獅子神の命令により水島が照井にトドメを刺そうとすると、水島が持っていた電話が鳴った。
これはミュージアムの幹部に渡される携帯であった為、水島は変身を解いて懐から携帯を取り出すと獅子神に渡した。
「はい、獅子神です。
.....はい....えぇこちらは問題ありません。
....それは本当ですか?....はい分かりました。
ではそのように....失礼します。」
電話を切ると獅子神が踵を返した。
「お前ら帰るぞ。」
「何かあったんですか?」
白爪の問いに獅子神が答える。
「"婿どの"が亡くなったらしい。
組織を裏切ってな。」
その言葉に白爪は驚く。
「だから、俺達も一度戻されるそうだ。
水島、車の手配をしろ直ぐに風都へ向かう。」
「承知しました。
この男はどうしましょう?」
「ほおって置け。
どうせ、俺達の敵にはなり得ない。」
「何だとっ!貴様っ!」
照井は睨みながら獅子神に告げた。
「ふん!動くことも出来ない雑魚が吠えるな。
みっともないぞ。」
しかし、何か考え付いたのか獅子神は髪を握って顔の前に持ち上げる。
「もしも、リベンジがお望みなら風都に来ると良い。
歓迎してやるぞ。」
「風.....都...」
「そうだ。
その復讐心が本物なら来い。」
そう言って手を離すと獅子神はその場を離れ、
照井は意識を手放した。
それから数日が経ち天ノ川地区で始まった捜査は打ち切りが決まり、束の間の平和が訪れた。
恐らく、獅子神達が風都に向かったのでガイアメモリ犯罪や売買が行われなくなったのだろう。
街は平和になり身体のダメージも完治した照井ではあるがその顔は優れない。
力を手にすれば復讐が果たせると思っていた。
だが、結果は違う。
見逃された.....いつでも殺せると言わんばかりの獅子神の態度に照井の心に怒りが灯る。
そして決心した。自分も風都に行くと.....
Wのメモリの使い手を見つける。
そして獅子神達を倒す....照井は新たな目標を胸にバイクに乗る。
本庁では俺の働きが評価され、
風都に"超常犯罪捜査科"が作られ俺はそこの室長になるらしい。
肩書きはどうでも良い....奴等を探し出して今度こそ決着を付けてやる。
復讐に燃える男、
これは彼が風都の仮面ライダーになる前のお話。
霧彦の死が新聞で報じられると琉兵衛により幹部全員集められた。
僕は"孤島"から獅子神は"天ノ川地区"からサラは"プライベートシップ"から園咲邸に向かった。
園咲邸には当主の琉兵衛以外に冴子、若菜、ミックそして執事の師上院がその場にいた。
そして、三人の幹部も集まると琉兵衛が話し始める。
「これで全員集まったな。
先ずは来てくれた事に礼を言おう。
今回、集まって貰ったのは他でもない。霧彦君が死に風都のメモリ供給に遅れが出る懸念が出て来た。
そこで、君達三人には暫く風都でメモリ販売の手伝いをして欲しいのだ。」
琉兵衛の言葉にサラが尋ねる。
「しかし、そうなると獅子神と私の担当している地区が機能しなくなってしまいますが....」
そう無名を除いた二人は別の地区のガイアメモリの流通と販売を仕切っている。
トップが離れると言うことは競合相手に地区を奪われる危険もありまた勝手な行動をする輩の対処が遅れる又は出来ないことを意味していた。
「重々、承知している。
何も何ヵ月もここにいてくれとは言わない。
君達なら半月もあれば事態を好転させることが出来るだろう。」
(つまり、半月以内に成果を出せと言うことか。)
琉兵衛の意図に気づいた三人はお互い苦い顔をする。
その原因は他でもない仮面ライダーの存在だ。
仮面ライダーWこの風都でガイアメモリ犯罪と戦うヒーロー。
これまで、ミュージアムの作戦を悉く潰してきた存在。
最近では冴子が本気で彼を取り返そうと策を講じたが、
原作で言えば霧彦が死にアクセルが加入する前だ。知ってか知らずか琉兵衛も戦力を補充しておきたかったのだろう。
「承知しました。
では、我々は冴子様のガイアメモリ販売に助力をするのですか?」
サラの問いに琉兵衛が答える。
「個別で頼みたいことはあるが、基本はそうだ。」
「個別ですか?」
「サラには冴子や若菜と共にとあるガイアメモリの使い手に会ってきて欲しい。中々、癖が強く
「獅子神と無名、君達にはガイアメモリの流通と実験、そして仮面ライダーの相手もして貰いたい。」
「となると....僕はガイアメモリの実験を担当するのですね?」
「うむ....そろそろメイカーに蓄積したメモリのデータも揃う頃だろう。
新しいメモリの一本でも製作して貰おう。」
メイカーの稼働を正式に琉兵衛が指示した。
「それと....これは冴子からの決定事項だが、仮面ライダーWへの幹部三人の直接的な手出しを禁ずる。」
「なっ!どういう事ですか?琉兵衛様!」
「"君達の安全に配慮した結果"だそうだ。」
自分達が劣っていると言われたと思ったのか獅子神は不機嫌な顔になる。
(ワードメモリとの契約の件だな。)
ワードメモリと契約したこの三人は園咲家の家族に危害を加えることを禁じられている。
僕達が戦い
手を出した者は契約通り死んでしまう。
恐らく再生酵素でも復活は不可能だろう。
ワードメモリはゴールドクラスだ。
制約により成立した死を覆すには、それこそこの世界の理に干渉できる程の力が無ければ無理だろう。
つまり、不可能と言うことだ。
「分かりました。
では、現段階でミュージアムが行っている実験や研究を教えていただいても宜しいですか?
それかガイアメモリによる事件でも構いません。」
無名の問いに冴子が答える。
「特に今、やっている研究は無いわ。
ギジメモリ開発もメイカーが本格的に稼働するまでは出来ない。
メイカーの出来次第ってとこね。
事件に関して最近、凍結事件が増えているぐらいね。」
(凍結事件と言うことは"アイスエイジ"が活動し始めたと言うことか....なら、照井が来るのも近いか。)
そうして、獅子神と無名は風都でのメモリ関係の仕事に就きサラは園咲家の姉妹と共に風都を震撼させた連続殺人事件の犯人に会いに行くのであった。
「"仮面ライダーW"原作との三つの相違点....
1つ、照井が風都に来る前に仮面ライダーアクセルへと変身した。
2つ、照井と獅子神に因縁が生まれた。
そして3つ、照井がシュラウドからイールチャンネルと呼ばれるガジェットを受け取った。」
(仮面ライダーOOO風)
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