脳の異常な収縮が見られるらしく身体に障害が残ることが告げられた。
ガイアメモリによる後遺症もあるだろう。
自業自得の面も大きいがそれよりも問題は彼が服用していた薬だった。
後に照井が薬をシュラウドに調査してもらっていたらしくその結果を俺達にも報告してくれた。
「この薬を服用すると体内のメモリ毒素が活性化しメモリとの"適合率が強制的"に上がるらしい。
ただ、問題点として毒素に対する白血球の働きが抑制されるのでメモリブレイクされた際の後遺症が酷くなる。」のだそうだ。
清の使っていたコネクターは改良されたコネクターだったがその薬は毒素のフィルター機能すら麻痺させてしまうようなのだ。
この事を重く見た照井は早速、この事を上層部に報告し麻薬対策科にエンゼルビゼラを危険薬物と認定しその検挙にあたった。
そして、そんな中で仮面ライダーは事件に巻き込まれていく...
そんな事が起こる中で、僕達にも変化があった。
サラに頼まれて僕と獅子神はとある男に会うため指定された場所へ向かった。
その男の名は井坂 深紅郎。
ウェザーメモリを使い、これまで幾つものメモリ犯罪を行ってきた男だ。
原作では飽きる程、見たがこの世界では"初対面"である。
気を引き締めてその場所へ向かった。
到着するとそこは倉庫だった。
そして、黒いスーツとハットを被った見慣れた男とサラをを見つけると問いかけた。
「貴方が井坂深紅郎ですか?」
「えぇ、貴方は無名さんですね?
ガイアメモリの研究を任されている。」
ガイアメモリと言う道具が作り出した怪物とその道具を研究する悪魔、二人がであった瞬間であった。
「それで僕達を何故呼んだのですか?」
無名の問いに井坂が答える。
「最初は単なる興味本意でした。
幹部としてミュージアムに信頼されている貴方達を見てみたいそう思っただけです。」
「ふん!下らんな。」
井坂の動機を下らないと切り捨てた獅子神を井坂は見た。
「貴方のことは知っていますよ獅子神さん。
天ノ川地区で赤いライダー....今はアクセルと呼ぶんでしたか。
彼が動き始めた発端となったこの薬を手に入れたそうですね?」
そう言ってエンゼルビゼラを取り出す井坂。
「それは元々、ミュージアムが作った試作品だ。
それを流したバカは始末した。
そんな汚点を出すのは止めてもらおうか?」
「汚点?こんな素晴らしい発明が汚点ですか?」
「素晴らしい?とてもそうは思えないんですが...」
無名がそう言って話しに入ってきた。
「"主義の違い"ですかね。
私はガイアメモリの毒素こそドーパントを強くするファクターだと考えていますが、
ガイアメモリの毒素はむしろ邪魔と考えている。違いますか?」
「毒素は強すぎると寿命や性格を変化させます。
フィルターで除去すればより効率的にメモリが使える...それだけですよ。」
「その効率的なメモリは強いのですか?
ガイアメモリの本質は力です。
その力を弱めるような行為を何故するのか、私には理解不能ですね。」
そう言う井坂の目はそれを本気で言っていることを告げていた。
「皆さんをお呼びしたのは少々提案がありまして、
このエンゼルビゼラを改良していただきたいのです。
.....もっと強くね。」
Another side
フィリップは星の本棚でこの前の検索の時に現れたWのメモリについて再度検索をかけていた。
キーワードを打ち込んでもいないのに急に現れたこの本に違和感を覚えながらも、中身を読み進めていく。
「
天気の記憶を内包しているメモリ。
高い能力で組織ではシルバークラスに該当するメモリである.....」
(シルバークラス...つまり準幹部クラスの使うメモリと言うことか)
フィリップは、更に内容を読み進める。
「能力は天候操作、天気に該当する力なら行使する事が出来る。
熱、水、氷、風、雷それに類似や応用される力を使用可能。」
(恐るべき能力だ。
汎用性も高い....もしこれだとしたら厄介な相手になる。)
そして、ここまで読み進めた段階でフィリップの頭に嫌な想像が浮かんだ。
(これまで、凍結事件のみに焦点を当てて検索していたが....もしこのメモリなのだとすれば妙だ。
これだけの力があるなら他の使い方も.....まさかっ!)
フィリップはそこで更に検索するワードを追加した。
「検索する項目は"事件"。
キーワードはウェザーメモリ、焼死、凍結死、風と雷による死。」
すると本棚が目まぐるしく移動しフィリップは驚愕する光景を見ることとなった。
(まさか.....これ全てが!)
そこにはきれいに纏められた本棚その物が現れたのだ。
恐る恐る本を手に取り中を確認する。
そして、読み進める度にウェザーメモリを使う者に対する奇異な性格に驚く。
(間違いない....ウェザーメモリを使っている者は狂っている。
そして、確信した。このメモリを使っている人物は今...)
「風都にいる。」
井坂は三人の幹部を見ながら歓喜していた。
(これ程、強力なメモリを持っている方々だ。
きっと強いのでしょうねぇ....あぁ、彼等のメモリが欲しいですねぇ。)
井坂の楽しみであり生き甲斐は、知らないメモリを自分の身体に挿してその力を使うことだ。
だからこそ、気になっていた。
園咲家以外の人物の使うメモリ、その力が.....
それに幸運でもあった。
最近、巷で噂になっている改良コネクターの制作者と会うことが出来たのだから....
私とは主義が違うため相容れる事は無さそうだが、少なくともこの技術力には驚嘆した。
メモリについて深い知識があり、毒素の危険性もちゃんと理解している。
私の理論は確かにドーパントを強く出来るが、人によると言う弱点がある。
毒素に耐性のある私だからこそ提唱できたのだ。
凡人には到底不可能だろう。
だが、彼の作り出したシステムは凡人に希望を持たせる。
彼ならばきっと、毒素に弱い人物ですらドーパントに変えられるだろう。
だが、私にも私の理論がある。
ガイアメモリの適合率が低いのなら上げれば良い。
天ノ川地区で流行ったエンゼルビゼラを手に入れた時は、ウェザーメモリを手に入れた時と同じ位に心が踊った。
そして、私はこの薬を解析し、ガイアメモリとの融和性に気付くと積極的に患者や自分に処方した。
メモリブレイクをされない限りは身体に不具合が起きないように改良して.....
そして、私はミュージアムの幹部と出会いコネクターを作った制作者と会ったのだ。
目的は1つ。
この薬を改良して更に強い効能の薬を作り出し、それを使ってもっとガイアメモリとの適合率を上げることだった。
だが、無名から返ってきた返事は予想を反した物だった。
「お断りします。」
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