コアメダルが無いと言う異常事態に映司は本気で焦っていた。
「おい、アンク!ふざけてる訳じゃないよな?」
「んなことするわけねぇだろ!
確かにコアメダルは持ってた筈なのにいつの間にか失くなってたんだよ。」
「そんな事....」
そう話していると空を飛んでいる怪物が話す。
「探し物はこれかな?」
そう言って怪物は"トラメダル"バッタメダル"カマキリメダル"の三枚を見せる。
「何でテメェが、コアメダルを持ってるんだ!」
「何故って?
私が盗んだからに決まっているだろう?」
そう言って誇っている怪物を見つめてアンクは舌打ちをする。
(チッ!よりによって必要な三枚の内、二枚を取られちまうとは.....)
オーズに変身するにはメダルが3つ必要になってくる。
そして、使えるメダルは決まっておりアンクが持っているメダルは頭部のタカメダル(二枚)クワガタメダル(一枚)中央部のトラメダル(一枚)カマキリメダル(一枚)それに脚部のバッタメダル(一枚)チーターメダル(一枚)だった。
だが、怪物に中央部のメダルを全て奪われてしまったせいで今、オーズは変身が不可能になっていた。
(しかし、一体どういうカラクリだ?
全く気配を感じずにメダルを俺から奪い取るなんて...)
そんな事を考えていると怪物が二人に言う。
「まだ持っていそうだな....そのお宝は全て私が頂く!」
怪物がそう言ってアンクに急接近した。
それをアンクは紙一重で回避する。
「アンク!早くオーズに!」
「メダルが足りなくて変身できねぇんだよ!」
「頂くぞぉ!」
怪物がアンクにぶつかろうとすると突然現れた光弾が怪物に直撃すると吹き飛ばされた。
そして、その反動でトラメダルが落ちてアンクがそれを回収する。
「そこまでにしとけよフライボーイ。」
そう言って仮面ライダーWルナトリガーが目の前に現れた。
「あれは?」
「仮面....ライダー?」
そんな反応をしていると仮面ライダーが映司達に声をかける。
「態々観光で来てくれたのに悪いな。
さっさと逃げろ...ここは俺達が何とかする。」
しかし、この行為をアンクは止める。
「ふざけるなよこっちは二枚コアメダル取られてんだ取り返すまではここを離れられるか!
おい、映司!....これでさっさと変身しろ!」
いつの間にか回収していたトラメダルを含めた三枚のメダルを映司に渡す。
「おいお前らあぶねぇぞ!」
「大丈夫です。
こう言うの馴れてるんで」
映司はオーズドライバーを腰に付けると三枚のメダルを装填し斜めに倒しオースキャナーを構える。
そして一気にメダルをスキャンした。
キン!キン!キン!
「変身!」
「タカトラチーター」
映司の周りをコアメダルのエネルギーが取り巻くと仮面ライダーオーズ"タカトラータ"へと変身が完了した。
その姿を見てWも驚く。
「なっ!コイツもドーパントか?」
『いや、彼からはガイアメモリを使用した形跡を感じない。
僕達の使う変身システムとは別の物なのだろう。』
そんな話をしているとオーズがWに話し掛ける。
「俺は仮面ライダー
アイツが奪っていったものはコアメダルって言って危険な物なんです。
だから回収したいので共闘させて貰えませんか?」
『どうする翔太郎?』
フィリップの問いに間髪いれず答える。
「俺は良いと思うぜ。
直感だがコイツは悪い奴じゃねぇ。」
『なら決まりだね。
オーズと言ったっけ?
一緒に戦ってくれ。』
「はい、お願いします。」
Wとオーズが敵に向かい構えるのだった。
飛んで逃げ回るドーパントをWはハードボイルダーに乗りオーズはチーターレッグの高速移動で追尾する。
『奴のメモリは"フライ"....蝿の能力を持ったドーパントだ。
直接的戦闘能力は低いが移動や行動スピードが兎に角早い。
脳の伝達信号がメモリによりかなり強化されているんだろう。
恐らく君の相棒であるアンクがコアメダルを盗まれたのはコンマ数秒の出来事だったろうね。』
「アンクからメダルを盗むなんて凄い怪物ですね。」
「まぁでも安心しろ。
この風都にはドーパントから街の人を守る仮面ライダー...つまりは俺達がいるからよ。」
そう言うとWはルナトリガーの追尾弾を放つ。
何とか避けようとするが失敗し羽に当たると墜落してしまう。
「今だ!行けオーズ。」
「はい!」
オーズは落下するフライドーパントを捕まえると両足で高速の連続蹴りを行う。
その蹴りにより奪われていたバッタとカマキリのメダルが空へと放り出される。
すると右腕だけになったアンクが飛び上がり二枚のメダルを回収した。
それを見たWは驚く。
「何だあれは?腕が空を飛んでる。」
『興味深いね....あれもメダルに関係するのかな?』
そんな話をしているとハードボイルダーは落下したフライドーパントの前に到着する。
だが、そこにいたのは"二人の怪物に襲われるオーズの姿"だった。
落下したフライドーパントと落下したオーズはメダルを弾き終わると地面へ着地する。
そして地面に落ちたフライドーパントへ向かう。
「もう終わりだ。
諦めて観念してくれませんか?」
オーズがそう怪物を説得するがドーパントは聞く耳を持たない。
「まだ足りない....もっともっと....」
「何か....様子がおかしいな。」
オーズがそう感じていると先程の攻撃で落下していた小さいケースを見つける。
そこには鴻上グループのマークが入っていた。
そのケースは中身が開いており中には一枚の"セルメダル"が残っていた。
「これって....セルメダル!まさか!」
するとフライドーパントに異変が起きる。
身体を大量のセルメダルが覆うと人型になりフライドーパントの元を離れると脱皮した。
それはグリードである"カザリ"が得意とする猫科型のやミーであった。
そして、そのヤミーが誕生するとフライドーパントは苦しみ出す。
するとフライドーパントの胸が光出し肉体が編かし始める。
「何だ一体?」
オーズはタカヘッドの能力で体内の光る部分を透視するとそこには1枚のメダルが入っていた。
「これって....コアメダルか?
どうしてコアメダルを持っているんだ!」
そんなオーズの疑問に答える訳もなくフライドーパントは周囲に衝撃波を放つ。
それによりオーズは吹き飛ばされそこにWが合流した。
「大丈夫かオーズ....あん?見たこと無い怪人が増えてんな。」
そんな事を言うWにオーズが答える。
「気を付けてください!
あの猫っぽいのはヤミーと言う怪物でもう一人はコアメダルを吸収したフライドーパントです。」
「何だって?」
「どうやらそうみたいだな....」
そう言いながら身体に戻ったアンクが合流し答える。
『アンクと言ったね?
それはどういう意味だい?』
「ヤミーは人間の欲望を糧に産まれる化け物だ。
作るにはセルメダルが必要になるが....どうやらこの盗人が盗んでいたのは鴻上の私物だった様だな。
....ふん、おい映司!ソイツは"当たり"だ!」
「は?アンク!どういう事だよ。」
「このドーパントって奴は鴻上の所からセルとコアを盗み出したんだ。
そして、コアメダルはドーパントの肉体をグリードの身体と誤解し融合しようと誤作動を起こしている。」
「それってメチャクチャ危険じゃないか!
助けないと....」
「ほっとけ!コイツは犯罪者なんだろう?
それにガイアメモリを使って暴れている....因果応報って奴だ。」
「例えそうだとしても俺の手が届く限りはもう誰も失わせない。」
「....チッ!相変わらず甘ちゃんだな。
オーズの力ならコアメダルを奪える筈だ。
さっさと奪ってこい!」
アンクはバッタメダルを映司に渡す。
それを受け取った映司はチーターメダルと変えるとオースキャナーでスキャンする。
キン!キン!キン!
「タカ」
「トラ」
「バッタ」
「タ、ト、バ、タトバ」
「タトバ」
オーズはタトバフォームへと変わる。
そうして姿の変わったフライドーパントを見据える。
フライドーパントは蝿の姿を残しながらも猫科動物の顔と爪を有していた。
変化したドーパントに警戒しつつオーズはメダジャリバーを取り出し攻撃を行う。
それを止めようとするヤミーをWが阻止する。
Wの徒手空拳がヤミーに当たるがボヨン!ボヨン!と言う音を出して弾かれてしまう反撃を受けてしまう。
「うぉっ!コイツ、打撃が効かないのか?」
『恐らく、あの身体の持つ衝撃吸収能力が高いのだろうね。
メモリを変えよう。』
「HEAT,METAL」
Wはメタルシャフトに炎の力を込めるとヤミーをシャフトで殴り付けた。
打撃は耐えられた様だがその後の爆発は耐えられず吹き飛んでしまう。
『良し、ヒートメタルなら有効だね。
この怪物、ヤミーについては興味が尽きないけど今は早くオーズに加勢するべきだ。』
「分かってるよ。
さっさとメモリ.....ブレイ...ク。」
突如、Wはしゃがんでしまう。
『どうしたんだい翔太郎......まさか!』
「あぁ、襲ってきやがった"腹が痛ぇ"!」
翔太郎は変身前から風都くんフィギュアを当てる為に大量のアイスを食べていた。
その不具合がよりにもよって今、来たのだ。
その姿にヤミーは不思議そうな顔をすると踵を返してオーズ達の元へ向かった。
「あっ、待て!....うっ」
『翔太郎、動けないならトリガーで援護しよう。』
「分かった。」
そうしてWはトリガーメモリを取り出すのだった。
フライドーパントとの戦いは両者とも拮抗していた。
上空からの攻撃手段を持つフライドーパントは常に先攻を取り襲ってくるがそれをオーズはメダジャリバーで受け止めバッタの能力で飛び上がるとフライドーパントを切り付けようとする。
それを繰り返していた。
「チッ!今のままじゃ決着は付かなさそうだな。
使えるコンボは
映司!頭をこれに変えろ!」
アンクはクワガタメダルをオーズに投げ渡すとオーズは戦いながらメダルを受け取りタカメダルと入れ換えるとスキャンした。
そして、クワガタヘッドに変わると角から放電攻撃を行う。
奇襲に近い攻撃にフライドーパントは避けられずダメージを受けて落下してしまう。
「今だ!トドメをさせ!」
オーズはオースキャナーをもう一度スキャンして必殺技を発動させる。
しかし、その必殺技が発動する前にヤミーがフライドーパントの前に現れるとメダルの姿になり融合を始めた。
「えっ?あのヤミー何をしてるんだ。」
「知るか!それより早く攻撃しろ。」
オーズはアンクの言葉に従い飛び上がると角を放電させて空中からドーパントに向かい飛び込んだ。
その威力によりフライドーパントは爆発する。
しかし爆破による煙が晴れた瞬間、アンクの目に写ったのはオーズの頭を両手で止めている新しい怪物の姿だった。
それは昆虫と獣をハイブリットした見た目をしている。
その怪物がオーズの頭を掴み持ち上げると遠くへ投げ飛ばした。
その衝撃でオーズは地面を回る。
「何だ?いきなり強くなったぞ。」
「アイツ、完全にヤミーと融合してやがる。
コアメダルの力に反応したってのか。
クソッ!分が悪いな。
おい映司、引くぞ!」
「でっ、でもそんなことしたら....」
「ぐだぐだ悩んでいる内に死んでも良いのか?」
「それじゃあ、あの中にいる人は助けられない!」
そんな話をしているとフライドーパントだった存在に向けて火球が放たれる。
そこにはトリガーマグナムを持ち踞るW ヒートトリガーがいた。
「加勢するぜ!」
そう言ってトリガーマグナムを怪物へと連射する。
「バカっ!よせ今のコイツを刺激するな。」
アンクの忠告も空しく攻撃を受けた怪物はエネルギーを口内に溜めるとそれを一気に解放した。
ビームとなり放たれた攻撃はWとオーズを巻き込み吹き飛ばすと怪物は姿を消すのだった。
変身解除した映司はアンクと共に立ち上がる。
「痛た....酷い目に遭った。」
「アイツは逃げやがったか...」
そう言っているとWが吹き飛ばされた方から一人の男が立ち上がる。
「痛ってぇ....何だよあの攻撃は」
そして、立ち上がった男の姿を見た映司が言う。
「貴方は確か探偵の左さんじゃ...えっ!と言うことは貴方が仮面ライダー?」
その言葉に左も反応する。
「正確には相棒も含めてだがな。
だが俺も驚いたぜ...まさか俺ら以外にも仮面ライダーがいたなんてな。」
そう言いつつも二人は怪物に目を向けようとするがもうそこには誰もいなかった。
「逃げられたな。」
そう言う翔太郎にアンクは近付く。
「おい、お前がちゃんとヤミーを抑えてたら倒せたんだ。
どう責任を取るつもりだ?」
「止めろってアンク。
兎に角、一度ゆっくりと話し合うべきだ。」
「それなら良い所がある。
俺達の事務所だ。」
「なら、そこにしましょう。
....ほら何時までも睨まないで行くぞアンク。」
そうして三人は鳴海探偵事務所へと向かうのだった。
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