もう一人の悪魔   作:多趣味の男

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第六十六話 真実のL/予想外の弱点

獅子神と無名の感情はこの時ばかりは同じものとなっていた。

その為だろう二人とも同じタイミングで溜め息をついた。

 

「「はぁー」」

「何たって俺達がこんな事を....」

「仕方ないでしょう?若菜様直々のご指名なのですから...」

 

獅子神自身、無名と組むのは気分が悪いが頼まれた仕事を聞いてもっとテンションが低くなってしまった。

フーティックアイドルの不正に手を貸しているドーパントを見つけ出して連れてくる。(これでもまだ無名が仕事っぽく言い直してくれた。)

 

はっきり言って下らない仕事とも思えない事柄だったが園咲家の者の命令は絶対....だからこそ断ることは出来なかった。

そんな中、無名の予測に基づきそのドーパントが現れそうなとある処理場で二人は待ち伏せているのだった。

暫くするとWとアクセル、そしてライアードーパントがその場に現れた。

どうやら、戦闘をしているらしい。

 

「何だ?アイツらも追っていたのか。

それにしても本当に弱いなあのドーパント。」

「恐らく、能力特化なのでしょうね。」

ライアードーパントの能力は嘘を信じこませる針を打ち出せる。

能力は強いのだがその分直接的な戦闘力は皆無だった。

「おい、このままじゃやられちまうぞ。」

獅子神の言葉にどうしようか無名が悩んでいると、

ライアードーパントの攻撃をアクセルが弾いた結果、

こちらにその攻撃が飛んできた。

 

立っていた場所に火花が散る。

「大丈夫ですか獅子神。」

そうやって尋ねる無名に獅子神が答える。

「当然だ....それより行くぞ。」

「行くとは?」

無名の問いに獅子神は驚く言葉を言った。

 

 

「決まっている"ご主人様"を助けるんだ。」

 

 

 

Another side

 

アクセルとWルナトリガーの猛攻によりライアードーパントはボロボロにされてしまう。

「よし、後はメモリブレイクだ。」

そう言ってマキシマムの準備をしようとするのを墨田ゆきほに止められる。

 

「止めて!彼がいなかったらジミー君が合格できなくなる。」

彼女の願いはジミーをフーティックアイドルで勝たせること...その為にライアードーパントに多額のお金を渡していたのだ。

 

「何言ってるのゆきほさん。」

そう言って亜樹子が彼女を止めにかかる。

「しめたっ!"私はお前のご主人様だ"。」

 

すると、ライアードーパントが作り出した針を連射で撃ち出した。

それを照井のエンジンブレードが全て弾く。

「小賢しい真似は止すんだな。」

 

そう言ってライアードーパントへの警戒を強めていると突如、W達の近くに謎のドーパントが落下してきた。

「何だテメェは?」

そうWが問いかけようとした時、そのドーパントが言う。

「早く迎撃しないと大変ですよ。」

そう言うと目の前から燃えたぎった炎の塊が降りかかってくるのだった。

 

それによりアクセルとWはダメージを受ける。

ゆきほと亜樹子は間に合わないかと思われたが吹き飛ばされたドーパントが展開した黒炎によりダメージは無かった。

そうしていると炎の塊を撃ち出したドーパントが現れる。

「無事か主人よ。」

そう言ってライアードーパントに話しかける。

 

「一体どう言うことだ?」

照井の問いに吹き飛ばされたドーパントが答えた。

「どうやら、彼にライアーの針が刺さってしまった様なんですよ。

そのせいで完全に洗脳されていると言うわけです。」

「んだと?....面倒な事しやがって!」

『君達、ドライバーを着けているってことは幹部。』

「えぇ、紹介が面倒なのでデーモンとレオとでも覚えてください。」

 

「兎に角、今はレオを何とかしないと彼には太陽クラスのエネルギー体を作る能力があります。

それを本気で使われたらここら辺一帯が焦土になる危険性もある。」

「ですので、今回だけ共闘としませんかW、アクセル?」

デーモンからの提案に翔太郎は悩むが時間がないと分かり決断した。

「分かった....今回だけだ。

照井もそれで良いよな?」

「構わん....今はこの事態を何とかするのが先決だ。」

 

こうして、ドーパントとライダー二人の奇妙な共闘が行われる事となったのだ。

しかし、それ以外にもトラブルが起こった。

何とゆきほの話をジミー中田が聞いてしまっていたのだ。

ライアードーパントの差し金らしく本人は笑いながらジミーの涙を和紙で採取していた。

しかし、彼らを簡単に助けにも行けなかった。

何故ならレオが俺達にずっと目を向けており、動けないでいたのだ。

「ご主人....コイツらはどうする。」

そのレオの問いに事情が読めたライアードーパントは答える。

 

「仮面ライダーは殺せ!コイツらは私の邪魔をした。」

そう言うとライアードーパントは姿を消した。

「なっ!待てコラッ!」

そうして追おうとするWの身体が止まる。

「グオッ!身体が動かねぇ....」

すると、レオは首を動かすとWが高速で空に浮くとそのまま高速で地面に落下していった。

『これはマズイ。』

直ぐ様フィリップがメモリを変える。

「LUNA,JOKER」

ルナにより伸びた腕で工場の煙突を掴むと落下を腕の力で止めた。

照井はエンジンブレードでレオを斬りつけるが全く効いている気配がない。

 

「無駄だ、そんな攻撃じゃ傷1つ付かない。」

そう言うとレオは握りこんだ拳で照井の腹部を殴り付けた。

重力の力が付与された攻撃により照井の身体が吹き飛ぶ。

しかし、無名が照井をキャッチし威力を殺した。

「油断しないでください。

彼は、幹部なんですから」

そう言うとデーモンは黒炎から刀を生成すると容赦なく斬り着けた。

照井のエンジンブレードと違い深く斬りつけ傷口から黒炎が吹き出す。

 

「ぐぉぉおあああ!こんな攻撃効くかぁぁぁあ!」

すると、身体が光り黒炎が消えてしまった。

「本当に厄介な能力ですねレオ。」

レオは両手に重力の力を込めるとデーモンを殴り付けた。

(当たったら不味そうですね。)

そう考え、武器を刀から槍へと変形させる。

無銘は槍を使いレオの拳をいなしてかわし続けた。

一撃でも当たれば只ではすまない攻撃を紙一重でかわしていく。

(槍術を堂本さんに習っておいて良かった。)

するとレオは両手を組むとそのまま地面に叩きつけた。

地面が波打つと重力の流れが狂い工場一帯が一種の無重力状態になる。

 

アクセルも浮かびそうだったがルナジョーカーの力により浮かび上がるのは免れた。

『凄まじい能力だ。

これだけ大規模な重力波を操るとは....』

「感心している場合じゃねーぞフィリップ!」

『デーモンが言っていたことが真実なら、レオはライアードーパントにより催眠状態になっていると言うことだ。

強い衝撃を与えれば正気に戻るかもしれない。』

 

「しかし、どうする?

この無重力状態ではまともに攻撃できないぞ。」

照井の問いにフィリップが答えた。

『照井、君のエンジンメモリを貸してくれ。

それと足場が欲しい。』

「分かった。」

そう言うと照井は地面にエンジンブレード突き刺して身体を安定させた。

 

そこにWが捕まると片手でトリガーメモリに切り替える。

「LUNA,TRIGGER」

トリガーマグナムにエンジンメモリを装填する。

そして、マキシマムを起動し構える。

照準はレオの頭そして、翔太郎が必殺技の名前を考えて二人で息を合わせて放つ。

 

ENGINE TRIPLEIMPACT(エンジントリプルインパクト)

高熱のエネルギーが帯電しながら放出されレオの頭部へ当たった。

そして、この無重力状態も解除されるのだった。

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