究極を超えたW……オーバーエクストリームへと変身した翔太郎とフィリップは共に走り出す。
勢いを込めて振るわれた拳はアルケの身体に当たった。
『グッ!?』
苦痛に顔を歪ませたアルケは反撃しようとするがその攻撃は無名とゴエティアに止められてしまう。
アルケがWに向けて翳した腕を掴むとそこから黒炎が巻き上がる。
『全くもって厄介だな貴様達は……』
『どうしたアルケ。
何時ものように余裕を見せたらどうだ?』
『分かって言っているだろうゴエティア。
お前達、超越者の力を得た仮面ライダーに私のコアメダルが有する"不壊"の能力は通用しない。
そこのオーバーエクストリームにもお前と同じく超越者の力が織り込まれている。
対抗しようと錬金術を使おうとすればお前が無効化する。
全く、3対1とは随分と卑怯じゃないか……なぁゴエティア。』
アルケの言葉を聞いたソウルサイド側にいるゴエティアが答える。
『そう思うのなら今すぐ計画を中止したらどうだ?』
『愚問だなゴエティア。
後少しで計画が成就するのに止めるバカなどいないだろう。』
そう言いながらアルケは隙を見て錬金術を発動し地面から発生した蔓でデモンの身体を縛る。
「こんな蔓程度で……」
『無論、お前を数秒程度しか抑えられないだろう。
だが、それで十分だ。』
アルケは続けて錬金術を発動すると地面から石の龍が3対生成された。
そして、生成を終えた3体の龍は其々、ジオウ、デモン、Wへむかった。
ジオウはジカンギレードの上部スイッチを押す。
「タイムチャージ! 5・4・3・2・1…ゼロタイム!!」
エネルギーがチャージされたジカンギレードを振るうと石の龍の身体に亀裂が入る。
だが、完全に破壊する事は出来ずジオウの身体にとぐろを巻かれてしまった。
デモンに襲い掛かってきた石の龍は縛られている蔓に近づくとその見た目が石の牢獄へと変わった。
「ぐっ!?……これはちょっと不味いかな。」
「これは!?」
『アルケも厄介な事をしてくれる!?
無名、その石の龍にはアルケの錬金術がたっぷり付与されている。
モタモタしていたら全身が別の物質に変えられてしまうぞ。』
焦るゴエティアの声を聞きデモンは対処しようとするがそれを察知した石の牢獄はデモンに電撃を浴びせる。
「グァッ!?」
『無名っ!』
2人のライダーが拘束された状態で次に石の龍が襲い掛かってきたのはWだった。
「どうするフィリップ!?」
焦る翔太郎に対してフィリップは冷静だった。
『問題無い。
このオーバーエクストリームの能力は全て閲覧した。
この力ならば対処できる。』
そう言うとWの背後を浮遊していた結晶が動き出す。
フィリップがルナメモリとサイクロンメモリを取り出すと結晶に翳した。
すると、結晶の色が透明から黄色と緑色に変わり石の龍へと向かう。黄色い3つの結晶が其々、ジオウ、デモン、Wのいる石の龍に当たるとその姿が歪み始める。
『ルナの持つ幻想の力で錬金術を無効化し……』
そこに緑色の結晶から凄まじい風が発生すると竜巻の力を発生させ石の龍に向かっていった。
竜巻に当たった石の龍はこれまでの硬さが嘘のように砕かれジオウとデモンが自由になりWを狙っていた龍も破壊された。
『サイクロンの力で核ごと破壊する。』
「フィリップ、その力は……」
『あぁ、どうやらこれがこの結晶の能力らしい。
メモリを翳すとマキシマムと同等の力を発生させノータイムで使える。』
それを聞いたアルケは言った。
『メモリの力をコスモスの能力で底上げして"汎ゆる事象を完璧に再現して発動する"タナハの力を掛け合わせた能力か。
いくら、私の錬金術が強力でも流石に耐えられないな。』
「ならば、このまま一気に畳み掛け……!?」
無名がそう言って動こうとすると突如、地面に振動が走った。
「この揺れは!?」
「地震か?かなり大きいぞ。」
翔太郎の疑問にフィリップか答える。
『いや、翔太郎。
これは地震じゃない!!
空間そのものが揺れているんだ!?』
フィリップの言葉を聞いたゴエティアが答える。
『空間………まさか、アルケ……貴様?』
揺れの正体に気付いたゴエティアに向かいアルケは笑いかける。
『ふふっ、ご明察だゴエティア。
さぁ、ヒーロー。
地球の危機だぞ?救ってみせろ。』
アルケが手を翳し映し出された映像には地球に向けて落ちてくる"地球の数倍以上の大きさを誇るな隕石"がまじまじと映し出されていた。
時同じくして、マゴニアの上にある城内では照井がエンジンブレードを振り被りながらキースに向かっていった。
キースは一瞥することなく手を翳し錬金術を発動させる。
すると、空中に魔法陣が現れそこから"アイスエイジドーパント"、"トライセラトプスドーパント"、"リッパードーパント"の3体が現れる。
その三体のドーパントは照井に向かっていった。
「邪魔だぁ!!」
照井はエンジンブレードで現れたドーパントを斬り伏せた。
アイスエイジドーパントは展開した氷ごと断ち切り、トライセラトプスドーパントは武器を構える間もなく近付かれると足払いされ地面を跳ね上げる様に振るわれた一撃を受けて吹き飛び、リッパードーパントの放った斬撃は照井の放ったエンジンブレードの一撃にかき消され吹き飛ぶと3体同時に爆発を起こした。
その光景を見たキースは拍手する。
『素晴らしい。
メモリと完全に適合した者の放つ攻撃は常時マキシマムに匹敵すると言うが……感情の昂りがお前をその段階まで押し上げた様だな。』
「次は貴様だキース·アンダーソン。」
エンジンブレードを構えながら近付こうとすると城全体が大きく揺れた。
「何だこの揺れは!?」
『あぁ……始まってしまったか。』
キースはその揺れの正体を知っているのかそう呟く。
「お前は何か知っているのか?」
『勿論……これは世界の終わりを示す兆しだ。』
キースが手を翳すと宇宙の映像が映し出される。
そこには地球の何倍もある隕石が落ちてきていた。
『これまで地球は何度も滅びを迎える可能性があった。
隕石や気候変動や火山活動がな。
しかし、それが起きる前に超越者の方々が力を使いその事態を解決してきたのだ。
装置の力により時間が逆行した結果、過去の滅びも戻ってきた。
この隕石は白亜紀の恐竜を絶滅させた。
最も、"超越者が力を使った事で恐竜が絶滅するだけの被害で済んだ"訳だが………』
余りにも壮大な話に照井が驚いているとまた大きな揺れが響いた。
一方、マゴニア城の外で戦っていたアケチと後藤達も同様に空間ごと揺れる地震を感じていた。
後藤は変身解除に追い込まれ気絶した進之介を守る様に前に立ち塞がる。
それを見たアケチは止めようとせず鼻で嗤った。
「ふん、そんな事をしても無意味ですよ。
もう時期、この地球は完全に滅びるのですから、
もうそろそろ見えるでしょうあの隕石が……」
「そんな……」
後藤の目の前に広がっていたのは空を全面覆うかのような暗闇だった。
空気の揺れと目の前の光景から地球に落ちてくる隕石の大きさに驚いているが後藤はすぐに行動を起こした。
後藤はセルメダルを複数枚投入しブレストキャノンを生成する。
「無駄な事を……」
「ブレストキャノン……シュート!!」
後藤は隕石に向かい攻撃を放つが蟻が象に挑むが如く全く変化が見受けられない。
だが、それでも後藤は最後攻撃を行おうとセルメダルを投入しエネルギーを再チャージする。
「分からないのか?
そんな攻撃をいくらしても無意味だと何故理解できない。」
アケチがそう言いながら後藤を持っている武器で狙おうとするとその腕を気絶していた筈の進之介に掴まれ止められる。
「貴様っ!?」
「行け!!コイツは俺が食い止める。」
「下らない足掻きに私を巻き込むなっ!」
アケチは進之介の掴んでいる腕を引き剥がそうと何度も殴るがボロボロになりながらも進之介は掴んだ腕を離さない。
「俺……達……仮面ライダーを……ナメるな!!」
進之介のその言葉に応える様に
隕石を見た士とソウゴの考えは一致していた。
((アレを破壊するには自分達の力がいる。))
ソウゴは共に戦っていた翔太郎と無名達に告げる。
「あの隕石は俺が何とかする。
だから、皆はアルケを頼む。」
返事を待つことなくオーロラカーテンを抜け士の元に行くと
タイムマジーンを呼び出し乗り込んだ。
隕石に向かいながら二人は取り戻した力が入ったデバイスを見つめる。
「後悔は?」
士の問いにソウゴは答える。
「無いよ。
僕達の力で地球が救えるなら」
二人の持つオーマジオウライドウォッチとケータッチ21が光り出すとその姿を消した。
隕石を破壊するにはジオウとディケイドの力だけでは圧倒的に足りない。
ならば、どうするか?
今持つ最大の力をぶつけるしかない。
そう考えた二人は自分の持つ最強の力を呼び水に巨大なオーロラカーテンを宇宙に出現させた。
中から現れたのは最強の力を宿した仮面ライダー達……
仮面ライダークウガ アルティメットフォーム
仮面ライダーアギト シャイニングフォーム
仮面ライダー龍騎サバイブ
仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム
仮面ライダーブレイド キングフォーム
仮面ライダーアームド響鬼
仮面ライダーカブト ハイパーフォーム
仮面ライダー電王 超クライマックスフォーム
仮面ライダーキバ エンペラーフォーム
平成初期の世を彩った仮面ライダーの最終フォームが悠然と立ち並ぶがまだ足りない。
そんな思いに答えたのか増援が地球から宇宙に向けてやってきた。
「宇宙キタァァァ!!」
宇宙服の様な白い姿をした"仮面ライダーフォーゼ"である
「アレが賢吾が言っていた隕石か。
ラピットハッチからも見えたけど改めてデケェな。」
弦太郎は友達である賢吾が月面から送ってくれた情報が間違いではないのだと再確認し何とかして隕石を止めようとしていた。
そんな前にオーロラカーテンがいきなり現れる。
「うわっ!?ちょっ!?ヤバいヤバいぶつかるぅぅぅ!!」
焦る弦太郎だがオーロラカーテンを超えて起こったのは自分の姿の変化だった。
『
仮面ライダーフォーゼ コズミックステイツ
本来ならば40個のアストロスイッチを手に入れた際で掴み取る新たな力だったがディケイドとジオウの力がそれを可能にした。
普通は自分の姿がいきなり変わったら大なり小なり動揺するが弦太郎にその心配は無かった。
「何だか分かんねぇけどこの力を使えばいいんだな。」
「うん、納得してくれて良かったよ。」
そう言いながら現れた仮面ライダージオウを見て弦太郎は更に驚愕する。
「うぁぁぁぁ!!……顔に文字が貼り付いてるっ!?」
「驚くとこそこ!?
まぁ良いや、あの隕石を破壊するのに手を貸して。
他にも応援は呼んであるから」
そうして弦太郎の通ってきたオーロラカーテンから新たな増援が現れる。
仮面ライダーウィザードインフィニティスタイル
仮面ライダー鎧武 極アームズ
仮面ライダーゴースト ムゲン魂
仮面ライダーエグゼイド ムテキゲーマー
仮面ライダービルドジーニアス
そして、それまで地球で街を守っていた
「うぉ!?いきなり宇宙かよ。
ってか、何だこの指輪?」
「えっ!?何で宇宙に……ってか隕石デカっ!?」
「本当にごめんね。
詳しく話したいのは山々だけど時間も余裕も無いから、取り敢えずあの隕石を壊すのを手伝って」
ソウゴはそう言いながらも冷静に戦力について考えていた。
(まだ足りない。
地球で超越者と戦っている仮面ライダーが呼べなかったのはそうだけど多分、このままじゃ隕石は破壊出来ても破片は流星群になって地球に振り注ぐ。
でも、僕や士さんの知っている仮面ライダーはこれで全てだ。
どうしたら………)
そこでソウゴはクォーツァーとの戦いでの一幕を思い出す。
敵であるバールクスと戦っていた最中、フードを被った少年が渡してくれたライドウォッチ。
「今は必要無いけど今後使うかもだから持っててよ。
パーティは豪勢にしないとね。」
そう告げると少年はいつの間にか消えていた。
ソウゴは渡されたライドウォッチを取り出す。
貰った当初は押しても何も起動しなかったが今なら分かる。
コレはきっとこの為に渡されたんだと……
ソウゴはライドウォッチを回し上部のボタンを押した。
「ゼロワン」
謎の青年、ウォズはソウゴがゼロワンライドウォッチを起動した姿を見て笑顔になる。
「流石は我が魔王。
貴方ならばきっと出来ると信じておりました。」
そう言うと彼は腕に抱えていた本を開く。
表紙には『新·逢魔降臨暦』と書かれていた。
「この本によれば普通の高校生、常磐ソウゴ。
彼はこの世界を守る為、王たる証明であるオーマジオウライドウォッチを犠牲にした。
だが、その犠牲により常磐ソウゴは平成を超えて新たな時代へと繋がる未来の仮面ライダーをその手に収めたと書かれている。」
ウォズがそう言うと映像が切り替わる。
飛電インテリジェンスの社長室で急に現れたオーロラカーテンに驚愕する
ノーザンベースで火炎剣烈火を握りながら突如出現したオーロラカーテンに警戒する
しあわせ湯を掃除する
デザイアグランプリの最中に現れたオーロラカーテンを見た
何でも屋はぴぱれに現れたオーロラカーテンを見て眷属であるゴチゾウ共々固まっている"ショウマ"。
そして、夢の中でCODEのミッションを遂行中に現れたオーロラカーテンを見て興味津々のエージェントであるコードナンバー7こと、
「異なる世界の魔王が紡いだ未来を生きる仮面ライダー。
本来ならば出会う事は無かった……しかし!!
この物語が!……世界が!!不可能を可能にさせた!!」
ウォズは両手を広げ読者に向けて大声で祝福する。
「祝え!全ライダーの力を受け継ぎ、時空を超え、過去と未来を知ろしめす時の王者!その名も仮面ライダージオウ!…未来のライダーの歴史を継承した瞬間である!」
宇宙空間に現れたオーロラカーテンから最後に現れたのは未来の仮面ライダー。
仮面ライダーゼロワン
仮面ライダーセイバー
仮面ライダーリバイ&仮面ライダーバイス
仮面ライダーギーツ
仮面ライダーガヴ
仮面ライダーゼッツ
全てのライダーを招集するとソウゴの元に士が現れる。
「どうやら、戦力は揃った様だな。」
「うん、これなら行ける気がする。」
二人はそう言うと隕石に他のライダーを引き連れて向かっていく。
全員が、キックの体勢を取りそれぞれの力を発動させる。
全員のキックが隕石に当たると、眩い光を放ちながら隕石は砕けるのではなく跡形も無く消失した。
凄まじい威力の一撃だが代償もあった。
先ずは二人が取り返した新たな力。
そして、その力が無くなった事でこの世界に干渉する事が出来なくなり呼び寄せた仮面ライダーごとオーロラカーテンを通り消えていった。
「ここまでか……後はこの世界の奴らに任せよう。」
そう言うと士は姿を消した。
「君達が勝つって信じてるよ。
無名、左 翔太郎、フィリップ、火野 映司、アンク後はよろしくね。」
そう言ってソウゴも姿を消すのだった。
アルケの野望を防ぐ為に手を貸していた門 矢士と常磐 ソウゴはここで退場です。
ですが、この世界で戦っていた操真 晴人や宝生 永夢は元の形態に戻り地球に戻されています。
外伝 続編の投稿に関して
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