次の日になりアンクと映司はイベントに参加するためクスクシエのメンバーと合流した。
映司はメダドーパントが現れるまでスタッフとしてクスクシエに協力しアンクはメダルの気配を探っていた。
そして夜になりイベントも佳境になってきて結果発表が始まる。
この一日で集めた客と金額により今回の王者が決まる。
クスクシエは今回のイベントでこれまで行った国の衣装を纏めたコスプレと料理を提供し好評を集めた。
そして司会が話し始める。
「今回のクリスマスグランプリは過去類を見ない程の盛り上がりとなりました。
さぁ、ではこれより授賞式を始めたいと思います。
今回は"上位3店舗"を発表させていただきます。
では先ず3位....."クスクシエ"。
スタッフの衣装や多彩な料理が好評かへと繋がりました。
次に第2位...."シャルモン"本場フランスから学んだ本格的な洋菓子とクリスマス限定のケーキセットが人気を博しました。
そして、堂々の第一位は...."ポレポレ"!
金箔入りカレーがお客様の心を完全に掴み見事今回のクリスマスグランプリで一位に獲得なさいました。
では三店舗の皆様、是非壇上までお越し下さい。」
その言葉を受けて知世子が壇上に上がる。
シャルモンからは店長の
ポレポレも店長の
「今回もまた貴方に勝てなかったわねぇムッシュ三郎。」
「今回もたまたまだよ。
たまたま....玉置浩二、なんてね。」
「そのギャグセンスも相変わらずね。
貴女は会うのは始めてね。
私は凰蓮、パティシエをしてるわ。」
「えぇ、知ってますよ。
あの有名なシャルモンの店長さんですから!
本場フランスから学んだ技術で使ったスイーツは絶品で日本でプレオープンした際は常に行列が絶えなかったって....私も貴方のスイーツのファンなんです!」
「あらそうなの?目の前に私のスイーツのファンがいるなんて嬉しいわ。
今度、"沢芽市"に本格的に店を構えるからその時には入らして?」
「はい、絶対行きます。」
そんな話をしていくもドンドンと司会が進み...)
「ではもう一つのイベントである"ブラックダイヤモンドの展示を行います。
今回はクリスマスに合わせてこちらの巨大クリスマスツリーの上に展示されるので是非ご覧ください。
それでは優勝された飾玉様、展示で行われるライトアップのボタンを押してください。
そう言われた飾玉がスイッチを押そうとすると警察が現れて周りを取り囲んだ。
「なっ!これは一体何なんですか!」
その問いに指揮をしていた照井が現れて言う。
「風都署の照井です。
先ほど、このイベントに参加している人物が縛られて見つかりました。
今ここにいる中に偽物が紛れ込んでいます。
その人物はブラックダイヤモンドを狙っていますので暫しご協力ください。」
そう言って警察が周りを取り囲もうとするのを司会をしていた男が阻止して抜け出す。
「動くな!動いたらこの警官を殺すぞ。」
「漸く本性を現したな。」
「黙れっ!...俺はブラックダイヤモンドを盗んで俺の物にする....そうすれば俺はもっと満たされる。
さぁ、こいつを殺されたくなかったらダイヤを...」
そう司会の男が言った瞬間、黄色の腕が伸びて来て捕まっている警官を掴むと引き剥がされてしまった。
「悪いが刑事さんは返して貰うぜフライボーイ」
そこにはWルナジョーカーが立っていた。
「貴様っ!」
「動くな!...もう諦めろ。」
しかし、この言葉に従うつもりはない。
司会の男は懐からメモリを取り出す。
「不味い、メモリを使わせるな!」
照井の言葉に警官が一斉に掴みかかろうとするがそれを男の体内から現れたヤミーが防ぐと全員投げ飛ばす。
そして、投げ飛ばされた一人は運悪く機材が積まれた場所へ落とされた。
当たった衝撃で重い機材が倒れてくる。
下敷きになれば只では済まない。
Wも助けが間に合わず機材の落下に警官が巻き込まれるがそれをオーズに変身した映司が警官の盾となって受けた。
「くっ....大丈夫ですか刑事さん?」
「あっ....ありがとう。」
暴れまわるヤミーをWが相手にしていると司会の男はメモリを起動してしまう。
「
メモリを胸に突き刺すと男はフライドーパントへと変身し暴れていたヤミーを取り込んでメダドーパントへと変化した。
「やべぇな変身されちまった。」
そう言うWの前にアンクが現れる。
「おい!俺は映司を助けに行くそれまで持ちこたえろ。
それぐらい出来んだろ!」
「舐めてんじゃねぇよそれぐらい余裕だよ。」
『僕達はエクストリームになってメダドーパントからメダルを摘出する方法を探る。
それまでの間に映司君を助け出してくれ。」
フィリップの言葉を受けたアンクは映司が機材に巻き込まれた方向へ向かうのだった。
「良し、フィリップ行くぞ。」
『あぁ、翔太郎。』
Wはエクストリームメモリを手に取り変身するとメダドーパントへ向かっていくのだった。
機材に巻き込まれたオーズは今動けない状況となっていた。
無論、オーズとなった映司だけならば逃げることは問題ないがそうすれば残った機材が崩れて下にいる警官が巻き込まれてしまう。
下に警官がいる以上、映司は動くことが出来なかった。
だが、それもそれで映司の身体にダメージがありスタミナを削っていく。
サゴーゾの様なパワー系統のメダルがあれば抜け出せただろうがそのメダルは一枚もない。
(せめて....刑事さんだけでも助けないと....)
映司は打開する方法を考えていると遠くからアンクの声が聞こえてくる。
「映司!無事か!」
「アン....ク。」
「映司!」
アンクは映司の声のする方の機材を退かそうとするが重く動かすことは出来ない。
「クソッ!映司テメェだけでも抜け出せ!
オーズなら出来んだろ。」
「ダメだ!...そんな事したら....刑事さんが....」
「ここでじっとしてたらお前も死ぬことになるんだぞ!」
「それでも....俺は...目の前の命を...諦めるつもりはない...この手が...届く限りはね。」
映司の返答にアンクは苛立つ。
(クソッ、ありゃテコでも動かねぇな。
だがどうする無理に出そうとすれば崩れちまう。
だが、ほおっておいても映司のスタミナが持たねぇ....
もう少し隙間が広くなれば俺が腕だけになって映司を警官ごと引っ張りあげられるんだが....)
そんな事を考えていると比奈は現れた。
「アンク!あんた何してんの?」
「怪力女か!丁度良いお前も手伝えこんなかに映司がいるんだ!」
「嘘っ!映司君!平気なの?」
「比...奈...ちゃん。」
映司の声が小さくなっていく。
「いよいよ不味いな。
おい、お前はここを持ち上げてスペースを作ってくれ。
その中に俺が飛び込んで映司を助け出す。」
「でも、そんな大きなスペースなんて....」
「お困りのようねうら若きレディ?」
そう言って凰蓮が鉄の棒を持って現れた。
「事情は聞いたわ。
私がこの棒を使って開けられそうな隙間を探すからそこにお入りなさい。
安心して私これでも従軍してたからそう言うの探すの得意なの。」
そう言うと凰蓮は素早く倒れた機材の山を確認し鉄の棒を二本突き刺した。
「ここならいける筈よ。
比奈ちゃんと言ったかしら?
貴女は危険だから力に自慢のある男でも....」
「大丈夫です!私出来ます!
....ふんにゅ~~!!」
比奈が有らん限りの力を込めるとテコの原理で大きな隙間が開く。
「あっ!ちょっと!いきなりやっちゃダメでしょ!
.....おりゃああぁぁ!」
凰蓮も続いて野太い声を出して力を込めると空いた隙間が安定する。
「今よ!ボーイ!」
凰蓮の言葉に反応してアンクは腕だけになると隙間に飛び込んでいった。
「えぇ!何あの子腕だけ飛んでいっちゃったわよ!」
凰蓮が驚いているがそれで力が緩んではいけないので気を取り直すと隙間の保持に尽力するのだった。
空いた隙間からアンクは一直線で映司のいる場所へ向かう。
そして、機材に押し潰されながらも耐えている映司を見つけた。
「映司!無事なら助けた警官を掴め!
俺がお前ごとそいつを引っ張り出す!」
その言葉に映司は従い片手で警官を掴むと抱き抱える。
そうしてアンクは瓦礫を抑えている映司の手を掴むと思いっきり引っ張った。
「うぉぉぉぉ!」
アンクは一直線に出口の隙間へと映司の手を掴んだまま進む。
映司と言う抑えが無くなった事で機材が崩れ始める。
(クソッ!思ったよりスピードが出ねぇ。
このままじゃ穴が塞がっちまう!)
しかし、落下してくる機材に"一本の黒い線"が向かい直撃すると黒い炎を上げて燃え広がり落下する機材からアンク達を守った。
その間に何とかアンクは映司と警官を外へと引っ張り出すことに成功した。
そしてアンクが腕から肉体に戻ると倒れる。
「はぁはぁはぁ」
「アンク!大丈夫?」
「俺の事よりも....映司はどうなんだ?」
「大丈夫だと思う。
今起き上がったから....」
そう言っていると映司がアンクの元による。
「アンク....ありがとう。」
「ふん!そう思っているのならさっさとメダドーパントを倒してメダルを持ってこい。」
「うん、任せて。」
そう言うと映司はWが戦っている場所へと向かうのだった。
その頃、照井はこの状況に唇を噛んでいた。
(今すぐにでもアクセルに変身したいが....ここで隠れて変身するには場所もない。
どうすれば.....)
すると、照井達を照らしているライトの光量がいきなり上がり周りの芽が眩むほど強い光が当たる。
(何だが分からないが今なら行ける!)
照井は素早くアクセルドライバーをつけるとメモリを入れる。
「変...身」
照井がスロットルを回してアクセルに変身が完了するとライトの光も収まる。
そしてそのままWの援護へと向かうのだった。
エクストリームになったWはメダドーパントの攻撃を耐えながら機会を伺っていた。
強烈な方向とエネルギー弾の応酬にビッカーシールドで耐えながら翔太郎が言う。
「クソッ!どうにもなんねぇのかフィリップ。」
『残念だが現状メダドーパントを倒すにはオーズの力がいる彼が救出されない限りは....』
そんな話をしているとWの元に映司が現れた。
「すいませんお待たせしました。」
「無事だったか!....いけそうか映司?」
「大丈夫です!...早く彼を助けましょう。」
『良し、方法は昨日説明した通りだ。
先ずは僕達がプリズムメモリを使ってメモリの力を無効化させる。
その隙にオーズの必殺技で攻撃してコアメダルを弾き飛ばすんだ。
そうすれば融合が不完全となりヤミーとドーパントに分離する。』
「だが、これだけの猛攻の中どうやって近付くんだ?」
「それならば任せろ。」
いつの間にかアクセルに変身していた照井がアクセルメモリを抜くとエンジンブレードにセットする。
「ACCEL MAXIMUMDRIVE」
赤いエネルギーが渦となってエンジンブレードを流れるとアクセルはそれをメダドーパントに向けて放った。
その攻撃にメダドーパントも口からエネルギーを放ち止める。
「今だ!」
アクセルの言葉に従いWとオーズは飛び上がりメダドーパントへ向かう。
「PRISM MAXIMUMDRIVE」
『「PRISM BREBK」』
先ずはWのプリズムソードがメダドーパントの身体を切り裂く。
「scanning charge」
その後、オーズのタトバキックが当たるとメダドーパントの体内にあったコアメダルが弾かれる。
それを映司が手に入れるとメダドーパントに異変が起きてドーパントとヤミーに分裂してしまった。
そこにアンクが一枚のメダルを投げてくる。
「映司!それで黄色のメダルのコンボだ!
使ってみろ!」
「わかった!」
オーズはドライバーからタカとバッタのメダルを抜くと新たに手に入れたメダルとチーターメダルを装填しオースキャナーを使った。
「ライオン」
「トラ」
「チーター」
「ラッタララッタァ~"ラトラータ"」
仮面ライダーOOO ラトラータコンボへの変身が完了するとその溢れるエネルギーを雄叫びに乗せて一気に放出した。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」
放出される熱は風都に降り積もった雪を溶かし金色には輝くオーズに皆目を向けるのだった。
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