"涼森 かなさん"と"ユウキOO"のものを頂きました。
改めてありがとうございます。
「
「
ウヴァとガメルは持っていたガイアメモリを起動させるとウヴァは胸、ガメルは頭にメモリを挿した。
ウヴァの体内に"ケプリメモリ"が入ると全身が緑と金色の装甲に覆われ背中には昆虫の翼と甲殻を象った意匠が現れた。
そして、"スロースメモリ"を使ったガメルの胸部と両肩に手の形をした装甲がつきガメルの腰から"六本の太い腕"が現れると足を支える様に地面に付いた。
ウヴァは全身に流れるエネルギーを実感し感嘆の声を上げる。
「凄いぞ....力がこの身体を満たしていく。
これならどんな仮面ライダーが来ても敵じゃない!」
喜ぶウヴァとは対照的にガメルはまるで睡魔に襲われた子供のように頭をふらつかせる。
「アレ?....オカシイな...身体が重くて...眠い。」
すると、ガメルの肩についている手が開くと工場の機械を掴んだ。
その瞬間、その機械はセルメダルへと変化すると掴んでいる腕に吸収される。
そうすると先程までフラついていたガメルの意識が明瞭になった。
「??...急に元気になった!
もしかして、この腕で触れたから元気になったのか?
なら色々触れてもっと元気になるぞぉ!!」
ガメルはそう言うと目の前で警戒しているWに突っ込んでいく。
Wは反射的にトリガーマグナムをガメルに放つ。
トリガーマグナムから放たれた火球はガメルに向かうが腰に付いた腕が動くと代わりに火球を受けた。
その瞬間、火球がセルメダルに変わりガメルの身体に吸収される。
「なっ!?」
『あの手に触れたらダメだ!
避けるよ翔太郎!』
Wは持っていたトリガーマグナムをガメルに投げつけると横に回って緊急回避を行いながらメモリチェンジした。
「CYCLONE,JOKER」
「翔太郎さん!援護します。」
バースはそう言うとガメルにブレストキャノンの砲頭を向ける。
しかし、発射する前にウヴァに砲頭を掴まれてしまった。
「お前の相手は俺だ。
さっきの借りを返してやる。」
そう言うとウヴァの手から"金色に輝く光"と"緑色の雷"が迸る。
するとバースの胸部を保護していたブレストキャノンが爆発し吹き飛ばされてしまった。
「ぐあっ!?」
「後藤!」
『翔太郎、エクストリームを!』
形勢を打開する為、フィリップが呼び寄せたエクストリームメモリを翔太郎はドライバーに装填する。
「XTREAM」
『「プリズムビッカー」』
エクストリームに変身したWはその手にプリズムビッカーを召喚するとプリズムメモリを装填しマキシマムを発動する。
「PRISM MAXIMUMDRIVE」
『「PRISM BREAK!!」』
Wのプリズムソードでウヴァが斬りつけられるとそこから黄金の光りが溢れ斬り付けられた傷が一瞬で再生した。
「何っ!?」
「これが俺の力かっ!今度はこっちの番だ。」
ウヴァは鉤爪に雷を纏わせるとそのままWを斬る。
Wはその攻撃をビッカーシールドで防御するが凄まじいパワーにより押し込まれてしまう。
「ぐっ!...何てパワーしてやがる。」
『翔太郎!』
ウヴァの攻撃で体一杯になっている最中、背後から現れたガメルに身体を掴まれてしまう。
すると、Wの全身を流れていたエネルギーが急速に減少するとWへの変身が解除されてしまった。
翔太郎とフィリップはエネルギーを奪われた消耗で地面に倒れる。
「何で変身解除したんだ?」
「恐らく、ガメルとか言う怪人に変身で使うエネルギーを奪われたんだ。
エクストリームのエネルギーすら食い尽くすとは恐ろしい能力だ。」
フィリップがそう言って目線を向けるガメルは確かに上機嫌になっていた。
「凄いぞ凄いぞ身体が元気で一杯だぁ!」
「流石は主が作ったメモリだ。
さて....主からの命令を完遂するとしよう。」
そう言うとウヴァはフィリップの身体を持ち上げる。
「くっ.....」
「フィリップ!...テメェ!?」
「ガメル....この男を抑えろ。」
「分かったぁ!」
立ち上がろうとする翔太郎をガメルは後ろから羽交い締めにした。
「さて....とこれで漸く儀式が進む。」
「僕を...どうするつもり...だ?」
「安心しろお前を殺す気はない。
お前は大切な"供物"だからな。」
「供...物?」
ウヴァはセルメダルを取り出すとフィリップの体内へ押し込んだ。
それを終えるとフィリップを掴んでいた手を離しガメルも翔太郎を解放した。
翔太郎はフィリップに駆け寄った。
「フィリップ平気か?」
「あぁ....身体に変化はない。
だが、一体何をする気....!?」
そう話していると地面が揺れる感覚を覚える。
「今度は何なんだ!」
『安心しろ。
"装置"が起動しただけだ。』
そう声をかけてきたのはウヴァだったが先程と声も違い身体はまるで人形の様に真っ直ぐに立っていた。
「お前は......」
『私の名は"アルケ"。
今日は君達に感謝を伝えたくてね。
この身体を使って話し掛けている。』
「感謝だって?」
『あぁ、お前達がこの街に来てくれたお陰で手間がかなり省けた。
何よりゴエティアがこの
奴の印子を持つ者が必要だったんだ。』
「印子?....お前は一体何をするつもりなんだ!」
京水とレイカは鴻上コーポレーションの社長室に侵入していた。
中にいた伊達は二人を警戒するが鴻上本人は二人が来るのを待っていた様に告げた。
「ようこそ鴻上コーポレーションへ....用件は分かっているよ。」
「そう、だとしたらこれから私が言うことも分かるわよね?」
「赤ん坊に埋め込まれたセルメダルの除去だろう?
確かにコアメダルに関する研究ならば私達が第一線を進んでいるも言っても過言ではないからね。」
「えぇ....ついさっき、未来の身体から変な光が出てきてね。
呑気に調べている状況じゃなくなったのよ。」
「アンタ達なら未来に何をされたのか分かるんじゃない?」
レイカの問いに鴻上は笑う。
「素晴らしい洞察力だ!
しかし、残念ながらアルケの計画は止められない!
何故なら赤ん坊が発光したのならばそれは装置が起動したことを意味するから.....」
悠長に話そうとする鴻上に痺れを切らしたレイカは鴻上の目の前に接近すると取り出した銃を額に押し付けた。
「さっきも言ったよね下らない話をしてる暇なんて無いのよ。
アンタの知っていること全部話して貰う。」
レイカにより額に銃を押し付けられながらも鴻上は笑顔を続けている。
「良いだろう。
今回は私の落ち度が大きいからね。
少しはここで"挽回"しよう。」
そう言うと鴻上は指を鳴らす。
すると、背後のプロジェクターが起動し空中に映像が投影された。
そこには古びた羊皮紙の束が映し出されていた。
「これは800年前の王が残したとされる日記の一部だ。
見ての通りバラバラになって発見された為、完全な状態ではないがここには小国だった頃に見つけた賢者の石であるアルケと王、そして錬金術師との会話が記されていた。」
京水がプロジェクターから映し出された映像に目を向けた羊皮紙の文章を解読した文が空中に投影されていた。
『アルケは王と取引をした。
"王に力"を"錬金術師には知識"を与える代わりにアルケは"巨大な砂時計の形をした装置"を求めた。
その装置には時を逆転させる力があり.....』
「時を逆転させるってどういうこと?」
「文字通り、逆転するのだよ時の流れが.....
この装置が起動すれば"未来は過去"へ"死は生"へと戻っていく。
これまで地球と人類が歩んできた歴史は戻り失くなるのだ。」
「は?そんなファンタジーみたいな事が本当に出来るの?」
「無論、当時の錬金術師達の力では無理だった。
足りないものが多すぎたからね。
だからこそ、アルケは最初に力と知識を与えた。
錬金術師達はその知識を使い"オーズドライバー"や"コアメダル"を生み出した。
その力を使って800年前の王は近隣諸国を蹂躙し大国の王へと成り上がったのだ。」
「それで....その800年前の王はアルケの願いを叶えたの?」
「まさか!アルケの言っている装置を本当に完成させてしまったら地球はそれまで歩んだ歴史ごと跡形もなく無くなってしまうことになる。
そんな勿体ない真似を800年前の王はする筈もなかった。
オーズの力を手に入れてからはアルケとある一定の距離を保ち接していた位だからね。
だが、ここで王は一つの計算違いをしていた。
アルケが本当に狙っていたのは王ではなく....その周りの錬金術師だったのだよ。
アルケは相手を洗脳する力を持っていたらしくそれに王が気付いた時には錬金術師による反乱が起こった後だった。
洗脳された錬金術師達は王を倒す為、"二つの特性を持つコアメダル"を生み出した。
一つはあらゆる力を否定し消し去る"無の力"を持つ"紫のコアメダル"。
そして、もう一つはどんな力でも砕けず存在し続ける"有の力"を持つ"黒のコアメダル"だ。
紫のコアメダルは無であるが故に力の際限は無く黒のコアメダルはその増え続ける力をいくらでも蓄えることが出来た。
アルケはこの二つのコアメダルの力を使い装置を起動しようとしたが"失敗"した。」
「失敗した?」
「そう、装置が起動した故にエネルギーの問題では無かったがその理由はアルケにも分からなかった。
かくして王に反逆を企てた錬金術師は殺されそれを主導したアルケは封印を施された地下空間へと幽閉された。
王の日記にはそこまで書かれていた。」
『.....とここまでが800年前の王が知っている真実だろう。
封印された当初は私にも装置が起動しなかった理由は分からなかった。
だが、時が経ち意識を取り戻したことでその理由が分かったのだ。
答え"座標".....どこまで時を戻すか示す座標が無かったのだ。』
アルケはグリードの身体を使いフィリップ達に話し掛ける。
「座標....でもそれを手に入れることは不可能な筈だ。
君達、超越者の存在が残っている物なんて.....まさか!?」
『そう..."君達"だよ。
ゴエティアが作り出した肉体を受け継いだ"フィリップ"。
ゴエティアにより肉体を変えられた"園咲 若菜"。
そして、偶然とは言えゴエティアとコスモスの力を内包した力を使った大道 克己の子である"大道 未来"。
この三人を機転に座標を特定し装置を起動させた。
セルメダルの持つ力をビーコンの代わりにしてね。
お陰で装置は無事に起動を果たした。
改めて感謝するよ仮面ライダー。』
アルケはそう説明するがそれを聞いたフィリップには違和感があった。
(アルケの言い分が全て真実ならば疑問点がある。
奴の言い分では超越者の力を受け継いだ者をビーコンにしていると言っていた。
なら何故、翔太郎はビーコンとして選ばれなかったんだ?
そもそも克己の子である未来よりも翔太郎の方が超越者の力を受けている筈なのに....どうして?)
そう悩んでいると地面から石棺が出現した。
「今度は何なんだよ。」
『言っただろう?
感謝を伝えたいと....利用されたとは言え私の悲願を叶えてくれたのだ。
その恩には報いるべきと思ってね。』
アルケがそう言うと石棺が開く。
開いた棺に手を掛けた中の人物はこじ開けるとその姿を現した。
「え?....」
「そん....な...」
その姿を見たフィリップと翔太郎は動揺する。
特に翔太郎は動揺から被っていた帽子を地面に落としてしまう。
帽子は風に運ばれ石棺から出て来た者が手に取ると自分の頭へと被せた。
目線を隠す様に帽子を被る仕草.....依頼人の為ならどんな無茶でも出来る身体。
そして、身体からあふれ出てくる独特な雰囲気...その全ては嫌でも翔太郎とフィリップの記憶を呼び覚ましてしまう。
「あり得ない。
翔太郎しっかりするんだ!」
『大きな声を出すものじゃない。
折角の感動的な再開なんだ。
静かに見届けるのが相棒の役目ではないかフィリップ?』
そうしていると石棺から出て来た男は翔太郎に目を向けて話し始める。
「理由は分からんが....どうやら今の俺の立ち位置はここらしいな翔太郎。」
「!?」
ずっと耳に残っていたもう聞くことの出来ないと思っていた声が聞こえた翔太郎の目に涙が溢れる。
それを見た石棺の男は溜め息をつきながら言った。
「ハァ....何時も言っていただろう翔太郎。
男がそう簡単に涙を見せるものじゃない。
まだ半人前のつもりか?」
「......"おやっさん"。」
翔太郎は涙を浮かべた目を擦りながら石棺から出て来た男....."鳴海 荘吉"を見つめるのだった。
外伝 続編の投稿に関して
-
このまま続きで見たい
-
新規投稿で見やすくしたい