公安特捜班の死闘   作:新庄雄太郎

3 / 4
冬の能登半島で事件が起きる。


特急「雷鳥」達仁・善子の北陸旅行

 

午後6時、公安特捜班 みんなは仕事を終えていた

 

 

 

「さてと、今日は事件もないから早めに帰るとするか。」

 

 

 

「あっ班長、僕は明日から3日間休暇させていただきます。」

 

 

 

「偶には、ノンビリしてきなさい。」

 

 

 

年末の日、南は休暇を取って冬の北陸へ旅行する事にした。

 

 

 

「年末なのに南が休暇は珍しいな。」

 

 

 

「ええ。」

 

 

 

「どうやって行くの。」

 

 

 

「明日の東海道新幹線に乗って京都から特急「雷鳥」に乗って能登へ。」

 

 

 

「なるほど。」

 

 

 

「明日の6時に新幹線でね。」

 

 

 

「へぇ。」

 

 

 

南は東京から東海道新幹線に乗り、京都へ到着した。

 

 

 

「待った、達仁。」

 

 

 

「うん。」

 

 

 

「ヨハネも今、京都へ来てたのよ。」

 

 

 

「それでか。」

 

 

 

「そろそろ、来るぞ。」

 

 

 

達仁と善子は、京都駅1番ホームへやって来た。

 

 

 

「次の北陸線は、8時39分発の特急「雷鳥13号」新潟行か。」

 

 

 

「京都から金沢までは2時間にかかるのね。」

 

 

 

「うん。」

 

 

 

この日、南と善子は京都発8時39分発の特急「雷鳥13号」に乗って金沢へ向かった。

 

 

 

「来たわ。」

 

 

 

「乗るぞ。」

 

 

 

ファーン!、ピィーッ!

 

 

 

と、警笛を鳴らし、京都駅を発車した。

 

 

 

「二人で能登へ行くのもいいわね。」

 

 

 

「うん。」

 

 

 

窓の外に琵琶湖を眺めながら近江塩津駅を通過すると右手には北陸本線の線路が近づいてきた。

 

 

 

「見て、琵琶湖だよ。」

 

 

 

「本当だわ。」

 

 

 

そこへ、車掌がやって来た。

 

 

 

「すいません、乗車券を拝見させていただきます。」

 

 

 

「はい。」

 

 

 

「はい。結構です。」

 

 

 

と、乗車券を拝見した。

 

 

 

旅行の日程は次の通りだ。

 

 

 

 1日目 京都から北陸本線経由L特急「雷鳥13号」京都発8時39分発

 

 

 

     金沢着11時03分 七尾線に乗車 輪島で1泊

 

 

 

 2日目 輪島-金沢-富山へ北陸本線に乗り 富山で1泊

 

 

 

 

 

 3日目 富山から北陸本線特急「かがやき7号」に乗車

 

 

 

    長岡で新幹線「あさひ318号」で帰京

 

 

 

の日程だ。

 

 

 

ちなみに善子は富山から米原経由のL特急「しらさぎ10号」名古屋行で沼津へ帰るのだ。

 

 

 

11時03分「雷鳥13号」は金沢に到着した。

 

 

 

「そこから、七尾線に乗ればいいんだな。」

 

 

 

「ええ。」

 

 

 

南と善子は、七尾線に乗り穴水へやって来た。

 

 

 

「今の時期は、冬の能登金剛が見頃なのよ。」

 

 

 

「よし、行って見ようか。」

 

 

 

能登金剛

 

 

 

「冬の能登半島は美しいわ。」

 

 

 

「気を付けろよ、大丈夫か。」

 

 

 

「ええ。」

 

 

 

そして、善子は人が倒れてるのを見つけた。

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、あれ何かな。」

 

 

 

 

 

 

 

「どうした、善子。」

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、この人死んでるわよ。」

 

 

 

 

 

 

 

「えっ、お、おい。」

 

 

 

 

 

 

 

数分後、警察が到着した。

 

 

 

 

 

 

 

「で、あなたが発見者。」

 

 

 

 

 

 

 

「はい、丁度能登金剛に観光していたら血まみれになっていたのを発見したんです。」

 

 

 

 

 

 

 

「なるほど。」

 

 

 

 

 

 

 

「それで、被害者の身元は?。」

 

 

 

 

 

 

 

「ええ、被害者は東京在住の萩 誠二さん、40歳です。」

 

 

 

 

 

 

 

「で、死因は。」

 

 

 

 

 

 

 

「恐らく、何かに殴られて突き落としたんでしょう。」

 

 

 

 

 

 

 

そして、南はすぐに特捜班に連絡をした。

 

 

 

 

 

 

 

「何、能登金剛で死体。」

 

 

 

 

 

 

 

「ええ、今能登金剛で事情聴いています。」

 

 

 

 

 

 

 

「能登金剛って言う子とは石川県警か。」

 

 

 

 

 

 

 

「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

「そうか、石川県警にも協力するんだぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

「わかりました。」

 

 

 

 

 

 

 

と、電話を切った。

 

 

 

達仁と千歌たちは七尾線に乗り、輪島へ向った。

 

 

 

 

 

「ここが輪島か。」

 

 

 

 

 

「うわぁ。」

 

 

 

 

 

輪島温泉・ホテル高州園

 

 

 

 

 

「お世話になります。」

 

 

 

「ようこそ、輪島温泉へ。」

 

 

 

「いい温泉ね。」

 

 

 

「うん。」

 

 

 

次の日、達仁と千歌たちは輪島温泉を一泊した後輪島朝市をめぐることにした。

 

 

 

「こうてくだぁー。」

 

 

 

と威勢のいい声が聞こえた。

 

 

 

「結構繁盛してるな。」

 

 

 

「お客さん、今日はとれたてだよ。」

 

 

 

と、干物屋は言う。

 

 

 

朝市の活気がみえる。

 

 

 

「うわっ、海の臭いがするね。」

 

 

 

「ホントだ。」

 

 

 

海産物の試食をする達仁。

 

 

 

「達仁君、ここよく来るの。」

 

 

 

「うん、能登へ行ったら朝市もよろうと。」

 

 

 

「結構大繁盛してるんだね。」

 

 

 

「朝市は、輪島の他にもね北海道の函館や千葉の勝浦や岐阜の宮川で行っているんだよ。」

 

 

 

「そうなんだ。」

 

 

 

そして、善子はイカの塩辛を試食した。

 

 

 

「えっ、塩辛ッ。」

 

 

 

「アハハ、善子は辛い物は苦手なんだよな。」

 

 

 

「にぎやかだね、輪島朝市。」

 

 

 

「威勢がいいね。」

 

 

 

「本当だ。」

 

 

 

「美味しそうな魚も売ってるわ。」

 

 

 

「本当。」

 

 

 

南と善子は輪島と金沢で七尾線に乗り次いで金沢へ、そこから北陸本線に乗り次いで富山へやって来た。

 

 

 

「ここが富山市か。」

 

 

 

「富山と言えば薬だわ。」

 

 

 

「そうだな。」

 

 

 

二日目は南と善子は富山市内へやって来た。

 

 

 

「あら、可愛いわね、このパッケージ。」

 

 

 

「うん。」

 

 

 

富山市内を観光した後は、富山の薬を買って、薬膳のカレーを食べて、東京へ帰ることにした。

 

 

 

富山駅

 

 

 

「楽しかったわ、達仁。」

 

 

 

「ああ、善子もな。」

 

 

 

「気を付けてね、達仁。」

 

 

 

「ああ。」

 

 

 

善子は、南が乗る特急「かがやき7号」を見送った。

 

 

 

特急「かがやき7号」は長岡に到着し、上越新幹線「あさひ318号」に乗り東京へ帰った。

 

 

 

年明けには、南が特捜班に戻って来た。

 

 

 

「いやー、大変だったな南。」

 

 

 

「ええ。」

 

 

 

「能登へ旅行中に殺人事件に会うなんて。」

 

 

 

「それで、何か分かった。」

 

 

 

「ああ、死因は撲殺と思われると石川県警が報告していた。」

 

 

 

「そうか。」

 

 

 

「とにかく、能登へ行って見よう。」

 

 

 

「僕も行きます。」

 

 

 

南と鶴岡は、22時44分発寝台特急「北陸」に乗り、能登へ向かった。金沢に到着したのは6時33分である。

 

 

 

「やっと金沢か、雪が多いですね。」

 

 

 

「うん、この時期は北陸が冬が印象的なんだ。」

 

 

 

「えーと、次の七尾線の急行「能登路」は8時か。」

 

 

 

「この列車ですね。」

 

 

 

「うん。」

 

 

 

「乗ろうか。」

 

 

 

金沢からは午前8時02分発の七尾線経由の急行「能登路1号」に乗り、輪島へ向った。

 

 

 

「主任、俺急行「能登路」初めてなんです。」

 

 

 

「そうか、この列車は金沢から津幡までは北陸本線で、津幡からは七尾線に入るんだ。」

 

 

 

「へぇー。」

 

 

 

急行「能登路1号」が輪島へ到着したのは10時16分である。

 

 

 

「どうも、輪島署の堀田です。」

 

 

 

「公安特捜班の南です。」

 

 

 

「同じく鶴岡です。」

 

 

 

「捜査本部は輪島署が管轄何です。」

 

 

 

「そうですか?。」

 

 

 

そこへ、輪島署に一人の県警本部の刑事に会った。

 

 

 

「どうも、石川県警捜査一課・警部の小沢だ。」

 

 

 

「被害者の住所が東京在住だって。」

 

 

 

「そうだ。」

 

 

 

「犯人は誰かに突き落としたって事だよね。」

 

 

 

「恐らく犯人は、何か恨みによる犯行って事は考えられないでしょうか?。」

 

 

 

「うーむ。」

 

 

 

「とにかく、我々もその線で捜査してみます。」

 

 

 

「お願いします。」

 

 

 

そして、石川県警ではある男が任意同行してきた。

 

 

 

名前は、磯川 たかし。

 

 

 

「俺は殺してないぜ、奴が殺されたときには俺は輪島の朝市に行っていたんだから。」

 

 

 

「本当なのか。」

 

 

 

「おう、これが証拠だ。」

 

 

 

「なるほど。」

 

 

 

「それで、何時の列車に乗ったんです。」

 

 

 

「輪島と金沢は七尾線に乗って、金沢からは特急に乗ってたんだから。」

 

 

 

「何時の列車が覚えてる?。」

 

 

 

「おお、9時ごろの新潟行の特急だ。」

 

 

 

「なるほど。」

 

 

 

磯川は、9時ごろに金沢駅で福井発の特急「北越5号」に乗って富山へ行っていたことがわかった。

 

 

 

「アリバイ成立ですか?。」

 

 

 

「ああ、確認したら間違いなく特急「北越5号」に乗っていたそうだ。」

 

 

 

「帰りは、富山で特急「白鳥」に乗って新潟へ行きました。」

 

 

 

「なるほど。」

 

 

 

鶴岡は時刻表を見ると。

 

 

 

特急「北越5号」

 

 

 

金沢発 9時16分

 

 

 

富山着 9時54分

 

 

 

特急「白鳥」青森行

 

 

 

富山発 13時38分

 

 

 

新潟着 16時30分

 

 

 

「犯行は不可能ですね。」

 

 

 

「ええ、磯川は犯人ではないですね。」

 

 

 

「もしかしたら、事件の犯人は別にいるって事か。」

 

 

 

高山と小海は、犯人は別にいると確信した。

 

 

 

「わかったよ、犯人が。」

 

 

 

「本当か、高山。」

 

 

 

「うん、犯人はあいつだ。」

 

 

 

高山が調べた結果、犯人は矢野と突き止めた。

 

 

 

「分かったの、高山君。」

 

 

 

「うん。」

 

 

 

次の日、南と高山と鶴岡と小海は矢野の逮捕へ向かった。

 

 

 

「矢野信弘だな。」

 

 

 

「お前を逮捕する。」

 

 

 

と、高山が叫んだ。




まさに、スリルな奥能登の旅でしたね。

ご意見・ご感想をお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。