色とりどりの夢と希望   作:AtR

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今回からアニメ本編へと入ります。そして新キャラが登場します!!


第1章 輝きへの第1歩
はじめまして、スクールアイドル


 

 

 

 

 

 現在は放課後の時間であり生徒たちは部活動を始めたり下校したりしている

 

「よし……そろそろ来るかな」

 

 俺は朝に侑姉と歩夢ちゃんに話した通り、友達と一緒に帰ろうと思い、その友達の教室の前まで来て待っているところだ

 

 

「お待たせ、今終わったわ。ごめんなホームルームが長引いたから」

 

「ううん、気にしてないよ。それじゃ帰ろうよ」

 

 彼は天賀谷律(あまがや りつ)、俺の中学からの友達だ。学科は俺と同じ普通科だよ

 

「今日はバイトはないんだったっけ」

 

「そうやね、今日は何も無いけど……どっか寄るところでもあるん?」

 

 律は高校生になってからはスーパーでバイトを始めた、それに加えて休日はボランティア活動に参加しているみたいだ

 

「だったらゲーセン行こうよゲーセン! 気になってたシューティングゲームあるんだよね」

 

「別にええけど俺柚月に勝てる気せぇへんのやけど……」

 

「とーぜん! なんて言ったって俺は強くてかっこよくて頼りにされる男になるからね、どんな獲物も俺が一体残らず撃ち抜いてやるさ」

 

 ゲームに限らず俺は勉強に運動、どんなことも完璧なのさ、だって俺は強くてカッコよくてみんなに頼りにされる男になるからね! 

 

 

「そんなんやから女子から可愛い言われるんちゃう?」

 

「だあーっ! だから可愛い言うなっての!」

 

 何か事あるごとに可愛いって言われてる気がする。いい加減泣いちゃうよ? うわーんって泣いちゃうよ? 

 

 

「そういや今日は侑さんと歩夢さんはどうしたん?」

 

 

「2人なら買い物だよ、今朝そんな話をしたんだ」

 

「柚月は2人について行かんでよかったん?」

 

「うーん、それも思ったけど……最近は律と帰れてなかったし久しぶりに一緒に帰りたいなって思ってさ」

 

 先程話した通り、律はバイトをしているためシフトが入ってる日は一緒に帰ったりすることができないのだ。

 

「なるほどなぁ……まっ、そういうことなら喜んで付き合うわ。柚月は俺がいなくて寂しがってるみたいだし?」

 

 と、律はからかうように俺に向けてそう言ってきた。

 

「は……はあっ?! そういうのじゃないし!!」

 

 思わぬ所を突かれあからさまな反応をしてしまった

 

「なんやー? 寂しいなら寂しいってそう言ってくれればええのに〜」

 

「だーかーらー! そういうのじゃないってば!」

 

 え、なんか今日めちゃめちゃ弄られない? もしかして嫌われてる? そんなのやだよ、俺は嫌われてない

 

「ジョーダンジョーダン。ほら、ゲーセン行くんやろ?」

 

「わ、分かってるってば……ぐぬぬ」

 

 なんか適当にあしらわれた気がしてならない。俺の扱い酷すぎるよ

 

 

 

 

 ──

 

 

 そんでもって到着。ここはダイバーシティ東京、俺たちの目的のゲーセンはこの中にあるんだ。平日だが相変わらず人が多い、ちらほらと虹ヶ咲学園の制服を着た生徒も見かける。

 

「ほんっといつ見てもここの大きさには圧巻されるなぁ」

 

「だよねぇ……それよりさ」

 

「うん? どうしたん」

 

「あそこ……やけに騒がしいけどどうしたのかな」

 

 

「なんやあれ、特設ステージ?」

 

「みたいだね、アイドルのライブでもするのかな」

 

 

 建物の付近にはライブをするかのような特設ステージが作られていた、今も何人かのスタッフらしき人が準備をしているようだ

 

「せっかくだし見ていく?」

 

「うーん……そうしたいけどまだ始まりそうにないし……遊び終わって帰る時また来てみようよ」

 

「それもそうやな、じゃあ行こか」

 

 ──

 

 と、いうわけで目的のゲームセンターに到着したよ。ダイバーシティ東京のアミューズメントコーナーにはゲームセンターだけではなくボウリングやカラオケなど遊べる要素が盛りだくさんだ。だいぶ上の階まで昇らないといけないのはめんどくさいけどね

 

「よーっし、到着。遊び倒そうよ律!」

 

「いやはしゃぎすぎやろ、恥ずかしいから辞めてくれへん?」

 

「えー? 別に普通じゃない?」

 

「自分の中での普通どうなってんねん」

 

 だって男はいつになってもこういうとこでテンション上がるでしょ? 上がるよね? 

 

「ほらほらー! 早く行こうよ!」

 

「ハイハイ……はぁ、相変わらず騒がしい奴やなぁ」

 

 

 

 

「やったー! また俺の勝ちっ!」

 

「ちょっとは手加減してくれへん? 俺泣くよ?」

 

 

 目的のシューティングゲームの元までたどり着き、何度かプレイしたが全部俺の圧勝だね。いぇい

 

「獅子は兎を狩るのにも全力を尽くすって言うでしょ? 俺はライオンみたいに強くてかっこいいからね」

 

「どっちかっていうと柚月は……」

 

「はいそこ! 兎みたいに可愛いって言おうとしたな!」

 

「まだ何も言ってへんのやけど」

 

「流れ的になんて言おうかしてるなんて分かるに決まってるじゃん」

 

「過敏すぎやろ、まぁ言おうとしたんやけど」

 

「ほらやっぱり」

 

 この場合律じゃなくて侑姉や歩夢ちゃんも言うに違いないさ。うん

 

「いやー、やっぱり柚月で遊ぶのは楽しいな」

 

「おい今“と”じゃなくて“で”って言ったの聞き逃さなかったよ」

 

「ジョーダンやって、でもお前と遊んでて楽しいのはホンマやで?」

 

「……それは俺だってそうだよ、だって律は俺の親友じゃん」

 

「なんやー? えらい嬉しいこと言ってくれるやん」

 

「だって……あの時律がいてくれたから2人は……」

 

「柚月……」

 

 俺は律と話していると不意にあの時の事を思い出し、声のトーンも落ちてしまった。それを聞いた律の表情も先程までは微笑んでいたが真面目な表情へと変化した

 

 ……俺はあの時とは違う。変われたに決まってる……

 

「なぁ柚月……お前」

 

「って、ごめんごめん。せっかく楽しく遊んでたのに空気悪くしてごめんね、そろそろいい時間だし帰ろうよ」

 

 

 律が何か言いかけた気がするけど気のせいだろうか、それはさておき俺はそろそろ解散することを律に提案した

 

「別に俺は構わへんけど……」

 

「そっか、じゃあ一緒に帰ろうよ」

 

「……せやね、そうしよか」

 

「じゃあ決定だね、そうだ。さっきボコボコにしたお詫びにジュースでも奢るよ」

 

「お、えらい気が利くやん。じゃあお言葉に甘えさせてもらうわ」

 

 そんな話をしながら俺と律は出口へと足を運び始めた

 

 

 ──

 

 

「ん、なんか外騒がしくない?」

 

 俺と律は先程買ったジュースを飲みながら出口の付近まで来たのだがどうやら外の様子が騒がしい

 

「もしかしてあれちゃう? さっきのステージ」

 

「あ、そうだったね。じゃあもしかして始まってるのかな」

 

 遊んでいて忘れてたけど帰る時にライブ見てみるって約束してたね。外からはとても力強い歌声が聞こえてくる

 

「よし、終わっちゃう前に早く見に行こうよ!」

 

「そうやね、じゃあ俺達も行こっか」

 

 

 

 そしてステージ上が見える所までやってきた、周りには沢山の人がいる

 

 

「どうやらあの子が歌ってるみたいやね」

 

「もしかして……今話題のスクールアイドルってやつかな?」

 

 ステージ上には赤い衣装を着た俺たちと同年代位の女の子がパフォーマンスを披露していた

 

「うわぁ……女の子なのに凄いな……」

 

 先程から聞こえてきたが、いざ目の前で聞いてみると女の子とは思えない力強い歌声がよりすごく感じる。

 

 

 そして次の瞬間だった

 

 

 

 ~~~~!! 

 

 

「っ!??」

 

 

 曲がラスサビと思われる部分に差し掛かった時だった、彼女が歌っている歌の世界観に飲み込まれたような感覚に包まれてしまった

 

 

「……すごい……!!」

 

 まるで辺り一面が炎に包まれたと言っても過言ではない、それくらい彼女のパフォーマンスを見て熱気を感じた

 

 

 

 

 そして曲が終わり、周りからは歓声と拍手が飛び交っている。

 

 ステージ上の彼女は深く一礼をし、頭を上げその場を去っていった

 

 

「途中から見たけどすごい迫力やったな……ついつい夢中になってしまったわ」

 

 周りが歓声を上げてる中、律は口を開いてそう言った

 

「だよね……めっちゃかっこよかった……」

 

 俺自体ああいった歌や踊りに興味はなく、せいぜい中学三年生の時にダンス部の助っ人として参加したくらいだ。

 

 しかし、そんな俺でも今のライブはとても心から感動してしまった

 

「あの子は俺たちと同い年くらいなんやろうけどとてもそうは思えへんな……」

 

「そうだよね……どこの学校の子なんだろ……」

 

「なんや? 口説くん?」

 

「んな事しないっての! 単純に気になるだけだよ」

 

 律とそんなやり取りをしていた時だった……

 

「凄かったよね!? 私感動しちゃった!!」

 

「ゆ、侑ちゃんってば落ち着いて……」

 

 ん? なんか聞き覚えのある声がするぞ? 

 

 そう思って声のするほうを振り向いてみると……

 

「侑姉に歩夢ちゃん!?」

 

「ん? この声は……あ! 柚月と……律くんじゃん!」

 

「え? あ、ホントだ!」

 

 振り向いてみると予想通り、姉である高咲侑、幼なじみの上原歩夢の2人がいた

 

 

「まさか2人もいたとは……久しぶりやね」

 

「うん! 久しぶりだね律くん! やっぱり柚月と一緒だったんだ」

 

「なんだ、律と一緒に帰ってたの知ってたの?」

 

「知ってたっていうか……柚月が私たち以外に一緒に帰るって言ったら律くんかなーって思ったの」

 

「うん、2人は仲良しだもんね」

 

 どうやら2人にはバレてたみたいだ、別に隠すことでもないけど。まぁ俺と律がずっと一緒なのは2人も知ってるもんね

 

「それより2人はどうしてここにいるの?」

 

「俺と律はそこのゲーセンで遊んでたのさ、そして帰ろうとした時ライブやってたからついでに見たって訳。2人こそどうしたの?」

 

「私達も買い物の後ちょうど歌声が聞こえてきてそれにつられて……って感じかな」

 

「大体似たような感じやね、まぁあの歌声が聞こえてきたらそりゃ見たくもなるわな」

 

「2人はどうだった? 今のライブ!」

 

 侑姉は高いテンションで、俺達に聞いてきた。圧がすごいな

 

「もちろん俺も律もさっきのライブですごく感動したよ」

 

「だよねだよね!! 私もだよ! 上手く表現出来ないけど……なんだろう……とにかくすっごいときめいちゃったんだ!!」

 

「侑姉すごいテンション高くない?」

 

「へ? そうかな?」

 

「うふふっ、さっきからずっとだよ?」

 

「あはは……なんだか恥ずかしいな」

 

 まぁ気持ちは分かるけどね、俺も夢中になったし

 

 

「それよりさ、さっきの子ってなんて子なんだろ」

 

「そうだよね、どこの学校かも知らないし……」

 

「ん? あそこにポスターがあるけどあれに詳しく書いてあるんちゃう?」

 

 律が指さす先には先程歌っていた子含め5人の女の子が写っているポスターが貼ってあった。ほかの4人はメンバーだろうか。けどどうして今のライブ出てこなかったんだろ

 

「あ、ホントだ!」

 

「ち、ちょっと侑ちゃん!!」

 

 律にポスターがあることを知らされた侑姉は歩夢ちゃんの腕を引っ張りポスターの元へと駆け足で進んだ

 

「あ、待ってよ2人とも! 律も行こ!」

 

「別にそんな走らんでも……まぁええか」

 

 

 そしてポスターの近くまで行き早速書かれてある事を確認した

 

 

「えっと……何何? 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会?」

 

 ん? なんか聞き覚えが……ってあれ? 

 

「なんや、俺らが通ってる高校……」

 

 

「「ウチの高校だ──!!!」」「ウチの高校じゃん!!」

 

 

「うおっ! びっくりした!!」

 

 

 

 思わぬ偶然に俺たちは驚きの声をあげてしまい、律の耳に大きなダメージを与えてしまった。ごめんね? 

 




最後まで読んでいただきありがとうございました!本作の新たなオリジナルキャラクター、天賀谷律くんの登場でした。彼はサブキャラなので柚月くん達程の出番はありませんが今後の彼の動きに注目して頂けると幸いです
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