もう一人の悪魔   作:多趣味の男

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第二百九話 消えていくF/行動の責任

井坂 深紅郎によるミュージアムへの攻撃.....

それによってミュージアム側も仮面ライダー側も少なくない被害を受ける結果となった。

 

戦闘から三日経つ頃には情勢も変わっていた。

政府によって認められた対ガイアメモリ部隊は警察庁が見つけたアメリカ政府と軍事企業の癒着疑惑により調査が済むまで一時、凍結となり風都は氷川署長の行動により元の体系に戻りメモリ犯罪者を順調に摘発していった。

 

そして、元凶となった雨ヶ崎 天十郎や園咲家の調査が行われるが二つとも難航していた。

 

「やはり、ダメでしたか。」

照井は病院のベッドの上で氷川署長から話を聞いていた。

「えぇ、警察に匿名の情報提供者(無名)が現れたことで捜査が進むかと思いましたが、園咲家への捜査を行おうとしても上手く行かず捜査員が脅えた表情で帰ってくるばかりでした。

雨ヶ崎に関しては自宅に帰っていないらしく恐らくは園咲邸に匿われていると思います。」

 

「そうですか....."赤矢"に関してはどうですか?」

「自首してから今に至るまで色々な情報を話してはくれますが仲間のことに関すると黙秘を続けています。」

 

赤矢は照井と井坂の死闘を見届けた後、"猫を抱えたまま"警察に自首してきた。

「彼の身の安全に関しては風都署員にも誰にも話していない。

独居房に隔離していますので問題は無いと思います。」

「赤矢はミュージアムの幹部の部下ですよ?

用心するに越したことはありません。」

「そこは安心して構いませんよ。

彼のいる独居房のセキュリティには"榎田さん"や"小沢さん"......えーっと、本庁でもとびきり優秀な人達が担当しています。

彼女達が作ったシステムならばいくらドーパントでも簡単には破れないと思います。」

 

「氷川署長がそこまで信じるのなら俺も信じます。」

「ありがとうございます。

照井警視の体調はどうなんですか?」

 

「掛かり付けの医者(花屋)に見て貰いましたが身体の傷はほぼ完治しています。

明日にでも退院出来るそうです。」

 

ブーストメモリを使って白いアクセルに変身して以降、アクセルメモリとの適合率がまた上がったのか肉体の回復能力が更に強化されていた。

(尚、身体を調べ終わった花屋は照井を見て"アンタ本当に人間か?

こんなバカげた回復してたらどう頑張っても目立っちまうぞ。"と言いどうカルテを誤魔化すかで悪戦苦闘した。)

 

「しかし、メモリの方は何の反応も示しませんでした。」

 

何度か変身を試みたがメモリをドライバーに装填しても全く反応しなかった。

フィリップや無名曰く、限界以上の性能を引き出したせいでメモリが一時的な機能不全を起こしているらしい。

 

そして、その影響はトライアルメモリにも現れていた。

無事だったトライアルメモリを使い変身を試みたがメモリが起動してもアクセルになれなかった。

その理由はアクセルメモリの適合率が上がった結果、肉体の進化にメモリがついていけなくなっていたらしく、トライアルもまた改修の必要があると言っていた。

 

その為、現在アクセルドライバー一式は修理改修の為、無名のラボに預けられている。

 

「井坂を倒した代償は大きかったということですね。

照井さん.....実は本庁から打診がありまして貴方には暫く風都を離れて貰うかもしれません。」

「!?...どういうことですか?」

 

「今回の件を警視総監が重く見て対ガイアメモリ部隊の法案を可決させた流れを徹底的に洗い出す為に新たな捜査チームが作られました。

そのメンバーに貴方が選ばれたんです。」

「しかし、それでは風都は!」

 

「その代わりに特例として風都署に本庁に保管されていた"Gユニット"が送られるそうです。」

「Gユニットとは確か.....」

 

「えぇ、警察が対未確認との戦闘を考慮して作られた強化ユニットです。

遠隔操作出来る装甲車タイプの"G2"。

一般の警察官でも使用する事が出来て克つ当初よりも性能が格段に上がった"G3マイルド"が送られます。

それを使って僕が責任を持って風都を守ります。」

 

氷川 誠はこのG3ユニットを使って何度も戦ってきていた。

だからこそ、自身を持って照井に告げたのだ。

"貴方の代わりに仮面ライダーとして風都を守れる"と....

照井も仮面ライダーとしてその思いを直感的に感じ取ったのか理解を示す。

 

「分かりました....しかし、本庁での事件が解決したら直ぐに俺を風都に戻してください。」

「勿論です。

貴方の帰りを待っていますから....」

 

そう言われると氷川は電話を切った。

照井も電話を耳から外すと横に座っていた"亜樹子"に目を向ける。

「所長....すまないが俺はここでリタイアだ。

左とフィリップ....それに風都を頼んだ。」

「......うん!任せて、どんな敵が来てもWがボッコボコにするから」

 

亜樹子は不安や悲しみを悟られないように照井に笑顔で言った。

それを照井は感じ取っていたのか優しく亜樹子を抱き締める。

「ふぇ、竜....君?」

「約束する。

あっちでの事件を片付けたらまたここに戻ってくる。

その時、君に伝えたいことがあるんだ。

それまで俺を待っていてくれるか?」

 

「.....うん、待ってる。

だから、元気で戻ってきてね竜君。

私、待ってるから....」

そう言って暫くの間、照井と亜樹子は二人だけの時間を過ごすのであった。

 

 

 

フィリップと翔太郎は現在、無名のラボにいた。

二人は地球の本棚に入りその光景を克己と翔太郎は見つめている。

 

そして、暫くすると二人が目を開けて息を吐いた。

「ふーっ.....やはり、天十郎の言い分は正しいようだ。

僕達がガイアインパクトを止めたら地球が崩壊して滅んでしまう。」

「マジかよ。

なぁ、何とかなんねぇのか!

ガイアインパクトを起こさないで地球の崩壊を止める方法は」

 

「無理ですね。

風都第二タワーが建つ前なら出来たかもしれませんが、地球の中心に装置が到達している以上、どう頑張っても不可能です。」

無名の言葉にフィリップが補足する。

「"母さん"にも聞いてみたけど....ダメだった。

ガイアインパクトを止めたら地球が滅ぶ結論は僕らと同じみたいだ。」

 

 

文音は照井の身体を治療する際、自らの身体を犠牲にしたが保険をかけていた。

ネメシスメモリに自分の精神を預けておりメモリが崩壊する瞬間、地球の本棚へとアクセスしていたのだ。

 

そのお陰もあり文音の精神は今、地球の本棚の中にいる。

しかし、フィリップと違い意識を転送しているのではなくネメシスメモリの記憶に残留しているだけなので本の検索やシンクロ率を上げて内部に侵入する手段も持たない存在となったが、それでも息子を見守っていけると微笑んでいた。

 

フィリップにも思うことがあったがそれでもこうやって地球の本棚で会えることを喜んでいた。

そして、無名を入れた三人で地球の本棚でガイアインパクトをどうするか調べ会議をしていたのだ。

 

「なら、俺達はアイツらが計画を進めているのを指咥えて見てるしかねぇってのか...」

翔太郎は怒りから拳を握るが克己がその肩に手を置く。

「落ち着け翔太郎。

この二人が何の策も思い付かずに戻ってくるなんて思えない。

フィリップ、無名...ガイアインパクトが止められないなら俺達は最終的にどうすれば良いんだ?」

 

その問いに無名が答える。

「彼等の計画は僕がゴエティアとフィリップが若菜さんと融合することで地球の記憶の内と外を同時に繋ぐことで道を安定させて高純度の地球のエネルギーで地表を満たし生物を進化させるという方法です。

つまり、"繋げるということは閉じる"ことも出来る。

融合が完了した瞬間、僕達二人が主導権を取って道を閉じれば結果的にガイアインパクトを止められます。」

 

「ちょっと待て無名....お前今、融合と言ったな?

融合したお前達はどうなる?

ガイアインパクトを止めた後、分離することは出来るのか?」

「「..........」」

 

克己の問いに二人とも黙ってしまう。

告げなくてはいけない結論、だがそれを心が否定している。

告げたくない別れたくない....そんな思いが心を駆け抜けるが無名はそれを押し込めて言った。

 

「融合した僕達を分離する術はありません。

ガイアインパクトを止めた後、恐らく僕達はデータへと変換されてこの地球から消えるでしょう。」

「そん....な...」

 

驚くべき真実に翔太郎は呆然としてしまう。

「これは仕方がないことなんだ翔太郎。

崩壊しかけた地球を安定させるには僕達がデータ化して傷を塞がないと....」

「ふざけんなっ!そう言われてはいそうですかなんて納得できる訳ねぇだろう!

フィリップと無名を犠牲にして解決するなんて俺は認めねぇぞ!」

 

そう怒る翔太郎にフィリップは感情のまま捲し立てる。

「じゃあ、どうすれば良いんだ!

もうガイアインパクトの準備は終わってる!

若菜姉さんがその気になれば何時でも始められる状況なんだぞ!」

「俺達でWになって若菜姫を止めれば良いだろうが!

最初っから犠牲になる前提で進めてんじゃねぇよ!」

 

「君も見ただろう!

若菜姉さんはゴエティアと同じ超越者の力を持っている。

大道 克己のエターナルが手も足も出せずに敗北したんだ!

翔太郎....君ですらゴエティアに逆らえなかった。

超越者とは....本来、人類が勝てない域の存在なんだ。」

 

「そんな....訳.....」

「僕も無名から超越者の真実を聞かされた時は驚いた。

そして納得してしまった。

人類を作り出した神を生み出した存在だぞ?

それと同等の能力を得た存在にエクストリームは通用しない。

地球の本棚には彼等を打倒する方法など載っていない。

何故なら、地球の本棚その物を作り出した存在だからだ!

そんな奴にどう戦いを挑むんだ?」

 

 

感情的に言いたいを続ける二人を落ち着けるように克己が無名に尋ねる。

「無名、お前は俺達とミュージアムの戦力差がどれだけあると思ってる?」

 

「そうですね。

ではお互いに残った戦力を分析してみましょう。」

 

「先ずは僕達です。

芦原さんは抜けてしまいましたが克己さんや他メンバーは残っていますしNEVERドライバーの修理は進んでいます。

メモリの開発も終わっているので直ぐに運用できます。

勿論、克己さんのロストドライバーとエターナルメモリも復旧できました。」

 

「その代わりに照井さんと須藤兄妹は戦線離脱しました。

照井さんはアクセルメモリが回復せず復旧する時間が足りない事....そして、二人はそれぞれ別の道に進み僕と袂を別ちました。

霧彦さんなら連絡すれば手を貸してくれると思いますが雪絵さんは現状不可能だと思います。

そして、赤矢さんは井坂の一件で警察に捕まり房に入れられています。」

 

そう言うと翔太郎が無名に尋ねる。

「言っちゃ悪いがそこのセキュリティは大丈夫なのか万が一、ミュージアムが裏切り者の粛清に動いたら命が危なくならねぇのか?」

「それは殆んど問題ないと思っています。」

 

「そりゃ、どうしてだ?」

「ミュージアムと言う組織は表向きでは精力的に活動してるように見えますが実態は"崩壊寸前"だからです。

ミュージアムの幹部だった者は殆んど残っていませんしその後継を作ることは無いでしょう。」

 

「確かに組織の幹部で残っているのは雨ヶ崎と若菜姉さんと冴子姉さん位だろう。

ミックも井坂との戦いでドライバーを破壊され赤矢と共に投獄されたと照井から聞いている。」

「冴子さんに関してはミュージアムから完全に離れていると思います。

財団の加頭が彼女の身柄を預かっていますから.....」

 

「それじゃあ、残っているのは雨ヶ崎と若菜姫.....そして総帥の琉兵衛だけか?」

「はい、後は木っ端の構成員レベルです。

でも、それだけでも十分にガイアインパクトを起こせる力があります。」

 

そこまで説明すると克己は無名に言う。

「現状は理解した。

それで出した結論がお前達、二人が犠牲になって止めることなんだな?」

「えぇ、それが最も"成功する確率の高い方法"です。」

 

その言葉を聞いた克己は笑う。

「成る程、つまり"確率の低い方法ならある"と言うことだな?」

 

「「「!?」」」

 

克己の言葉に他二人はハッとして無名を見つける。

「お前はこういう時、下らん嘘は吐かない。

言わないのは成功しないと思っているからだ。」

「そこまで分かっているのなら聞かないで下さい。」

 

「断る。

言わないのならば協力はしない。

それに他の者も聞きたい筈だ。」

すると、フィリップが無名に尋ねる。

 

「無名、本当なのか?

本当に他に策があるのか?」

「策と言える程、確証がある訳じゃないです。

針の穴を通すような奇跡が連続で起きて始めて成功するレベルなんですよ。

それにこれは沢山の犠牲を伴うかもしれない。」

 

「そんなもん、それこそやってみなくちゃわかんねぇだろ?

それに"対策なんて動いてからでも立てられる"。

頼む無名。

俺は相棒を失いたくなんてねぇんだ。

教えてくれ....お前の作戦について」

 

真っ直ぐな目で告げられた言葉に無名は悩む。

これは作戦と言うには余りにも杜撰だ。

無謀な行動と言った方が良い。

だからこそ、言わなかった。

原作から解離したこの世界をこれ以上、壊したくなかったのもそうだが無名自身、失うのを恐れていたのだ。

 

無名はこれまで沢山の人間を救ってきた。

原作で死ぬ筈だった者を生かしたいと言う不純な動機かもしれないがそれでも救える者は救いたかった。

その流れで原作では登場すらしなかった者も救った。

 

しかしリーゼを失いかけ黒岩が殺された時から無名に恐怖の感情が浮かんだ。

 

(もう、誰も失いたくない。)

 

そう思い行動してきたが上手くいかずドンドンと自分の手から命が溢れ落ちていった。

そして、自分の元から去る人も増えた。

 

失うことを恐れた結果、無名は人の命を失う可能性のある策を意識的に排除してしまったのだ。

 

「お前は沢山の犠牲を伴うかもと言ったがそれは俺達を嘗めすぎだ。

確かに俺達は色んな者を失った。

でもだからと言ってまた同じ結果になるとは限らない。

俺も翔太郎もそうはさせない。

それともお前は俺達の事を信用できないか?」

 

「それは.....ずるい言い方ですね克己さん。

分かりました。

僕の作戦を話しましょう。

でも話した所で僕の結論は変わりませんよ?」

「あぁ、それでも構わん。

頼む。」

 

無名はホワイトボードにとある写真を貼り始めた。

それを見て翔太郎とフィリップは首をかしげる。

 

「ここは?....見たことの無い島だな。」

「あぁ、フィリップが閉じ込められていた孤島でも無さそうだ。」

 

しかし、克己はその場所に見覚えがあり不敵に笑う。

「成る程、相変わらず狂った考えだな無名。」

「そう言うと思ってました。

だから、言いたくなかったんですよ。」

 

「さっきからここは何なんだ?」

そう尋ねるフィリップに無名は答えた。

 

「ここは、僕と克己さん達の出発点である孤島でありガイアメモリの研究施設でもあります。」

「こんなところにまでガイアメモリの研究施設があるのかよ。」

 

「えぇ、そしてここにはミュージアムのガイアメモリ生産に置いて核となる"装置"があります。

それを使えればゴエティアの描いたガイアインパクトの筋書きを崩せるかもしれません。」

 

 

そう言うと無名は作戦の概要を話し始めるのだった。




Another side

病室で抱き合っている照井と亜樹子を扉の裏で隠れながら花屋は見ていた。
(入るタイミング逃したなぁ。)

照井がまた倒れた事を聞いた花屋は照井のいる風都の病院に向かった。
少し遠出していた花屋が風都に到着したのは次の日の朝だった。
しかしその頃には照井は目を覚まし一般病棟に移されていた。

病院に運ばれた時のCTを確認したがどう考えてもあの短い時間で回復できるレベルの怪我では無かった。
「毎度毎度、アンタには驚かされてばっかだな。」
「すまん......それと悪いんだが」

「分かってるよ。
アンタのその異常な回復力に説明がつくような診断書を書いておくよ。
その為に俺が呼ばれたんだろ?」
「苦労をかける、」

「そう思ってるならその回復力の秘密を教えて欲しいがな。」
そう冗談めいて花屋が言うと照井は本気で悩んだ顔をする。

「いや、冗談だからそんな気にするなよ。」
「いや、君には何度も迷惑をかけている。
騙し続けるのは悪いからな。
それにこれからも頼ることになる。」

そう言うと照井はベッドから隠していたドライバーとメモリを見せた。
「それは?」
「風都で話題になっているガイアメモリと....それを使うドライバーだ。」

そこまで聞くだけで照井の言いたいことを花屋は察する。
「ってことは....やっぱりアンタは」
「あぁ、俺は警察官でありこの風都を守る仮面ライダーアクセルだ。」

そうして花屋は照井の過去と仮面ライダーとしての真実を聞いた。
薄々は予感していたが照井が風都を守る仮面ライダーの一人だと知り呆れたように壁に背をかけた。

「アンタが噂の仮面ライダーならあの異常な回復力に関してもある程度、納得がいくな。
それなら尚更、バレにくい診断書を作ってやるよ。」
「すまない。
苦労をかけるな。」

そうして診断書を書き終わった花屋は照井の病室に向かったのだがそこで丁度、亜樹子と照井が抱き合っている現場を目撃してしまったのだ。

花屋はバレないように直ぐに病室の扉の横の壁に隠れた。
(それにしてもあんな顔出来るんだな照井さんは.....)

花屋は偶然見てしまった照井の顔を思い出す。
今までみたいな無愛想な表情ではない優しい笑顔。

(こりゃ、良いものが見れたと思うべきだな。
照井さん、そんな顔が出来る様になって俺も嬉しいよ。)

花屋が始めて照井とあった時、その顔は常に仏頂面で憎しみを糧にしてる顔をしていた。
それから風都に移ってからは表情が少しは明るくなったがそれでもあんな優しい顔は見れなかった。

俺が亜樹子さんに会ったのは照井さんが入院しているのを知って向かった病室でだ。
不安そうな顔で両手を強く握って俺を見るなり彼を助けてくれと頭を下げて懇願してきた。

それを見て照井さんをここまで心配してくれている人がいることに驚いた。

でも、それで良い。
あの人は犯罪を憎む刑事だがその人生全てを捧げる必要なんて無い。

医者としてまた照井の仲間としてそんな存在が出来たことは嬉しかった。
(良かったな照井さん。
アンタの幸せを願っているよ。)

そうしていると花屋は何を思い付いたのか携帯を取り出した。

(あんな表情早々、見れないからな。
写真でも撮って後でからかってみるか。)

花屋はそっと、携帯を構えてカメラを起動するとそこに写る光景を見つめる。

そこには優しく亜樹子を抱き締めながら俺を射抜く様な鋭い目線を向ける照井の顔だった。

(.......あっ、これ死んだな。)

花屋はそーっと壁に隠れると撮った写真を消して自分の身の安全を計るのであった。

外伝 続編の投稿に関して

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