広間での挨拶が終わり僕達三人はそれぞれミュージアムに指定された部門へと配属されることになった。
獅子神は戦闘関係、サラは販売関連
そして僕は研究関連に配属された。
原作の仮面ライダーWでは、
そこまで描写されることの無かった(小説や漫画版を除いて)ガイアメモリの研究施設。
ここで僕がやりたいことは主に3つある。
一つ目が"ガイアドライバー"の改良と量産。
ぶっちゃけこれ何とかしないと普通に詰む。
ゴールドメモリを手に入れたは良いけど
毒素で死ぬとか笑えない事は御免だ。
原作でも
ドライバーを介しても強い毒素に肉体が耐えられず、
無事に"奥さん"から粛清されて消滅した。
そんな運命にならない為にも
自分用のドライバーは作っておきたい。
二つ目は新システムの開発だ。
僕自身、原作を知っている身ではあるが別に
正義の味方になるつもりはない。
正義感と言うか道徳的な感情が欠如しているのだろう。
それがメモリのせいなのかそれとも元々の性格なのかは分からないが......
三つ目は原作キャラの生存または救済だ。
これは完全なる僕の我が儘で死なせたくないキャラや
バッドエンドの結末を変える為に、
色々と奔走しようと思う。
その為にも先ずはドライバーの開発だ。
現状、これを何とかしないと先には進めない。
しかし、いくら原作を知っているからと言って
ドライバーを一人で作れるなんて思ってはいない。
現在はシュラウドと名乗っている彼女に手伝って貰えるのならば簡単なのだがそうも行かないだろう。
彼女の望みは息子である
僕が彼女に会いに行ったら夫婦両名から
ボコボコにされるに決まっている。
ならば、どうするか....
僕は原作でも登場した一人の研究者をスカウトしてこの問題を解決する策を取った。
何故ならその研究者の弱点を知っているからだ。
彼女が協力してくれるのならドライバーの開発がより良くなるそう思った僕は園咲 琉兵衛に連絡を取るのであった。
無名から提案を受けた琉兵衛は電話越しで悩んでいた。
「君の言い分も分かるがそんなに重要な研究者なら力付くでこちらに連れてきても良いのではないか?」
琉兵衛らしくない提案に自分ながら呆れるがその言い分も予測していたのだろう無名は反論する。
「確かに連れてくる事だけを見れば問題ないでしょう。
しかし、先を見据えての場合こちらに不利益が起こる可能性があります。
今は私達のガイアメモリの研究が勝ってはいますが、ドライバーの開発が進まなければ何れ頭打ちになります。
そうなる前に彼女を手元におければドライバーの開発と相手の研究を潰す両方の成果が得られます。」
「ですのでどうかあの"メモリ"の使用許可をお願い致します。」
少しの沈黙の後、琉兵衛が結論を出す。
「良いだろう。
あのメモリの使用と研究者の勧誘どちらも認めよう。
....だが、それには"条件"がある。」
そうして琉兵衛の出した条件を聞いた無名は、
悩むことなく承諾するのだった。
夜の風都の港で無名はある人物を待っていた。
暫くするとそこに待ち人が現れる。
「あ?何でテメェがここにいるんだ?」
獅子神が無名に話し掛ける。
「琉兵衛様から連絡が来ただろ?
"港にいる人物と戦ってこい"と......
今回の相手は僕だってことだよ。」
「成る程な...最近、湿気た相手としか戦ってこなかったからちょうど良いぜ。
お前には色々とムカついてたんだ。」
そう言うと獅子神は服の内ポケットから
メモリを取り出す。
「ここでテメェを殺してやるよ。」
「
メモリから独特な
メモリが肉体に入ると身体を変異させていく。
強靭な筋肉に装甲と身体も大きくなり顔も獅子の怪物の様な姿へと変貌する。
僕も相手をするためにメモリを出し起動する。
「
首にメモリを差すと身体に取り込まれ周囲に黒い炎が巻き上がる。
炎の中から二つの角と醜悪な顔を隠すようにつけられた仮面が印象的な漆黒の怪物へと姿を変えた。
お互いの変身が終わると獅子神は大きく口を開けて巨大な咆哮を上げる。
それだけで地面を抉りながら無名に向かってくる。
無名はそれを避けると後ろのコンテナが粉々に砕けるのだった。
「随分と手荒い歓迎だな?」
無名の言葉に獅子神は皮肉気味に笑う。
「はっ!避けた癖によく言う。
まぁでもこれは挨拶代わりだ。
こっからはガチで殺してやるよ!」
獅子神はその巨体を使って正面から攻めてくる。
その攻めに合わせて無名が手を振るうとそこから"黒炎"が現れて獅子神を飲み込んだ。
デーモンメモリの能力の1つである"黒炎の操作"を使う。その黒炎に触れた者は今までどんな者でも燃やし尽くす事が出来た。
獅子神は炎を消すために海の水を巻き上げて身体に浴びせるが黒炎がその程度で消えることはない。
「ガッ!....んだこの炎は!?」
「これは僕の能力で作り出した炎だ。
消すも強くするも僕次第....こんな風にね。」
無名が、そう言うと炎の勢いが強くなる。
「ぐぉおあああ!」
獅子神の絶叫が聞こえる。
これが普通のドーパントとの戦いならこの一撃で決着が着く筈だった。
しかし、相手のメモリもゴールドクラス....
ここで、獅子神のメモリの力が発動する。
「こんな炎に"俺が負ける"かぁぁぁ!」
気合いと共に身体に覆われていた炎が吹き飛ぶ。
レオメモリの能力は使用者の"自尊心を力に変えられる"つまり"自分が負けない"と思えばその通りになるのだ。
炎を吹き飛ばした獅子神はその勢いのまま無名に殴りかかる。
無名も腕でガードするが衝撃に耐えられず後方に大きく吹き飛ばされた。
「持ち主の自尊心を力に変えるメモリか.....
中々に厄介な能力だな。」
痺れている腕を降りながら無名は言う。
「はっ、余裕もって耐えといてよく言うぜ。
だが、お前のメモリも上等な物だからな。
こんな攻撃じゃ効きもしねぇか。」
「なら....今の"とっておき"をくれてやるよ!」
獅子神はそう言うと両腕にエネルギーを貯める。
金色をした球状のエネルギー弾を生成すると左腕を地面に叩きつける。
すると、地面のコンテナや無名が急に"浮き上がった"。
「このレオメモリは引力と斥力を操作できてな使い方を変えるとこんなことも出来るんだよ!」
すると、獅子神は残った腕のエネルギー弾を無名に向かって放つ。
そしてその弾は無名の前に着くと停止する。
「その弾は周囲に"強烈な引力"を働かせるように作った。」
そこで獅子神の思惑が分かる。
「スクラップにしてやるよ。」
その獅子神の言葉を合図に無名の周りで漂っていたコンテナやコンクリートの残骸が一斉にその球体に集まり始めた。
無名もそれに巻き込まれ取り込まれていく。
何とか足掻こうと黒炎を周りに撒き散らす。
「無駄だ!その引力は高層ビルを"テニスボールサイズ"にまで圧縮出来る力がある。
そんなちゃちな炎じゃ逃げることは出来ねぇ。」
周囲の物質を取り込み終わったのか"巨大な玉"となった球体に獅子神が合図を出すと一瞬の内に"ビー玉"サイズまで縮小し地面に転がった。
戦いの終わりを確信した獅子神は能力を解除しメモリを身体から排出した。
突如、獅子神は片膝をつき荒い息をし始める。
「ハァハァ...ハァ、やっぱりこの技は使うのがキツいな。」
ゴールドメモリであるレオの力は強大ではあるが、
その分毒素も強い。
たった数分間の戦闘であったがそれだけでも獅子神は一歩も動けない程疲労していた。
「だが、これで目障りだったあの男も死んだ....
これからは俺が!」
「"興味深い能力"だったよ。」
「なっ!」
後ろから忌々しい男の声が聞こえると思ったら後ろから組伏せられた。
メモリを持った腕も抑えられている事から変身することも出来ない。
「無名.....テメェ何で生きてやがる!
あの時、確かに潰した筈だ!」
そこにはドーパントの姿のまま獅子神を見下ろす
名称:レオドーパント
身長:213cm
体重:120kg
ゴールドメモリであるレオメモリを使い
変身したドーパント。
能力は自分の自尊心を力に変えて強化することが出来る。
強化の限界はなく自尊心が強ければ強いほど強大な力を発揮する。
引力と斥力を操作することも可能。
レオイマジンをドーパントにした見た目
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