もう一人の悪魔   作:多趣味の男

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第九十話 Xの道/溢れ出る記憶

【エクストリームメモリによって今のWは地球の記憶と直結した状態となっています。

これのお陰で今、地球の記憶に直接アクセス出来るようになったのです。】

 

「直接?」

 

【分かりやすく言えば"入りたい家の道"が繋がったと言った感じです。】

 

「その家が地球の本棚と言う訳ね?」

シュラウドの言葉に無名が答える。

 

【えぇ、その通りです。】

 

「では、貴方の目的は地球の本棚に入ることなのですか?」

井坂の問いに無名は笑う。

 

【あはははは!違いますよ。

その"逆"です。】

 

「逆?それは一体どう言う....」

ここで、シュラウドと井坂は同時に頭を抑える。

「これは!?一体....」

 

【あぁ、やはり"バグ"が起きてしまいましたか。

やはり書き換えは多用するのは危険ですね。】

 

「書き換えだと?どう言うことだ?」

【文字通りですよ。

地球の本棚にはこの"小さな箱庭(世界)"の記憶が集約されています。

1つの事柄を変えるとまるで、ドミノのように連鎖して変化していくんですよ。

予測できない変化を止める方法は"意図的にバグを作ること".....

貴方達の記憶を書き換える際、わざと整合性が取れなくなる部分を残したのです。

まぁ、それも微々たる変化ですが塵も積もれば山となる...と言いますでしょう?

 

「そんな.....では私達は....」

 

【えぇ、貴方達二人は私の書き換えの犠牲者ですよ。

とは言えそれももうすぐ終わりますが....

 

「終わるとは....どう言う意味だ?」

 

【貴方達に記憶の逆流が起きていると言うことは正常にエクストリームが起動した証なんですよ。

道が出来れば後は鍵を手に入れるだけ....

そう言うと無名は一本のメモリを取り出す。

 

【この記憶をメイカーに見つけさせるのには苦労しましたよ。

Warp(ワープ)

無名がメモリを起動させると空間が歪みメモリが消失し変わりに白い結晶が埋め込まれた鉱石が無名の手に収まった。

 

【財団が管理し今は琉兵衛の元にあった"クリスタルサーバー"これだけの大きさなら鍵として充分だろう。

 

【後はタイミング.....

 

しかし、ここで井坂とシュラウドの頭が跳ね上がる。

そして、無名を見つめるとシュラウドは彼を恐れ井坂も分かりやすく焦りだした。

 

「なっ!何故貴様が生きている?」

「何で.....お前が....!」

 

【おやおや....全て思い出しましたか?

しかしもう.......】

 

 

 

【"手遅れ"だ。】

 

 

 

 

Another side

 

エクストリームの力に覚醒したWはゾーンとビーストを見つめただけで全ての知識を閲覧してしまった。

『ビーストとゾーンの能力の全てを閲覧した。』

『「プリズムビッカー」』

二人がそう唱えると中央のクリスタルサーバーからXの文字が刻まれた盾が現れる。

そして、手に持っていたメモリを起動する。

 

PRISM(プリズム)

メモリを中央のスロットに挿し込み気に抜くとプリズムソードが出現した。

 

「ふん!そんな物で私達を倒せると思っているの?

行くわよ"マル"!七、三、五、九」

ゾーンがメモリの力を使いビーストを瞬間移動させながらWに奇襲を仕掛けるが簡単に反応されて斬られてしまう。

「なっ!」

『貴女の戦闘パターンも検索は終えている。

もう、僕達に奇襲は通じない....そして』

 

「PRISM MAXIMUMDRIVE」

 

PRISM BREAK(プリズムブレイク)

 

二人の掛け声と共にプリズムソードにエネルギーを纏わせてビーストを斬った。

吹き飛ばされたビーストの身体に大きな傷跡が付く。

「こんなもん....直ぐに回復して...!?何でだ傷が....回復しねぇ...」

ビーストは痛みから地面に倒れる。

 

『このプリズムメモリとプリズムソードには検索が終わった相手のメモリの能力を無効化させる力がある。

君がいくらエンゼルビゼラを使って強化してもビーストメモリである以上、この力には勝てない。』

 

「丸っ!....クソッ!こんなところでやられてたまるかっ!」

ゾーンがWに向かってビームを放つがWはそれを見ずに"ビッカーシールド"で防ぎつつメモリを盾に装填していく。

 

「CYCLONE,HEAT,LUNA,JOKER」

 

『MAXIMUMDRIVE』

 

Wは剣を盾に仕舞うと盾の中央を回す。

 

『「BICKER FINALUSION(ビッカーファイナリュージョン)」』

 

すると、盾から七色のエネルギーがビームとなり放出しゾーンの作ったフィールドを破壊するとそのままゾーンに攻撃が辺りメモリブレイクされた。

「ベルぅ!.....そんな..テメェーーーー!」

ビーストは怒りを現し斬撃を飛ばしてくるがそれを盾で防ぎながらもう一度マキシマムを発動する。

そのまま、Wが走りながらビーストに近づくとその勢いで剣を抜きすれ違いざまに斬り付けた。

 

『「BICKER CHARGERBREAK(ビッカーチャージブレイク)」』

七色に光る斬撃がビーストを捕らえると爆発しメモリブレイクされて人間の姿に戻った。

 

『エンゼルビゼラの副作用をなるべく排除する方法を選択した....これで副作用の心配はないだろう。』

「後はお前だけだ無名!」

 

翔太郎はそう言うと剣を無名(デーモンドーパント)に向けた。

「仕方がありませんネ。」

そう言うと無名は刀を作り出しWへと向かっていった。

しかし、無名の攻撃は読まれておりカウンター気味に斬撃が決まり吹き飛ばされてしまう。

『今だ翔太郎、マキシマムで決めるよ!』

「.....あっ!....あぁ。」

Wはドライバーを一度閉じるとまた展開して開いた。

 

XTREAM MAXIMUMDRIVE(エクストリーム マキシマムドライブ)

 

ベルトから緑色の竜巻が出現するとWを後ろから飲み込んだ。

そのまま飛び上がり必殺のキックの体勢に移る。

 

W EXTREAM(ダブルエクストリーム)

空中から無名に必殺キックが炸裂する。

「ぐぁぁぁぁあ!」

爆発と共にメモリブレイクされて変身していた黒服の男が倒れた。

『やったのか?』

「いや違ぇ!コイツは無名じゃねぇ!」

翔太郎が倒れている人物を見てそう告げる。

 

 

【その通り....流石は左 翔太郎ですね。】

そう聞こえると空からデーモンドーパントが降りてきた。

しかし、何時もの姿と違う。

瞳が赤くなり胸に瞳のようなクリスタルサーバーが現れ、そこからひび割れの様な模様が付いていた。

 

無名が黒服の男に手を向ける。

【"MAGMA".....起動。】

そう言うと地面が割れて黒服の男はマグマに飲まれていった。

「無名!お前何してんだ!」

Wがプリズムソードで無名に襲いかかるがそれを片手で防いでしまった。

『プリズムソードを防ぐなんて.....』

 

【まだだ.....今の君達はエクストリームにより鍵を手に入れただけに過ぎない。

その力の真価はそんな物じゃない....】

『それは....一体どういう?』

【悪いがこの入れ物(無名)を休ませたいんでな。

眠ってもらおう.....】

 

【ERASE...SHEEP起動。】

すると、Wの変身が解除され倒れていた照井とそれを助けていた亜樹子も気を失った。

 

 

【さぁ、ここからだ。

楽しいゲームの始まりは.....】

そう言うと無名は黒炎のゲートを通りその場を後にするのだった。

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