超昂大戦 二次創作SS 眠れルビー、愛する人の腕の中で! ~心を喰らうニセ河童~ 作:環 藍河
ニンフの亜種・リュムナデス。
水際に縄張りを構え、近づく人間に見せる幻は、見る者の最愛の人。
ある者へは、父を、母を。
ある者へは、思い告げられぬまま、生き別れとなった異性を。
ある者へは、遠い土地で逞しく育つ息子や娘、孫を。
だが、その喜びは一転、別離の涙と消え、水底へと沈む。
リュムナデスはその幻で人間を虜にし、自らの獲物として喰らい尽くす。
その外道の所業から、魔女の間でも恐れられ、かつてはやむなく同志を捕縛し、水の無い砂漠に拵えた陸の孤島で生涯軟禁するしか無かった。
「魔女は、因子を持つ子が生まれる可能性のある家庭を、監視しているんじゃなかったのか?!」
トキサダの詰問に答えるルカとプカルル。
「落ち着け、ご同輩。3世代以上魔力が発現しない血筋は、箱船ではマーク人員を十分に割けなくなる故に、一旦監視を外すんだ。然るに、隔世遺伝や先祖返りで稀に、それ以上の間隔を置いた発現がある。カノ殿の事例はそれだよ。」
「すぐにもカノちゃんを保護せんと! 万が一幻魔やインキュラブラーの手に落ちたら、えらいことなるでえ!」
ビーッ、ビーッ、ビーッ!
「緊急警報。保護中のゲスト・深浦カノが、ゲストルームから失踪! 正門から脱走したもよう、全スタッフは至急、捜索に参加して下さい!」
そして。
「緊急警報。パトロール中のエスカ・ルビーが正体不明の敵と交戦中。場所はDW5W、閂川上流部。待機中の戦闘スタッフは、至急援護に急行して下さい!」
続けざまに、戦闘中のルビーの音声が入電。
『そ…そんな、なんであなたが…きゃああああっ!!』
ルビーの悲痛な叫びは、爆発音にかき消された。
…
……
警報の数分前。
「ケヒャヒャヒャッ、お前、園崎アカリ…エスカ・ルビーだなあ!」
下卑た叫びに足を止める、パトロール中のアカリ。
「誰っ!?」
「こっちだよ。小生、お前を探して地球の反対側から来てやったんだ。お前の息の根止めて、小生の研究論文の目玉エビデンスにするためになあ!」
ドワーフかゴブリンと見間違うほど小柄な白衣の男が、小高い崖の上からアカリにヘイトを吐く。
「敵ですねっ! いいでしょう。」
深呼吸を一つ、
「フラックスプロージョン・ビートチェンジ!」
漆黒の夜に輝く、真紅の閃光。
瞬間、人類の脅威を幾度も打倒してきた、希望の超昂戦士が両の拳を握りしめ、眼差しを凛と据え、大地に立つ。
「紅蓮の光は不滅の炎! 超昂戦士・エスカ・ルビー! 悪の現場に只今参上!」
「ケヒヒッ、期待通りだよお。それでは小生の研究成果、刮目せよ!」
男の横から現れた長身の女性は。
「…えっ! あなたは…!!」
見間違えるはずがない。
アカリを超昂戦士にした、強き人。
ルビーが憧れ、今も背中を追いかける、ルビーの大切な人。
「エスカレイヤー…さん…!?」
ルビーの理性が、明確に彼女を否定する。
エスカレイヤーが、今ここにいるはずがない。
オルタナスタインとの戦いが明け、エスカレイヤー・高円寺沙由香は元の世界に一時的に帰郷している。
だが、その姿、その立ち振る舞い。
声に出さなくとも、ルビーの感じる全てが、崖上の戦士をエスカレイヤーと認めてしまう。
そして。
「Dハーケン!」「きゃあっ!」
エスカレイヤーの利き腕が最短最速の軌跡で繰り出す投擲兵器。
ルビーの居た場所に打ち込まれたハーケンは、ルビーの正中…眉間、喉笛、心臓を的確に狙い、岩を砕いて消滅した。
だが。
「ぐはあっ!…あ…ああっ…かはっ!」
右へかわしたルビーを、鷲のように急降下し仕留めるエスカレイヤー。
ルビーの構えが一瞬遅れた間隙を突き、その右の拳がルビーのみぞおちを穿つ。
横隔膜をねじり上げる拳。肺の酸素を全て絞り出され、動きの止まるルビー。
その隙を襲う、拳と蹴撃の連打。
がつっ。どすっ。どがっ!
「がっ! くふうっ、あああっ!!」
左フック、右膝蹴りからの左ハイキック。
ガードで勢いを相殺しきれず、ルビーは吹き飛び、冷たい地面に左肩から倒れ込む。
「う…ううっ、エスカレイヤーさん…どうして…?!」
ダメージに耐え、起き上がろうと、震える両腕に力を込めるルビー。
そこへ。
どすっ。
「がはっ!」
起き上がれないルビーを一瞥し、無様な敗者を辱めるかのように、エスカレイヤーが放つ右足蹴り。
そのつま先はルビーの両胸を捉え、真紅の戦士は宙を舞い、2回、3回と地べたを転がる。
直接の蹴撃のダメージに加え、衝撃波がルビーの戦闘フォームを破り、切り裂く。ヴァーミリオンレッドのカラーはずたずたに千切れ、パールホワイトのレオタードは左胸から右脇腹まで、袈裟懸けにはだけていた。
「けひゃひゃひゃ、ひゃーーーっっ!! 無駄だよお、お前の最も敬愛する戦士は、今や小生の忠実な手駒なのさあ。
さあ、ルビー、しっかりその眼に焼き付けなあ、最愛の戦士の必殺技と、惨めなお前の敗北の姿をなあ!」
…
『交戦中のルビー、映像、出ます!』
ようやく機動ドローンが臨場した。
「なっ…、エスカレイヤー?!」
「リュムナデスの因子は、仕留める相手の最愛の人を、周囲にも見せるんや! アレはルビーちゃんの憧れの人…敵にしたら最悪の相手やあ!」
変わるアングルの隅、ルカは目敏く黒幕の小男を視線に捉えた。
「…弟子よ、覚えているな。あの外道畜生を。」
「はい、忘れようにも忘れられへんのですわ。
ドゴール…生きとったんかい、ワレえ!!」
「知っているのか、あの男を?」
「ああ、同輩。我ら錬金術師の面汚しだよ。」
「あのボケは、『魔女の先祖返りから能力を引き出す』云うて、ウチら箱船の秘中の秘・血縁図を暴いたんや! 平穏に暮らす魔女の四世を何人も拉致して、人体実験のモルモットにしくさった!」
「我輩達は、ニルたちと共闘して隠しラボを急襲し、拉致被害者を確保したのち、ラボごと焚刑にしたはずだった、が…」
「どうやら落ち延び、あの人倫にもとる研究の続きでカノちゃんの因子に辿り着き、拉致して操り、ルビーちゃんにけしかけとる、ちゅーことや…アホタレが…!」
……
どしゃっ。
「う…ぐっ、ああっ…」
その後もエスカレイヤーの追撃は休むことを知らず。
川の激流の傍、大の文字を描き、仰向けで地面に四肢を預けるルビー。
「はあっ…、はあーっ、かは…っ…」
両足は痙攣し、本能で感じる生命の危機に応えるのは、僅かに動く両腕と首と腹筋。
(攻撃…来る…避けなきゃ…)
意思と裏腹に、もはやルビーは息も絶え絶え、僅かに体を浮き上がらせ、赤子のように首をいやいや振るばかり。
そして、ここまでじわりじわりとルビーをいたぶり、拳と蹴りだけでスタミナを削ってきたエスカレイヤーが、遂に大技を繰り出す。
しゅっ。
ぐるっ、ぎしいっ。
「きゃあっ! ああっ、う…うわあああ〜っ!」
エスカレイヤーの選択は、彼女の相棒・パルシオン。
新体操のリボンのように描く円運動の軌道は、その優雅さと裏腹にルビーの首から両肩、両腕を胴ごと螺旋で包み、腰から上、ルビーの全てを冷酷に掌握する。
「か…かはっ…!」
(息が…できないっ…!)
パルシオンで簀巻きにされ、気道も肺も締め上げられるルビー。口を開くも、声にならない喘鳴音が響くばかり。
さらに追撃を重ねるエスカレイヤーは、右腕全体でパルシオンを振り上げる。
「ぐあっ!…あっ、あああっ、あーっ!」
地を這うルビーが、一本釣りのように空に吊りあげられる。
「サブリミット・エスカレーション!」
刹那、リボンが閃光と轟音を放つ。
カッ…ドガーーーン!!
「あぐっ…くはあああーーーーーっ!!」
ルビーはバネ仕掛けの人形のようにのけ反り。
リボンの拘束からようやく解放されるも、力なく墜落し、膝をつき、前のめりに卒倒した。
リボンの螺旋で締め上げた敵を、さらにリボンを収縮させ、DDDの全エネルギーで爆撃する、かつてはエスカレイヤー最大の攻撃力を誇った必殺技。
戦闘フォームの防御力で、辛うじて首と胴が分かれずに済んだものの、もはやルビーのスタミナは残り僅かまで追い込まれていた。
…
……
「ケヒャヒャヒャ、ヒャーッ! あのエスカ・ルビーが、手足もがれてダルマ同然! やっぱリュムナデスはバケモノだあ! それを引き出した小生、やはりジ〜ニアス! さあ、とどめだあ!」
老婆のごとき奇声。
ドゴールの命令に背中を押され、無表情のエスカレイヤーが歩み寄る。
(あう…、うぐうっ…!)
一撃たりとも反撃できず、ルビーはただ、虚ろな目を地に向ける。
狩人は獲物に、最大奥義のポーズを取る。
左手を正面に伸ばしてルビーの躯体を照準に捉え、右手のパルシオンを天高く掲げ。
あとは振り下ろすだけで、エスカレイヤーの最強技、サブリミット・エスカレーションが発動する。
それは、避ける力も耐えるスタミナも残っていないルビーへの、引導を渡す一振り。
だが。
つう……っ。
奥義発動を遮り、色を失ったエスカレイヤーの瞳から溢れた、涙ひとすじ。
構えた右手は震えながら重力に逆らい、エスカ・ルビー完全敗北の瞬間を全否定しようと、心と体の全てで、抗う。
(違う…違ううっ!
イヤっ…イヤだあ…っ!
こんなこと…したくないっ…!)
「…たしは…、わだしは…!」
「あはっ…やっぱりカノちゃんだ…」
…!!
「ル…ルビー…さん…?」
「操られちゃったんだね…敵に…。」
「あ…ああっ…わだし、何てことを…!」
パルシオンを投げ棄て、満身創痍のルビーに駆け寄り、崩れ落ちるカノ。
真の名をルビーに呼ばれたカノは、インキュラブラーに支配されていた正気を取り戻す。いつしか、エスカレイヤーの幻覚は溶け去り、今日、初めて出会ったときのままの、素朴な田舎の少女がそこにいた。
「ごめんなさい…ごめんなさいっ…!」
「良かったよ…カノちゃんが、元に戻って…」
「! …ルビーさん、わだしを助けるために、反撃をしなかったんですかっ!?」
こくり。
苦痛に耐えながらも微笑を浮かべて僅かに頷き、ルビーはカノの問いを肯定する。
「そんな…今日初めて会っただけの、わだしなんかを護るために、こんっなに傷ついて…!」
「…ううん、たとえ他人でも関係なく護るし、ゴハン一緒に食べたカノちゃんは、もう友達だもん…!」
「ルビーさん…っ!
…ああっ、あああああーーーっ!!」
ルビーの慈愛と自らの暴虐の間で、カノは慟哭する。
「ケヒッ、リュムナデスが人間さま並みに泣いてんじゃねえ! インキュラブラーを無駄に消費したくないんだが、今度はお前の脳味噌ぜんぶこいつで乗っ取って、ルビーもダイビートのお友達もあまねく無慈悲に食いちぎる怪物に変えてやる!」
ドゴールが取り出したのは、カノの正気を基地で呑み込んだ、小型のインキュラブラー。それも、3匹入りのケージ。
それが意味するのは、カノの自我を消し飛ばしてでも、ルビーを、ダイビートを潰す実績を欲する、ドゴールの非道だった。
「ひっ…! あ…あああっ…!」
ダメだ。
このままだと私は、あの男の思うままに乗っ取られ、ルビーさんを殺してしまう。
ならば…いっそ…!
カノは手鏡を取り出し、自分を見る。
見た人の大好きな人に変身して取り殺す、魔性の水棲妖魔・リュムナデス。
カノが変身したのは。
園崎アカリ。
「カ…カノちゃん…!?」
自分の鏡写しが目の前に現れ、うろたえるルビー。
「ルビーさん、ありがとうございました。
わだし、まさか、世界を救った凄え人に、あんなに優しくしてもらえるなんて思わなかったっス。わだしの人生で、いちばんあったかかったっス…!」
「か…カノちゃん…何を…?」
「わりぃこと、したっスから。
自分がホジナシだったスから、
自分でケリを、つけるっスなあ。」
きびすを返し、ルビーをかばうように体をドゴールに正対させ、カノは。
「あんたの思うようには…させねえっ!」
激しい戦闘で砕けた、足元の岩。
ひときわ鋭利な一つを。
ぐさっ。
自らの胸に突き刺した。
「あぐっ…ぐうう〜〜〜っ!」
ドゴールも、そしてルビーも、一瞬のホワイトアウトの後、眼前の事態を理解した。
「カノちゃんっ、カノちゃーーん!!」
「ケヒャッ!? …小生に操られるより、自らを食い殺す選択、だとお…!!」
よろけながらも、ルビーは自分の姿のカノに駆け寄り。
びりっ。じゃおおおおっ。
自らのプリーツスカートを引きちぎり、直接カノの傷口を押さえて圧迫し、止血する。
「こんな…こんなことって…!」
「ルビーさんを…死なせたく…なかったんです…わだし…乗っ取られて、自分の本性、初めて見えて…わだしは人をとり殺す、バケモノなんだって…」
「しゃべっちゃダメっ…!
カノちゃんっ、生きて! 生きなきゃ、ダメだよおっ!
バケモノなんかじゃ、ないから!
私たちと、いっしょだからあーっ!!」
ばさっ。ばささっ。
「ルビーさんっ!! 私が全速力で搬送します!」
「いいや、私『たち』よっ。任せてっ!」
夜空からメイファールとキリエル、降臨。
「ルビー! すまない、待たせた!」
エスカチームとナリカも臨場。
「あああああっ、こんな選択が、あるかーーーっっ!? 愚鈍、不合理、誤謬!
この田舎っぺ、下等極まる愚劣なケダモノがああーーっ!!」
「黙れ下衆が! カノが愚劣な獣だと!? 貴様はまず鏡を覗き込め!」
「ニセヒーローに本物を倒させるなんてベタな陰謀、とっくに使い古されてんのよっ!」
ダイビートの精鋭5人がドゴールに対峙し、既に形勢は逆転したが。
「月夜に悪を討つは、我ら閃忍の務めだけど。」
「魔女の不始末、私が落とし前をつけるのがスジだけど…それじゃ許さない子がいるのよね。」
ずたぼろの五体は立つのもやっと。
それでも右手を横に伸ばし、手のひらを4人に向け。
ルビーは皆を制止し、眼前の外道に、静かにその激情を投げ打つ。
「私は…超昂戦士になって以来、こんなに敵を憎いと思ったことは、ありませんっ…!」
「ふんっ、満身創痍のくせに! リュムナデスは潰れたが、インキュラブラー3体、残してあるのを忘れたかあ、バーカ!
かくなる上は、小生自らお前をぶちのめし、実験体にしてやるぞお。イデアの壁で幽閉して、他から連れてきたリュムナデスで心をへし折るまでよがり狂わせて、余さず論文エビデンスで晒して! 小生を認めなかった愚鈍な錬金術師どもに、吠え面かかせてやらあーーー!! ケヒャヒャヒャヒャッ、ピャーーーっ!!」
「そんな、ことの…」
「ヒャッ?」
「そんなことのために、カノちゃんを悲しませたんですかあーーーっっ!!!」
ルビーの瞳に浮かぶ、蒼い雫と紅蓮の業火。
「フラックスプロージョン! ビート・エヴォリューション!!」
超昂変身・エスカルビー・アステライズ。
「人の心を踏みにじる、あなたなんかに!!
私は、絶対、負けない!!」
「ヒャケーーッ!!」
インキュラブラー3体を自ら取り込み、いよいよその心のみでは飽き足らず、身体をも人ならざる位置まで堕としたドゴール。
数百年かけて生きとし生けるものの苦悶を取り込み、腐敗に腐敗を重ねたインキュラブラー。
その残渣が醸し出す、病・老・苦の全てに身をやつし、そうまでして最期に求めた名声。
世界の救済者、エスカ・ルビーの首を自らの研究成果と学会に差し出す、狂いし彼の野望は。
「スターバースト! エスカレーション!!」
雨上がりの澄んだ星空の下に、潰えた。
…
……
「アカリさん…、ありがとう、ございました。もうリュムナデスの力は弱って、ルカさんとプカルルさんの薬をきちんと飲み続ければ、抑えていけるらしいっス。」
「カノちゃん…良かったよお…!」
ダイビート最速の救急隊二人による搬送と、医務室の夜勤当直・ユユエルの適切な治療。何より、ルビーの応急止血の適切さで、カノは一命を取り留めた。
入院加療を要したものの、見舞いに実家から訪れた母親と、これまでのすれ違いを修正し、心を通わせ合うことができた、かけがえない2週間となった。
「あんた、帰っちゃうの? せっかく魔力因子の正体もわかったんだから、魔女としてダイビートで一緒に戦おうよー。もう『ニセガッパー!』なんて言わないからさー。」
「うららさん、ありがとなス。だども、わだしの戦い方だと、ダイビートが卑怯者集団になってしまうっスから…」
「あ…いや、一周廻って、かつてない新機軸ヒーローかもっ! 悪を討つなら許されるっ!」
ごつっ。
「無理強いはやめろ。」
「痛てーーーっ!
あにすんのよっ、ヒビキーっ!?」
「戻ったら、今度は学校さ通って、母ちゃん、安心させるっス。遠回りしたっスけど、必ず卒業して、戦闘スタッフでなくても、いつかダイビートの職員になりてえって思ってるっス。…アカリさん、わだし、頑張るっス!」
「カノちゃん…!」
「年1回、定期検診で、こっちさ来るっス。またゴハン、一緒に食ってけるっスか?」
「うんっ、あのお鍋、すっごく美味しかった! 楽しみにしてるから、絶対来てねっ!」
…
……
かつて世界中の人類を脅かし、幾千幾万もの心を喰らい尽くした妖魔・リュムナデス。
そして、彼女たちを迫害し撲滅寸前に追いやった先人。
対抗策も防御力も持ちえなかった時代ゆえ、後世の我々がその心の弱さを責めることはできない。
一方、現代に蘇ったその脅威に、人類は打ち克った。その勝因は、心正しい少女の慈愛と、少女の至誠に心打たれた妖魔が振り絞った、勇気。
今はその事実を後世に伝え記し、近い未来の共生を希求するのみである。
こんにちは。長文お読みいただき、誠にありがとうございました。作者の環 藍河から御礼申し上げます。
本文中でトパーズが言った通りの、戦隊ものではベタな(それも昭和~平成の)シナリオで書いてしまいましたが、環なりに描きたいルビーのカッコ良さや強さがあったので…。オリキャラ登場も賛否両論とは存じますが、その是非は皆様のご感想として、率直に評価なりリプライなりいただければ幸いです。
あらかじめ1つだけ、ツッコまれそうなトコを。
Q.幻で見えるルビーの最愛の人って、何でトキサダじゃないんですか?
A.作者補正です許して(男の戦闘シーンなんか書いても楽しくない…)
さて。
先ほどようやく手にした、本日発売のオリジナル・サウンド・トラック。
主題歌「Brave your heart」フルバージョン、やっぱりルビーの格好良さと一途さが4分にギュッとエッセンス。
原作の夏イベントストーリーが時空を超えて熱いと巷で評判ですが、こちらもトキサダとアカリの出会えた奇跡を描いた、平和の賛歌(トリビュート)です。必聴!
他の曲も原作プレイヤーには感涙モノ。オルゴールバージョンは、絶望の淵から立ち上がるルビーを思い出し、瞳が潤みました。…エモい!(ボキャ貧困)。
…ええ、ドキドキのまま、後編投稿しております。
環のこの後の作品計画ですが、シリアス系で1~2本、ギャグ系で2本ほど、ネタを熟成中です。粗製濫造にならないよう気をつけますが、楽しく無理なく書いてます。
またお立ち寄りいただければ幸いです!