一階の階段に大量の生徒と先生....そして彼等を守る様に
両脇には獅子神の部下の二人を
本当なら主犯であるマンティスドーパントをメモリブレイクした方が良い。
だが、それをしている間に後ろで匿われている生徒が被害が及ぶ可能性がある。
人質か主犯....どちらかを選ばないと行けなかった。
どうすれば良い?
そんな悩みを理解するように翔太郎が言った。
「フィリップ、俺達は街の平和を守る仮面ライダーだ。
だから......」
『そうだね。
僕達は兵器じゃない。
ライダーとしての意義を果たそう!』
悩む僕の背中を押して二人はマンティスドーパントを無視して学校へと走っていくのだった。
急な乱入によりパニック状態となったドーパントの生徒達が形振り構わず暴れようとするのをWのビッカーシールドで止める。
その姿を見た堂本が言った。
「随分と遅かったな。」
『すまない...君達は克己の仲間だろ?
生徒達を守ってくれたのか?」
「あぁ、相手は子供だ。
俺じゃあメモリブレイク出来ても命の保証が出来ないからな。」
堂本の言葉を聞くと翔太郎が言った。
「分かったここにいるドーパントは俺達に任せろ。」
「頼んだ...俺はここにいる奴らを逃がす。」
「おい、その怪我で....分かったすまねぇ。」
翔太郎は堂本の傷を心配するが悠長に話す時間がないと分かり彼の言う通りにした。
堂本の指示で生徒や先生が外へと出ていく。
「逃がすかよ!」
「こっちの台詞だ!」
追いかけようとするドーパントをWは抑え付けて逃げる時間を稼ぐ。
両サイドにいる白爪と紫米島も逃げる生徒達を追おうとするがレイカと照井に止められる。
「アンタの相手は私なんだけど....余所見しないでくれる?」
「これは失礼....しかし、こちらも仕事なんですよ。」
そう会話していると照井も紫米島に話す。
「お前との決着をそろそろ着けてやる。」
「ほぅ、面白い事を言ってくれるが良いのか?
逃がした人質が死ぬかもしれないぞ?」
そう挑発する紫米島に照井は静かに告げた。
「ずっと言えなかった事を今言ってやろう。
"警察をなめるな"。
今の風都署は昔と違う....」
そう言いながら照井は風城高校に行く前、警察で準備しているときの事を思い出した。
「貴方が仮面ライダーアクセル....ですよね照井警視。」
二人きりで話がしたいと言われ氷川に呼ばれた照井は開口一番そう告げられた。
その真っ直ぐな目を見た照井は誤魔化すことを止める。
「何時から気付いていたんですか?」
「照井さんはサイコメトリーと言う言葉をご存じですか?」
「確か触れた物からその人物の過去を読み取る能力ですね。
FBIでも捜査の参考になっていると....」
「はい、実は僕の知り合いにそのサイコメトリーが出来る人がいるんです。
偶然なんですが照井さんと会議した時の捜査資料に彼女が触れて....それで貴方が仮面ライダーだと気付いたんです。」
氷川から顛末を聞いて照井は止める。
「ちょっと待ってください。」
「あぁ、信じられないのも無理はありませんね。
ですが.....」
「いえ、そこに関してはそんなに疑ってはいません。
それよりもそのサイコメトリーが出来る女性は警察関係者なのですか?」
「?いえ、普通の民間人ですが.....」
「何故、民間人が警察の極秘資料に触れられたんですか?」
「.........あ、それは....その....」
照井の指摘に氷川は黙ってしまう。
何故なら理由を話せば確実に幻滅されると思っているからだ。
(言えない.....翔一さんの新メニューを食べてて資料を落としてしまい
余談だがその時に出た料理は豆腐と山菜のパスタで氷川は木綿の豆腐をフォークとナイフで上手く掴めず翔一が助け船を出そうとして躍起になり自分の鞄をひっくり返してしまった。
因みにその時に横にあった水も溢し資料が濡れたのは秘密である。
氷川は軽く咳払いすると話を戻す。
「とっ...兎に角、そう言う経緯で貴方の正体を知った訳です。
それでこれは相談なんですが.....」
「.....はい。」
「"警察にこの事実を隠したままこれからも仮面ライダーとしていてくれませんか?"」
「え?」
想定してなかった頼みに照井は驚く。
「その....宜しいんですか?
氷川警視正の立場としてはこの事実を隠すことは汚点に繋がると思うのですが....」
「実はこれは僕の部下にも言ってませんが....僕、貴方以外の仮面ライダーを知ってます。
その人達と共闘してアンノウン....いえ怪物と戦っていたんです。
だから、今さらその隠し事は慣れっこですよ。」
そう言って氷川は笑う。
「それに仮面ライダーは市民の希望であり象徴です。
それを警察が管理するべきじゃない。
....僕はそう思うんです。」
「どうですか?
貴方が風都や捜査関係で仮面ライダーになった時に正体がバレないようにカモフラージュをするならば僕の立場を利用するのは良い考えだと思いますが?」
「.....一つ聞かせてください。
貴方の目的はなんなんです?
俺が仮面ライダーだと言う事実を隠すことに何のメリットが?」
「貴方が仮面ライダーと刑事...両方の視点から事件解決に取り組んでくれれば救える命が増え、より沢山の犯罪を撲滅できる....そう思うだけです。
お願いします。」
そう言って照井に頭を下げる氷川の姿に尊敬の念を覚える。
(全ては救うべき人達の為に....か。
こんな警察官もいるんだな。)
照井は紫米島を押しながらトライアルメモリをドライバーに指す。
「今の風都署はどんな組織よりも強い....お前らのちゃちな甘言に騙される者はいない!
だから俺も俺の責務を全うする!
ここで決着を着けてやる。」
照井はアクセルトライアルへ変身すると紫米島を掴み一階の奥にある体育館へと押し込んだ。
「ここなら邪魔も入らん。
井坂程では無いが貴様との因縁もこれまでだ!」
そう言われ紫米島は笑う。
「ふはっ!今回は本気と言うことか....良いだろう!
ここで決着だ....さぁ思う存分に死合おうじゃないかっアクセル!」
紫米島の腕の刀身が光ると戦いの火蓋が切って落とされるのだった。
学校の外で事態を見守っていた氷川は学校を囲うように作られた川に対処するのに必死になっていた。
特殊部隊の隊長と怒鳴り合う。
「お願いします!小さなボートでも良い。
学校に入って人質となっている生徒を救わないと!」
「無茶です!あの川は風都の地下を通る水道管を破裂させて出来てるんです!
水圧も強くてボートで渡ろうとしても沈むだけです!」
「じゃあ、水道を止めれば流れも穏やかになるでしょう!」
「この水道管は風都以外の都市とも繋がっているライン何です!
止めたりしたら水音町を含めた沢山の都市の水道の供給が止まってしまいます。
水道局が急ピッチで管の再設置を行っています!
それが終わるまでは待つしか....」
「待ってたら中にいる生徒が犠牲になるかもしれないんです!」
そう言いあっていると部下が入ってくる。
「失礼します!今外で人質となっている生徒を発見したと報告が...」
その報告を受けて氷川と隊長はその場所へ向かう。
川を隔てた向かい側には確かに人質が列を為していた。
そして、その前には銀色の仮面ライダーがいた。
「あれは...仮面ライダーか?」
そんな事を言っているとそのライダーはメモリを持っている武器に装填する。
「METAL MAXIMUMDRIVE」
ライダーは持っている武器を思いっきり地面に突き立てた。すると地面が思いっきり隆起し一直線状に土が川からこちらの方へ飛ぶ。
「なっ!攻撃か?」
隊長がそう考えるのを氷川が否定する。
「違います。
飛ばされた土が硬化して....橋になった。
彼は生徒達を助けようとしてるんだ。」
出来上がった橋を通して人質となっている生徒や先生が此方へと雪崩れ込んできた。
「落ち着いてください!
全員助けますから!」
氷川や隊長、そして他の警察官がパニックになっている人を落ち着かせて保護していく。
人の波が少なくなっていき残ったのは|両手に怪我をした生徒を抱える女子生徒の二人《茜と楓》だけだった。
あと少し....そんな刹那、銀色の仮面ライダーの背中から火花が走る。
何者からの攻撃を受けた。
方向は学校側からだった。
持っている武器を手放しそうになり安定していた橋が崩れそうになる。
女子生徒は橋の真ん中にいて怪我人を背負っているため走れそうに無い。
すると、彼女らの立っている橋を傷付けるように攻撃が来る。
銀色の仮面ライダーも止めたいのだろうが武器を手放したら橋が崩れるので手を離せない。
そんな中、氷川は橋まで走った。
誰よりも早く敵の意図を読んだのだ。
(あの二人を川に落とす気だな。
そんな事はさせない!)
走る氷川の元に謎の攻撃が飛んでくるが無視する。
(それよりも早く彼女らの元に....)
そして、二人の前に辿り着くと二人の後ろに立ち盾になりながら彼女等を渡らせようとした。
謎の攻撃が氷川の腕を掠める。
「うっ!」
鋭い斬撃は氷川の腕の肉を切り血が流れる。
それを見た楓が言う。
「刑事さん....腕から血が...」
「僕の事は気にしないで!
大丈夫!これでも鍛えてるからこれぐらい何ともない。」
そう言って笑うと二人を進ませる。
そうしていると学校の中にある森で爆発が起こった。
すると、謎の攻撃が止み無事二人を保護することが出来た。
「氷川警視正!余り、無茶をしないでください。」
その光景を見た隊長が苦言をていす。
しかし、その表情は怒りではなく心配の方だった。
「はは.....でも全員救えた。
あのライダーは?」
「全員渡らせ終わると橋を崩して学校へと戻っていきました。」
「そうですか.....兎に角今は保護した子達の安全確保を...イテテ。」
安心したせいか腕の痛みが復活した。
「その前に治療を受けて貰いますよ。」
そう言われ氷川は救護班へと向かわされるのだった。
野々村はWにやられた身体を抑えながら学校内の森に隠れていた。
「くっ!....全く予想外が多すぎる。」
今回の獅子神の作戦は万全に万全を重ねた筈だった。
説明を受けていた時も失敗するビジョンが浮かばなかった。
だが、結果はメモリブレイクされかけ逃げ隠れている。
「クソッ!このまま成果無しで帰れるか....何か起死回生の一手を」
そう考えていると森の奥に先程、戦っていた銀色の仮面ライダーと逃げている生徒達が見えた。
(どうやら、俺は運が良いみたいだな。
だが、ここで姿を現すのは愚策だな。
仮面ライダーは強い....何か隙があれば...)
そう考えていると銀色の仮面ライダーが地面に武器を突き立てる。
すると、隆起した地面が硬化して川の向こうに掛かる橋を作り出した。
(何て能力だ。
あんな力もあるなんて反則も良い所だ。)
だが、チャンスもあった。
どうやら、あの橋を維持するためには武器を保持し続ける必要があるみたいだ。
ならば、"狩れる"。
野々村はメモリを起動して掌に挿した。
「
野々村の身体が変化しマンティスドーパントへ変わる。
そして、右手の鎌を振り上げると回転させる様に振り下ろした。
振り下ろされた鎌から強烈な風のうねりが発生し銀色の仮面ライダーの背中を斬り付けた。
これがマンティスドーパントの得意とする鎌鼬を飛ばす能力だ。
これを使いこれまで遠くから敵の首をはねて来た。
「ちっ!やはりこれだけ離れて障害物が多いと上手く当たらないか。
それにあれじゃどちらにしてもダメージが薄そうだな.....なら」
野々村は鎌を振るい今度は生徒の方へと攻撃を始めた。
生徒は普通の人間だ軽く当たっただけでも致命傷になる。
(それに見たところ一人は怪我をしているな?
直ぐに動けないのなら痛め付けて時間稼ぎが出来る。
それであの銀色の仮面ライダーが隙を見せた瞬間、狩れば良い。)
野々村の攻撃により傷付く生徒を見て彼は自分でも知らない内に笑っていた。
メモリを手に入れる前までは詐欺師として生きていた。
その時、何が楽しかったかと言えば相手が騙されて絶望していく中、死んでいく顔を見るのが好きだった。
そんな時、偶々、風都に立ち寄りこのマンティスメモリを手に入れた。
それからは自分が騙した相手をこのメモリを使い殺し始めた。
理由は単純だ。
詐欺事件に目を向けない為に殺す....警察も殺人の方を中心的に調べるのは分かっていた。
それにガイアメモリの事件は犯人が特定されづらい....それも犯罪仲間から聞いていたからだ。
だからこそ、メモリを手に入れてからの詐欺の手段は最後に殺しがつくことが普通になっていた。
そして、いつの間にか殺しも楽しめるようになっていた。
そうして活動してる時に獅子神と出会った。
私の性格を知った獅子神は教師と言う仕事を進めた。
「餓鬼を自分の思う通りに操り殺すのは楽しいと思うぜ。
お前のような性格ならな.....」
実際、獅子神の言う通りだった。
人の心を操って殺しや犯罪をさせるのはとても楽しくその後の始末を含めて快感だった。
だからこそ、こんなヤバイ状況でも楽しみだしたら止まらない。
(まだ殺さない....もっともっと怯えてくれ。)
私はわざと外して鎌鼬を発生させる。
それを見て銀色のライダーの身体が震える。
あれは怒りだ....私の魂胆が分かっている。
だが、動けないだろう?
動いたらその橋が崩れてあの二人は水に飲み込まれるぞ?
怪我をした奴は泳げないから溺れて死ぬだろうな?
だから私の楽しみを黙ってみているんだな。
......ん?
誰か橋に向かって走ってくる。
.....私の鎌鼬が怖くないのか?
あーぁ、2人の前に着いてしまったか。
しかも盾になるように立っている。
良いだろうそんなにヒーローになりたいならしてやる。
私の振るった鎌鼬が男の腕を掠めた。
良し次だ.....次で首を落としてやる。
二人の生徒はそれを見てどう思うかな?
....あぁ、楽しみだなぁ。
そう考えて周りを気にしていなかったのが仇になった。
私の目の前で何かが爆発した。
「ぐっ!何だこれは!」
驚いて直ぐにその場を離れるとそこには
赤矢と黒岩の役目、それは万が一の時の犯人が逃げたり仲間が捕まりそうになった時用のサポートだった。
だからこそ、娘に危害が向かっていても我慢していた。
それを知っているからこそ"自分の娘と親友の娘"の両方を殺そうとした目の前の男に黒岩は何も言わない。
これまで殺してきた外道と目の前のドーパントは同じ匂いがするからだ。
目の前で痙攣して動けなくなっている哀れな怪物に赤矢は告げた。
「上手く動けないでしょう?
先程の爆発には筋肉の動きを弛緩させる成分が入っています。
もろに吸いましたから戦うことも逃げることも出来ないと思いますよ?」
そう告げると黒岩が倒れている怪物を掴み上げるのを見て言った。
「殺してはダメですよ。
彼からは情報を聞かないといけないんですから....」
「分かっている。」
その言葉を聞き動けないながらも怪物は安堵したがその後の赤矢の言葉を聞いて戦慄した。
「えぇ、ですから"死なない程度"に痛め付けてくださいね。
また逃げられたら厄介ですから......」
赤矢の言葉を聞いて黒岩は口の毒液を手に吐き出し硬化させた。
その形状はナイフの様になっていた。
「痛覚を刺激する毒で作ったナイフだ。
安心しろ.....殺さずに痛め付けるのは慣れてる。」
その後、警察が現場に向かうと身体を痙攣させながら気絶する野々村の姿があった。
Another side
財団Xの管理する建物で加頭は息を切らしながら心臓を抑えている。
井坂との戦いは引き分けに持ち込むと身体検査をしていた。
「やはり、失われた心臓は再生していますね。」
検査を担当した者がそう言う。
「ドクター最上の考えは正しい様です。
バクスターウイルスとネビュラガスの力は財団にとって有益な結果を残すでしょう。
しかしその分、デメリットも大きい。」
「デメリット....ですか?」
「はい、心臓付近の細胞分裂のスピードがかなり上がっています。
恐らく、強力な力に肉体が適応する為、進化しているんでしょう。
その分、消費も激しい。」
「どれくらい持ちますか?」
「分かりません。
何せ始めての組み合わせですからネビュラバグスターとガイアメモリがどんな反応を及ぼすのか。
ただ言えるのはこのまま放置すれば近い内にその心臓は限界を迎えるだろうと言うことです。」
加頭は言われた言葉を頭の中で反芻させる。
(本当なら直ぐにでも治療すべき案件だ.....だが今、私が風都を離れたら誰が冴子さんを守るんだ?
それに、井坂の事も捨て置けない。
弱っている冴子さんにつけこむかもしれない。
せめて、井坂だけでもこの手で殺さなければ....)
そんな事を考えていると閉められていた部屋の一つから
秋月 信彦が現れる。
加頭を見て信彦は言った。
「随分と辛そうだな。
何かあったのか?」
「いえ、少し無茶をし過ぎただけですよ。」
そう言うと信彦は加頭を見つめて言った。
「心臓か?....何か不具合があるように見えるが」
「何故、そう思ったのです?」
「俺の元いた世界では改造手術が主流だった。
その研究をする中で沢山の疾患を見てきたからな。
お前の苦しみ方が心臓をやっている奴とそっくりだったからそう思っただけだ。」
「..........」
「その足取りから推察して財団で調べて貰ったのか?」
「えぇ、良い意見を頂きましたよ。」
「..........」
その返答を聞いて信彦は黙る。
沈黙を破ったのは加頭だった。
「何処かへお出掛けですか?」
「......奪われかけている遺物を取り返す。」
「それは大変ですね。
相手は破壊者ですか?それとも魔王?」
「今回は
面倒なことは代わり無いがな。」
「そうですね。
全く厄介な存在ですよ。」
それは信彦が突然告げた。
「お前は死ぬ気なのか加頭 順?
心臓のダメージなら即刻治療するべきだ。
財団がいくら最先端の技術を有していても手遅れは存在する。
お前レベルのエージェントは替えが利かない存在の筈だ。
上層部がその事実を知ればお前は....」
「そんな事はあり得ません!
私はまだ風都での仕事を残しています。
仕事を終わらせず抜けるなど主義に反する。」
「詭弁だなそれならもっと別のやり方をとる筈だ。
一体何を恐れている?」
心を見抜かれている言葉に加頭は黙ってしまう。
それを察したのか信彦は語り出した。
「俺が超越者について知りたいのは光太郎の結末についてでもあるが.....本当のところは違う。
まだ俺がバカやれる程、若かった頃、"愛していた人"がいた。
色々とあったが俺はその人と出会ったことを感謝こそすれ後悔はしていない。
そんな人が俺達に言ったんだ。
"怪人が怪人のままに生き寿命を全う出来る世界"を作りたいってな。
超越者について全ての事が分かれば....本当に叶えられる気がするんだ。
光太郎、オリバー、バラオム、ビジュム、ダロム.....そして、ゆかりが犠牲にならない世界を...そこでまた皆とバカな事がしたいんだ....俺は」
「...........」
「まぁ、つまり俺は"惚れた女の願いを叶えたい"だけだ。
その為に財団にいて魔王や破壊者と戦っている。
加頭....人生で本当に大切な選択は一回しか出来ない。
だからこそ、"欲張れ"。
誰かの為だけじゃなくて自分とその誰かの為に動いてみろよ。」
「貴方のように....ですか?」
「さぁな。
だが、後悔はしない。
後はお前が決めろ....」
そう言うと信彦はその場を後にする。
その後ろで加頭は小さく「ありがとう」と伝えると覚悟を決め、その場を後にするのだった。
外伝 続編の投稿に関して
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