翔太郎と克己は鳴海探偵事務所に着くと亜樹子がレイカに銃を突きつけられていた。
「亜樹子!....てめぇはNEVERのメンバーの」
「あらっ、帰ってきたの?変身できなくなって泣きべそかいているかと思って来たらいなかったから退屈すると思ったけど....良かったわ。」
「レイカ.....」
仲間と同じ姿形をした彼女を克己は悲痛な顔で見つめる。
「....ふーん、アンタら手を組んだんだ。
でも、無駄よ...どうせ克己には勝てっこない。
今頃、
「何でそんな事、言えるんだ?」
翔太郎の問いにレイカは笑いながら答える。
「あっはっは!....簡単よ。
キースから聞いたのよ"フィリップの過去"についてね。それを使えば簡単に捕まえられる。
それにこっちには人質もいる....もう詰んでんのよ仮面ライダー。」
今度は克己がレイカに尋ねる。
「じゃあ、お前がここに来た目的は....お前らの計画には関係ないのか?」
「えぇ、もう殆ど終わってる。
私が来たのはアンタへの仕返しよ左翔太郎。
私の気にしてることを言った罰として殺してあげようと思った訳」
レイカはそう言うと持っていた銃を捨ててメモリを手に取った。
「HEAT」
投げたメモリが挿さりレイカはヒートドーパントへ変わった。
「さぁ、死んでちょうだい!」
そうして、炎を放つがそれを克己が身体で防ぎそのままヒートドーパントの腕を掴んだ。
「左!そこの女を退かせろ!」
「あぁ、こっちに来い!亜樹子!」
「う....うん!」
亜樹子は翔太郎の傍まで走りヒートドーパントから離れられた。
「ぐっ!邪魔しないでよオリジナル!」
「そうは行かない!....お前はレイカのクローンだ。
いくらクローンでも関係ない者を殺すのは俺が許さない。
俺達はNEVER...."ゾンビ兵士であり仲間"なんだからな。」
「ウッザ!仲間面してんじゃねぇよ!」
ヒートドーパントは捕まれた腕を払い除けると克己を蹴り吹き飛ばした。
「大道!止めねぇか!」
翔太郎もヒートドーパントへ向かっていく。
翔太郎はヒートドーパントにパンチを放つが簡単に捕まれてしまう。
「そう言えばアンタへの復讐が目的だったわね?
死人の私達には体温がない。
冷たい身体がイヤで、だからヒートのメモリと私は引き合ったんだ!」
感情が高まりヒートメモリの出力が上がる。
「メモリと....引き合う...熱っ!」
捕まれた手に熱さを感じるとそのまま殴られてしまった。
そんな翔太郎は地面に何かを見つける。
「!?これは」
そこで翔太郎は全ての疑問が解決した。
事務所で雨漏りが続いた理由と....まだ完全にT2メモリが揃わない理由も
翔太郎はそれを手に取る。
「コイツだったのか!....何て運命だ。
まさか、このメモリがここに来るなんて!」
だが、変身する手段が無い...そう思い翔太郎は考える。
そして、ひとつの閃きが起きる。
翔太郎はヒートドーパントと戦っている克己に言った。
「"克己っ!"ドライバーを俺に貸してくれ!」
「何?」
「頼む!俺を信じてくれ!」
全く根拠の無い言葉だが克己は考えること無く翔太郎に言った。
「無茶な使い方して壊すなよ!」
克己はヒートドーパントとの戦いをこなしながら"ロストドライバー"を翔太郎へ投げ渡した。
それを翔太郎はキャッチすると自分の腰に装着した。
「良し!どうやら"切り札"は常に俺の所に来るみたいだぜ!」
すると、先程拾ったメモリを起動した。
「JOKER」
そして、ジョーカーメモリをドライバーに装填する。
ドライバーからの待機音を聞きながら翔太郎は構えると静かに言った。
「変身.....!」
翔太郎がドライバーを展開すると紫の粒子が身体を覆いその姿を変える。
Wの様な見た目ではあるが色が黒一色でWの時にあった中心の銀色のラインが無くなっている。
その姿を見たヒートドーパントが尋ねる。
「お前は!」
それに翔太郎はゆっくりと答えた。
「仮面ライダー....."ジョーカー"!」
Another side
無名の所有する風都の隠れ家の一つに無名とリーゼは訪れていた。
「ここで...."4件目"...はぁはぁ、何とか見つかると良いのですが」
傷を抑えながら無名は辺りを見渡す。
その光景をリーゼは心配そうに見ていた。
「そんなに悲しい顔をしないでくださいリーゼ。
僕だってこんな無茶したくないんですから....」
無名がここに来ていたのはシュラウドに製作を頼んでいたドライバーを探すためだった。
シュラウドからドライバーが出来たと連絡を受けた無名だが仮面ライダーエターナルがマキシマムを発動したと同時に連絡が着かなくなっていた。
その結果、シュラウドを探すために無名はアジトをしらみ潰しに見て回っていたのだ。
そうして、4件目で遂に当たりを引くことが出来た。
机の上に"二つのアタッシュケース"が置かれているのを見つけたのだ。
「これですかね?」
そう言いながら無名は1つのアタッシュケースを開けた。
だが、中身を一目見ると違うと判断し閉じた。
そして、もう1つのアタッシュケースを開けるとお目当ての品が見つかる。
「素晴らしい。やはり優秀ですねシュラウドは」
無名はそう言いながらシュラウドの作った物を触った。
これはもしもの時に備えて作っていた物だった。
「後はこれをNEVERの皆さんに渡すだけですね。」
そう言いながらアタッシュケースを持ちふと鏡を見た。
鏡の自分が笑いながら僕を見ている。
【中々に面白いことを考えるな無名。】
その声に聞き覚えのある無名は警戒しながら答えた。
「これも、貴方が見てきたルートには無いアイテムですかゴエティア?」
【あぁ、全くの未知だ...実に興味深いよ。
君がこれを使ってこの"崩壊仕掛けている物語"をどう終わらせるのか?】
「崩壊仕掛けているとは?」
【そのままの意味だ...もうこの世界は君の知っている仮面ライダーWとは逸脱した存在へと変わっている。
バタフライエフェクト何て生易しいレベルではない。
新しい物語が進んでいると解釈しても良い。】
【劇場版が始まる前に死ぬ筈だったキースやプロスペクトが生き残り、NEVERのクローンが作られた。
これはもう君の知るAtoZじゃない。
新たな"Wの劇場版"なのだよ。】
「そんな事、分かってますよ。」
【本当か?本当に理解しているのか?
それとも気付かないフリを続けたいだけか?】
「煩いですよ黙っててください。」
【もう分かっているだろう?
君がこの物語に関わったせいで死ななくて良い人間が沢山死んだ...そしてこれからももっと死んでいくだろう。
考えないようにしたって無駄だ。
お前の事は全て分かる。】
キメラドーパントの事件で本来死ぬことが無かった原作のキャラクターが何人も死んだ。
不幸にならなくて良い人が何人も不幸になった。
無名の作った物が物語を変えて新たな不幸を産み出したのだ。
その事に何も思わなかったのかと言えば嘘になる。
いや、もうそれすらも分からない。
メモリの副作用により僕の罪悪感や罪を感じる意識が薄くなっていると感じる。
そんな僕が罪と言うことすらおこがましいのかもしれない。
だが、それでも救いたい存在がいる。
僕はその為に行動する....そう決めた筈だ。
【本当に面白いよ今の君は、
もっともっと楽しい世界を私に見せておくれ。
かわいい私の】
「いい加減に黙れ!」
無名は拳で鏡を殴りヒビを入れるとゴエティアは姿を消した。
いきなりの行動にリーゼは驚いている。
無名の手からは血が流れていた。
「全てを救って見せる....何て傲慢に言うつもりはありません。
でも、貴方の思い通りになるつもりはありませんよ。」
そう呟くとリーゼが僕の手にハンカチを握らせる。
「ありがとうリーゼ。
すいませんね気にしないでください。
きっと、ダメージが多くて幻覚を見たんです。」
「さぁ、彼等を助けに行きましょう
良い加減、こんな展開には飽き飽きしていたんです。
この三流の物語を書き直します。」
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