一目置かれていた。二股がバレた責任をシエスタに押し付け、糾弾していた所をセルによって痛烈に批判され、決闘に及ぶ。結果、手も無くあしらわれ、自身の姿を省みるように諭される。想いを寄せる同級のモンモランシーとは、二股騒ぎで疎遠になったものの、戦役前後にはよりを戻していた。

 「王権守護戦争」では、率先して学徒仕官に志願。ロサイス防衛戦では、コルベールの指揮の下、奮戦した。

[所属・官職]トリステイン魔法学院二年生

[系統]土

[ランク]ドット

[二つ名]「青銅」

[使い魔]ヴェルダンデ(ジャイアントモール)

 

[第五章開始時点]ルイズ達とともにタバサ救出作戦に参加後、ヴァリエール城に瞬間移動。

 

 

 

マリコルヌ・ド・グランドプレ:

 ギーシュの悪友である風のドットメイジで二つ名は「風上」。小太りな体型にコンプレックスを感じている。また、ギーシュをはじめとする友人たちには、特殊な性癖を持っていることを看破されていた。

 「王権守護戦争」では、ギーシュらとともに学徒仕官として従軍。ロサイス防衛戦では、タバサら同じ風メイジたちと活躍した。

[所属・官職]トリステイン魔法学院二年生

[系統]風

[ランク]ドット

[二つ名]「風上」

[使い魔]クヴァーシル(フクロウ)

 

[第五章開始時点]特別休暇中に、とある女生徒といい感じになりつつある。

 

 

 

サマンサ・オブ・ロングビル:

 魔法学院長オスマンの専属秘書を務める二十三歳の知的美女。メイジであり、かつては貴族の位も持っていたが、諸事情によって貴族から廃され、オスマンいきつけの酒場で給仕をしていたところを見出され、彼の秘書となった。オスマンの奇行に過激なリアクションを返すことが多い。

 正体は、後述の「土くれ」のフーケ。

[所属・官職]トリステイン魔法学院学院長専属秘書

[系統]土

[ランク]?

[二つ名]?

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]※フーケ参照

 

 

 

オットマン・ド・”オールド”・オスマン:

 トリステイン魔法学院学院長を務める王国最高峰のメイジ。その年齢は、百歳とも三百歳とも言われている。トリステインにおけるメイジの最高位称号「オールド」を冠する唯一の存在だが、普段は秘書ロングビルにセクハラをするしょうもないスケベ老人だと思われている。

 セルの異質さを最初から認識しており、様々な便宜を図りつつ、警戒もしている。トリステインの実質的な宰相、マザリーニはかつての教え子である。

 「王権守護戦争」時は、高齢から従軍はせず、王立図書館から禁書「異伝ゼロ・ファミリア」を「穏便」に借り受け、その解読に当たっていた。

 一見すると、ネズミにしか見えない使い魔モートソグニルを従えているが、実際は特殊な魔法生物「魔吸鼠」の末裔である。

[所属・官職]トリステイン魔法学院学院長・王立魔法アカデミー終身名誉顧問

[系統]一説では、すべての系統を扱えるらしい

[ランク]スクウェア(モートソグニル使用時はヘプタゴン)

[二つ名]「百魔」

[使い魔]モートソグニル(魔吸鼠)

 

[第五章開始時点]休暇返上で、「異伝ゼロ・ファミリア」を解読中。

 

 

 

タバサ:

 ガリア王国からの留学生であり、ルイズの級友。十五歳でトライアングルに達した風メイジであり、「シュヴァリエ」の称号を持つ騎士でもある。ルイズよりも、細身のスタイルのため実年齢よりも幼く見られることが多い。常に無口かつ無愛想なため、親友であるキュルケ以外とは、会話すら稀である。フーケ捕縛を機にルイズとも親しくなる。見た目に反して、かなりの健啖家であり、独特の苦味を持つはしばみ草のサラダが好物。

 本名シャルロット・エレーヌ・オルレアン。ガリア王弟オルレアン公の遺児であり、本来はガリア王国の王位継承権を持つ王族だっだが、三年前のオルレアン公逝去を受け、王家から廃され、従姉である王女イザベラの配下となることを強制された。心を壊された母を救うため、ルイズの拉致を命じられたが、失敗。アーハンブラ城に幽閉され、母と同じく心を壊されそうになったが、セルとルイズ達によって救出された。

 伝説の「風韻竜」イルククゥを使い魔とするが、普段はただの風竜「シルフィード」として振舞っている。

[所属・官職]トリステイン魔法学院二年生・元ガリア王国北花壇警護騎士団花壇騎士

[系統]風

[ランク]トライアングル→スクウェア

[二つ名]「雪風」

[使い魔]イルククゥ(シルフィード)

 

[第五章開始時点]アーハンブラ城から母親共々、ルイズ達によって救出され、ヴァリエール城へ瞬間移動。

 

 

 

デルフリンガー:

 ルイズ愛用の杖で、自意識を持つインテリジェンスロッド。元々は、剣であったが、セルの物質出現術の応用によって、ルイズの杖と融合されてしまう。本人?曰く、気が遠くなるほど長い年月、存在しているらしいが、過去の記憶は曖昧。「虚無」や「始祖」について様々な知識、記憶を持っているらしい。

 本作の驚愕係。

[能力]あらゆる攻撃魔法を吸収。「始祖の秘宝」の代替機能。

 

[第五章開始時点]ルイズに携帯されたまま、瞬間移動でヴァリエール城へ。

 

 

 

フーケ:

 トリステインをはじめとする各国でその名を知られた貴族専門の怪盗。土系統の魔法を巧みに操ることから、「土くれ」という二つ名がついた。盗みを働いた現場に自身のサイン入り領収書を置くという大胆な手法をとる。魔法学院の秘宝「破壊の篭手」をまんまと盗み出すも、ルイズ達によって捕縛される。オスマンの秘書ロングビルの正体。

 本名マチルダ・オブ・サウスゴータ。かつてのアルビオン王弟モード大公の直臣であり、サウスゴータ領の太守をつとめたデニウス・オブ・サウスゴータ伯爵の愛娘である。

 ルイズ達に捕縛された後、チェルノボーグ監獄に収監されていたが、セルによって監獄から解放され、「場違いな工芸品」探索のため、不本意ながらセルに雇われることになる。

[所属・官職]元魔法学院学院長専属秘書・セルお抱え盗賊?

[系統]土

[ランク]トライアングル(セルのナイフ所持時は、ランク上昇)

[二つ名]「土くれ」

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]ロマリアでの成果をセルに報告するため、アルビオン大陸へ。ロサイスで落ち合う前に寄る場所があるらしい。

 

 

 

サー・ヘンリー・ボーウッド:

 アルビオン王立空軍でも、生え抜きの戦艦長として知られた実直な軍人。直属の上司が、反乱勢力「レコン・キスタ」に帰順したため、図らずも自身も叛徒側に属することになった。上司が戦死後、「レコン・キスタ」主力艦隊の司令と旗艦「レキシントン」号の艦長を兼務することになる。

 ニューカッスル城への進軍中、アルビオン・セルの襲撃を受け、艦隊諸共、浮遊大陸の空に散った。

[所属・官職]元アルビオン王立空軍大佐・「レコン・キスタ」主力艦隊司令兼「レキシントン」艦長

[系統]?

[ランク]?

[二つ名]?

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]故人。

 

 

 

アルビオン・セル(分身体):

 ルイズの使い魔であるセル(本体)が、「四身の拳」によって生み出した分身体の内、アルビオン方面に派遣された個体。基本能力は本体と同じである。

 「レコン・キスタ」主力艦隊を殲滅し、ロサイスを襲った逃亡兵部隊を吸収し、クロムウェルから「アンドバリの指輪」を奪取し、アーハンブラ城で起こったルイズ・セルとイザベラ・セルの戦いを監視。どさくさに紛れ、ワルドを捕獲した。

 セル四兄弟随一の働き者。

[戦闘力]本体の四分の一。億は越える模様。

[能力]形態は「第一成体」であり、本体と同じく、瞬間移動をはじめ、セルとしてのあらゆる能力を使用可能。

 

[第五章開始時点]ワルド捕獲後、フーケと落ち合うため、アルビオン大陸へ帰還。

 

 

 

ビダーシャル:

 エルフ族ネフテス国最高意思決定機関「老評議会」上席評議員にして、蛮人対策委員会委員長。エルフにとっての蛮族たる人間種の暴走を抑えるために最大の王国ガリアへの使者となるも、精霊流の異常を察知し、アルビオン大陸へ急行。アルビオン・セルによる「レコン・キスタ」主力艦隊殲滅を目撃してしまう。セルを「災厄の悪魔」と推測したビダーシャルは、評議会に報告するが、結果的にそれが、ネフテス全軍による蛮族域への大侵攻の呼び水となるかもしれない事を危惧している。

[所属・官職]ネフテス国老評議会上席評議員第七席・蛮人対策委員会委員長・ネフテス国チャダルル部族族長

[系統]精霊

[ランク]なし

[二つ名]?

[使い魔]なし

 

[第五章開始時点]「災厄撃滅艦隊」の設立と「精霊救済戦争」の勃発を抑えるため、統領テュリュークとエスマーイル評議員に働きかけている。

 

 

 

アンリエッタ・ド・トリステイン王女:

 トリステイン王国の王女であり、ルイズとは幼馴染の間柄である十七歳。自尊心の塊であるルイズが、自分を超える美少女と認める今のところ唯一の存在。父である前国王ヘンリ三世の逝去後は、王国の象徴として多忙を極めている。隣国アルビオンで勃興した反乱に備えるため、ゲルマニア皇帝との縁談話が持ち上がり、憂鬱な日々を過ごしていた。王族としての誇りと聡明さを兼ね備えてはいるものの、やや現実が見えていないきらいがある。反乱の嵐が吹き荒れるアルビオンにルイズを単独で派遣するなど、常識を疑う言動があるが、セルからはなぜか高評価を与えられている。

 アルビオン皇太子であり、自身の従兄であるウェールズとは、相思相愛の間柄。

 「王権守護戦争」では、遠征艦隊の総司令官に就任。ロンディニウム平原の戦いでは、ウェールズとともに伝説のオクタゴンスペル「ディヴァイン・トルネード」を詠唱、戦争を終結へと導いた。

[所属・官職]トリステイン王国第一王女・サウスゴータ領臨時総督

[系統]水

[ランク]トライアングル

[二つ名]「清流」

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]サウスゴータ領臨時総督ではあるが、専ら愛するウェールズを支えるためにハヴィランド宮殿に滞在。すでに「ハヴィランドの女主人」気取りであり、極一部の貴婦人連から不平不満が挙がっているが、本人は気付いてもいない模様。

 

 

 

マザリーニ・ド・リュクサンブール侯爵:

 ロマリア宗教庁司教枢機卿にして、皇国分王家の一つリュクサンブール家の当主。長年に渡ってトリステインの政務を担ってきた苦労性の四十八歳。痩せ衰えた体躯と白髪白髯の容貌から、初対面の人間には、必ず実年齢の遥か上の印象を与えてしまうのが悩み。次期教皇候補に選出されるほどの実力者だったが、国王位が空位だったトリステインに残り、実質的な宰相として辣腕を振るった。本来は私心のない高潔な人物だが、世間からは、国を私しようとした梟雄として「鳥の骨」などといわれている。アンリエッタには、期待する余り諫言することも多い。

 オスマンと、ウェールズの侍従パリーを心の師と仰いでいる。

 「王権守護戦争」では、副司令官として従軍。戦役後は、総督代行として、日々激務と闘っている。

[所属・官職]ロマリア宗教庁司教枢機卿・トリステイン王国サウスゴータ領総督代行・アルビオン駐屯軍総司令

[系統]風

[ランク]スクウェア

[二つ名]「鬼謀」

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]サウスゴータ領総督代行として、身を削る日々を送っている。近々、ロマリア教皇聖エイジス三十二世が、アルビオンを訪問するとの知らせを受け取り、さらに激務が増えた。

 

 

 

ウェールズ・テューダー立太子:

 アルビオン王国テューダー朝の皇太子であり、王立空軍大将、空軍艦隊総司令長官を務める二十四歳。国内外で「プリンス・オブ・ウェールズ」の呼称で呼ばれる。アンリエッタの従兄であり、相思相愛の間柄である。王族としての気品をも兼ね備えた金髪碧眼の美青年だが、空賊の真似事をして、反乱勢力の補給路を襲っていたときは、ノリノリで空賊の頭を演じていた。「レコン・キスタ」の蜂起によって、王都を追われ、ニューカッスル城に追い込まれていたが、セルとルイズによって窮地を脱する。その際の経験から、セルに対して畏怖の念を抱いている。

 「王権守護戦争」では、親衛隊を率いてアンリエッタの護衛を担った。ロンディニウム平原の戦いでは、神聖アルビオン共和国の兵たちに真摯に語り掛けることで戦争を終結に導いた。

[所属・官職]アルビオン王国テューダー朝立太子・王国摂政・王国軍元帥

[系統]風

[ランク]トライアングル

[二つ名]「風迅」

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]父王ジェームズ一世が、半ば退位した状態のため、摂政として王国の再建に全精力を傾けている。最愛の女性、アンリエッタが常に傍に居てくれるため、本人としては幸せであるようだ。

 

 

 

パリー・ヒューバート・モントローズ伯爵:

 三代六十年に渡って、テューダー朝に仕える宿老であり、ウェールズ皇太子の侍従長をつとめる七十三歳。三十年前には、アルビオン魔法学院の特別講師をつとめ、若かりし頃のマザリーニを教え導いた。

 「王権守護戦争」後は、引退を願い出たものの、困窮する中央府と皇太子に請われ、複数の宮廷官職を兼務することになった。

[所属・官職]テューダー朝王家筆頭侍従長・貴族院大法官・ハヴィランド宮殿護衛長官・宮廷儀典顧問官

[系統]火

[ランク]スクウェア

[二つ名]「忠焔」

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]ウェールズ立太子を支え、王国再建に奔走中。王国軍の再編成に特に頭を悩ませている。

 

 

 

オリヴァー・クロムウェル総大主教:

 元々はアルビオン王国カーディフ地方領担当の平民司教だったが、突如「虚無」の力に覚醒したと称して、カーディフ領主を扇動して、反王権貴族連盟「レコン・キスタ」を立ち上げた。「虚無」の奇跡によって、瞬く間に勢力を拡大。一時は、アルビオン大陸の大半を掌中にした。

 実際には、ガリア王の意を受けたシェフィールドの傀儡に過ぎなかった。ニューカッスル城攻囲戦において、セルとルイズが放った真の「虚無」によって、偽りの「虚無」である「アンドバリの指輪」を無効化されることで、シェフィールドからも見捨てられる。

 「王権守護戦争」時には、自室に引き篭もり、ひたすら神たる「始祖」に懇願しつづけるという醜態に終始した。最終的には、アルビオン・セルによって「アンドバリの指輪」を奪われ、自身の生体エキスをも吸収されることで、精神が崩壊。戦後処理において終身刑となる。

[所属・官職]ブリミル教アルビオン教区総大主教(自称)・「レコン・キスタ」総司令官・神聖アルビオン共和国総議長

[系統]虚無(本来はメイジではない)

[ランク]なし

[二つ名]「新祖」

[使い魔]なし

 

[第五章開始時点]ハヴィランド宮殿内の地下牢に幽閉中。

 

 

 

ジョージ・ホーキンス統帥卿:

 元はアルビオン陸軍において右に出る者はいないとまで謳われた名将であったが、主君に殉ずるため「レコン・キスタ」に参画した。神聖アルビオン共和国建国後は、軍事を統括する統帥卿となる。

 トリステイン遠征軍によって、共和国の敗色が濃厚となると、戦役後における王国の独立を保つため、あえてトリステインとの決戦に臨んだ。最終的には、ウェールズの呼びかけに応える形で、降伏。戦役後は唯一残った「レコン・キスタ」幹部として、戦後処理に協力した。

[所属・官職]元アルビオン王立陸軍准将・神聖アルビオン共和国統帥卿

[系統]風

[ランク]トライアングル

[二つ名]「豪風」

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]ハヴィランド宮殿内の地下牢に幽閉中ではあるが、軍事面の助言を求める面会が引きも切らない。

 

 

 

シェフィールド:

 「レコン・キスタ」首魁オリヴァー・クロムウェルの秘書官長をつとめる冷たい印象の美女。額にルーンが刻まれている。本来の主は、ガリア王ジョゼフ一世であり、彼の「虚無の使い魔」たる「神の頭脳ミョズニトニルン」と呼ばれる存在。ジョゼフの命を受け、平民に過ぎなかったクロムウェルに「アンドバリの指輪」を与え、反乱を扇動した。

 「王権守護戦争」後は、トリステインの「虚無の担い手」ルイズを捕らえるため、タバサを利用して、魔法学院に襲来する。タバサによるルイズ拉致を援護するため、ガーゴイル軍団を率いて、「ガンダールヴ」を押さえに掛かるも、次元の違いすぎるセルの能力の前に敗退。セルの力に脅威を感じたシェフィールドは、試作ゴーレム「ヨルムンガンド」の大幅な改修を決断。超巨大ゴーレム「フレスヴェルグ」を完成させた。

[所属・官職]元「レコン・キスタ」総議長直属秘書官長・ガリア王直属シェフィールド護王騎士団団長

[能力]「神の頭脳ミョズニトニルン」として、ありとあらゆるマジックアイテムを支配することが可能

 

[第五章開始時点]王都リュティスを出奔したジョゼフに従い、サン・マロンにて、超巨大ゴーレム「フレスヴェルグ」を起動。

 

 

 

ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド子爵:

 ヴァリエール公爵領に隣接した領地を持つワルド子爵家の当主。かつて、親同士が冗談で決めたルイズの許婚である。風系統のスクウェアメイジであり、「閃光」の二つ名を持つ二十六歳。トリステイン王国魔法衛士隊の一つ、グリフォン隊の隊長をつとめるエリートだったが、独自の目的のため故国を裏切り、「レコン・キスタ」に参画する。秘書官長シェフィールドの護衛に抜擢されたが、クロムウェルを見限ったシェフィールドに従う形で、ガリア王に仕えることになる。

 ルイズ拉致に失敗したタバサを捕縛し、アーハンブラ城に幽閉した。セル同士の戦いの余波に巻き込まれ、消滅する寸前で、アルビオン・セルに救い出され、怪我も治療される。

[所属・官職]元トリステイン魔法衛士隊グリフォン隊隊長・シェフィールド護王騎士団上位騎士

[系統]風

[ランク]スクウェア

[二つ名]「閃光」

[使い魔]ポメラン(グリフォン)

 

[第五章開始時点]アーハンブラ城消滅の生き証人にするため、アルビオン・セルが治療したが、ジョゼフの首都出奔によって必要なくなってしまった。仮とはいえ、ルイズの許婚であるため、別の使い道を検討中。

 

 

 

イザベラ・ド・ガリア副女王:

 大陸最大の王国ガリアの第一王女で十七歳。王族の証である蒼髪と蒼の瞳を持つ美貌の少女。やや額が広いことを気にしている。王族でありながら、魔法の才に乏しく、また暗殺の恐怖から、陰険かつ酷薄な性格の「無能姫」と陰口を叩かれていた。従妹であるタバサことシャルロットに対しては複雑な感情を抱いており、彼女が王家から廃され、自身の配下に格下げされたときは、昏い優越感を感じてしまっていた。

 暗殺の危機に瀕した時、セルの分身体を使い魔として召喚。強大な力を持つセルを使い魔としたことで、コンプレックスから解放され、従妹に対する感情も変化した。

 自身の先祖である英雄王アンリに傾倒しており、彼の功績にならう形で、夢であったお忍びによる諸国漫遊を敢行。

 漫遊から帰還した際に受け取った通達から、タバサの幽閉を知り、激昂。イザベラ・セルとともにアーハンブラ城へ急行する。

 エレーヌとの和解寸前のところで、ルイズらの闖入をうける。その後、父ジョゼフの真意を正すため、リュティスに帰還。騒乱が起こりつつあった首都を収める為、「副女王」就任を宣言。

 後、天使。

[所属・官職]ガリア北花壇警護騎士団団長・ガリア王国副女王

[系統]水?

[ランク]ドット(セルのナイフ所持時はヘプタゴン以上)

[二つ名]「水鏡」

[使い魔]イザベラ・セル

 

[第五章開始時点]リュティス騒乱を鎮圧後も、首都に留まり、混乱の収拾に当たっている。

 

 

 

イザベラ・セル(分身体):

 ルイズの使い魔であるセル(本体)が、「四身の拳」によって生み出した分身体の内、ガリア方面に派遣された個体。基本能力は本体と同じであるが、イザベラに召喚された際、なぜか形態が「第二成体」に変化し、コントラクト・サーヴァント時には、額に不完全なルーンが浮かび上がった。

 イザベラの使い魔として、アルハレンドラ公爵領消滅や北花壇騎士団壊滅などを実行。イザベラの意識を大きく変える契機を与えた。アーハンブラ城では、本体であるルイズ・セルと「気」を解放した上で戦闘(八百長)。エルフの古城を消滅させる。

 イザベラに召喚される前に行った調査で、軍港都市サン・マロンの「実験農場」の存在を把握していた。

 セル四兄弟随一の幸せ者(作者的に)。

[戦闘力]本体の四分の一。億は越える模様。

[能力]形態は「第二成体」であり、本体と同じく、瞬間移動をはじめ、セルとしてのあらゆる能力を使用可能。

 

[第五章開始時点]リュティス騒乱を起こしたすべての軍部隊を鎮圧。死んだ方がマシ級な仕置きを加えたらしい。

 

 

 

カルロ・クリスティアーノ・トロンボンティーノ:

 ロマリア宗教庁アリエステ修道会付き聖堂騎士隊隊長。カイドネス修道会宝物殿から、「場違いな工芸品」を盗み出したフーケを追撃した。賛美歌詠唱と呼ばれる合体魔法によって、フーケを追い詰めるも、セルのナイフを発動させたフーケの逆襲を受け、泥に沈められる。

[所属・官職]アリエステ修道会付き聖堂騎士隊隊長

[系統]水

[ランク]トライアングル

[二つ名]「水神」

[使い魔]?

 

[第五章開始時点]教皇聖エイジス三十二世のアルビオン行幸に護衛の一人として選ばれた。

 

 

 




登場人物紹介その一をお送りしました。

その二と本編は、可能な限り早く投稿いたします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。