色とりどりの夢と希望   作:AtR

17 / 22
今回から1期4話の話に入っていきます!それではどうぞ!


第2章 復活!スクールアイドル同好会!
非力人間に力仕事は難しい……つーか無理だわ


「とりゃぁぁぁー!!」

 

「負けませんよ侑先輩!!」

 

「なんで競走してるんすか」

 

 同好会が復活した事だし早速活動再開……の前にまずは部室を整理しないといけないとの事で掃除するチーム、必要なものを部室に運ぶチームで別れて作業をしている。

 

 荷物運びのチームはせつ菜さん、彼方さん、柚月さんの3人で、残ったオレたちは部室を掃除するチームで現在は歩夢さんとエマさんがほうき掃きをしてしずくが窓を拭き、オレは机やホワイトボードを拭いて侑さんとかすみが雑巾がけをしている。何故か競走をしながらだが

 

「だってこうした方が楽しく掃除出来そうでしょ?」

 

 オレの問いに対して侑さんが答えた、まぁ確かに気持ちは分からなくもないけど

 

「それよりもシグ助も荷物運びに着いていかなくて良かったの?」

 

 先述した通りオレは荷物運びではなく掃除チームに加わっている。かすみの言い分はオレは男子だから荷物運びを手伝った方がいいんじゃないのか……そんな感じだろう。確かに言いたいことは理解できる。だが……

 

「オイオイ、オレがそんな重労働出来るわけないだろ?」

 

「でも椅子運ぶだけって言ってたしそこまで疲れないでしょ」

 

「フッ、オレの体力を甘く見るなよ?」

 

「そんな自信満々に言うことじゃ無いんじゃないかな……」

 

 オレの返答に対し侑さんが苦笑いで言った。正論すぎてぐうの音も出ねぇ

 

「それにオレのホントの役目は荷物運びを終えて疲れきったせつ菜さんと彼方さんの身体をマッサージする事だからな!」

 

 オレは自信満々にそう言い放った。やっぱりサポーターとして部員をケアしてあげるのは大切な事だからな。後冷たい視線を感じるのは気のせいだろう

 

「もし良ければ侑さん達にもマッサージしてあげてもいいっすよ? お疲れでしょうから」

 

「あはは……遠慮しておこうかな……」

 

 オレは侑さん達にもマッサージをしてあげようと提案したがまたもや苦笑いされ拒否されてしまった。そうか、これは照れ隠しだな

 

「ふんっ!」

 

「いでぇ!!」

 

 そんなやり取りをしてるとかすみに全力で足を踏まれた。これ以上ふざけてたら命が危ないな。

 とはいえ部室の掃除はだいたい終わったし後は柚月さん達が戻ってくるのを待つだけだな

 

 

 

「ただいまー」

 

「余ってる椅子、持ってきましたよ」

 

「お〜。だいぶ綺麗になったねぇ」

 

 そんなことを思っていると柚月さんとせつ菜さん、彼方さんの声が聞こえてきた、噂をすればだな

 

 声のする方に振り向いてみると部室に入ってくる柚月さん達の姿が目に入った。 しかし部室に入ってきたのは柚月さん達3人だけではなくもう1人身長の高い男子の姿も目に入った

 

「柚月くん。お疲れ様、ごめんね荷物運び任せちゃって……」

 

「そんなの気にしないでよ、俺は強くてカッコよくて頼りにされる男になるんだからこれくらい……」

 

「柚月くんは可愛いのに頑張り屋さんなんだねぇ」

 

「だぁー! だから可愛い禁止ですってば彼方さん!! とうとう上級生にも弄られるようになったじゃん!」

 

「まぁ、それでこそ柚月じゃん?」

 

「何それ悲しすぎるんだけど?」

 

 歩夢さんにお礼を言われ柚月さんはカッコつけた……と思えば彼方さんに可愛いと弄られてしまった。もはや柚月さんを弄るのもこの同好会でのお約束になったな。柚月さん、強く生きてください

 

ちなみに柚月さんが彼方さんの事を下の名前で読んでるが何があったのかというとそれは簡単だ。かすみの事を下の名前で読んでる柚月さんを見た彼方さんがせっかくだし自分達のことも名前で呼んで欲しい……どの理由でこうなったのだ。

 

「それより柚月、そこにいる人は……」

 

「あ、彼は俺と同じクラスの不知火光くんさ、たまたま出会って手伝ってくれたんだ」

 

 なるほど。柚月さんの友人だったのか。何となく察しはついてたけど

 

「そっか、君が不知火くんなんだね。柚月から話は聞いてるよ、弟と仲良くしてくれてありがとね?」

 

「気にするな、俺は柚月には分からないところを教えて貰っている……礼を言うのは俺の方だ。それよりアンタが柚月の姉なのか?」

 

「うん、私は高咲侑だよ。よろしくね!」

 

「ああ、よろしく」

 

 侑さんが不知火さんに対して弟である柚月さんと仲良くしてくれてることに対してお礼を言い、不知火さんはそれに対して気にするなと答えた。まぁ柚月さんの性格なら誰とでも割と上手くやれるだろうな。って今はそれよりも……

 

 

 

「せつ菜さん、彼方さん。おかえりなさいっす。疲れたでしょう、今からオレがマッサージをしてあげるので早速……」

 

 先程かすみ達に話した通りオレはせつ菜さんと彼方さんの身体をマッサージするため2人の元へと近づいた、別にやましい気持ちなんて1ミリもない、オレはただ2人の身体を癒してあげたいだけだ

 

「……この椅子で殴ってもいいんですよ?」

 

「すみません流石に死ぬんでやめてください」

 

「このやり取りを見るのも久しぶりだねぇ」

 

 殴られ慣れてるとはいえ流石に椅子で殴られたら死ぬぞ。てか殴られ慣れてるってなんだよ、そんなの慣れたくないわ誰のせいだよ。オレのせいじゃん自業自得だったわ

 

 

「まぁそれは置いておいて……不知火さんも手伝っていただきありがとうございます」

 

「……俺は大したことはしていない」

 

「でも不知火くんのおかげで柚月くんも怪我をしなくて済んだんだよ〜?」

 

「うっ……彼方さん。それは言わないでくださいよ……」

 

 彼方さんの発言により柚月さんがバツの悪そうな反応をした。一体何があったんだ? 

 

「柚月くんってばすぐ終わらせたくて椅子をいっぱい運ぼうとして倒れそうになったんだよねぇ。そこにたまたま不知火くんが通りかかって助けてくれたんだよ〜」

 

 柚月さんの願いも虚しく彼方さんは当時の状況を説明した

 

「そうだったんですね……もうっ、柚月くん。無理はしたらダメって言ったでしょ?」

 

「そうだよ? 怪我をしたら元も子もないんだから……」

 

「うぅ……ごめん。気をつけるよ……」

 

 歩夢さんと侑さんに注意された柚月さんは反省した。頑張ってくれるのはありがたいけど2人の言う通りだな。

 

 今4人が運んできてくれた椅子は全部で10脚だ。部室に入ってきた時せつ菜さんと彼方さんはそれぞれ2脚ずつ持っていた……つまり柚月さんは一気に6脚運ぼうとしたってことか? 流石に無理があるだろ。

 

「はぁ、俺ならいけると思ったのになぁ……」

 

「どっからその自信湧いてくるんすか」

 

「俺は強くてカッコよくて頼りにされる男になるからね、これくらい余裕だと思ったのさ」

 

「そのセリフめっちゃ言うじゃないっすか」

 

 強くてカッコよくて頼りにされる男になる……というのは柚月さんの中での決めゼリフみたいなものだろうか、一緒に活動する事になってから何度も聞いた気がする。

 

「まぁそれはいいとして……掃除の方も済んでる感じかな?」

 

「そうっすね、あらかた終わりました」

 

 先程説明した通り、部室の掃除はほとんど終わっている。後は柚月さん達が運んできてくれた椅子を並べたら終わりだな

 

「ちっちっち……まだだよシグ助。1番大切な事を忘れてるでしょ?」

 

 と、思っていたらかすみからそんな事を言われた。

 

「なんだよ、まだ何かあるのか?」

 

「それはもちろん……じゃーん!」

 

 そう言ってかすみが取り出したのはスクールアイドル同好会と書かれたネームプレートであった。

 

「おー、確かにそれは忘れちゃいけねーな」

 

「ちなみにそれは盗んだやつじゃ……」

 

「ご安心ください、私が新しく用意したものです」

 

 前かすみが生徒会室から盗んだネームプレートは小さく‘’かすみんの‘’って書いてあったけど正式に復活する事になったからせつ菜さんが新しく用意してくれたんだろう

 

「か、かすみんが泥棒なんてする訳ないじゃないですか!」

 

「どの口が言ってんだよ」

 

「この前忍び込んだらバレて怖かったとか言ってたような……」

 

「泥棒は犯罪だから良くないぞ」

 

「あーもう! かすみんが悪かったですから! みんなして責めないでください!!!」

 

 

 オレとしずくだけでなく不知火さんまでかすみにツッコミを入れた。オレとしずくはからかうつもりで言ったみたいなところあるけど不知火さんに至っては素で言ってるだろう

 

 

 

 

 その後、全員で一旦部室から出て扉の前へと立った

 

「それじゃあかすみちゃん、いいかな?」

 

「もちろんでーす。えいっ!」

 

 

 侑さんの一言により、かすみが軽くジャンプして部室の扉にネームプレートをセットした

 

 

「ふふふ〜、これでよし!」

 

「わぁ……! ようやく復活だね!」

 

 かすみがスクールアイドル同好会のネームプレートをセットすると、エマさんが喜びの声を上げ、せつ菜さん達も嬉しそうに笑顔を浮かべている

 

「ここまで色々あったけど……ようやく始まるんだね!」

 

「うん、俺が身につけたダンス指導力もやっと発揮できるな!」

 

 柚月さんは中学時代に助っ人として参加したダンス部の友人にダンスのことを教わってるという話を聞いた。ここまで協力してくれるのはありがたい限りだ。

 

「はい! 楽しみです! ……それと、不知火さんもありがとうございます。確かこの後ご予定があったんですよね?」

 

 柚月さんに賛同した後、せつ菜さんは改めて不知火さんにお礼を言った。

 ……ってか不知火さんは予定があるのに手伝ってくれたのか? 

 

「そこまで急ぎでは無かったから別に問題ない。それより力になれたなら良かった」

 

「べ、別に俺はあの時1人でも何とかなったけど……」

 

「コラ、強がり言わないの」

 

「うぐっ……あ、ありがとね光くん」

 

「ああ、また必要な時は言ってくれ。それじゃあ俺は失礼する」

 

 ……と、不知火さんは最後にそう言い終わった後こちらに背を向け去っていった。

 

 

「柚月が話してくれた通り、不知火君っていい人だね」

 

 不知火さんが去った後侑さんが口を開きそんな事を言った。

 

「うん、クラスのみんなとも上手くやれてるみたいだし」

 

「そうなんですね〜。怖そうな見た目なのに意外です」

 

「ちょっとかすみさん……失礼だよ」

 

「うっ……ごめんってばぁ」

 

 失礼な発言をするかすみに対し、しずくが軽く注意した。とはいえかすみの言ってることも共感できるところもある。オレが特に気になったのは表情に変化が無かった所だな。なんだか天王寺の事が思い浮かぶな……

 

 

「まっ、何はともあれこれで同好会の活動が本格的に始まるわけですね」

 

「そうだね……って、時雨くん嬉しそうじゃん」

 

「当たり前じゃないっすか、せつ菜さんが戻ってくるだけでなく侑さんと歩夢さんが加わってこの同好会がより華やかになったんですから。右も左も可愛い女の子だらけ……まさにここが天国か……!」

 

「うーん、いつも通りの理由だった。何となくわかってたけど」

 

「全く……時雨さんは相変わらずですね」

 

 せつ菜さんに呆れたような返答をされてしまった。悲しすぎるだろ

 

 まぁ冗談はさておき同好会が復活してオレの夢に1歩踏み出し、かすみ達も喜んでると思うと心が踊ってるのは事実だ。

 

 こんな感じでこれからも上手く事が進んでくれたらいいんだけどな

 

 ま、とはいえまずは目の前のことを何とかしなきゃな。今からミーティングだしそこで色々話し合ってみるか

 

「ふっふっふ……では同好会が復活したことですしこれから……」

 

「あのー……すんません」

 

「ゲッ……」

 

 かすみが話している途中、オレたちの前にとある人物がやってきた。

 

「ここってスクールアイドル同好会ですよね……少し話したい事があるんですけど……今って大丈夫っすか?」

 

「うん、大丈夫だよ。それで君は……?」

 

「申し遅れました、普通科1年の鳳雷斗です」

 

 またもや、世界一会いたくないクソ野郎がオレの前へとやってきたのだった

 

 

 

 

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます!原作通りあの2人が来ると思いましたね?違うんですよねこれが(?)
それはそれとして部室に訪れた雷斗くん、その意図は一体なんなのか…次回をお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。