京都駅
「うわー、楽しみだな。」
「本当ね。」
「秋の観光は紅葉がきれいだし。」
「うん、秋の金沢、行って見たい。」
「そうね。」
この日、歩夢と侑としずくとかすみと彼方と果林と一緒に秋の北陸へ旅行する事になった。
日程は、次の通りである。
1日目 京都まで新幹線に乗り、京都から北陸本線の特急に乗り、金沢へ
加賀温泉で1泊
2日目 東尋坊へ
3日目 福井から金沢―長岡で列車に乗り次いで東京へ帰京
この日、歩夢達は京都から北陸本線経由の特急「雷鳥」富山行に乗って金沢へ向か去った。
今日、南と高山はこの日L特急「雷鳥」の警乗の日だった。
L特急「雷鳥」の車内
「どうも、警乗しています。」
と、高山は言った。
「ああ、歩夢ちゃん達じゃないか。」
「あっ、南さん、高山さん。」
「今日、どこへ行くんだ。」
「今日は、金沢へ行って、次の日は東尋坊と加賀温泉へ行くの。」
「へぇー、東尋坊と加賀温泉か。」
「東尋坊へ行く時は気を付けて下さい、自殺の名所ですので。」
「わかりました、気を付けておきます。」
金沢駅
「やっと金沢ね。」
「うん、行くとしたらやっぱり兼六園ね。」
と、歩夢は言った。
そう言って、歩夢達は兼六園へ向かった。
「うわー、紅葉が綺麗。」
「本当だわ。」
「ええ。」
「じゃあ、写真撮るよ。」
「うん。」
と、言って写真を撮った。
果林はしずくと一緒にひがし茶屋街へ向かった。
ひがし茶屋街
「金沢って、私初めてだから色々ね。」
「そうですか、果林先輩。」
「ええ。」
そう言って、和菓子とお茶を頂いた。
金沢を観光した後は列車に乗り、加賀温泉駅で下車した。
「ここが、山代温泉ね。」
「結構、湯けむりが多いのね。」
「さぁ、行こう。」
そう言って、温泉へ向かった。
「ここが、私たちの部屋ね。」
「見て、眺めがいいわ。」
そう言って、歩夢達は風呂に入った。
「はぁー、いい湯ね。」
「本当だわ。」
「湯けむりが私を誘ってるわ。」
と、しずくは言った。
そして、歩夢達は眠りについた。
次の日、金沢から列車に乗って福井へやって来た。
「ここからは、東尋坊ね。」
「うん。」
「その前にさ、海岸へ行って見ない。」
「えっ、海岸。」
「越前海岸だよ。」
「うん、行って見よう。」
越前の永平寺は、曹洞宗の大本山である。
厳冬でも、修業は厳しく、素足で動き、托鉢にも出かける。
本山だけに、参拝者も多い。
観光バスや、車で、押しかけてくる。寺へ到る道路には、土産物店や、食堂が並び、中には、そこだけで帰ってしまう不心得者もあるが、たいていの人々は、寺の中に入り、僧侶からの説教を聞き、僧侶たちの修行の様子に感心して、帰っていく。
寺の案内には、若い層が、当たっているが、その日、11月24日には、気になる若い女が混じっていた。
その女は、寺の中を、小さなグループで案内されていくとき、1人だけ、ぽつんと、離れて、歩いて行った。
広間で、曹洞宗の協議や、人生と宗教についての説明を受けている間も、彼女は、目を閉じて、何か、別のことを考えている感じだった。有灘い説教が終わってねそのグループは、苑麻に、姿を消していた。
「ここが、越前海岸ね。」
「うん、いい眺めね。」
越前加賀海岸国定公園とは、石川県加賀市の加佐ノ岬から福井県敦賀市の田結崎に至る100km余りの海岸線を中心に指定された国定公園である。内陸1km前後にあるラムサール条約指定湿地の片野鴨池及び中池見湿地を含有している。昭和43年5月1日指定。面積20,596ha(陸地9,794ha、海域10,802ha)。
「ねぇ、そろそろ東尋坊へ行こうか、歩夢。」
「うん。」
そして、歩夢と侑としずくは東尋坊へ向かった。
東尋坊
「凄い断崖ね。」
「うん、まるでサスペンスみたいだわ。」
「本当ね。」
東尋坊とは、荒々しい岩肌の柱状節理が延々と1kmに渡って続く勇壮そのものの東尋坊は、国の名勝・天然記念物に指定されています。なかでも岸壁の高さが20メートル以上に及ぶ大地の断崖は勇壮というより壮絶で、日本海の荒波が打ち寄せる姿は恐ろしいほどの迫力です。遊覧船ではライオン岩、ろうそく岩など自然の造形が目を楽しませてくれます。
「あれ、これ何かな?」
「どうしたの、侑ちゃん。」
「これ、女性の持ち物かな。」
「うん、そう見たい。」
一方、かすみと彼方と果林は海岸に来ていた。
「あれ、この人どうしたのかしら。」
「何だろう。」
かすみと彼方と果林は近づいてみると、それは女性の水死体だった。
キャーッ!
と、かすみは悲鳴を上げた。
そこへ、南と高山がやって来た。
「どうした、事件か。」
「何かあったのか。」
「海岸で、女性が死んでいるんです。」
「えっ、何だって。」
「じゃあ、あなたが発見者ですね。」
「はい。」
「とにかく、警察が来るまで話を聞きますので。」
パトカーと救急車が到着した。
「あなたが発見者ですね。」
「はい。」
「刑事が来るまでその場でお待ちください。」
「わかりました。」
そこへ、パトカー2台と鑑識車が到着した。
「どうも、福井県警の杉崎です。」
福井県警捜査一課の杉崎警部がかすみと果林に事情聴取を行った。
「ええ、私たちが越前海岸へ行って見たらこの女性が死んでいたんです。」
「なるほど。」
「身元の方は。」
「ええ、今調べている所だ。」
そこへ、歩夢としずくがやって来た。
「公安さん、これ東尋坊で見つけたんだけど。」
「えっ、本当か。」
「はい。」
「ありがとう。」
女性の水死体の所持品は。
運転免許証
財布
ハンカチ
キーホルダー
「警部、被害者の身元がわかりました、東京在住の瀬川雅弓と判明しました。」
「そうか、じゃあその女性の足取りを追ってくれ。」
「了解。」
「これは多分事件に関係しそうですね。」
「ええ。」
そこへ、侑が南と高山に言った。
「ねぇ、その女は東尋坊で誰かに突き落として殺害したのかな?。」
「そうか、犯人は東尋坊の断崖で突き落として殺害したのか。」
「うん。」
「その女は、どこへ行ってたかだ。」
「僕、調べてきます。」
「頼むよ。」
高山は、瀬川が永平寺へ行っていたことを突き止めた。
「ああ、この女ですか。」
「はい。」
「ええ、一昨日来てましたよ。」
「そうですか。」
と、若い僧侶が言った。
「ああ、その女性は私に相談していたのを覚えています。」
「相談した女。」
「ええ、34歳ぐらいの女でした。」
「どんな事を相談してたか覚えていますか。」
「ああ、確か、人を殺したいって言ってました。」
「それで。」
「私が相談した後、それはやめなさいと言って立ち去って行きました。」
「そうですか。」
瀬川は、事件の前日に永平寺に来ていた事が分かった。
「そうか、彼女は永平寺に来てたのか。」
「はい。」
「と言う事は、犯人は男って事も。」
「考えられますね。」
「主任、瀬川は東京から夜行に乗って金沢へ行って、金沢を観光後に山代温泉に止まっていたことが判明しました。」
「そうか。」
「はい、石川県警にも確認してもらいました。」
「うん、高山、ご苦労。」
瀬川の足取りは、次の通りだった。
1日目
上野発 22時44分 寝台特急「北陸」に乗車
金沢市内を観光 観光後金沢から加賀温泉駅で下車
山代温泉で1泊
2日目 加賀温泉駅から福井まで特急「きらめき2号」に乗車
永平寺へ行く、東尋坊へ
福井から15時21分発特急「しらさぎ10号」に乗車
17時25分名古屋で下車 名古屋から新幹線で帰京
「1泊2日で北陸へ行っていたのか。」
「ええ。」
「と言う事は、犯人は男と見て考えてもいいですね。」
「ええ。」
そして、次の日男が任意同行してきた。
「俺が彼女を殺したって言うのか。」
「いやー、あくまでも参考にと。」
「冗談じゃないぜ、あいつが殺したら何も得することないぜ。」
と、言っていた。
彼の名前は、西川 涼介 だが彼には鉄壁のアリバイがあった。
「俺は金沢へ行く時は夜行ではなく上越新幹線と特急「かがやき」に乗ってたんだからな。」
と、鶴岡は調べて見ると。
「確かに、東京から金沢へは3時間58分で行けれるからな。」
「うん、本当に乗ってたのかな。」
「推理してみよう。」
と、高山は時刻表を見た。
東京から上越新幹線に乗る。
7時36分 東京発「あさひ1号」に乗車
8時57分 長岡着 下車
9時05分 長岡発特急「かがやき2号」に乗車
11時34分 金沢着 下車
「確かに、金沢と山代温泉へ行ったのは本当ですね。」
「待てよ、東京から米原経由で行ったって事は。」
「なるほど、それを利用したのか。」
と、高山は調べて見ると。
東京から東海道新幹線に乗る
東京発 8時07分「ひかり5号」に乗車
名古屋着 9時58分
名古屋発 10時12分北陸本線特急「しらさぎ5号」に乗車
金沢着 13時07分
加賀温泉発 8時55分特急「加越4号」に乗車
福井着 9時18分 下車
「これで、西川のアリバイは崩れた。」
「よし、早速逮捕だ。」
そして、南と高山は西川に近づいた。
「何、またアンタか。」
「西川さん、ご同行願いますか。」
「くそっ。」
と、西川は逃亡した。
「止まれっ、西川、もう逃げられないぞ。」
南は、手錠をかけた。
こうして、西川は逮捕された。
「これで、殺人遊戯は決着についたな。」
「うん。」
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次回もお楽しみに