私が錬金術を生み出し計画を進めている頃……少年の姿をした超越者が尋ねてきた。
「やっほーアルケ、元気してる?」
「全くお前は何時も突然来るな"ロノス"。」
「まぁ、それが僕という存在だしね。
それよりもアルケさ……最近、コスモスの残した地球に何かしてるよね?
何企んでるの?」
ロノスの問いにアルケは惚ける。
「別に……私もゴエティアやタナハと変わらない。
滅びが来るまで大人しく身辺整理をしているだけだ。」
「それ…嘘だよね?
アルケみたいな強欲な奴が大人しく滅びを待つ?
それをするぐらいなら他の奴等みたく地球から出て別の惑星や並行世界で延命の道を探す筈だ……違う?」
「仮にロノスの言う通りだとしてどうする?
私を殺すか?」
その問いをロノスは否定する。
「まさか、超越者の中でも君はゴエティアとタナハに見劣りしない強さを誇ってるんだ。
そんな君を殺そうとすれば僕もタダじゃ済まないよ。」
「ふっ……"時空間"を司る超越者たるお前が私に勝てない事など無いだろう?」
そう話しているとロノスが真剣な顔になる。
「じゃあ、これだけ答えてアルケ。
君の欲望はまだ変わっていない?」
その問いにアルケは強い意志を持って答える。
「当然だ。
私は何一つ、この手から取り溢すつもりはない。」
それを聞いたロノスは優しく笑う。
「なら良い。
僕のお願いはあくまで保険だ。
君の記憶の中に僕の力を入れさせて欲しいんだ。
君のやる計画の手助けもしたいしね。」
「それは構わんが……どこの記憶に差し込むんだ?
お前の力は強い故に挟み込める力もそこまで多くはないだろう?」
「うん、だから記憶を対価にして挟み込む。
今のこの記憶を使ってね。
それでも良い?」
その問いにアルケは答えた。
「あぁ、構わん。」
「ありがとうアルケ。
それじゃあ、次に会う時を楽しみにしてるね。」
そうしてアルケはロノスと会った記憶を失った。
「ハッ!!」
仮面ライダーヒートであるレイカの蹴りが仮面ライダーエターナル、克己に迫る。
「そんな単調な攻撃で当たるか!」
克己はマントを翻しながらレイカの蹴りを余裕を持って躱す。
「くっ!?」
「もう少し殺る気を見せろよ!
でないとここでお前は死ぬぞ?」
反撃としてエターナルエッジを構えながらレイカを切りつけようとするがその腕に京水のルナシャフトが巻き付き絞め上げる事で動きを止める。
「それはさせないわ。」
「貴様もだ京水。
そんな温い戦い方がNEVERのやり方だったか?」
問われながら克己は腕に巻き付いたルナシャフトを引っ張る。
その力に耐える様に京水は両手でルナシャフトを握る。
「いいえ!……私達の戦い方は仲間を理解し信頼して戦う。
だから、これも正解なのよ!」
「そういう事だよ克己。
今なら確実にアンタに"攻撃を当てられる"。」
レイカはそう言うとルナシャフトに掴まれ動きの止まった克己に変形させて威力を向上させたヒートマグナムを叩き込む。
一点集中の蹴りはエターナルローブの防御を超えて克己の身体に当たる。
「やった!」
「いや、まだだ。」
京水の声を克己が否定する。
レイカの蹴りは何時の間にか持ち替えていたエターナルエッジによりギリギリで防がれた。
「なっ!?」
「ナイフ戦は俺の十八番だ。
それは今でも変わりは無い。
メモリの強さだけに目を向け過ぎなんだよお前達は……」
そう言うと克己はエターナルエッジを使い拘束していたルナシャフトを外すとレイカに近接戦を仕掛けた。
「確かにお前の蹴りは脅威だレイカ。
威力、手数のどちらも見ても一流の次元にいる。
だが逆に言えば蹴りを放てない程の超クローズレンジでならばお前の強みは活かせない。」
克己の近接攻撃に徐々に防御が間に合わなくなるとレイカのドライバーに手を触れながら彼女を蹴り飛ばした。
「カハっ!?」
「レイカっ!」
「対して京水、お前は関節技と投げ技を主体としつつムチを使ったミドルレンジの戦闘も行える。
それでいて戦局判断も富んだ優秀な兵士だ。
故にお前は"アウトレンジ"で潰す。」
「HEAT」
「どうした克己ちゃんがヒートメモリを?」
「さっきレイカのドライバーから抜き取っておいた。
状況に応じて武器を選び相手の長所を潰し自分の長所を押し付け勝利を得る。
それが"一流の兵士"の戦い方だ。」
「HEAT MAXIMUMDRIVE」
克己はマキシマムスロットに先程、奪ったヒートメモリを入れてマキシマムを発動した。
両手に燃え上がる大火球を作り上げると京水に向けて放った。
京水はルナシャフトで防御するがヒートメモリの威力に耐えられず爆風をもろに受け壁に激突すると変身解除してしまった。
「京……水……」
「大……丈夫よ……レイカ。
まだ……動けるわ。」
傷付いた肩を抑えながら立ち上がる京水と口に残った血を吐きながら立ち上がるレイカだったがその姿はどう見ても満身創痍の状態だった。
その姿を見ながら克己は言う。
「無様だなお前ら、状況を考えるならここは撤退がベストの筈だろうに……そんな事すら理解出来ない程、弱くなってるとはな。
最後の情けだ痛み無く殺してやる。」
そう言いながらエターナルエッジを振り上げる克己だったがその腕に謎の痛みが走る。
「!?……ほぉ、まさかお前が俺を攻撃するとはな"ミーナ"。」
そうして現れたのは超能力を使い克己の腕を抑えているミーナだった。
ミーナの姿を見てレイカと京水が驚く。
「ミーナ!?どうしてここに……」
「ここに来ちゃ駄目よミーナ!
今の克己ちゃんは貴女でも傷付けるわ。」
その言葉を聞いて尚、ミーナは動かない。
「私だって……克己を助けたい。
でもそれ以上に貴方達を克己に殺させる様な真似をしたら私の知る克己が悲しむ事になる!!
それだけはどうしても許せない……だから今の貴方は私が止める。」
その声を聞いた克己は笑う。
「ハハッ!嬉しいぜミーナ。
超能力兵士だったお前と本気で戦えるんだ。
どっちが兵器として有用か?……確かめてみようかっ!」
克己は抑えられている腕をエターナルエッジで斬り飛ばす。
「えっ?」
「アルケに肉体の回復能力を与えられてな。
こんな事も出来るんだよ。」
そう言いながら克己はミーナに向けて走り出す。
そして、切り飛ばされた腕が克己の元に戻り簡単に再生した。
「油断した奴から戦場では死んでいく。
お前がココに来たのは失敗だったな。」
克己がエターナルエッジでミーナの腹部を刺そうとする。
だが、それは克己の身体に当てられた青い弾丸により止められる。
「ぐあっ!?これはトリガーメモリのマキシマム……って事はココにいるのか芦原っ!!」
「いいや、彼だけでは無い"私"もいるぞ。」
「何っ!?」
突然聞こえた声と共に克己の目の前に現れたのはとあるドーパントが作り出した"TNT"だった。
克己の目の前でTNTは爆発するが広がったのは炎ではなく煙だった。
その煙を吸った克己の身体は硬直する。
「今だっ!!」
その声に従う様に現れた京水とレイカが克己のドライバーからエターナルメモリを引き抜くと遠くへ投げ飛ばす。
「貴……様…ら!?」
「ごめんね克己ちゃん。
兵士としては納得いかないだろうけど貴方も言っていたでしょう?
相手の長所を潰し自分の長所を押し付け勝利を得るのが"一流の兵士"の戦い方だって……だから私達もそうするわ。」
「俺を……殺す…か?」
その問いにレイカが答える。
「違う。
アンタに死なれたら無名の計画が成り立たない。
その為にミーナがいるんだ。」
時はクスクシエでの会話まで遡る。
NEVERとミーナがいる部屋で無名が語り始める。
「アルケが何故、大道克己を蘇らせたのか僕なりに考えてみました。
奴の狙いが超越者復活の為、地球をリセットするのだとしたら克己さんの目的の一つには"ガイアインパクト"も関わってくると思います。」
その言葉を聞いた京水が驚く。
「ガイアインパクトっ!?でもどうしてそれで克己ちゃんが………まさか!?」
「えぇ、"克己さんのクローンが行った26本のガイアメモリを利用した同時マキシマムドライブ"。
理論上はその状態の克己さんならばガイアインパクトのエネルギーを完璧にコントロール出来ます。
そして、ガイアインパクトが風都で起これば我々は否が応でも戦力を分散させざるを得ない。
地球の存続に全く興味の無いアルケだからこそ行う可能性のある作戦です。」
「益々持ってピンチじゃないの私達……」
落ち込むNEVERの面々の中で無名だけが笑う。
「いいえ、寧ろこれはチャンスと捉えられます。」
その言葉を聞きレイカは疑問を呈する。
「は?これの何処がチャンスな訳?」
「ガイアインパクトは適当な場所では起こせない。
それこそ、風都タワーや風都第二タワーがあったあの地点で無ければ力を発揮しない。
つまり、奴等が来る場所をある程度絞れます。」
「でもそれは無名ちゃんの憶測よね?
外れてたらどうするのよ?」
「外れても構いません。
目的は大道克己を呼び出す事なのですから………ミーナさん、地球の本棚で改めて"クオークス"について調べました。
それで質問なのですが貴女の持つ能力はまだ衰えてはいませんか?」
その問いミーナは不安になりながらも答える。
「多分、大丈夫だと思う。
最近はあまり使ってないけど衰えた感覚は無いから……」
それを聞いた無名は安堵する。
「良かった。
それならばこの策の成功確率は格段に跳ね上がる。」
それを聞いた京水が尋ねる。
「ねぇ、無名ちゃん貴方は私達に何もさせようとしてるの?」
「そうですね……先ずは僕の推論を説明します。
大道克己や鳴海荘吉を直接的に操っているのは恐らくアルケではありません。」
「その根拠は?」
「"言動とメモリ"です。
ガイアメモリには時折、超越者の力を宿した物があります。
そして、それを使える者はアルケの"本に栞を挟む"……洗脳能力に対して耐性を持ちます。」
「克己のエターナルメモリが超越者の力を宿したメモリってこと?」
「ほぼ確実に……話を戻しますがアルケでは操れないとなると方法は限られてきます。
ガイアメモリだけではない別の何かが……そしてその答えを翔太郎さんと後藤さんが持ってきてくれました。
"グリードがガイアメモリを使用し強化した"と言う報告です。
恐らくですが洗脳能力に優れたメモリとその相性が良いグリードが力を使って2人を洗脳状態にしているのだと思います。」
「じゃあ、ソイツを倒せば克己の洗脳は解けるってこと?」
「えぇ、そしてアルケもそれを理解しているからこそ、そのグリードだけは前線に出さない。
問題はそのグリードが誰で何処にいるのか分からないというと言うことです。」
「じゃあ、お手上げじゃん。」
「えぇ、このままでは勝ち目はありません。
ですからまずはその情報を手に入れます。
ミーナさんのクォークスの超能力を使って……」
ミーナは京水とレイカによって動きを封じられた克己の頭に両手で触れるとクオークスの力を発動した。
その瞬間、克己の顔が不快に歪む。
「ぐっ!?……ミーナ……貴様っ!?」
「今の貴方はガイアメモリの力で洗脳されている。
でも本当の心まで失った訳じゃない。
私のテレパシーで"克己の心"に入り込む。」
「な……らば…堂本を呼び戻せ……ば……」
その言葉を京水が否定する。
「無理よ克己ちゃん。
堂本を抑えているのは"芦原ちゃん"だけじゃない。
彼が貴方を止めたように今頃、堂本ちゃんも止められているわ。」
京水はそう言いながら自分達を助けてくれたドーパントに目を向ける。
「流石のアルケも貴方の出番は想定してなかったみたいね"赤矢"ちゃん。」
そう呼ばれたアサガオドーパントとなっている赤矢は言った。
「そうでないと困る。
でなければ無名の奇策が無駄になるからな。」
時は克己がレイカと京水の二人と戦い始めた所まで遡る。
ベビーカーに乗せられた克己とミーナの子である未来を彼の母であるマリアは優しく見つめている。
そこに武器を携えた堂本が現れた。
「久し振りね。
でも克己じゃなくて貴方が来るなんて……」
「未来を殺すのは俺だ。
そこをどけプロフェッサーマリア。」
進もうとする堂本にマリアは銃を向けた。
「足が動かないのではなかったのかプロフェッサー?」
その問いにマリアはスカートを少し捲り足についた器具を見せる。
「最新式の歩行補助装置よ。
これがあれば動けない私でも彼らの役に立てる。」
「動けるだけならば障害にはならないな。」
堂本はそう言って懐から銃を取り出すと未来の寝ているベビーカーに向けて発砲した。
だが、その瞬間、ベビーカーから装甲が展開し揺り籠に向けられた弾丸を防ぐ。
「無駄よ。
鴻上コーポレーション製の"耐テロリスト用ベビーカー"を借りたの。
手榴弾の直撃にすら耐えられるわ。」
「その様だな。」
それを聞いた堂本は銃を捨てるとNEVERドライバーを着ける。
「METAL」
「変身。」
堂本はメタルメモリを装填し変身する。
仮面ライダーメタルとなった堂本はメタルシャフトを構えた。
「確かに仮面ライダーのパワーならばこのベビーカーでも耐えられない。」
「そして、貴女が未来の盾になったとしてもそれ事殺し切れる力がある。
もう終わりだ諦めて未来を渡せ。」
近付いている堂本にマリアは向けていた銃を閉まった。
「確かに私では勝ち目はない……でも」
その瞬間、堂本の身体は吹き飛ばされる。
肩に生じた痛みから堂本は受けた攻撃の正体を知る。
「これは狙撃……ならば芦原かぁ!」
堂本は笑顔で立ち上がるとメタルシャフトを撃たれた方向に構えた。
「隠れてないで出てこい!
NEVER同士で殺し合おうじゃないか!」
堂本は良くも悪くも戦士だ。
洗脳されていても強敵との戦いには胸が踊る。
それが自分が認めた仲間なら尚更だ。
だが、そんな楽しさの籠った感情も次の一撃で消え去る。
「あっちにばっか気を回してたら死ぬよ。」
「何っ!?」
急に現れたドーパントの蹴りを防ぐ。
ガキン!
硬質な物がぶつかった音を出しながら距離を取り蹴りを加えたドーパントは脚を軽く振った。
「硬い……スコーピオンの針が通らないなんてどんだけ硬い装甲してんのよ。」
「お前は"霧彦の妹"だな?」
声をかけられたスコーピオンドーパントになっている須藤 雪絵は答える。
「アンタの足止めを無名に頼まれてね。」
無名は鴻上達に救援を要請する中、須藤兄妹にも応援を頼んでいた。
そして、未来を守る護衛として雪絵に動いて貰っていたのだ。
「二対一か……」
そういう堂本の言葉をマリアが否定する。
「いいえ、"三対一"よ。」
突如、室内で雷鳴が響き現れた悪魔の姿をしたドーパントが慟哭を上げながら堂本に向かうと雷の速度を乗せた蹴りを加え吹き飛ばした。
現れた"デビルドーパントであるリーゼ"が吠える。
「無名が言ってたわ。
"僕は左 翔太郎の様なヒーローではない"。
だから、使える手は全て使う。
僕を彼らと同じヒーローだとアルケが勘違いしているならそれは大変なミスだ。
悪魔の力を舐めないで貰いましょうか……とね。
私も自分の欲望の為に悪魔に魂を売った。
今更、小綺麗に生きて死のうとは思ってない。
でも、未来は違う。
この子にはどんな存在にもなれる可能性がある。
その可能性を奪おうとするなら私も私の全てを賭けて抗う。
アルケ、聞いているのならば覚悟しなさい。
貴方が敵に回したのは正義だけではない悪も含めて貴方の敵よ。
この地球は貴方に奪わせない。」
そう言いながらマリアは懐の銃のマガジンを抜き"透明な青い弾頭"がついたマガジンを挿し込んだ。
「貴方がまだNEVERならばこの弾丸は怪物を殺す銀の弾丸になる。
"細胞分解酵素"を含んだ弾丸よ。
一発でも当たれば貴方は死体に逆戻りする。」
そう言って堂本に向けて銃を構える。
それに合わせて雪絵とリーゼも改めて戦闘態勢を取った。
対する堂本も先程の笑顔が鳴りを潜め、真剣な顔へと変わる。
殺気を纏った視線を堂本に向けられながらもマリアは平然と言い放つ。
「さぁ、来なさい。」
【風都の現在の戦力】
《風都第二タワーにて》
仮面ライダーエターナル(敵)
仮面ライダーメタル(敵)
仮面ライダーヒート
仮面ライダールナ
アサガオドーパント(new)
デビルドーパント(new)
《風都タワーにて》
仮面ライダースカル(敵)
ウェザードーパント(敵)
ユートピアドーパント(敵)
ナスカドーパント
仮面ライダーアクセル
《氷川の要請で参加》
仮面ライダードライブ
仮面ライダーマッハ
《衛生省からの要請で参加》
仮面ライダーエグゼイド
仮面ライダーブレイブ
仮面ライダースナイプ
仮面ライダーレーザー
《鴻上からの要請で参加》
仮面ライダーゲンム
パラド
《大門を追って参加》
仮面ライダーウィザード
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