もう一人の悪魔   作:多趣味の男

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これは、無名が孤島で研究を続けていた時に起こっていた事件である。

そして、新たな仮面ライダーの誕生も現していた。


アクセル編
第五十一話 戦うA/手に入れるドライバー


照井はこの前の事件で押収したエンゼルビゼラについて調べていた。

 

天使の臓物(エンゼルビゼラ)と呼ばれる薬が周り始めたのはつい最近の事らしい。

天ノ川地区の繁華街やクラブで流行っているらしく、

最近では裏社会の資金源の1つにもなっていた。

 

そして、この薬とガイアメモリに関係あることが分かり調査を進めようとしたが、警察上層部から圧力がかかって公式な捜査が出来ないでいた。

 

俺はそれでも独自でこの事件を追っていた。

ガイアメモリ犯罪に繋がるのなら容赦しない。

全て潰してやる。

そんな中、照井の持つビートルフォンに着信があった。宛名はシュラウドで「外に出なさい。」とだけ書かれていた。

 

俺はそれに従い外に出ると木の陰に隠れているシュラウドを見つけた。

「シュラウド...何の用だ?」

その問いにシュラウドがとある場所を指で指すと炎が巻き上がり、中からアタッシュケースが現れた。

俺はそれを開けて中を見る。

そこにはドライバーが1つ入っていた。

「完成したのか!」

そう言ってシュラウドを見るがそこにはもう誰もいなかった。

 

しかし、丁度良いタイミングだ。

ドライバーがあれば強いドーパントが来ても対処できる。

それに、止められていたあの場所の捜査も出来そうだ。

 

そう考えるとドライバーを手に取りしまう。

そしてバイクに跨がるとエンジンをかけて捜査の為にその場所へ向かうのだった。

そこは天ノ川地区にあるパーティーが出来るプール会場であった。

 

エンゼルビゼラが蒔かれていると噂のパーティ会場だ。

叩けばいくらでもホコリが出るのは分かっていた。

会場に着くと二人のセキュリティに止められる。

「失礼ですが身分証を拝見。」

照井は警察手帳を見せる。

「けっ警察の方がどのようなご用で...」

 

「俺に質問をするな....ここで違法薬物取引の疑いがある。強制調査をさせて貰う」

そうして中に入ろうとする照井をセキュリティは止めようとするが、照井に殴り飛ばされてしまう。

「貴様らに用は無い。」

そう言って照井が中に入っていく。

 

中にはいると大音量の音楽と水着姿の男女がプールで踊りながら楽しんでいる。

ソイツらの中にエンゼルビゼラであろう錠剤の薬を飲んでいる輩を見つけた。

 

照井が近づこうとするとサングラスをかけたいかにもヤンキーな見た目の男達が照井を囲む。

「お兄さん...服着っぱなしだけど遊びに来た訳じゃないの?」

「ここで、違法薬物の取引が行われている疑いがある。

調査させて貰うぞ。」

それを聞くと囲んでいた男達が笑う。

 

「違法ってwwwもしかしてこれとか?」

そう言うと男達はエンゼルビゼラとガイアメモリを取り出した。

「やはりそうか....その薬とガイアメモリは関係があるようだな?」

「アンタ警察には見えないけどウザいねぇ。

色々と面倒だし殺しちゃうね。」

 

そう言うと囲んでいる奴等がメモリを起動する。

 

Cockroach」(コックローチ)

Water」(ウォーター)

Injury」(インジャリー)

Rocket」(ロケット)

Music」(ミュージック)

 

メモリを各々が身体に挿し込むとそれぞれのドーパントへと変化した。

客がその光景を見ても驚いてないことを見ると、日常的にこんな光景が流れていると言うことだ。

(手加減は要らないな)

照井はアクセルドライバーを腰に付けるとアクセルメモリを取り出し起動する。

 

ACCEL」(アクセル)

 

「変....身!」

照井は声と共にメモリをドライバーの中心に装填し右側のスロットルを思いっきり捻る。

すると、メモリのエネルギーが照井を変身させた。

 

「なっ!お前、仮面ライダーかよ!」

周りを囲んでいたドーパントの一人がそう言う。

 

(仮面ライダー....確か風都でドーパントと戦っている奴を町の住人がそう呼んでいるんだったな)

ドーパントを倒す存在を仮面ライダーと呼ぶのなら俺もそうなのだろう。

 

なら俺も名乗るとしよう。

「俺の名は"アクセル"

仮面ライダーアクセルだ!」

そして、目の前のコックローチドーパントをぶん殴りプールへと吹き飛ばした。

 

そして、ドーパントを睨み付けて照井は叫ぶ。

 

 

さぁ!.....振り切るぜ。」

 




Another side

獅子神は自分のテリトリーである天ノ川地区に帰ってくるとガタイの良い男に話しかける。

水島(みずしま)....アイツらの正体は分かったか?」
水島と呼ばれた男は答える。
「はい....ガイアメモリとドラッグ"エンゼルビゼラ"を撒いている組織はセブンスと呼ばれているそうです。」

「セブンス?...聞いたことねぇな。」
「元々は6つの独立した別々の組織だったのを"一人の男"が纏め上げて1つの組織に変えたようです。」

そう言うと水島は調べた資料を獅子神に見せる。
そこには1つになる前の組織の実態が事細かに書かれていた。
「ファイトクラブにキャバクラ、ヤクザに学校の教師、オマケにガイアメモリ使っている殺し屋か。
良くもこんなバラエティ豊かな奴等を纏めあげられるもんだ。」
そう言って獅子神は纏めあげている人物の事を考えて鼻で笑う。

「だが、何でコイツらがメモリや薬を手に入れられたんだ?
コイツらじゃガイアメモリの販売なんて出来そうに思えねぇが....」
「どうやら、ミュージアムのセールスマンを数人抱き込んだようで薬もその関連で手に入れたようです。」

「中々、優秀な奴だなその男は」
ミュージアムのセールスマンはガイアメモリを販売する関係で大量のメモリを所持している。
数人も集まれば組織として売り出せる程のメモリを集められることは想像に難しくなかった。
だが、薬...エンゼルビゼラは話が別だ。

あれは、ドーパントとなる適合率を上げる薬としてミュージアムによって開発されたが副作用として毒素が強くなる欠陥品だった。
無名が改良型生体コネクターを開発したことで研究は凍結され薬も処分された筈だったが.....

何時の世も杜撰な管理をする無能はいるものだ。
しかも、麻薬のような多幸感と依存性までつけて改良しちまうとは.....
恐らく、研究者が勝手に作った代物だろう。

言いたかないが無名が優秀すぎるせいで他の研究者の功績がカスの様にしか見えない。
奴がドライバーや改良したコネクターを開発する間、凍結された研究の薬を麻薬に変えてただけなんて....

この事は水島を通して先にミュージアムに報告した。
今頃、裏切ったバカ(セールスマン)と間抜けな物を作った研究者は始末されているだろう。

今考えるのはその事じゃない。
「ソイツら兎も角としてセブンスって組織を纏めあげた男は欲しいな。
それだけのカリスマ性があるなら天ノ川地区のメモリ普及も進めることが出来るだろう。」

「そいつの名前は何て言うんだ?」
獅子神の問いに水島は答える。


「"雨ヶ崎灯夜"、現在風都で市議会議員をしている"雨ヶ崎天十郎"の息子です。」

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