「伊達さん貴方にとっての強さって何ですか?」
唐突に尋ねられた質問に伊達は食べていたおでんを止めながら固まってしまった。
バースの適合者として選ばれた伊達は後藤と共に幾度もヤミーと戦ってきた。
信頼関係も生まれ共に屋台でおでんを食べるまでになったこのタイミングで後藤が尋ねてきたのだ。
「急にどうしたの後藤ちゃん?
あっ、もしかしてバースドライバー欲しくなっちゃった?」
茶化した様に尋ねた伊達に後藤は答える。
「いえ、貰えるのなら遠慮無く貰いますが奪いたいとまでは思っていません。
俺にはまだこれがありますし……」
そう言って後藤はバイクに置いているバースバスターを目で指し示した。
「ふーん、後藤ちゃんも知ってるでしょ?
俺が戦う理由……」
「一億ですよね?」
「そう、俺は一億稼ぐ為に仮面ライダーになったしこうやってヤミーやグリードと戦っている。
でも、これは後藤ちゃんの言っている強さの答えにはならないか。
でも、俺は自分が強いだなんて思っちゃいねぇよ。」
「そうですかね。
俺にはそう見えません。
伊達さんは強いです……俺なんかよりずっと」
その言葉を聞いた伊達は苦笑いしながら自分の大根を後藤に渡した。
「本当に後藤ちゃんは自分の事となると眼が曇るねぇ。
しゃーない!!ここは人生の先輩としてアドバイスでもしてやるかっ!」
「後藤ちゃん人の強さには2種類ある。
一つは心体的な強さ……俺が行ってた紛争地帯でも人間かと思うぐらい化け物みたいな奴がいた。
自分が最強だって疑わず沢山の兵士を殺して英雄みたいに扱われてた。
もう一つは精神的な強さ……そいつは身体能力は低いが誰よりも根性があったし生きる事に貪欲だった。
そんな二人の兵士がある日、同じ戦場で敗戦して運ばれてきた。
両方ともおんなじ位、重症だったが心体的に強かった男は意識もしっかりしてた。
対して精神的に強かった奴は目を覚さず意識不明。
さて、後藤ちゃんどっちの兵士が生き残ったと思う」
「心体的に強い兵士ですか?」
後藤の問いを聞いた伊達が指でバツのポーズをする。
「ブブーっ、不正解!
正解は精神的に強い人間。
そいつは1週間、生死を彷徨ったが最後にはキッチリ目を覚まして生き残った。
対して心体的に強い兵士は戦場に復帰して直に死んだ。
後で調べて分かったが心臓の心筋が裂けてた。
小さな傷が戦線に復帰して動いた事で裂けた。
俺は生き残った兵士に聞いた"どうやって目を覚ましたのか"ってな。
そしたらソイツはこう言ったんだ。
"自分は弱くて臆病だ。
意識不明だった時、ずっと死にたくないまだ家族に会いたいって"考えてたんだと……それを聞いて思ったんだよね俺。
人間どう生きても死ぬ時は死ぬ。
でも、医療以外でその運命に抗えるとしたら"その人間の持つ弱さって言う名の強さ"なんじゃないかって」
「弱さと言う……強さ。」
「弱いから生きる為に全力になる。
弱いから仲間を作り身を守る。
人間ってのは弱いからこそ進化出来た種族なんだ。
"人の弱さを知っている事"………それが俺の考える強さかな。」
後藤は踏みつけられている進之介を助けようとアケチに向かっていく。
しかし、受けたダメージが大きく奇襲にもならない接近はアケチがセルメダルを使い新たに生成したガトリングアームの攻撃の格好の的だった。
無数のエネルギー弾を受けて後藤は地面に倒れ転がった。
「後藤!?」
「問題無い!!」
後藤はそう言って諦めず地面に落ちたバースバスターを拾い上げると進之介を踏みつけるアケチに向けて引き金を引いた。
放たれたエネルギー弾がアケチに直撃するが全くダメージを与えられない。
「無駄です。
リバースドライバーはバースドライバーのアップグレード品。
当然、装甲も強化されている。
バースバスターでダメージを与えるのは諦めた方が良い。」
しかし、アケチの言葉を聞くことは無く後藤はバースバスターを放ちながらゆっくりと接近していく。
本来ならば凄まじい反動で吹き飛びかける威力の攻撃をしながら前へと進んでいった。
弾が無くなるとノールックでセルメダルを補充しバースバスターに再装填する姿にはこれまで積み上げた修練の結果が確かに反映されていた。
しかし、それでもアケチにダメージは与えられない。
うっとおしく思ったのかアケチは踏んでいた足をどけると後藤の首を掴みバースバスターを弾き飛ばす。
「が……は……」
「無駄だと何度言えば分かるのですか?
貴方達に私を殺す手段はない。
弱い貴方達では何も出来ない。」
アケチが後藤を投げ飛ばしながらガトリングを斉射するそのダメージを受けた後藤は石壁に激突し地面に落ちた。
ヒビが入り砕けかけている石壁を見ればどれだけの威力で投げられ撃たれたのか分かる。
それでも、後藤は石壁に体を支えながら立ち上がる。
その姿を見たアケチは舌打ちしながら今度はドローンを操作し後藤に照準を向ける。
放たれた攻撃が後藤の周囲に着弾し火花を上げ地面を穿ち続ける。
「どうしました?
怯えて声も出ませんか?
そうですそれが正しい反応です。
圧倒的な力の前では何もかもが無力。
貴方も私と同じ様に恐れ……!?」
アケチの考えとは裏腹に後藤は命の危険がありながらも前へと進んでいた。
その光景を見たアケチは驚く。
「あり得ない……まさか、貴様は死ぬのが怖くないのか?」
その問いに息も絶え絶えになりながらも後藤は答える。
「死ぬのは……怖い……俺は……死にたくなんか無い!!」
「なら、何故諦めない!!
滅びを認めれば少しの間でも平穏に暮らせる。
アルケ様に恭順すればこれから先生きることだって出来る。」
「俺は……とある刑事と約束した。
その約束を果たすまで絶対に死ねない。
俺は……俺の弱さを認めて強くなる!!
うぉぉぉぉぉ!!」
後藤は痛みに耐えながら走り出す。
「弱さは弱さでしかない。
そんな強さなどありはしない!!」
アケチは向かってくる後藤にドローンを含めた全ての銃器を向け引き金を引こうとすると突然エネルギー波を感じ身体の動きが遅くなる。
「こ……れは……」
アケチが進之介に目を向けるといつの間にか複数のシフトカーがアケチの周りを囲んでいた。
『何とか間に合ったな。
剛のドライバーに搭載されたネクストシステムを参考にしてシフトカーの動力を共鳴させる事で限定的な重加速を発動させた。』
「そう言う事だ!!
これでも喰らえ!」
意識を取り戻した進之介はドア銃を取り出すとアケチに向けて放った。
しかし、その攻撃は空を切りアケチはシフトカーから離れた場所に瞬間移動した。
「また消えた!?」
「泊、その銃を貸せ!」
「分かった!使え!」
進之介は走ってくる後藤にドア銃を投げ渡す。
それをキャッチした後藤は遠くに逃げたアケチに向けて発砲する。
しかし、その攻撃もアケチが瞬間移動する事で回避すると反撃しようとするが急に心臓を抑えるとアケチは地面に膝をついた。
(動きが止まった?……今なら!)
後藤は吹き飛ばされたバースバスターを手に取ると進之介を立たせて壁に隠れる。
「泊、身体は平気か?」
「問題無いとは言えないがへばってる場合じゃない。
そんな事よりあの瞬間移動どういう原理なんだ?
もしかして、ガイアメモリの能力か?」
進之介の問いにクリムが答えた。
『いや、あの能力は恐らく彼自身の力だ。
そして、その能力も分かったぞ。』
「何っ!?」
『きっかけは後藤君の放った"ドア銃の弾丸"だ。』
アケチは心臓の痛みが治まると立ち上がる。
(焦って能力を多用しすぎたか………
暫くは控えないと決定的な隙になるな。)
アケチはキチョウやノブナガと同じくアルケから能力を与えられていた。
ノブナガは一度見た物や動きを覚えられる"完全記憶"。
キチョウは空間と空間を繋げられる"空間移動"
そして、アケチに与えられたのは自分の周囲を含む時間を止められる"時間停止"だった。
この能力を使うとアケチの周囲の人物や物や事象の動きを止める事が出来る。
3人の中でも強力な能力を与えられたがその分、デメリットがあった。
それは止めている時間や回数が増えるとそれだけ心臓に負荷がかかる。
(今の私では止められる時間は最長で15秒。
連続で使用出来るのは3回が限度……それ以上は心臓に多大な負荷がかかる。)
アケチが心臓の痛みを負ったのはクリムが発生させた重加速の影響も大きい。
(肉体の動きそのものが鈍化する。
まさか、能力を発動しても鈍化が解除されないとは……あの空間にまた誘い込まれたら危険だな。)
アケチは冷静に次の一手を思案する。
(現状、リバースの兵装やあの2人のライダーに有効だ。
近づかせなければ負ける事は無い。
あの鈍化もシフトカーで私の周囲を囲われなければ発動しないのならば圧倒的、火力で面制圧すれば良い。
ドローンの兵装による一斉射で確実に一人は殺す。
後はどうとでもなる。)
アケチはセルメダルをドライバーに2枚セットして必殺技の待機状態にする。
(あの柱に隠れたのは分かっている。
ならば、あの柱ごと周囲を爆撃すれば良い。)
アケチは展開したドローンに別の武装を追加する
「Cannon arm、Missile leg」
(制圧能力の高いキャノンとミサイルで完全に破壊してやる。)
そうしてアケチが行動しようとすると立っている地面に変化が起きた土が盛り上がり爆発した様に土埃が舞う。
現れたのはショベルアームを手に付けた後藤と"ドライブタイプスピード"に変身した進之介だった。
突然の奇襲にアケチは与えられた能力を発動し周囲の時間を停止させる。
停止した15秒間を使い先ずは距離を取った。
15秒後、停止した時間が動き出すと後藤と進之介は離れたアケチに目を向けるとそれぞれ別行動を始めた。
「Cutter Wing」
「SPEED、SPEED、SPEED」
後藤はカッターウイングを装備し空に飛び上がり進之介はシフトレバーを3回動かすと胸部のタイヤが回転し高速移動を始める。
進之介はアケチと開いた距離を一瞬で詰めると徒手空拳で戦い始める。
進之介の高速攻撃にアケチは苦戦しそうになると空中に展開したドローンを操作する。
(ドローンの攻撃で蜂の巣にしてやる。)
しかし、操作しようとしたドローンはアケチの元に辿り着けない。
後藤がシャベルアームとバースバスターを使い空中からドローンを攻撃していたからだ。
(二手に別れたのはこの為か!?)
アケチは後藤にライフルアームを向け照準を付けようとするが進之介の攻撃に邪魔をされ上手く狙えなかった。
「くっ!?邪魔をするなぁ!!」
アケチは再度、時間停止を行う。
今度は距離を取らず進之介に向けて持っていたライフルアームを連射した。
15秒間、連射された弾丸は時間停止が解除されると一気に進之介を襲う。
連射の衝撃で動きが止まると進之介は痛みを無視して即座にシフトカーを変更した。
『タイヤコウカーン!』
「
進之介はディメンションキャブの能力を発動し上半身を空間転移させるとドア銃を持ちアケチを射撃する。
それをアケチは避けようとするが残った半身がハンドル剣を持って攻撃することでその動きを抑えていた。
アケチは心の中で舌打ちをしながら今の現状を整理する。
(ドローンはバースの対応で動かせない。
ドライブを対処しようにもこのリバースドライバーは遠距離武器がメイン……近付かれると分が悪い。
時間停止を使おうにも連続2回使用している。
これ以上、使えば反動がまた来てしまう…それだけは避けたい。)
そうして、周囲を確認し先ずは一人ずつ確実に殺すべきだと結論を付けると誰を殺すべきか再確認するのだった。
『アケチの能力は恐らく時間……又は空間を停止させるものだろう。』
壁に隠れ作戦会議をする二人にクリムがそう進言した。
後藤がクリムに尋ねる。
「その根拠は?」
『君達がバースバスターとドア銃でアケチに攻撃した時の弾道速度とアケチが瞬間移動した距離……そこにリバースドライバーで変身した仮面ライダーのスペックを入れて計算すると、10~15秒ほど時間に狂いが生じた。
そしてその現象が丁度、3回起こった所でアケチは胸を抑えて苦しみだした。
ここまでの情報からアケチが止められる時間は最長で15 秒……それも能力は連続で3回しか使用出来ないのが分かった。』
クリムの説明を聞いた二人は納得する。
「成る程、時間を止められるのならあの回避にも説明がつく。
でも、だとしたらどうするんだベルトさん?
時間を止められる様な相手に勝つ手段なんてあるのかよ。」
そう尋ねた進之介に後藤が答える。
「いや、時間が停められると言っても制限がある。
クリムの言う通りならそこが逆転の糸口になる筈だ。」
後藤はそう言うと進之介に尋ねた。
「泊……どこまで無茶出来る?」
「それは具体的にどういう意味でだ?」
「アケチに時間停止の能力を2回使わせたい……出来そうか?」
「それが出来たとしても3回目が使えるんだろう?
それはどうする?」
「そこは考えがある。
俺がアケチの操るドローンを何としても破壊する。
それまでの間にどうにか時間停止能力を2回使わせて欲しい。」
「多分だが、出来る……ベルトさん。」
『あぁ、ディメンションキャブを用いた撹乱戦法ならば恐らくは……だが、肝心のトドメはどうするのだね?
リバースドライバーはバースシステムの改良型だろう。
普通の攻撃じゃあ、ダメージが通らないんじゃないか?』
「それは……」
後藤は自分の考えを二人に説明すると呆れ声を上げる。
「全く、照井警視にバレたら説教じゃ済まない。
失敗すれば死ぬかもしれない案じゃねぇか。」
『全くだ……私も照井警視を見ていなければ作戦を止めようとしただろうね。』
それを聞いた後藤もふと笑う。
「なら、決まりだな。
俺達にはまだ仕事がある。
警察として市民の平和を守る義務がな。
こんな所で立ち往生してる場合じゃない。
勝てる可能性があるならどんなに少ない確率でも賭ける。」
「例えそれば0.01%の確率だとしてもな。」
『ならば、その確率を少し上げてみようじゃないか。
進之介、君に無茶をして貰うぞ。』
「聞かせてくれベルトさん。」
そうして作戦を共有した二人のライダーは行動を開始するのだった。
アケチは真っ直ぐ"後藤"の元に向かうとカッターウイングを破壊し地面に引きずり下ろした。
そして、彼の首を捕まえると頭に銃口を突き付ける。
「動かないで貰いましょう仮面ライダードライブ。
お仲間を殺されたくなければね。」
人質を取り能力のクールタイムを消費させ主導権を取り戻す。
冷静なアケチの思考が導き出した論理的な答えだったが、そこに誤算があった。
「やはり、弱い俺を捕まえてくれたな。
礼を言うぞアケチっ!!」
後藤は人質では無く仮面ライダーであり、自分が捕まることを計算に入れていた事だ。
彼はバースバスターの下部に搭載されたセルバレルポットを銃に取り付け必殺待機状態に移行するとそのまま銃口をアケチの腹部に押し付けた。
「Cell Burst」
「バカなっ!?その距離で攻撃すればお前も巻き添えを食らうぞ!!」
自滅覚悟の攻撃をしようとする後藤にアケチは驚愕する。
「構わない!!……この地球を守る為ならどんな無茶もやってやる!!」
後藤はそのまま引き金を引こうとする。
それを見たアケチに迷いは無かった。
周囲の空間の動きが止まる。
3回目の時間停止、アケチは15秒と言う短い時間の中、焦りながら後藤の背後に回るとセルメダルを2枚装填する。
「Cell Burst」
アケチは能力解除による痛みに耐えながら言った。
「ならば、そのまま死ね。
貴様の生きる世界はここには存在しない。」
「『それはこっちの台詞だった!!』」
アケチは背後から生じた衝撃と痛みで動きが止まる。
「ガハッ!?……貴……様っ!」
そこにいたのは新たな姿をした仮面ライダードライブだった。
後藤と動き出す前、クリムが進之介に新たなシフトカーを渡した。
見た目はシフトデッドヒートと似ていたがカラーリングが赤と黒で塗装されていた、それを見た進之介が尋ねる。
「まさか、シフトデッドヒートに予備があったのか?」
『いや、それはまだ試作品……いや、私が失敗作と決めたシフトカーだ。
"シフトツインデッドヒート"、シフトデッドヒートが完成したが故に作った物だ。
これには進之介とハートに起こった事象を再現するシステムが組み込まれている。
君とハートが蛮野との戦いの最中、融合し"仮面ライダードライブタイプハート"。
感情がシンクロすることでロイミュードと人間を擬似融合出来ると知りハートのデッドヒートと組み合わせれば2倍以上のパワーが発揮出来ると思ったが出力が強くなり過ぎて変身状態を維持出来なかった。』
「どれぐらい変身できるんだ?」
『二人の安全を考慮するならギリギリ"3秒"が限界だ。
しかも、その後は負荷で2人とも動けなくなるがアケチを一撃で行動不能に出来るパワーはある。』
「ハートと相談して決めたい。
連絡をつけられるかベルトさん。」
『ツインデッドヒートにはハートとの通信能力もあるシフトカーを握ればハートと話せる筈だ。』
進之介はツインデッドヒートを握り心の中で呼びかける。
(ハート!!)
『その声は……進之介か!?
何故、俺の心の中に直接声が届くんだ?』
(詳しい説明は後だ。
お前の力を借りたい手を貸してくれハート。)
それを聞いたハートはすぐに答える。
『良いだろう。
増え続けていた怪人の波も落ち着いた今ならば手を貸せる。』
進之介はアケチからの攻撃を気合で耐えながら逆転のチャンスを探していた。
そして、アケチが急に後藤の元に向かったのを見て決断した。
「行くぞハート!!」
『あぁ、行こう進之介!!』
進之介はドライバーのイグニッションキー素早く回しツインデッドヒートをシフトブレスに装填した。
進之介が変身した姿はドライブデッドヒートと酷似していたが両手足に怪人態ハートを思わせる強化アーマーが搭載されていた。
変身が完了した瞬間に、全身から火花が巻き起こる。
「ぐっ!?……なんつー負担だ。」
『長くは変身し続けられなさそうだな。
進之介!!一撃で決めるぞ!』
「あぁ!!」
進之介は足を踏みしめ駆け出すとデッドヒートのパワーで一瞬でアケチの下に近づく。
後藤の起死回生の反撃を回避する為、背後に回ったせいで進之介達に背中を向けているアケチに対して容赦なく拳を振るった。
必殺技でも無い普通の打撃だが、ツインデッドヒートが常時発動している。並列起動したデッドヒート状態のパワーは安々と仮面ライダーリバースの強化装甲を貫いた。
「ガハッ!?……貴……様っ!?」
驚愕するアケチを他所に進之介は叫ぶ。
「今だ後藤!!」
「うぉぉぉぉ!!シューート!!」
後藤の放ったバースバスターのセルバーストと進之介とハートによるツインデッドヒートの一撃に挟まれたアケチのリバースドライバーがそのダメージに耐えられるはずもなく大爆発を起こした。
後藤と進之介も防御を捨てて攻撃を行った為、その爆発に巻き込まれ吹き飛ばされる。
ダメージにより変身解除した傷だらけの後藤と進之介は倒れ伏しているアケチも見て勝利を確信した。
「やっ……た……俺達の……勝ちだ。」
「みたいだな後藤……にしてもヤバいシフトカーを作ってくれたなベルトさん……全身痛すぎて1ミリも動けねぇよ。」
『だから言っただろう失敗作だったと……恐らく、精神的にもリンクしていたハートにもダメージが入っているだろうな。』
「そりゃあ、悪い事……したな。
あ……とで……あやま…」
そう言って進之介はダメージから気を失ってしまった。
「おい……泊……しっかり……し……ろ。」
そう言って起き上がろうとした後藤もダメージから気を失ってしまったのだった。
残ったクリムだが彼にもダメージは残っていた。
『ツインデッドヒートは……やはり……負荷……が強いな。
再……起動しなく……て……は』
そうして、2人のライダーは満足した顔で意識を失ってしまった。
そんな2人の姿をアケチは倒れながら見つめていた。
その身体は先ほどの一撃で限界を迎えたのか粒子状となっていく。
「やれやれ……上手く行っていたと思ったらコレだ。
私は昔から運が無い……これじゃあ、本能寺と同じでは無いですか。」
「……でも、今度は戦って死ねましたから前よりはマシですね。
あぁ、アルケ様の作る世界を見てみたかったですが……続きは地獄で見届けるとしましょう。
……先に言って待っていますよ………ノブナガ。」
そう言ってアケチは意識を失うのだった。
後藤と進之介はアケチに勝利しましたがダメージが大きくここで二人は退場となります。
外伝 続編の投稿に関して
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