そんな彼女はメモリの毒素による暴走により最愛の人が愛した場所すら壊そうとして仮面ライダーアクセルによりメモリブレイクされて逮捕された。
そんな彼女は今、照井や刃野、翔太郎やフィリップが集まっている風都署の取調室に集められていた。
「九条さん....あんた何で自首してきたんだ?」
刃野が九条にそう尋問する。
「左 翔太郎とフィリップ...そして照井警視が来るまでは話すつもりはないわ。」
「こりゃあ取りつく島も無いなぁ...」
刃野がそう笑っていると照井と翔太郎とフィリップが尋問室に現れる。
「左達を連れてきたぞ....さぁ話して貰おうか。」
照井の問いに九条が答える。
「そうね.....でもその前に貴方には眠って貰おうかしら?」
そう言うと九条は突如立ち上がり刃野の頭に蹴りを加えて気絶させる。
「刃さん!....何しやがるんだ!」
「こうでもしないと"仮面ライダー"と話せないでしょう?
特にその事を秘密にしてるのなら尚更ね。」
照井も意図が分かっていたのか九条を取り押さえることはしなかった。
「じゃあ、約束通り話すわ。
あの時に何があったのか.....」
突如、始まったゲームを受けて受刑者達は一斉にメモリへと群がった。
私もそこに参加したわ....でないと死ぬ未来しか見えなかったから、そして手に入れたのがトライセラトプスメモリだった。
皮肉よね....風都をこの手で破壊しようとしたメモリをまた取るなんて....
メモリにはへんなアダプターが付いていたけど私は生き残るためにもメモリを挿した。
そして、ドーパントになるとなるべく戦わないように立ち回った。
中には戦闘を楽しんでいる奴等もいた。
アームズとビーストのメモリを持った奴は特にね。
けど、そんな状況も真島が現れた事で終わりを告げるの
彼がキメラメモリを身体に取り込むと襲ってきたマグマドーパントを捕まえて食べ始めたの.....
その光景には戦っていた私達も動きを止めて絶句してたわ。
そして、マグマドーパントを食べきった真島は手当たり次第のドーパントを食らい始めた。
それに反抗する者も現れたけど全く歯が立たず真島のご飯になった。
真島が五人のドーパントを食べ終わった時には周りは大パニックになった。
そうしてメモリを持っていた人間は外に逃げるように出ていったの.....
私も逃げている最中に偶然幹部の会話を聞いてしまった。
「順調だな....コイツが解き放った全てのドーパントを喰らえば目的は達成する」ってね。
これが刑務所で行われていた事の顛末よ。
話を聞き終わった三人はそれぞれ沈黙していた。
「仮にそれが本当だとして....九条さんアンタの目的は何なんだ?」
翔太郎の問いに九条が答える。
「1つ目は私の安全の確保かしら....2つ目はこの事件の解決のために同行させて欲しい。
それだけよ。」
「何でこの事件に関わりたいんだ?」
その問いに照井が答えた。
「真島を捕まえたのが"溝口"だったからか?」
"
彼女がドーパントになった原因でもある。
「.....それは貴方達の想像に任せるわ。」
話を終えると九条の監視を部下の刑事に任せて三人は部屋を出た。
「どう思うフィリップ?」
照井の問いにフィリップが答える。
「さっき、地球の本棚で検索したが情報に間違いはなかった。
"真島"は幼少期から両親に虐待を受けており、初の殺人はその両親だった。
そして、その両親を食べて生きていたらしい。
それからは各地を転々としながら殺人を繰り返しては、食べて生き長らえていたようだ。
そして、風都で溝口に捕まり死刑囚として収監されていた。
恐らく、そんな彼だからこそ"キメラメモリ"と適合したんだろうね。」
「このメモリの特筆すべき能力は"ドーパントを食べる事でその能力を手に入れる"事が出来る点だ。
恐らく、他のドーパントが暴れなかったのも真島から逃げるためだろう。」
「あのドーパントにはTレックスの意匠もあった.....つまりは」
「残念だろうけど君の幼馴染である"津村 真理奈"も恐らくは......」
「.....そっか。
なら、さっさと真島を捕まえないとな。」
「あぁ、彼の動向について検索をかけてみよう。」
「俺は町で聞き込んでみるわ。
照井、お前はどうする?」
「俺は九条ともう少し話してみる....何か情報を持っているかもしれないからな。」
こうして、お互いにやることを確認すると其々が行動を開始するのだった。
風都のトンネルの1つで有馬鈴子、有馬丸男、倉田剣児が共に隠れていた。
「何なんだよアイツは?」
倉田の言葉に丸男が答える。
「んなこと知るか....頭のおかしいメモリ使いなんていくらでもいるだろうが。」
「それにしても本当にここは安全なのか?」
倉田の問いに今度は鈴子が答える。
「ここの事を知っているのは私達だけ....警察も知らない隠し通路よ。」
「ねぇ、そう言えば何でアンタは私達に着いてきたの?」
鈴子の問いに倉田が答える。
「アンタらは他の奴と違ってチームで動いてた。
俺も昔チームを組んでたからな....そう言う奴等といた方が生存率が高そうだと思ったんだ。
それにアンタの相方のメモリは強い....強い奴と組んだ方が得が多いと判断しただけだよ。
俺は生きて"冬美"と会わなきゃいけないからな。」
そんな話をしていると真島がこのトンネルに現れた。
「なっ!ここは安全じゃなかったのか!」
「確かにここの事は誰にも言ってないよ!
そもそも、入り口すら塞いでいた筈なのに.....」
鈴子が分かりやすく狼狽えている中で真島が呟く。
「1....2..3...これだけあれば暫くは持つかな。」
そう言うとメモリを起動する。
「Chimera」
そして、キメラドーパントへと姿を変えた真島を見て倉田が驚く。
「アイツ....また姿が変わってる。」
「クソッ!殺るしかねぇ!ベル!それに倉田!メモリを挿せ!」
そう言うと三人はそれぞれのメモリを起動する。
「Beast」
「Zone」
「
そうして、其々がドーパントへと変身するとビーストがキメラに切りかかり、アームズとゾーンが銃とビームでキメラに攻撃を始めた。
キメラはスイーツの能力である硬化するクリームをポルーションで周囲に振り撒いた。
近くにいたビーストは細胞レベルに浸透したクリームにより下半身が完全に硬化してしまう。
そして、遠距離攻撃をウォーターとアイスエイジで作り出した氷壁で防いだ。
そして、コックローチとロケットの速度にTレックスとライノセラスの破壊力を込めた突撃がアームズの右腕を吹き飛ばした。
「ぎゃぁぁあ!おっ....俺の腕がぁぁ!」
そして、キメラは落ちた腕を拾って食べるとゾーンに狙いを定める。
ゾーンは逃げようと展開したフィールドを駆使して瞬間移動を行うがコックローチの速度とオクトパスの触手に捕まりそのままライトニングとマグマの攻撃により全身にダメージを負ってしまった。
「ちゃんと火を通さないと....お腹壊しちゃうから」
キメラはそう言うとゾーンを自分の触手ごと、食べ始める。
まるで、三角形のチョコでも食べるように端から齧っていく光景にビーストは憤慨する。
「ベルぅ!返事をしてくれベル!
テメェ、ベルに手を出すんじゃねぇ!」
そう言って動こうとはしてみるが足が動く気配は無い。
そして、ゾーンを食べ終わると能力により瞬間移動してビーストの目の前に転移する。
「君は....どう食べようかな?」
そうしてキメラはビーストの硬化した足を見る。
「そうだ...全身を甘くコーティングしてあげるよ。
君はお菓子にして食べてあげるね。」
そう言うとキメラは口から先程と同じポルーションとスイーツの混合物を吹きかける。
「クソッ!ベル.....守れなくてすまね...」
そこまで言いかけてビーストは全身が硬化されてしまった。
「嫌だ....死にたくない!嫌だぁぁぁぁぁぁ!」
倉田は無くなった腕を気にも止めずキメラの前から逃亡しようと走った。
仮面ライダーに負けてガイアメモリを失ってやっと気付いたんだ。
冬美の大切さを....俺は生きて帰るんだ。
そして、謝るんだ...俺のした罪を...許して貰えるかなんて分からないけど、それでも大切に思ってくれた仲間のために。
「戻...るん.....だ...」
アームズは心臓をキメラに貫かれて命を無くした。
そして、その遺体を頭から喰らい尽くす。
「....ふぅ、美味しかったぁ!
あっちのはおやつにしようかな?」
キメラは固めたビーストを見ながら呟く。
真島にとってこれは殺人でも犯罪でもない単なる食事なのだ。
だからこそ、彼にとってご飯の人生や思いなんてどうでも良い。
旨く食べる事が出来ればそれだけで幸せなのだ。
彼はメモリを抜くと幹部から貰った携帯を取り出した。
彼等が刑務所で手に入れたメモリには発信器が着いておりこの携帯でその位置を追跡できるのだった。
「次は....."風都署"?」
何故、風都署にご飯があるのか疑問に思ったがそれよりも直ぐに来た空腹に考えを書き消された。
キメラメモリの副作用により飢餓感が強くなっている真島にとって大切なのは食欲を満たすこと....
「取っておこうと思ったけどやっぱり食べちゃおう!」
ビーストに目を向けるとメモリを起動して食事を始めるのだった。
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