もう一人の悪魔   作:多趣味の男

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NEVERに新たな仲間が加わる場面まで

時間は遡る....


第十六話 Eへの介入/復活する死者

大道克己、大道マリア、泉 京水の三人は、

研究室の一室で一つの死体と対峙していた。

 

死体の名は羽原レイカ(はねはら レイカ)

元連続強盗犯だったが捕まり死刑を宣告されていた。

だが脱走し逃げている最中、銃弾を浴びて死ぬこととなったのだ。

 

今彼女は、スポーツブラと布をかけられた状態で横たわっている。

そんな彼女を京水は嫉妬深い目線で見つめる。

「良い身体してるじゃない。

でも、私の方がおっぱいおっきいわ....。

私の方がおっぱいおっきいわ!....

何か気にくわないのよねぇ」

その京水の言葉を否定するようにマリアは言う。

 

「克己が欲しいと言うのなら与える。

それだけよ。」

それに克己も答える。

「あぁ、嬉しいぜお袋。

"コイツの目には生きたいっていう力があった。

こういう奴は強い。"」

その克己の言葉もあり京水が渋々納得すると、

マリアは彼女に再生酵素を注入する。

 

酵素が打ち込まれて暫くすると死体だった。

羽原 レイカは目覚めた。

「あんたら誰?ここは何処よ!」

「お前は一度"死んだ"。

覚えていないか?」

克己の言葉にレイカは思い出した。

逃げている最中、銃弾が身体を貫いたことを

しかし、レイカは自分の身体を確認するが傷一つ無かった。

「お前は不死身の兵士 NEVERになったんだ。」

「NEVER?」

「この再生酵素が貴女を生かしているの。

定期的に注射しなければ貴女直ぐ死体に逆戻りしてしまうわ。」

マリアの説明に自分の状態を正しく理解して呆然としていると克己が言う。

 

「それじゃあ、早速テストと行こう。

ついてこい。」

そう言うと克己と京水は部屋を出ていく。

レイカも置いていかれない様についていくのだった。

 

それから、NEVERの他のメンバーと会うといきなり戦場に連れてこられた。

戦場のど真ん中で克己はNEVERを鼓舞する。

「さぁ、踊るぞ!

死神のパーティタイムだ!」

それを合図に全員が敵に突撃していく。

敵の兵士は銃で武装しているがNEVERに意味はない。

 

芦原が敵をライフルで撃ち、撃ち漏らした敵を堂本の鋼鉄の棒で薙ぎ払う。

そして、克己は敵にナイフを持ったまま突撃し

それをサポートするように京水は鞭とプロレス技で敵を沈めていった。

 

完全に出遅れたレイカであるがそれを狙うように攻撃してくる兵士を蹴り飛ばしていく。

その身体能力の高さに自分も驚く。

「あたし、凄いじゃん。」

「飲み込みが早い、お前は"当たり"だ。」

克己はそうレイカを評するとドンドンと敵を潰していく。

 

全員潰し終わるのに時間はそこまでかからなかった。

そして、京水は皆を集めると薬の入ったインジェクターガンを渡してきた。

定期的に酵素を注射する必要があり、丁度その時間になったのだ。

酵素を注射すると京水が吠える。

 

来たぁぁぁ♥️...非常に効きますね。」

「それにしてもあんたら随分と手慣れているのね。」

レイカの質問に芦原が答える。

「長いことNEVERで傭兵をやっているからな。」

「まぁ、今回の仕事も楽だったからな。

これでたんまり儲けられるぜ。」

堂本の言葉にレイカが答える。

「何だ、結局お金の為なんじゃん。」

その言葉に苛立ったのか京水がレイカのお尻を叩く。

 

「痛っ!何すんの!」

「素人はお黙り!アンタ何かに克己ちゃんの"思い"なんか分からないわっ!」

「最初っからそんなこと分かるわけ無いでしょ!

"変なおっさん"。」

「そう、変なおっさっ!?

変なおっさん!?言ったわね!アンタ、"レディ"に対して最大の侮辱をっ!」

 

ムッキィィィィ!

 

鼻から蒸気が出そうな程、怒る京水を見て堂本は爆笑し芦原は笑っているところを見られたくないのか顔を背けている。

 

「ちょっとアンタ達!何笑ってんのよ!」

そうして京水と堂本が喧嘩を始めるのを見ているレイカに克己が聞く。

 

「不思議そうな顔だな?

何でコイツらはこんな楽しそうにしてるのかって」

克己はナイフの手入れをしながら説明する。

「俺達を生かす酵素には弱点があってな。

人間的な感情を失わせ記憶がドンドン無くなっていく副作用があったんだ。」

「え?」

その副作用にレイカは驚くが直ぐに訂正される。

「安心しろ。

もうとっくにそんな副作用は無くなった。

この再生酵素を打つ限りは記憶を失うことはない。」

 

「俺はこの酵素が出来たお陰で本当にやりたかったことを思い出した。

今はその為に金と力を溜めている……そんな所だ。」

そうやって笑う克己には悲壮感があったが、

それでも絶望している感じはしなかった。

 

そんな話をしている中、芦原が何かに気付き銃を構える。

「どうした?」

「あの建物に"誰か"いる。」

克己に端的に伝えると全員示し合わせた様に警戒しながら建物に入っていく。

中に入るとそこには白い服を着た少女が一人立っていた。

 

「貴様...何者だ?」

克己のその問いに答えること無く手を振りかざすと何かの力に押されるように全員の身体が吹き飛んだ。

「ぐっ!コイツやりやがったな。」

堂本が怒りながら棒を振り上げ近付くが、翳された手により身体の動きが止まり血を吐きながら吹き飛ばされた。

「堂本!」

芦原は少女に向かいライフルをフルオートで撃ち放つがその弾も手を翳す事で止められ寧ろこちらに弾かれた。

その弾をもろに浴びて芦原は地面に倒れ伏す。

近くの壁に隠れた克己、レイカ、京水だが、克己のハンドサインに従い京水は前に出て鞭で少女に牽制する。

しかし、その鞭も逆に奪われてしまいその鞭で京水はギチギチに縛り上げられる。

 

「あん!...気を付けて克己ちゃん。

こいつ強いわっ!特に...縛りがね。

嫌いじゃないわぁ~ん。」

少し、嬉しそうにしながら縛られている京水に変な目線を送る少女の背後に克己は近寄っていた。

ナイフによる攻防では流石の力も使えないらしくあっという間に組伏せられてしまった。

後は、止めを刺すだけなのだがここで克己の手が止まるそして少し考えるとナイフを閉まった。

「アンタ何してんの?」

レイカの質問に克己が、答える。

 

「コイツは戦いを望んでない。

そんな相手を殺す趣味はない。」

その克己の言葉に少女は驚く。

克己はその子に手を差し伸べながら聞く。

「お前、名前は?」

「....."ミーナ"。」

 

 

 

彼女の名を聞いた克己は不思議と嫌な気分がしなかった。




原作との違い

・記憶が残る為、NEVERの戦い方がワンマンプレイからチームでの戦いに変わった。

・それぞれが過去の記憶から元の性格を思い出している。

・克己は記憶を取り戻したことで別の野望が産まれた。

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