もう一人の悪魔   作:多趣味の男

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「止めて!来ないで!」

弾の無くなった拳銃を向けているのは突然現れた機械の怪物だった。
その怪物は私に手を向けると私の体が何かに変化して吸い込まれていった。

このままじゃ死んでしまう。
そう感じて逃げようとするが逃げられない。
自分が人じゃなくなる恐怖に耐えられず祈った。

誰か助けてくれと.....あの時は黒い仮面ライダー(プロトドライブ)が助けてくれたが今回は傷だらけの赤いライダー(ドライブ)が身を呈して守ってくれた。

その存在が相棒である泊 進之介だと分かった時、私はショックで意識を失ってしまった。



第二百十六話α 「彼女の恐れていることは何なのか?」

病室の中には全身を包帯で巻かれた泊が酸素マスクを着けながら眠っていた。

 

その姿を見る特状課の面々の顔は暗い。

特に霧子に関しては今にも死にそうな程、暗い顔をしていた。

主治医からの説明を受けた本願寺が合流する。

 

「課長...泊は?」

追田が尋ねる。

「峠は越えた様ですが.....撃たれた影響で大量出血をしたので暫く目を覚ますのは難しいと言われました。」

「そう....ですか....」

 

ベルトさんから連絡を受けた本願寺は変身解除した泊を直ぐに病院へと運んだ。

今の怪人に合わせて強化されたケルベロスの弾丸は仮面ライダーの装甲ですら貫通したのだ。

 

その影響で泊の傷は深く意識を失ってしまった。

『あの状況でケルベロスの弾丸を放った装着員を殴って気絶させたのは彼の執念でしょうね。

相棒を守る為の......』

そう結論をつけながらもベルトさんは苦々しい顔をする。

『迫り来る驚異に対抗する為に強化した筈の武装が守るべき仲間を傷付けるとは.....開発に携わった者として恥ずかしい限りです。』

 

この一件は開発にかかわったベルトさんからしてもショックが大きかった。

それを察した本願寺が尋ねる。

「これからどうしますかクリム。

泊君しかドライブに変身できない以上、代わりを探す訳にも行かないでしょう。」

『......正直、分かりません。

廃工場にハートが入ってからはゴルドロイミュードの出現は止まっていますがまた現れないとも限りません。』

 

「そうですね....難しいところです。

照井警視も現場の建て直しに苦労しています。」

『あの錯乱の原因も分かっていませんからね。』

 

「それに関してなのですが照井警視が言うにはガイアメモリの可能性はないかと?」

『ガイアメモリ....ならば照井警視が適任と言えますね。』

「えぇ、ですから貴方には霧子君の相手を頼みたいんです。」

 

『霧子君ですか?』

「えぇ、この一件で最もショックを受けているのは霧子君です。

恐らく我々には心を打ち明けてくれないでしょう。

ですから、貴方に頼みたいのです。

お願いします。」

 

『.....分かりました。

何処まで出来るか分かりませんがやってみます。』

そう言って本願寺はベルトさんに霧子の事を任せたのだ。

 

 

そして、本願寺はこれからの為に残ったメンバーに指示を出す。

「さて、我々もここで止まってるわけにはいきません。

追田さん、貴方には現場の情報を集めてきてください。

貴方は捜査一課の人間ですから少しは教えてくれる筈です。

りんなさんと究ちゃんは新しいロイミュードと周辺の調査をお願いします。

皆さんの不安も分かりますが今は事件解決を急ぎましょう。」

そう言うと特状課のメンバーはそれぞれ行動を始めた。

そして本願寺はベッドで眠る泊を見つめる。

 

「泊君....私達は貴方が目を覚ますのを待っていますよ。」

そう言うと本願寺もその場を後にするのだった。

 

 

 

「はっ!」「うらっ!」

廃工場内にハートの声が響く。

地面には破壊されたゴルドロイミュードが転がっていた。

力のまま握った拳を振るうハートの背後から"緑色の液体で構成された鞭"がハートを後ろから奇襲しようとしたゴルドロイミュードを捕らえる。

 

「全く、少しは背後も警戒してくださいハート。」

諌められたハートだが本人は笑って答える。

「問題ない俺の見えないことは常にお前が見えている。

だから俺は迷い無く戦えるんだブレン。」

 

自分が信頼されている事を言われ内心嬉しくなりつつもブレンは冷静に周りを俯瞰する。

「ハート、"メディック"の信号が強くなっています。

ここにいるのは間違いないです。

それに.....」

「あぁ、さっきから倒している金色のロイミュード....明らかに数が多過ぎる。

グローバルフリーズの後から作り始めたと考えても多過ぎだ......つまり」

 

そこまで話すと上の階から声が聞こえてきた。

「えぇ、その通りですわ"ハート様"。

私がゴルドロイミュードを修復していたのです。」

その声に目を向けるとそこには人間態のメディックが立っており背後には彼女を守る様にゴルドロイミュードが立っていた。

 

「メディック.....」

「久し振りですわねハート様。

グローバルフリーズ以来です。」

 

メディックはハート、ブレンと共に蛮野の野望を止める為、グローバルフリーズが起きた現場にいた。

しかし、ハート達と離れていた隙に姿を消してしまったのだ。

ブレンの懸命な捜索も空しく発見出来ずにいたが突如、メディックの信号が復活したので二人はこの廃工場に現れたのだ。

 

そして蛮野の宣言を見た結果、誰がメディックを誘拐したのか理解した。

「まさか、蛮野に捕まっていたなんて....気付かなくてすまないメディック。」

そう言って謝るハートを見てメディックは顔色を変えた。

それはハートの顔を見て元の性格に戻ったのではなかった。

 

「"蛮野"?」

殺気を感じたブレンがハートの前に立つと"毒のシールド"を作り出す。

すると、その壁をメディックの背中から現れた触手のブレードにより切り裂かれる。

 

「ぐっ、メディック!ハートに何をするのですか!」

ブレンの問いにメディックは当然のように答える。

「我々、ロイミュードの創造主であり高貴なお方である蛮野様を呼び捨てにする不敬を働いたのです。

これぐらい当然でしょう?」

 

洗脳されたメディックがそう言い放つと工場のスピーカーから蛮野の声が聞こえてきた。

『あっはっは....素晴らしいぞメディック。

それでこそ私の道具に相応しい。』

「あぁ、蛮野様!!

私の事を見てくださるのですね嬉しいですわぁ!」

喜ぶメディックとはうって代わりハートとブレンが憎しみの籠った声を上げる。

 

「蛮野.....貴様っ!?」

『久し振りだなハートそれにブレン。

愚かにも創造主である私に反抗したグローバルフリーズ以来だな。』

 

「反抗だと!?ふざけるな!

俺達の仲間を操って事件を起こしたのは貴様だろう!」

『お前達は私が作り出した道具だ。

道具を自分のために使って何が悪い?』

 

「私達は貴方の道具ではありません蛮野。」

『ほぉ、威勢だけは強くなった様だなブレン。

まぁ良いここにお前達を呼びつけたのは"チャンス"を与えるためだ。』

 

「チャンスだと?」

『ハート、ブレン私の道具として帰ってこい。

そうすればお前達に世界を支配する私に仕える名誉をやろう。』

 

「はっ!ジョークにしては笑えないな。」

「不必要で不義理で不誠実な提案ですね。

私達が受ける道理はありません。」

そう言って断るハートとブレンに蛮野は答える。

 

『そうか.....ならば昔のように理解させてやろう。

お前達、道具が私に歯向かう愚かさをな。

メディック!奴等にゴルドロイミュードの真価を見せてやれ。』

「分かりましたわ蛮野様。」

 

メディックがそう言うと横に控えていたゴルドロイミュードが降りてきてハートの前に立つ。

「さぁ、行きなさい。」

メディックの命令と共にハートへ向かっていく。

「そいつらの強さは分かっている。

俺には勝てない!」

 

そう言って近付いてくるゴルドロイミュードを殴ろうとするが簡単に回避されてしまう。

そして、カウンターとして握った拳でハートの胸を殴り付けた。

「うぐぁ!.....この威力は....」

「流石はハート様、ゴルドロイミュードの真価に気付いたようですね。」

 

胸を抑えているハートを助けるためにブレンが彼に近づくゴルドロイミュードに毒液を噴出する。

それを腕を使って防御するが腕が溶けて使い物にならなくなる。

しかし、それを見てもメディックは動じない。

何故なら攻撃を受けたゴルドロイミュードは溶けて腕を千切ると倒されたゴルドロイミュードの腕を外し自分の腕に繋げたのだ。

 

「何っ!?」

「無駄ですわ。

ゴルドロイミュードは蛮野様が軍事用に開発したロイミュードであり肉体が破損しても壊れた同機からパーツを奪えば元の様に動かせるようになる。

そして、ゴルドロイミュードの戦闘AIにはかつて最高の戦闘プログラムと言われた"G4システム"が使われている。

そこに蛮野様は学習機能を搭載した。

これまでゴルドロイミュードが戦ってきた敵のデータを分析することでその力を"模倣"することが出来るんです。

例えばこんなことも出来ますわよ。」

 

そう言うとゴルドロイミュードはハートに倒されたゴルドロイミュードの残骸に触れると残骸が変形していき"鋼鉄の棒"が生成される。

それがブレンの周りに突き刺さると残骸が蓋に変わりそれを上部に投げ付けてブレンを捕縛する檻が完成した。

その瞬間、檻に電流が走りブレンは苦しみ出す。

「ぐぁぁぁっ!」

「ブレン!」

 

「うふふふ.....ドライブの使った技も簡単に模倣できる。

いくらブレンもこの檻に入れられたらハート様の援護は出来ないでしょう?

そこで大人しく見ていなさい。

ハート様が自分と同じ力を持ったゴルドロイミュードに痛め付けられる姿を」

 

 

 

 

廃工場で戦いが起こっている中、霧子は病室で手錠を付けられていた。

G3Xの装着員と同じく錯乱していた霧子を作戦に参加させるのは危険だ....寧ろ警察を裏切るかもしれないと言う仁良の判断から病室に拘束され仁良の部下が逃げないように彼女を見張っていた。

 

暗い表情をしているのは当然だろう。

いきなりグローバルフリーズのトラウマが甦り気が付いたら自分を庇ってボロボロになった泊が目の前にいたのだ。

 

(私のせいで....泊さんは.....)

 

罪悪感からドンドンと思考が暗くなっていくのが分かってはいたが切り替えられないでいた。

蛮野の事もありそれがメンタルの低下に拍車をかけていた。

 

暗い表情の中、ふと窓の外を見つめる。

(.....私は何の為に警察官になったんだっけ?)

そう悩んでいるゆっくりと何かが窓ガラス越しに降りてくるのが見えた。

(ん?あれは何かしら?)

 

そうして見ていると慌てた表情をしながら降りてくるベルトさんの姿があった。

「クリムさん!?」

霧子は驚きながら窓を開けるとベルトさんを掴む。

 

『あぁ、良かった。

霧子くんが気付いてくれなかったらこのまま外で吊るされている所だったよ。』

「何してるんですか!?

と言うよりどうやってここに?」

 

『上の階から"フッキングレッカー"に吊るして貰ったんだ。

霧子くんに会おうにも見張りが邪魔だからね。

それでも怖いことには代わりは無かったがね。』

 

余談だがベルトさんはシフトカーよりも重量があったのでベルトさんを吊るす際にフッキングレッカーにヒモがかけられそのヒモを他のシフトカーが引っ張って下ろしていたので霧子か手に取った影響で引っ張っていた力がそのまま後ろにかかり地面にシフトカーの渋滞事故が起こったがそれは誰も知る事はない。

 

「どうしてクリムさんがここに?

泊さんの所にいなくても良いんですか?」

『容態は安定したからね。

それに、今の私に出来ることはないよ。』

 

「そうですか....」

『あぁ.......霧子くん。

気休めだとは分かってはいるが言わせてくれ。

進之介のケガは君一人の責任じゃない。

ドライブとして共に戦った私の責任でもある。』

 

「でも、私が彼処にいなければ泊さんは.....」

『君は何者かに錯乱させられていたんだ。

君を責められる者等いないさ。』

 

ベルトさんはそう言って励ますが霧子の顔は暗いままだ。

だからこそ、ベルトさんは進之介にも話していない自分の秘密を話すことにした。

『私と蛮野が....協力して研究していた時期があるのを話したのを覚えているかね?』

「はい、ロイミュードの開発の為にクリムさんは父にコア・ドライビアを渡したと....」

 

『あぁ.....だが本当はもう一つ隠していた事がある。

それはこの研究に出資したスポンサーについてだ。』

「スポンサーですか?」

 

『あぁ....初めてあったのはスポンサーの経営するビルだった。

今でも思い出せる。

研究費が枯渇していた私達の前に現れた青年(無名)、彼は私達の研究が人類の役に立つと言うことで出資をしてくれた。

そこで作ったのがロイミュードに搭載された物と同等のAIだった。

あの頃の私は未熟だった。

蛮野と共に本当に人類に貢献できる研究が出来ると思っていたんだ。

 

だが、その頃から蛮野の中には野心があったのだろう。

平行してロイミュードの開発を行い遂には完成させた。

彼の正義の言葉を真に受けてしまった私はコア・ドライビアを蛮野に渡してしまった。

 

生きていた頃の私が今でも後悔しきれない遺恨となっている選択だよ。

蛮野がロイミュードを開発したことが最悪の選択だと.....この時の私は思っていた。

 

だが、本当に恐ろしい存在は蛮野ではないと気付かされたんだ。』

「それはどういう意味ですか?」

 

『想像してみたまえ。

蛮野はスポンサーの元でロイミュードを完成させた。

にもかかわらず彼はそれを使わなかった。

グローバルフリーズが起こったあの日まで.....私と同じように思考データとして生き長らえていた。

可笑しいだろう?

普通の企業がロイミュードに対抗できると思うか?

まだ、警察もG3計画の調整段階でまともに戦える人材はいない筈なのに事件は起こらなかった。

 

そして、私の身体にも異変があった。

"覚えてないんだよ"。

取引をした筈のスポンサーに関する記憶が.....研究したロイミュードの記憶はあるのにそこだけまるで消ゴムで消された様に失くなっていたんだ。

 

その事に気付いて漸く私は理解した。

私や蛮野は利用された。

蛮野に関しては内に秘めた野望すら見抜かれ目的を達成した途端に殺されたんだろう。

 

そして、私はロイミュードよりも恐ろしい何かが関わっていると感じた。

それに気付いた私はドライブシステムの開発とG3計画への参入を決めたんだ。

 

蛮野に対してだけではない。

私達の技術すら易々と利用する組織に対抗する為にね。

そして、警察と関わっていく内にその組織について分かった。

ミュージアム.....ガイアメモリと呼ばれるデバイスを売り捌く死の商人だった。

 

私達はその悪魔と取引をしてロイミュードを生み出し沢山の人を傷つけてしまったんだ。

今でも私の心にはあの恐ろしい記憶が残っている。

 

私が親友だと思っていた蛮野の記憶が失くなったのにも関わらず平気で過ごせていた。

そんな奴等とハートは面識があった。』

「!?....そんな事聞いていません。」

 

『言ってないからね。

ハートを偶然、洩らしただけの"名前"だろうがそれを聞いて私は戦慄を覚えた。

だから、進之介がハートを信じようとすることを私は認められないんだ。

機械になった癖に怖いと感じているんだよ私は....』

「クリムさん.....」

 

『その考えがハートとの共闘を無意識の内に除外していた。

ハート達の一派が蛮野と敵対しているのを知っていても己の内にある恐怖が進之介の選択を狭めてしまっていたんだ。

 

だが、私がその恐怖に怯えている間にハートは前に進んでいた。

気絶していた進之介を助けたのは"ハート"だった。

 

進之介から話を聞いたがグローバルフリーズで失いかけた相棒を救ったのもハートだったらしい。』

「....ロイミュードが人を助けたんですか?」

 

『あぁ、理由は分からないが蛮野と敵対しているロイミュードには人類への敵愾心が感じられない。

もっと、別の目的のために行動している節があった。

だが、そんな行動も私は無視していた。

そして、その重みを進之介にも背負わせていたんだ。』

 

ベルトさんの顔を見た霧子は思った。

自分と同じだと.....

 

もっとこうすれば、この選択をしなければ....後悔している顔だ。

 

『霧子くん....私は自分の恐怖と戦うよ。

この目でちゃんとロイミュードを見つめて判断を下す。

だから、君も良かったら私と一緒に戦ってくれないか?

自分の中にある恐怖と.......』

霧子は自分の手を見つめる。

その手は情けなくも震えていた。

 

グローバルフリーズで起こった恐怖に身体が明確に拒否反応を及ぼしていた。

自分にこの恐怖が越えられるか分からない。

だからこそ、ベルトさんに聞いた。

 

「クリムさんは恐怖を何故、乗り越えたいんですか?」

『.....相棒である進之介の為だよ。

彼もグローバルフリーズで相棒を失いかけた恐怖がある。

でも彼は立ち上がり心に火を灯してドライブとなった。

自分の信じる道を進むために.....

そんな彼の相棒でいるのならちゃんと自分の恐怖と向き合うべきだとこの一件で思ったんだ。

そして、君も進之介の相棒だ。

 

だからこそ、君には伝えたかった。』

 

単純な答え.....相棒(進之介)の為、簡単な答えな筈だがクリムの言葉を聞いて納得することが出来た。

 

彼は私の相棒でもある....そんな相棒に私はケガをさせてしまった。

落ち込むことは誰にでも出来る。

 

でもクリムさんは恐怖に抗い戦う選択をした。

 

なら.....私は.......

 

 

霧子は病室のベッドから立ち上がる。

『霧子くん?』

「私にも....出来るでしょうか?

泊さんの様に恐怖に打ち勝つことが.....」

 

『分からない。

だが、前例が出来たのなら成功する可能性はある。

私は科学者だ。

一人だけしか成功しないなんてそんな非論理的な事はあり得ないと断言できる。

だから、一緒に乗り越えよう。

相棒である進之介の為にも.......』

「.....はい。」

 

霧子はベルトさんを手に持ちながら立ち上がった。

「クリムさん....私はどうすれば良いですか?」

『先ずは我々を罠に嵌めた者を捕まえに行くことにしよう。』

 

「!?...犯人が誰か分かっているんですか?」

『あぁ先程、照井警視から連絡がきた。

錯乱させた張本人とそれを指示した者について見当がついたそうだ。』

 

「なら、逮捕にし行かなくちゃ.....でも私は監視されて動けないんですよね。」

『あぁ、それなら問題ない。

少々強引な手だが事情を話したら快く快諾してくれたよ。』

 

「それってどういう....」

霧子が疑問を答えて貰おうとすると病室の外からうめき声が聞こえた。

そして、その声が聞こえなくなり扉が開くとそこには追田と帯電ロッドを手に持ったりんなが並んでいた。

 

「うおっ!無事そうで良かったぜ。」

「霧子ちゃん、元気そうで良かったわ。」

 

「お二人ともどうして?」

霧子の問いに追田が答える。

「警察を裏切っていたのが仁良課長だと分かったんだ。

今、照井警視はその証拠を持って仁良課長を問い詰めに行っている。」

 

「そう、それで私達は霧子ちゃん達の安全を確保する為に来たって訳.....ここの病院は仁良課長の息がかかった連中が多いからね。

これから私達は進之介君を助けにいくけど貴女はどうする?」

りんなの問いに霧子は答える。

「行きます。

相棒を助けるのが私の役目ですから!」

 

その表情を見て追田は「それでこそ刑事だ!」と言うと全員で泊のいる病室へと向かうのだった。




『現状解説』

※工場内はハートとブレンが暴れているお陰で蛮野が動く心配はまだ無い。(ハートとブレンも蛮野に、洗脳されたメディックを救うため動けないでいる。)

※重傷を負った泊は病室に寝ており追田とりんな、霧子とベルトさんは彼を救出に向かう。

※病院内には仁良の息がかかった部下がいるので見つければ戦闘になってしまう。

※照井は仁良を逮捕するため証拠を持って作戦指揮を行う建物へ向かっていた。

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