「ひっ、うわーっ。」
と、悲鳴を上げながら男が頭から血を流して倒れた。
「どうしましたか。」
家の家政婦が様子を覗いに行くと、男が血を流して垂れていたところを発見したのだ。
ところが、その男が台所の裏玄関へ出て逃げて行った。
「はっ、旦那様、旦那さま。」
「どうしたの。」
「大変だよ、旦那様が。」
「えっ、お父さん、お父さん、しっかりして。」
彼女は110番に電話して、警察が到着した。
一方、逃げた男は上野駅でみどりの窓口で夜行列車に乗って、遠くへ逃げていくのであった。
警視庁では玄関が出た男の行方を追うため、鉄道公安隊にも協力要請をした。
その後、男は病院に搬送されたが2時間後に死亡が確認された。
上野駅
「ちょっと待ってよ、これからどうするの。」
「遠くへ逃げるんだよ、だからお前とはお別れだ。」
「どうして。」
そう言って、男は16時50分の寝台特急「北斗星1号」に乗って北国へ向かった。
ピィーッ!
寝台特急「北斗星」は上野を出発して北海道の札幌へ向かって走り去っていった。
公安特捜班
「殺されたのは、大河原源太郎さん68歳、死因は頭蓋骨陥没に乗る脳出血です。」
「それで、使用された凶器は。」
「はい、この置物が凶器と思われます。」
「なるほど。」
「殴った後に、出血し、その後に倒れたそうです。」
「そうか、犯人は殴った後に逃走したって事か。」
「ええ。」
「犯人は、上野駅で夜行に乗る所を女と一緒にホームに来ていたところを目撃してたそうです。」
「高山、それ本当か。」
「はい。」
「犯行時刻は、午後の14時46分頃と見て考えられますね。」
「犯人は下町から上野へ行き、そこから寝台特急に乗って行ったって事は考えられますね。」
「上野発16時50分寝台特急「北斗星1号」札幌行、多分この列車だ。」
と、三輪は言った。
「犯人は札幌へ下車して逃げるんだろう。」
郡山に近づくと、男はグランシャリオに乗っていた。夜の景色を見ながら夕食もいいもんだ。
男は、B個室寝台に乗って眠っていた、眠っている間に青函トンネルを通ると、北海道に入った。
8時53分、寝台特急「北斗星1号」は札幌に到着した。
「えっ、犯人が分かった。」
「ああ、男は犬塚 真琴23歳だ。」
「と言う事は、犯人は上野駅で女と一緒だったって事か。」
「ええ。」
女相手の名前は、堀越美都子24歳である。
「ええ、その男と一緒に駅に言ってた。」
「その男は、どこへ行ったかわかるか。」
「そんなこと言われても、上野駅で列車に乗って見送ったわよ。」
「何時の列車かわかるか?。」
「16時50分の寝台特急「北斗星1号」に乗って行ったわよ。」
「どこへ行ったか、わかるか。」
「北海道よ。」
そして、岩泉は高杉に報告した。
「堀越の話だと、犬塚は上野から寝台特急に乗って北海道へ逃げたそうです。」
「そうか、よし、南、高山、桜井、北海道へ向かってくれ。」
「了解。」
次の日、南と高山と桜井は午前8時00分発の東北新幹線「やまびこ1号」に乗り、盛岡からはL特急「はつかり5号」に乗って函館へ向かった。
「札幌から夜行に乗って、どこへいったのでしょうか。」
「わかった、小樽だ。」
「えっ、小樽だって。」
「それ、本当なの。」
「そうか、犬塚はこれに乗ったのか。」
上野発16時50分 寝台特急「北斗星1号」に乗車
札幌着8時53分 下車
札幌発9時52分 快速「マリンライナー」に乗車
小樽着10時24分 下車
「そうか、犯人は小樽に潜伏しているって事か。」
「そうさ。」
「じゃあ、犬塚は小樽に。」
「ええ。」
早速、南と高山達は小樽へ向かった。
小樽
「やっと会えたな。」
「でも、大丈夫なの。」
「ああ、あいつとは別れても大丈夫さ。」
「そう。」
そこへ、南と高山と桜井がやって来た。
「そこまでだ、犬塚。」
「誰だてめぇ。」
「鉄道公安隊だ、お前を殺人容疑で逮捕する。」
「くそーっ。」
と、犬塚は運河を走り回った。
そこへ、桜井が確保した。
「犬塚、もう逃げられないわよ、観念しなさいっ。」
と、高山は犬塚に手錠をかけた。
「よしっ、これで事件は解決だな。」
「ええ。」
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劇中の列車時刻は平成4年のダイヤを使用しています