Wと無名がアルケに戦いを挑んでいる頃、風都上空では空を飛び回る怪人とマゴニアの砲撃による壮大な空中戦を繰り広げていた。
マゴニアからの砲撃は
エグゼイド陣営と仮面ライダーマッハ、そして
NEVERのライダー面々は街に現れる怪人を対処し氷川率いる警察官たちは持っている火器を使いマゴニアに攻撃を行っていた。
しかし、その攻撃はマゴニアに到達する前にマゴニアの防御システムにより無効化されてしまう。
「クッソぉ!!撃っても撃っても当たんなきゃ意味ないじゃないですかぁ!?」
弱音を吐くマッキーの頭を刃野は叩きながら構えたガトリング砲を撃ち続けている。
「弱音吐いてる場合か!
無駄でも良いんだよ。
俺達の攻撃に少しでも気を逸らされるならその隙に照井警視達が内部に入り込める隙が出来る。
だから、氷川署長も頑張ってるんだろうが!!
上が頑張ってるのに下の俺たちが怠けてどうする!
黙って撃ちまくれ!」
「くっ……はい!!うぉぉぉぉ!!」
マッキーは刃野に叱咤されると気合を入れ直し持っている武器を撃ち始めた。
そんな中、上空では"タービュラーユニット"と合体した
「くっ!?弾幕が強すぎて前に進めない。
泊、そっちはどうだ!」
後藤はバースバスターを撃ちながら切り抜けられるルートを探すが見つからない。
「こっちもダメだ!
トライドロンは図体がデカいから荘吉さんや克己さんが攻撃を防御してくれているから何とかなってるけど無理して進んだら先にトライドロンがダメージでやられる。」
そう言って進めないでいると彼等の前に加頭が現れる。
「苦戦している様ですね。
少しお手伝いしますよ。
こちらはウィザード一人でも何とかなりそうですから……」
加頭の言葉に
「無茶言ってくれるね。
でも、これぐらいの絶望乗り越えられなきゃ最後の希望とは名乗れないなぁ!!」
晴人は右腕に付いている"ドラゴタイマー"をもう一度起動させる。
「ウォータードラゴン」
「ハリケーンドラゴン」
「ランドドラゴン」
呼び声と共に晴人の周りに3つの魔法陣が浮かぶと"オールドラゴン形態"の三色の仮面ライダーが現れる。
"フレイムドラゴン形態"は胸部から放つ業火で砲台から放たれた攻撃を吹き飛ばし"ウォータードラゴン形態"は尻尾を振るい周囲の怪人を凍らせるとマゴニアに向けてぶつけ始め"ハリケーンドラゴン形態"は背中の羽根から強力な台風を作り出すと怪人を巻き込みながらマゴニアにぶつけ"ランドドラゴン形態"は両手の爪から重力波を発生させながらマゴニアを覆うシールドに突進していった。
それを見た加頭は感嘆する。
「ほぅ、分身全てのオールドラゴン形態で運用するとは流石は絶望を希望に変える仮面ライダーですね。」
「感情が籠もってないお礼を言って貰って悪いけどこの状態は俺の切り札で大量の魔法力を消耗する。
だから、長くは持たない。」
「その様ですね。
では皆さん私についてきてください。
シールドにあれだけのダメージが通れば私の力がこじ開けます。」
加頭がランドドラゴン形態のウィザードが攻撃している部分に近付くと攻撃が弾かれ吹き飛んでしまう。
「ご苦労さまです。
ここからは私の仕事です。」
加頭はユートピアメモリの力を使い引力と斥力を用いてシールドに干渉していく。
そうしているとマゴニアから声が聞こえる。
『加頭……順……貴様、どこまでも私の邪魔をするのかぁぁ!!』
「えぇ、その様です。
お陰で分かったのですが私、財団にいた時から貴方が嫌いだったみたいです。」
『加頭っっ!!邪魔はさせんぞぉぉ!
貴様には地獄を見せてやるぅぅ!!』
「随分と感情的ですね。
メモリの力に飲まれては財団のエージェントとして失格ですよ。」
『黙れぇぇぇ!!』
その瞬間、マゴニアが変形し一つの砲台が現れるとそこから白いビームが一閃放たれた。
シールドを貫通し高層ビルに当たると爆発を起こしながら加頭の方へ薙ぎ払う様に向かってくる。
(これは当たったら不味そうだ。
仕方がありませんねぇ全ては冴子さんの平穏を守る為に……)
加頭は覚悟を決めると体内に残された力を呼び覚ます。
「うぉぉぉぉぉ!!」
その瞬間、加頭の身体からノイズが走るとその姿を変えた。
それは過去にWと激闘を繰り広げ死を迎えたネビュラバクスターを使い変質したユートピアドーパントの姿だった。
変身が完了した加頭さマゴニアから放たれたビームに向けてエネルギーシールドを生成し防御する。
『何っ!?』
「死ぬ前の一戦のお陰で私の体にネビュラバクスターが完全に適合した様でこの力も完全に使いこなせるのですよ。
その潤沢なエネルギー頂きます。」
加頭はマゴニアから放たれたビームのエネルギーを体内に取り込むとシールドに大きな穴を開けた。
「開通です。
ですが、あまり長く穴の維持は出来ません。
早く通り抜けてください。」
その言葉に従い照井達は内部に侵入する。
すると、一瞬の内に目の前に無数のミサイルが生成された。
「うおっ!?すごいミサイルの量だな。」
『不味いぞ進之介。
あの量を回避することは不可能だ。』
クリムが進之介にそう進言するがそれに答える前にミサイルが一斉に爆発した。
辺りに爆発と煙が充満し少しして晴れるとそこには何もいなかった。
『あの爆発で消し飛ぶ訳がない……何者だ!』
その言葉に答えるように空間が捻じ曲がり照井たちと一人の怪人が姿を現した。
『お前は……アルケ様が復活させたホムンクルスの1体だな?
何故、私の邪魔をする?
私を害するのはアルケ様を害するのと道着だと分からないのか。』
「私は……この世界を守りたい。
例え、作られた命だったとしても……この想いだけは!」
その声を聞いた照井はその怪人が誰なのか理解した。
「まさか、キチョウなのか?」
「照井さん……この世界を守ってください。」
それだけ言うと照井達のいる空間が歪み二人は姿を消す。
それに合わせてキチョウもマゴニアへの攻撃を始めるのだった。
歪んでいた空間が開くとそこに広がっていたのは石造りの建物とあたり一面の草原だった。
その中央にはマゴニアを象徴する城が鎮座している。
「ここは……」
『どうやら、我々はマゴニアに直接転移したようだ。』
「攻撃が止んでいる。」
「当然です。
ここはマゴニアと融合したキースにとって自らの肉体も同じ……いくら、貴方達が目障りだからと自分を攻撃はしないと言うことですよ。」
照井の疑問に答えながら現れたのはリバースドライバーを装着したアケチだった。
「ここでお前と会うとはなアケチ。」
「それに関してはこの私自身も驚いていますよ。
まさか、貴方達と生きて会えるなど思っていませんでした。
当初の予定では貴方を真っ先に消すつもりだったのですから……」
「何だと?」
「アルケ様は貴方方、仮面ライダーを一番警戒していました。
このリバースドライバー開発も貴方達と戦う為に作らせましたから……ですが、アルケ様、復活に必要なピースであるキチョウ様が記憶を無くし貴方と行動を共にする事となった。
少なくとも彼女の記憶が戻るまでは貴方に生かす理由があったのです。
ですが、もうその"理由"もない。
これ以上のトラブルやイレギュラーも御免です。
ここで完璧に……始末をつけてあげましょう。
変身。」
アケチはそう言いながらドライバーにセルメダルを装填しパーツを回転させると彼の身体に装甲が装着され仮面ライダーリバースType2への変身が完了する。
「Shot arm」「
両腕を銃器に変化させたアケチは照井達に向けて攻撃を放つ。
防御姿勢を取ろうとする照井や荘吉達を守る様に進之介と後藤が前に出る。
「来いジャスティスハンター!」
『タイヤコウカーン!!』
「
進之介はジャスティスハンターの能力を発動しアケチの攻撃を防御する。
「Blest Cannon」
「ブレストキャノン……シュート!!」
後藤はブレストキャノンを展開するとアケチに向けて放った。
放たれたその攻撃をアケチは両腕についていた武装をパージして盾替わりにすることで防御した。
「照井刑事、ここは俺と泊に任せて行ってください。
アイツは俺達で食い止めます。」
「このバカデカい城を止められるのは皆さんだけです。
俺達は信じてますから……」
2人の決意を聞いた照井は答える。
「お前達……分かった。
ここは後藤と泊に任せる。
行くぞ。」
「私が貴方達を逃がすとでも……」
そう言って立て直してきたアケチが立ちはだかろうとするがその動きを後藤と進之介が身体を拘束して止める。
照井達が城の内部へと進んでいくのが見えると二人は拘束を解除した。
「くっ!?……まんまとしてやられた訳ですか。
やはり、仮面ライダーとは厄介ですね。」
そう言うアケチに進之介が尋ねる。
「一応聞くが、投降してはくれないか?
お前も仮面ライダーならばその力は誰かを守る為に使うべきだ。」
その言葉を聞いたアケチは嗤う。
「ふふっ……青臭い言葉ですね。
そんな考えでは戦国時代では生き延びれませんよ?
言葉は欺き相手を暴く為に使う物………そこにあるのは暗く冷たい現実のみです。
貴方達、警察はこの日本を守る兵士なのでしょう?
なればこそその甘さは命取りだ。
ここでそれを教えてあげますよ。」
アケチは自分の胸の前で手を握る。
すると一瞬、空気が歪んたかと思うと後藤と進之介の身体に衝撃が走った。
「グハッ!?」「くっ!?」
倒れる2人の背後にいつの間にかアケチが立っていた。
「正々堂々など弱者の戯言、勝てなければ全てを失うのです。
本能寺で信長を討って直ぐに殺された過去の私の様にね。」
そう言いながらアケチはセルメダルをドライバーにいれると"グラップアクセラレーター"を勢い良く回す。
「
すると、アケチの背後から羽根にエンジンが付いた自律可動するドローンが5機展開する。
「今度は一体何をするつもりなんだ?」
進ノ介の問いにアケチが答える。
「このリバースドライバーを使って変身する仮面ライダーにはそれぞれコンセプトがありましてノブナガが使っていたType1は"近接武装とシールドによる完全な防御能力"。
そして、私の使うType2は遠距離武装と"ドローンを使った武装の遠隔使用による面制圧による弾幕射撃"。
つまり、こういう事も出来るんですよ。」
「Shot arm、
アケチが複数のセルメダルを投入し武装を展開するとその武装がドローンと合体していく。
そして、直ぐに5機の武装付きドローンが完成するとアケチの周りに展開した。
「!?」
「驚くのはまだ早いですよ。
念には念を入れた大盤振る舞いと行きましょう。」
「
胸部の装甲が展開すると青い光のラインが走りそれが手足の装甲まで伸びると両足からエネルギーを発し空へと浮いた。
「面白いでしょう?
ドライバーのエネルギーリミッターを解除する事でこの様に力を使う事が出来る。
そして、更に……」
アケチがまた手を握るとその場から姿を消した。
「また消えた!」
「何処に行ったんだ!?」
『はっ!?上だ!進之介。』
クリムの声を聞き上を向くとそこには両手から進之介に向かってビームを放つアケチがいた。
(回避が間に合わねぇ!?)
「泊!」
後藤が泊をビーム範囲から押し出すと代わりに後藤がビームを食らってしまう。
余りの威力に後藤は一撃で遠くまで吹き飛ばされてしまった。
「グハッ!?」
「後藤!!…ベルトさん!」
『あぁ、コチラも出し惜しみなしで行こうシフトデッドヒートだ。』
クリムの提案に従い泊はシフトデッドヒートを呼ぶが彼の手に収まる前に目の前に現れたアケチの手により奪われてしまう。
「何っ!?」
「私はアルケ様やノブナガと違い臆病でしてね。
態々、敵が強くなるのを黙って見ている訳ないじゃないですか。
切り札は効力を発揮する前に潰す……それに限ります。」
そう言ってアケチはシフトデッドヒートを握っている腕からビームを発射すると小さな爆発を起こした。
そして、火花と辺りにヒビの入ったシフトデッドヒートが転がる。
「デッドヒートが!?」
『だが、敵が近付いてくれたぞ。
進之介、今の内に必殺技だ!』
「あぁ、ベルトさ…!?」
進之介がイグニッションキーを回そうとするがその前にその腕を掴まれてしまう。
「それも危険そうだ。
面倒な事をされる前に……無力化しましょう。」
そう言ってアケチは進之介の腕を掴んだまま両足からエネルギーを発し飛び上がると進之介の頭を掴み地面に向けて急降下した。
マゴニアの地面に衝撃による穴を開けるとそこには変身解除し気絶した進之介の姿だった。
マゴニアの城内部に潜入した3人は城の内部を見て驚いた。
「随分と古めかしい城だ。
外の砲塔から見てもっと機械的な構造かと思っていたが……」
「これも錬金術の力ってやつなんだろう。
だが、変な機械が無いのは助かる。
ぶっ壊す時に遠慮しなくて良い。」
そう話す照井と克己に荘吉が言った。
「だが、アルケもタダで先には進ませてはくれなさそうだな。」
照井 竜、鳴海 荘吉、大道 克己の3人の前に立ち塞がったのはキースにより生贄とされた天十郎とドクタープロスペクトの二人だった。
「コイツらは……キースに殺された筈じゃ」
「奴の事だ。
俺たちの足止めの為に復活でもさせたんだろう。
それに、生きてはいるが意識は感じない。
大方、自我を奪って作り出した人形だな。」
克己がそう分析すると二人は懐から何かを取り出そうとする。
またガイアメモリを使ってくると予想した三人だったが取り出したのはお互いに"一枚のカード"だった。
「何だアレは?」
三人が知らないのも無理はない。
そのカードは本来の歴史ならば遥か未来に登場するアイテム。
オーズとは違う錬金術を使い作られた人工生命体が収められた"ケミーカード"と呼ばれる物だった。
『ドラゴナロス』
『ジャマタノオロチ』
天十郎はドラゴナロス、プロスペクトはジャマタノオロチのケミーカードが吸収されると二人は異形の怪物へと姿を変えた。
未来の世界でマルガムと呼ばれるその敵は三人に向けて攻撃を始める。
咄嗟に荘吉と克己が二人の怪物に対峙する。
「ここは俺たちで食い止めるお前は先に行け。」
荘吉はそう言いながらドラゴナロスマルガムとなった天十郎を思いっ切り戦える様に別の場所へ連れて行く。
「安心しろ。
さっさと、倒して追いつく。」
克己もそれだけ言うとジャマタノオロチマルガムとなったプロスペクトとその場を離れた。
一人となった照井は二人を信じて先へと進む。
荘厳な扉を開けた先にいたのはまるで自分が王かの様に玉座に座る怪人化したキースだった。
『ほぅ……ここまで来る奴がいるとはな。』
「キース·アンダーソン。
貴様を倒してこの厄災を止める。」
照井はエンジンブレードを握るとキースに向かっていくのだった。
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