うちのポケモンがなんかおかしいんだが   作:右肘に違和感

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にじファン編
◇▲◎λΦωξ∬‰∵〒


69話 

 

side サンドパン

 

 

こんにちわ。ぼくサンドパンです。はじめまして。

なんかよくわかんないんだけど、ご主人様とそのお友達がわたわたしてる。

 

「その情報確かなんやろなッ?! 既にタツヤんは警察んとこにはおらんねんなッ?!」

「ま、間違いないですっ!!」

「んで、ポケモンセンターにも彼の手持ちの子達がおらん……

 まさかまたうちらに何も言わないで旅に出たんか!?」

「た、多分そうね、これは……

 私達もまだまだ、彼の中じゃ優先順位低いんでしょうねぇ……」

「落ち着いてる場合やないやろっ!! あのうンまい飯、食えなくなってまうやんか!!」

「多分何も伝えられないでまた旅に出て行かれたのって、そこら辺もあるんじゃないかなぁ……?」

「う……確かに食費ぐらいはたまに払っておくべきやったんやろうか……」

「はぁ、なんにしてもこれでまた探さなきゃならないわけか……」

 

はなしのないようから考えると、またぼくの親友のたつやさんが旅にでたんだって。

それで、その旅にでた原因をみんなではなしてるけど

たぶんたつやさんの事だし……たんに忘れてたんじゃないかなぁ?

 

「キュー、キュー」

「ギャゴーンッ」

 

さいきんいっしょに仲間になったゲンガーちゃんとも話してみたけど

ぜんぜんつきあいがないゲンガーちゃんですら、わすれてったんじゃない? といってた。

にんげんかんけいって、複雑だよね。

 

でも、あのごはんがたべられなくなるのはざんねんだなー。

また、あいたいな!

 

あ、でもごはんだけが目的じゃないからね?

ぼく、たつやさんはかわいがってくれるからだいすきなんだ!

またなでてもらいたい!

 

「よっしゃ、とりあえず旅荷物はすぐにまとめられるな?

 準備出来たらとっとと追いかけんでッ!!」

「で、でもどこに行くのかな?」

「んー私も今回はわからないわねー……」

「そんなん決まってるやん……セキチクシティや!!」

 

 

アレ? なんかいま、『しばらく』あえなくなっちゃう事が決定しちゃったような気がしてきちゃった。

でも、またきっとあえるよね。いつになるかわからないけど、きっとあえるよね。

 

 

 

83話 運命は動く

 

 

「健康診断、ですか」

「あぁ、こちらでも管理している者達が大部分働ける雇用は獲得出来たからね。

 ここら辺で、前回の状態では出来なかったモノを入れて

 自分達も相手方も一安心させて上げたいなといったところだよ」

「良い案ではありますね……そういう細かい配慮は大切だと思います」

 

これに関しては結構同意しておく。

人間の体の構造とは良くわからないもので、死に至るような病でもしばらく体内に潜伏するのだ。

そういうのが『もしものもしも』であった時に、事前に気付く事が出来るこの福利厚生の価値は

俺が前世で面倒くさげに受けていたのと全く印象が異なり、潜在的な得は計り知れない。

 

 でもまぁ、俺は必要ないか。

 僅かでしかないけど、いらない金なら金削りたいところだし。

 

「それでは、タツヤ君もコレに登録しておくから受けておいてくれ」

「あ、いやいいっすよ、どうせ頑健に決まってますし……。

 子供のこの体で生活習慣病やら肝臓やらから始まる潜伏的な病気があるとも思えませんし

 そんな事やってる暇があるならミュウツーと萌え絵でも作りますよ」

「……遠慮してもらっているのはわかるんだが……まぁ、たまには元ロケット団の威厳を使おうか。

 弾道社員タツヤよ、健康診断を受ける事を『命令』する。繰り返す、これは『命令』である」

「え、いやちょ何無駄なところでカリスマ出してんのオジサマ」

「そこの君、確かに私の言葉を聴いたな?」

「あ、はい。タツヤさんが健康診断受ける事ですよ……ね?」

 

サカキは俺の拒絶もなんのそので、社長室の入り口に居る社長室長に確認を取る。

やめてーちょっとやめてー、なんか一瞬で外堀を埋め固められたんですけどー。

 

「そういうことだ。たまにはまともな大人として、子供の心配ぐらいさせてもらうよ?」

「……めんどくせぇー」

「ちなみに当日居なかったら君のドレディアやダグトリオに頼んで

 街中、郊外問わず全部探させてもらうから覚えておいてくれたまえ」

「人のポケモン使ってまで強制する気満々!?」

 

そんなわけで俺も健康診断を受ける事になってしまった。

……今のうちにドレディアさんを飯で買収しておこうか?

 

 

 

 

 

 

───物語の内容が改変されました───

 

・タツヤ 死亡フラグ 消滅

・サカキ 僅かばかりにカリスマ度UP

・サンドパンの可愛さは据え置き

・最近の作者のお気に入り楽曲は『とんぼ/骨川スネ夫』

 

 

 


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