もう一人の悪魔   作:多趣味の男

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ガイアインパクト....
そして、地球の記憶に"アクセス出来る人間"に地球の膨大な記憶を繋ぐことで人類を強制的に進化させる計画。
その計画のために我々、家族は存在する。

我々は地球に選ばれた家族なのだ。


第八話 Wの契約/縛られる悪魔

原作で知っていた僕はそこまで驚くことはなかったが、

獅子神とサラは驚愕の表情をしていた。

 

「地球の全ての記憶を一人の人間に繋ぐ.....

そんな事が本当に出来るのですか?」

獅子神の問いに琉兵衛は答える。

 

「出来る。

私の息子である来人(らいと)は地球の記憶にアクセスする力を持っている。」

 

やはり、今の時間軸はビギンズナイトよりも前で、来人がミュージアムに囚われていた時らしい。

 

あまりにもスケールの大きな話に二人が面を食らっていると琉兵衛が語る。

「幹部になると言う事はこの計画にも勿論、参加して貰う。

だが、君達の中にいる聡い者はこう思うだろう。」

 

「"何故、この話をしたのか?と"」

園咲 琉兵衛は自分の家族しか信じない。

だからこそ、幹部やゴールドメモリは家族の者にしか渡してこなかったのだ。

逆に家族になれば飼い猫ですらメモリを使えるわけだが、このルールが適応されているのなら僕ら三人が園咲家の面々になる(霧彦ルート)しかないがどうやらそう言う訳ではないらしい。

 

「話していなかったが、執事である師上院もガイアメモリを有している。

そのメモリはかなり特殊なものでな。

これを使うことで家族でない君達を"信頼"したいと思う。」

師上院は懐から一本の"ゴールドメモリ"を取り出す。

 

「Word」(ワード)

 

起動するとメモリコネクターが右手の平に浮かび上がりそこに差し込む。

メモリが入ると身体が複数の文字に変わり周囲に浮かび上がると身体を形成していく。

様々な文字が重なりあい人型の形を形成すると変異が終わった。

 

変身が終わると琉兵衛は話す。

「師上院は、ドーパントの姿だと言葉を話せないので私が代弁させて貰うがワードメモリの能力は"契約と制約"だ。

彼の作り出した契約は必ず履行される。

勿論、破ったらそれ相応の罰が下ると言う訳だ。

このメモリの利点はドーパントとも契約を行え如何なる存在もこの契約から抗えないと言う点だ。」

 

「故にこの契約を結ぶことが家族になるのと同等の責任を果たした事になると思っている。」

「では、契約内容の確認をしようか。」

 

園咲 琉兵衛が提示した内容は以下のものだ。

 

1.園咲家の者に対する危害や敵意の一切を禁ずる。

2.ガイアインパクト成功のため最大限の協力を行う。

3.ミュージアムの情報や園咲家のガイアメモリに関する情報の口外を一切禁ずる。

これが破られた場合は契約者の命をもって清算される。

 

要は、園咲家の事は話してもダメ。傷付けてもダメ。

ガイアインパクトに関わることは全て協力。

破ったら死ぬ。

こう言うことだ。

ヤクザに借金するよりあこぎな契約だ。

だが、ここで琉兵衛が付け加える。

 

「勿論、このままでは君達に何の利益もない契約だ。

だからこうしよう。

この契約を交わしてくれるのなら君達の願いを"1つ"叶えよう。

こうすることで契約は"成立"される。」

 

どうやら、望みを1つ叶える代わりにこの契約が出来るようだ。

メモリの能力の癖にここだけフェアにしようとしてるのが面白い。

そんな事を考えていると獅子神が琉兵衛に話し掛ける。

 

「俺の願いは"獅子神家の当主"となることです。

それを叶えてくれるのならこの契約を結びます。」

 

獅子神家....たしか財閥の名前で聞いたことのある。

この男はそこの御曹司だったのか。

園咲家と比べると小さいがそれでもかなりの私財を持っていると聞く。

 

獅子神が願いを言い終わると次はサラが話し始めた。

「私の願いは"私の安全を常に保証してくれる"こと...

それが叶うのなら契約しますわ。」

サラの願いは安全の保証....随分と後ろ向きな願いだと思うが過去に何かあったのだろうか?

 

「無名くん、君の願いは何かね?」

琉兵衛が僕に聞いてくる。

「僕の願いは"ガイアドライバー"を一つ頂きたいです。」

現段階でもっとも欲しいガイアドライバーを要求する。

「ガイアドライバーかね?

だが、これは予備が今のところ"存在"しない。

残念だがその願いは叶えられないな。」

 

(やはりそう来たか。

ガイアドライバーはゴールドメモリを安全に使う上で最も重要なアイテムだ。

この契約で裏切りの可能性が無いとしても気になるのだろう。)

 

「では、ガイアドライバー開発の際に

使われた研究データを頂きたい。

それで如何でしょうか?」

無名の妥協案に琉兵衛は少し悩む。

 

「良いだろう。

それで"契約"としようではないか。」

琉兵衛のその言葉を合図に師上院がメモリの力で空中に契約の内容を書き記すと文字が鎖の様に繋がり三人の胸へと入り込む。

痛みは無いが何かに縛られた感覚が心臓に付けられた。

 

 

「これで我々は"本当の意味での同志"だ。

共にミュージアムを発展させて行こうではないか!」

そう笑いながら琉兵衛が僕達に告げるのだった。

 

 




名称:ワードドーパント
身長:185cm
体重:19.3kg

ゴールドメモリであるワードメモリで変身したドーパント。
文字を固めて人型になった見た目をしている。
能力は契約を作りそれを施行出来る事、
一度、契約が為されればメモリが破壊されない限り永久的に支配が続く。

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