Vシネ仮面ライダーOOOのストーリーに疑問を覚え、僕なりに理由と原因を追加したものとなります。
お楽しみいただけたら幸いです。
ビルが崩れ瓦礫の山が築かれているこの世界で二人の仮面ライダーが戦っていた。
2021年の世界に復活したとしても800年前の王である。
"古代王仮面ライダーオーズ"を止めようとする現代の仮面ライダーオーズ"火野 映司"をその圧倒的な力で蹂躙していった。
その姿を遠くから笑顔で見つめている男がいた。
「素晴らしい。
まさか、これ程までのケミストリーが起こるとは……
予期せぬ実験結果だ。」
そうしていると男の周囲の空間が歪み"暁の仮面ライダー"が現れる。
「グリオン!!」
仮面ライダーの攻撃をグリオンは手に持った黄金のキューブを回転させて防御する。
「まさか、こんな所まで追ってくるとはな
やはりお前は厄介な存在だ。」
「グリオン、冥黒王は倒れた。
もう諦めろ。」
「確かに、貴様ともう一人の
だが、消滅直前、自らの肉体をホムンクルスへと錬成し汎ゆる時空に飛ばした。
この私も冥黒王の肉身から作られたホムンクルスだ。
私の願いは肉体の完全復活。
その為に必要な器を探していた……最初はこの800年前の王の亡骸を利用しようかと思ったがそれよりもずっと良い存在を見つけた。
火野 映司……決して埋まることのない欲望の器。
彼の体を使えば冥黒王復活に最適な最高のケミストリーが起こる。」
「その為に火野 映司を殺そうというのか。
そんな事はさせない!!
皆、力を貸してくれ!」
未来の一ノ瀬は腕のカードホルダーを開くとそこからデイブレイク状態のケミーカードが飛び上がり一ノ瀬の手に収まる。
それをガッチャージガンに装填すると古代王オーズに向かって放った。
だが、その攻撃は見えないバリアによって阻まれる。
「!?」
「ふっ、無駄だ。
私を追って来る時はお前はかなりの力を使った。
今、この空間には800年前のオーズとその配下であるグリードが結界を張っている。
お前にその結界を破壊する術はない。」
そんな話をしていると古代王オーズの一撃を喰らい映司が変身解除してしまう。
それを待っていた様にグリオンは見つめる。
「いよいよだ。
火野映司は瓦礫の中から現れた少女を救う為、古代王オーズの攻撃を身代わりにして受ける。
死の間際、溢れ出した欲望の力がアンクを復活させる事で火野映司は器として完璧な状態となる。」
冥黒王の力の一つである占星術を用いた運命を読む力が知ったその先の未来の展開が狂いなく起きていることに興奮の声色を残しながら告げる。
「止めろグリオン!!」
これから、何をしようとしているのか察知した一ノ瀬はグリオンに攻撃を仕掛ける。
グリオンも先程と違い錬金術での防御は出来ず一撃殴られた後、その拳を掴み上げる。
口から血を流しながらもグリオンは笑顔だった。
「お前達のせいで私の力はここまで弱体化してしまった。
800年前の王を蘇らせグリード復活に手を貸しただけでな。
だが、それも今日で終わる。
お前達が戦ってきた全てが無駄になるのだ。
さぁ、よく見て理解しろ。
お前達のせいで火野映司は死に……その死から新たな冥黒王が誕生するその光景をな。」
体を抑えられながら向けられた際に映った光景は少女を守ろうとするその背中を古代王オーズが攻撃する所だった。
「グハッ!?」
古代王オーズの一撃を受けて変身解除に追い込まれた映司はまだ諦めてはいなかった。
立ち上がり、また戦おうとすると涙を流しながら家族を探す少女を見つけた。
「目障りだ……消えろ。」
古代王オーズは少女に手を向ける。
「止めろ!?」
映司は走り出して少女を抱きかかえる。
古代王オーズは構うこと無く攻撃を始めた。
放たれる金色の破片が映司の身体を貫こうと襲い掛かる。
その攻撃で映司は致命傷を受けて死ぬ間際、彼の願った最後の想いがアンクを蘇らせるそれが定められた歴史であり変えられない"運命となる筈"だった。
突如、古代王オーズの身体から火花が上がる。
身体に痛みが発さない事に疑問に思いながら映司は振り返る。
そこにいたのは昔と変わらず立ち続けている
「アン…ク。」
「映司……相変わらず、ボロボロだなお前は」
呆然としながら映司は立ち上がろうとするとその顔をアンクは思いっ切り殴り付けた。
殴られた事で映司は地面に倒れる。
「くっ!?何すんだよアンク。」
「うるせぇ、この一発で許してやるんだから大人しく食らっとけ。」
「ハァ!?意味分かんないぞアンク。」
映司からすれば横暴に殴られたはずだがその顔は晴れやかだった。
そんなアンクを見た古代王オーズが話しかけて来る。
「ほぅ……貴様も蘇ったかアンク。」
「ふん、お前の事はアルケから聞いているぞ。
あんなに欲深かった王様が他人に顎で使われるなんてな。」
「何を言っている貴様?」
「知らねぇならそれで良い。
俺はお前と長話する為にこの世界に戻った訳じゃねぇからな。
映司、俺のコアメダル寄越せ。」
差し出されたアンクの手に映司は大事にしまっていた割れてしまった"アンクのコアメダル"を差し出す。
それを手に取ったアンクは最後に交わしたアルケとの会話を思い出す。
アルケがの装置が破壊され作り出された時空の黒い太陽を防ぐ為、内部に侵入したアンクが見たのは謎の裂け目の発生源で立っているアルケの姿だった。
『やはり、来たか。
お前ならば追ってくると信じていたぞ。』
「あん?何言ってやがる。
テメェこそこんなもんを作りやがって……この世界を壊させねぇぞ。」
警戒するアンクの言葉をアルケは一笑する。
『ははっ!……やはりお前も仮面ライダーだと言うことか。
ゴエティアやコスモス達の結論が正しかった訳だ。』
アルケはそう言うと指を鳴らしアンクの腰についていたオーズドライバーを大量のセルメダルへと変換する。
そして、変身解除したアンクと映司の肉体が分離してしまう。
「なっ!?どうして映司と分離しちまったんだ。」
『当然だろう?
私は錬金術を作り出した強欲の超越者だ。
"本来の力"であればこれぐらい容易く行えるのだ。』
その言葉を聞いたアンクは戦慄する。
しかし、警戒するアンクとは裏腹に映司はアンクの肩に手を置いて動きを制した。
「待ってアンク。
アルケの様子が変だ。」
「あ?……んな事、言ってる場合か?
ドライバー奪われたんだぞ。」
「もし僕達を殺す気ならばドライバーごと殺せたんじゃない?
それをしないってことは………」
『当たり前だろう君達を殺す訳ないじゃないか。
まだ、君との"賭け"を果たしていないからなアンク。』
「賭けだと?」
『そうだ。
君の願いを叶える賭け……そして君の願いは死んでしまった火野 映司の復活。
その契約を果たしていない。』
そう言いながらアルケはドライバーから変換した大量のセルメダルを次元の裂け目に送り込む。
すると、裂け目に黄金のエネルギーで作られた蓋が形成された。
『これで、裂け目を一定時間安定させられた。
ここを通れば君を元の世界に連れていける。
火野 映司が古代王オーズに殺される前の世界へ………』
「!?………どういう風の吹き回しだ。」
『我々、超越者はコスモスから感情を与えられた事で汎ゆる性質に変化した。
その中でも厄介なものが抑えられない感情だった。
だが、超越者の記憶が消失したことで与えられた感情が抑えられ本来の私に戻ったのだ。
私にはこの世界を破壊しかけた責任を取る必要がある。
そこにいる火野 映司と共にな。』
「それと映司が何の関係があるんだ?」
『今、ここにいる"火野 映司"はお前の世界で既に死んだ存在だ。
もしこのまま共に帰れば火野 映司が死んだ世界線にしか戻れない。
故に元の時代に戻るのはお前一人だけだアンク。』
「ふざけんな!
そもそも、そんな事しなくたって今の映司を連れて帰れば問題ねぇだろうが。」
「いや、アンク……そうでもないみたい。」
アンクの言葉を否定した映司は自分の手を見せる。
指先がゆっくりとだが粒子化している。
「!?」
『時空を逆転させての蘇生自体、そもそもかなりの負担をかける。
そこに装置を含んだ私のコアメダルを破壊したからな。
肉体が時間の流れに耐えられなくなったのだろう。
どちらにしても火野 映司の身体が持たない。
このまま、粒子となって消える。』
「そんな……だったら、俺はなんの為に……」
絶望し膝をつきそうになるアンクの身体を映司が支える。
「しっかりしろよアンク。
だから、アルケはお前を元の世界に戻そうとしてるんだ。
"俺が死ぬ未来"を変えてもらう為に……」
「お前が死ぬ未来……」
『本来ならば時間の流れは強力だ。
そう簡単に変化させることは出来ない。
だが、超越者の記憶が消えた事で汎ゆる時空の記憶がその歪みを修正する為に時間の再構築が行われる。
つまり、決まっていた歴史に介入し変化させられるかもしれない。
小さな可能性だがお前としては十分だろう?』
「一つ教えろ。
映司が死んだあの日………800年前の王の復活はお前の仕業かアルケ?」
アンクの殺意を孕んだ問いにアルケは答える。
『予想しなかった結果と言うのが正しいな。
私が作り出した錬金術は汎ゆる人間の知識や思考を受けて派生していった。
欲望を司るお前達グリードを生み出した錬金術や人工生命体の錬成に主軸を置いた錬金術……今回君達を襲った事件はそちらの錬金術に関連する者と仮面ライダーとの戦いに関係している。』
「……説明しろ。
それを聞いてから決めたい。」
『良いだろう。
決めるのはアンク君自身だ。
私の知る歴史の一端を教えてやる。』
「まさか、俺が"錬金術を使う"側に回るとはな。
下にあるものは上にあるもののごとく 上にあるものは下にあるもののごとく ただ一つたる、奇跡をなさん
欲望を宿す、赤い瞳に 新たなる姿を」
その瞬間、アンクの手から凄まじい光と共に周囲を覆っていた古代王オーズの生み出した結界が音を立てて崩れ落ちた。
その光景を見たグリオンは驚愕する。
「バカな………あれは古の時代に滅びたとされる"古代超高等多重錬成"……何故それをグリードが知っている?
それ以前にどうしてそれを発動出来る?」
グリオンと戦っていた一ノ瀬も同じ様に驚いていた。
「何で、俺たちと同じ錬金術を扱えるんだ?」
両者の疑問が解決する前に結界が破壊された影響で離れていた二人がアンク達の前に吸い寄せられる。
「ぐっ!?」
「あっ!ブランクカードが……」
一ノ瀬のカードホルダーから一枚のブランクカードが飛び出すとアンクの手の中に吸収される。
そして、光が収まるとアンクの手に握られていたコアメダルは消え去り代わりに虹色の翼を持つケミーが描かれた一枚のカードがアンクの手に収まっていた。
「コレがケミーカードって奴か。」
「アンク……それって」
「俺等が使ってたのとは違う錬金術で作り上げた新たな可能性らしい。
そこの
だが、そのお陰でこの世界にはない新たな錬金術も使える様になった。
錬成により生み出せる新たな生物ケミーってやつをな。」
グリオンは動揺しながら立ち上がる。
「あり得ない……あり得ないあり得ないあり得ないあり得ないっっ!!
こんな結果もケミストリーも認めてなるものかぁぁ!!」
グリオンは乱雑に手に持っていた黄金のキューブを回転させると古代王オーズはまるで金縛りがかかった様に動かなくなる。
「!?……貴様っ、我の体に何を……」
「黙れ、所詮貴様は計画の為に復活させ私の力で強化されただけの人形だ。
火野 映司を殺せぬのならば貴様に価値など無い。
動かしやすい様に意識を残していたがもう邪魔だ。
せめて、私の人形として相応しい強さを与えてやる。
金色に染まれ」
「待っ!?……グァァァァアアア!!」
古代王オーズの身体が金色の光を放つと全身から触手の様なエネルギーが発生し周囲で暴れていた"ウヴァ"、"カザリ"、"メズール"、"ガメル"の肉体を吸収していく。
「おい!?冗談だろ?」「身体が……動かない。」「力が……メダルが……奪われていく。」「メズール!?…死にたくなっ!?」
それぞれのグリードが断末魔を上げながら古代王オーズに吸収されるとその姿を変えた。
胸部のオーランドサークルには四体のグリードの意匠が現れ両肩には角と手足には奪い取ったグリードの変身形態である装備が装着されている。
変身が終わるとグリオンは自らが変身に使用した"ダークエーテル"ケミーカードを取り出す。
「出し惜しみはしない。
お前達と言うイレギュラーを放置すれば冥黒王の復活において致命的な妨げとなる。
一ノ瀬共々ここで始末する。」
グリオンはダークエーテルケミーカードを古代王オーズのオーランドサークルに投げ込む。
すると、カードを吸収した古代王オーズの身体に仮面ライダードラドの真紅の装甲が装備されると胸部に三角形の紋章と頭部に冥黒王由来の2本の禍々しい角が現れた。
「
一ノ瀬 宝太郎……お前は私自ら片付けてやる。」
グリオンは金色のキューブを腰に当てる。
すると、キューブは変形しドライバーへと変わった。
『エルドラドライバー』
グリオンは懐からカードを取り出す。
そのカートを見た宝太郎は驚いた。
「そのカードは
「その複製体と言った所だ。
お前の知る宝太郎がいる世界での私が生み出した。
金色の力を宿すケミー……このカードを使うにはやはり私が相応しい。」
『
「……変身」
『イース・トン・エオーナ!エル・ドラード……!』
グリオンがエルドラドライバーを展開すると巨大なエルドラゴンの幻影が現れる。
その幻影が金色のブレスをグリオンに吐くとその姿が変わる。
金色のアンダースーツを纏い全身にエルドラゴンを模したアーマーが装着されると仮面ライダーエルドへと変身が完了した。
宝太郎は立ち上がると映司達に話しかける。
「色々と聞きたいことがあると思うが今は手を貸してくれ。
グリオンだけはどうしても止めないといけない。」
宝太郎のその言葉を聞いた映司は答える。
「分かった。
行こうアンク。」
「はっ!……相変わらずのお人好しだな映司。
死にかけてもその性格は治らねぇ様だな。
どうせ、俺がいなかったらまた死にかけるんだろ?」
「そんな事は……」
「無いといえねぇだろうがこのアホが……まぁ良い。
それも含めて何とかする為に俺はここに来たんだ。
この力で運命を変えてやる!」
アンクはそう言うと手に持ったケミーカードを自らに翳した。
すると、カードは虹色の光を放ちながらアンクに吸収される。
そして、アンクはその姿をグリード体へと変化させた。
そして背中には虹色の翼を携えている。
変身を終えたアンクは映司に自分のコアメダルを渡す。
「映司、コレ使え。」
「その前に……一つ聞いていいかアンク?
今日が"お前のいる明日"なのか?」
映司はずっとアンクのコアメダルを元に戻す為に執着していた。
だからこそ、目の前で復活しているアンクを見てそう尋ねざるを得なかった。
だが、そんな映司の言葉をアンクは否定する。
「あ?知るかそんなもん。」
「はぁ!?ちょっとアンク。」
「一つだけ俺が知ってるのは"今を手に入れなきゃ未来は何も変わらねぇ"って事だけだ。
俺のいる明日が欲しいなら今を"生きて"手に入れるしかねぇ。
俺は決めたぞ映司、お前はどうする?」
映司はアンクから差し出されたメダルを受け取る。
「何だかさっぱり分からないけど……お前の言いたいことは分かったよアンク。
なら、俺も今を手に入れる様に頑張るよ。
お前といる明日を迎える為に……」
映司はコアメダルをオーズドライバーに装填する。
「変身!!」
「タカ」
「クジャク」
「コンドル」
「タ~ジャ~ドルゥ~!」
映司が仮面ライダーオーズ タジャドルコンボへと変身が完了すると古代王オーズとグリオンに向き直る。
「貴様らを殺し冥黒王復活の贄としてやろう。」
「そんな事はさせない。
お前を倒して今度こそ冥黒王を完全に倒す。」
「これ以上、この世界を壊させたりはしない。
行こうアンク。」
「ふん!……足引っ張るんじゃねぇぞ映司!!」
3人のライダーはそう言うとグリオンに向かっていった。
そして、それはアンクにとって未来を変えるための戦いの始まりを意味していた。
共に戦った翔太郎達や無名との約束を守る為に………
【原作との相違点】
復活のコアメダルで登場した古代王オーズはグリオンが冥黒王復活の為に再生させた。
だが再生が不完全な為、性格がかなり変わっており横暴で強欲な存在となってしまった。
古代王オーズにエネルギーを蓄えさせる為に暴れさせていた最中に火野 映司を発見し巨大な欲望の器を持っているのを確認すると冥黒王復活の為に古代王オーズを使い彼を殺害する。
そして火野 映司の死体を回収しようとしたら未来の一ノ瀬 宝太郎が現れそれを阻止その後、ゴーダに寄生され本編へと繋がった。
しかし、アルケの介入により復活したアンクがグリオンの企みを看破する。
その後、グリオンがゴーダのメダルの利用しマルガムを生み出すがこれも何とか撃退する。
その後、火野 映司とアンクは破壊された世界の復興を手伝いながら未来の一ノ瀬 宝太郎に力を貸していくこととなる。
『火野 映司』
アンクにより死の運命を回避した。
そして、アンクから自分がたどった未来を聞かされ、
一ノ瀬 宝太郎との対話を経て考えは軟化した。
それでも、困ってる誰かの役に立ちたい気持ちは変わらずアンクは気を揉んでいる。
『アンク』
仮面ライダーオーズのケミーカードと融合した事で
グリードやマルガムとも言えない新たな生命体へと進化した。
最近は一ノ瀬 宝太郎から錬金術を学び彼も変わろうとしている。
『一ノ瀬 宝太郎』
デイブレイク世界を生きた未来の一ノ瀬 宝太郎。
劇場版での激戦を経て、逃亡した冥黒王にトドメを指すが、
自らを復活させる為、生成したグリオンを各次元に解き放たれてしまった。
その対処をしている時にオーズの世界に辿り着いた。
共に戦争で大切な存在を失っているからか
映司と話が合いアンクとも良好な関係を築けている。
現在はオーズ世界に滞在し復興を手助けしながら別次元のグリオンを発見するとオーズと共に対処に向かっている。
外伝 続編の投稿に関して
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