もう一人の悪魔   作:多趣味の男

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事務所に着くと照井はフィリップのいるラボにズカズカと入っていく。

そして、俺の質問を無視して勝手にフィリップに検索を頼みやがった。
フィリップも上手く乗せられて検索しちまうし何なんだこいつは!

そして検索結果により容疑者として現場に合った花の生産者である片平真紀子(かたひら まきこ)が上がると直ぐに調査に向かった。

そして片平が遊園地にいるかもしれない情報を得て片平を探す。
そして、その中で違和感を覚えるがその答えを知る事は出来ない、何故なら
俺達の前にドーパントが現れたからだ。


第六十話 凍らせるI/違和感

ドーパントを見つめる照井と翔太郎の感情は違うものだった。

(何で奴がここにいんだ。)

そう感じながらWドライバーをつける翔太郎に対して、

(見つけたぞ!"Wのメモリ"ここで息の根を止めてやる!)

怒りと憎しみを心に灯し照井はアクセルドライバーをつけるとお互いにメモリを装填する。

 

「HEAT,JOKER」

 

「ACCEL」

 

『「変身」』 「変...身!」

 

お互いの変身シークエンスが終わり仮面ライダーWヒートジョーカーと仮面ライダーアクセルへと変わる。

 

『「さぁ、お前の罪を数えろ。」』

 

「さぁ、振りきるぜ!」

 

そう言うと二人はドーパントへ向かっていくのだった。

 

先制はWだった。ヒートジョーカーによる高熱のパンチがドーパントを襲うが、前とは違いその形態ですら殴った右腕が凍りついてしまった。

『恐ろしい冷気だ。ヒートを凍らせるなんて...』

フィリップの言葉に今度は照井が向かう。

「もういい!俺がやる!」

 

スロットルを回してエネルギーを溜めると、エンジンブレードで斬り付けていった。

身体が凍らされてもスロットルを回すことで身体の氷を溶かした。

そしてその余波でWの右腕も解凍される。

『凄まじい戦闘能力だ。

あのドーパントが全く手を出せなくなるなんて』

フィリップはその戦い方に驚嘆していたが翔太郎の意見は違った。

(何だ?あの戦い方、まるで相手に恨みをぶつけてるみたいだ。)

翔太郎はこれまで荘吉の元で沢山の人間を見てきた。

 

優しい人間、傲慢な人間、悲壮感に囚われた人間。

照井の戦い方は長年の恨みを晴らそうとする、そんな奴の動きに見えた。

 

ドーパントもアクセルとの形勢が不利だと悟り、地面を凍らせてスケートのように滑りながら逃走した。

「逃がさん!」

照井もベルトを外し飛び上がるとバイクへと姿を変える。

「あ?なんだそりゃ」

「あたし聞いてない。」

翔太郎と亜樹子がそう反応しているが、照井は無視してドーパントの追跡を開始する。

翔太郎も置いていかれないよう走るのだった。

 

 

場所が変わり野原に降り立ったアクセルはドーパントにトドメを指すためマキシマムを発動する。

「ACCEL MAXIMUMDRIVE」

収束したエネルギーを込めた回し蹴りがドーパントを捉える。

「絶望がお前の....ゴールだ。」

照井の言葉と共にドーパントは砕けてしまうのだった。

しかし、その氷を見た照井は呟く。

「氷で分身体を作ったか...小賢しい真似を!」

 

周囲を探すと片平真紀子が青いガイアメモリを持って震えて立っていた。

その光景を見た照井はゆっくりと近づいていく。

『後は警察の出番だね翔太郎。』

そのフィリップの言葉を翔太郎は否定する。

 

「いや待て.....まずい!

よせっ!照井!」

そう言って翔太郎は走り出した。

「貴様だけは生かしておかん!」

そう言うと照井はエンジンブレードを片平真紀子に振り下ろす。

 

HEAT,METAL(ヒート,メタル)

しかし、すんでの所で変身したヒートメタルによって生成されるWのメタルシャフトが攻撃を防いだ。

 

「何故、邪魔をする!」

「変身解除した人間を襲うなんて、

てめぇこそ何考えてるんだ!」

「俺に質問をするな!」

 

「おい!早く逃げろ!」

翔太郎は足がすくんでいる片平真紀子にそう伝えた。

真紀子はそれに従い逃げ出す。

 

「奴は俺の全てを奪ったWのメモリの持ち主だぞ!

それを逃がすとは.....」

「W?」

『Wのメモリとは一体?』

「俺に質問をするなと....言ったはずだぁ!」

 

照井はWにエンジンブレードを振り下ろす。

それをメタルシャフトで受けて防御しているがあまりの強さでシャフトが吹き飛びそうになる。

怒りのまま照井はエンジンブレードのトリガーを引く。

「JET」

ブレードを振るうと充填されたエネルギーがWに直撃し変身が解除される。

 

「あんた....仮面ライダーなんだろ?」

「何だと?」

それはラボで照井が言っていた話だ。

「俺はここに来る前にも仮面ライダーとして戦っている。」と......

 

「罪を憎んでも人は憎まねぇ...この風都が仮面ライダーに望んでいるのはそう言う心だ。」

翔太郎はダメージを受けた場所を抑えながらそう言った。

その言葉を受けて照井はメモリを引き抜き人間の姿に戻る。

「甘い.......甘ったるいことを言うなぁ!」

そのまま、翔太郎の顔を殴る。

「いい加減にしてよ!竜くん。」

その光景に亜樹子が仲裁に入る。

にらみ合いが続くと照井は言った。

 

「この街は"腐っている"。

ガイアメモリという力のせいでな....だから人も腐る。

そんな物を使っている奴らの命等、知ったことかっ!」

「何だと....てめぇ!」

「俺はこの街が大嫌いだ。」

そう言うと照井はその場を後にする。

翔太郎が追いかけようとするが傷の痛みから倒れてしまう。

亜樹子はそんな翔太郎を手当てするのだった。

 




Another side

あの戦いの後、フィリップは星の本棚に入り検索をしていた。
地球の記憶が全てつまった別名、星の本棚と呼ばれる空間そこにフィリップは入る事で知りたいことをを知ることが出来るのだ。

フィリップは照井の言っていたWのメモリの事が気になりそれを検索していた。
しかし、思った成果は出なかった。
「ウィンター....ホワイト....本を絞れない。
イニシャルがWの"氷のメモリ"ではどうも今回の事件と能力が合致しないな。」

そして、フィリップは過去の凍結事件の検索も始めた。
そして、分かったのは過去の事件と今回の事件には相違点があるということだった。
「やっぱり僕達は思い違いをしていたんだ。
では、過去の凍結事件の犯人は一体誰なんだ?」

そんな事を考えていると勝手に星の本棚のキーワードが打ち込まれ一冊の本がフィリップの前に現れた。
「これは...「Weather」?
もしかして、これが答えなのか?」
フィリップが中身を開こうとするがそこで亜樹子ちゃんから翔太郎が目を覚ました報告を受けてフィリップほ星の本棚からログアウトしたのだった。

その光景を見ていた無名に似た男は笑う。
「ヒントはここまでだ。
後は君達が真実にたどり着く番だ。」


そう言うとその男もその場をログアウトするのだった。

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