師匠である鳴海荘吉のようにクールで時には非情に事件を解決していく大人の男そうなるために日々精進している。
そんな彼が今やっているのは鳴海探偵事務所に併設されているビリヤード場で棒を構えてはズレ構えては落としそうになる....そんな作業だった。
本人は真面目なんだろうが全くハードボイルドではない。
何度も失敗してイラついたのか思いっきり振った瞬間、ビリヤードのキュウが思いっきりすっぽぬけて飛んでいってしまった。
それを謎の男が片手で掴むと翔太郎の代わりに構えて打ち出した。
球が全てに当たりホールへと入った。
そして、素性を尋ねられてこう答えるのだった。
「依頼人だ。」
第五十九話 凍らせるI/出会い
照井 竜....刑事のようで、ガイアメモリに関する事件の調査で実績があるからとこの事務所を訪ねてきたらしい。
翔太郎は何故かこの男が気に食わず依頼を断ろうとするが、渡された依頼金に目が眩んだ亜樹子が翔太郎の頭をひっぱたき照井の依頼を受けてしまった。
そして、流れるように照井が事件現場に向かうのに翔太郎も渋々着いていくのだった。
事件現場に着くとそこは冷蔵庫の様に冷たかった。
あの時の事件が頭の中をフラッシュバックする。
怒りに耐えながら俺は調査を始めた。
"超常犯罪捜査科"設立により俺についた二人の部下、
そこで刃野達は翔太郎と話し始める。
どうやら、ある程度の交友があるらしく情報をペラペラと話していた。
だが、咎める気はない。
何故なら、
そんな中、照井は地面に落ちている花を見つける。
(
照井は過去の事件との類似点から、この事件の犯人が家族を殺した奴だと思い込んだ。
そんな事を知らない翔太郎がズケズケと質問をしてくる。
俺は怒りから胸ぐらを掴み壁に押し付けた。
「痛って....何すんだ!」
「最初に言っておく!.....俺に質問をするな。」
照井は翔太郎を睨み付けながらも部下に被害者の安否を聞き、生きていることが分かると急いでその病院へ向かった。
そして、翔太郎も訳が分からないと思いながら照井についていくのだった。
病院に着くと、そこにドーパントと逃げている男がいた。
「やはり被害者を狙ったか!」
そう言うと照井は懐からベルトを取り出して腰に付けた。
「なっ!ドライバーだと?」
翔太郎の言葉を無視してメモリを起動する。
「ACCEL」
「変.....身!」
ドライバーにメモリを入れてスロットルを回すと、
仮面ライダーアクセルに変身が完了した。
バイクにつけてあるエンジンブレードを抜くとドーパントを斬り付けた。
「ぐぁっ!お前、邪魔すんのか!」
「俺に質問をするな!」
敵ドーパントを照井が相手をしていると珍客がこの場所に現れる。
正確には......"煙"だが
煙がアクセルの前に現れると実体化し斬りかかってきた。
「貴様っ!また邪魔をするのか!」
「このドーパントを生かすよう言われててな。
お前には俺の相手をして貰おう。」
照井に斬られたドーパントは紫米島の話を聞くと逃亡しようとする。
それに照井が吠えた。
「何をしている左!さっさと仮面ライダーに変身しろっ!」
「お前っ.....なんでその事を?」
「質問は受け付けないと言った!」
そう言い終わると照井は紫米島との戦いに戻った。
訳が分からない翔太郎は苛立ち頭をかくが、ドーパントを逃がすわけにはいかない。
ダブルドライバーを付けるとフィリップに語りかけた。
「行くぞ!フィリップ!」
『あぁ、少し待ってくれたまえ....ふむふむ』
「あークソこんな時に何やってんだよフィリップ!」
恐らく、フィリップの悪い癖が出たんだろう。
新しい知識を調べ始めていた。
だが、そうしている間にもドーパントは逃げようとしている。
翔太郎はメモリを連打し、急いでいることをフィリップに伝える。
『あー....分かったよ。』
そう声が聞こえるとサイクロンメモリが転送されてきた翔太郎はジョーカーメモリを装填しドライバーを倒す。
『「変身」』
翔太郎はサイクロンジョーカーに変わると逃げようとするドーパントを止めて攻撃を加えた。
そして、その様子を遠くから黒岩がドーパントになり見ていた。
「あれがアイスエイジか.....無名の言った通り強力なメモリのようだな。」
黒岩は無名からの命令でアイスエイジドーパントの逃走の援護をしていた。
黒岩は無毒で硬度の高い結晶を作り出すとライフルに装填しWへ照準を定めるのだった。
サイクロンジョーカーで攻撃をしていたが殴った腕が凍結し始めた。
『凄まじい凍結能力だ。
こいつにはヒート以外考えられない相手だな。』
そう言うとソウルサイドをヒートメモリに変える。
「
Wヒートジョーカーは腕から強烈な熱を出しアイスエイジドーパントを殴り付ける。
形勢が不利だと感じたのかアイスエイジドーパントは逃亡を図る。
「待てぇ!」
Wが追おうとするが突如地面に何かが着弾し火花が上がる。
そして、それが自分達を狙うように撃たれている事が分かると柱に隠れた。
「クソッ!どっから狙ってるんだ!」
『翔太郎、ルナトリガーだ。』
フィリップの助言にメモリを変える。
「
変身完了後左胸に現れた"トリガーマグナム"を手に取ると、銃を構えながら柱の影から出て警戒する。
しかし、その頃にはもう狙撃はおさまっていた。
「ふーっ....いなくなったか。
それにしても何で俺達が撃たれるんだ?」
『恐らくあのドーパントを逃がす為の行動だろう。
弾の破片を手に入れたら持ってきてくれ。』
フィリップがそう言い終わると、ドライバーを閉じて変身解除した。
そんな中、照井と紫米島の戦いは苛烈を極めていた。
照井は前の経験からエンジンブレードにスチームを発動し斬りかかる。
しかし、今度は煙にならず刀で攻撃を反らしながら受けるとそのまま反撃を行う。
凄まじい技巧から放たれる攻撃に照井はダメージを受ける。
「くっ!....やはりそう上手くはいかないか。」
「当たり前だろう?弱点を放置するバカはいない。」
「このスモークの力も分かってきた。
ここからが本ば.....」
しかし、紫米島が動きを止めると自分の耳を触った。
誰かと通信しているのか会話を終えると刀を下ろした。
「どうやら、仕事は"済んだ"らしい。
今回はここまでだ。」
「なっ!待てぇ!」
そう言って追いかけようとするが紫米島は身体を煙に変えるとその場を逃亡した。
敵を逃がしたことに苛立ちを覚えるが、ドライバーからメモリを引き抜き人間の姿に戻ると左と合流した。
彼方もどうやら、敵の攻撃を受けたらしくドーパントを逃がしてしまったらしい。
照井は苦々しい顔をしながら辺りを見ると車の近くに青い花が落ちているのを見つけた。
照井は直ぐ様それを拾った。
「何だそれ?」
翔太郎の問いに照井は答えること無く告げる。
「証拠は集まった。
次は右側の力を借りるとしよう。」
そう言って二人は探偵事務所に戻るのだった。
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