うちのポケモンがなんかおかしいんだが   作:右肘に違和感

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22話 修練3

 

 

前回までのあらすじ。3行。

 

・飯がうまい。

・サンド可愛い。

・スクリューパイルドライバー。

 

こんなところだろう。

 

 

 

んで、俺はとりあえず全員ボールから出して会議を始める。

 

「一応今日がトレーナー戦での最初の日だったわけだが

 みんながみんな、得る物があったと思う。まあヒンバスだきゃぁ例外だろうけども」

「ディア。」

「ッ─────b!」

「グッ」

 

勝ったり、負けたり。運がよかったり、悪かったり。

 

いや、全部悪かったっけ?

ヒンバスだけは予想通りただの無双だったし。

 

ドレディアさんもただ単に攻撃のみのごり押しだけじゃ,勝ち続けるのは難しいのがわかったと思う。

ディグダはディグダで、まだまだ成長途上なのも実感出来たはず。

これは得るモノが大きかったと言える。自覚って大事なんよ。

 

「んで、今日は最後のタなんたらから2500円という暴利を獲得出来たので

 1日の終わりだし、全員お疲れ様記念に何か美味しいものを食べようと思う」

「ァァア~♪」

「~~♪」

「グ~♪グ~♪」

「ぅわ~い♪」

 

うむうむ、いい日位は俺も大盤振舞せんとね。

飴と鞭ってわけじゃないけど、やはり記念時位はしっかりした贅沢を。

 

「で、みんなに選んでもらいたいのは、俺が食材持ってきてなんか作るか

 外に食いに行くか、の2択だな。どっちがいい?」

「ディ~……」

「~~……」

「グ~……」

「ん~……」

 

俺の腕は外食と悩んでもらえる程らしい。

まあ悪くない気持ちだ。俺だけは「他人が作ってくれる」っつー最高のスパイスがないから

そこまで美味いと感じないんですけどもなー。

 

「ディ!」

「ッ─────!」

「ッグ!」

「そうね!」

「ほう、外食ね。よし、わかった。

 じゃ、みんなポケセンで回復したらマチスさんにでも電話かけて

 美味い飯屋がどこにあるか聞いてみようや」

 

そうとわかったら外出準備だな。

 

「んじゃ俺は色々準備してくっから、

 みんなは一旦ポケセンの職員さんに回復してもらってきてくれ」

「ディァ~」

「ッb」

「グッ」

「はーい」

 

そんな感じで、一旦全員が解散。

さっきも何気にディグダにスリープ届けさせて、なおかつ回復してたらしいし

別に俺が着いて行かなくても、特に問題ねえべな。

 

そしてディグダがドレディアさんの腰辺りを両手で掴み。

ドレディアさんがヒンバスを両手で持ち。

ディグ・ドレ・バスの順で合体。ゴレンジャイ時の効果線まで見えた。

そんな感じで自らトーテムポール化し、職員さんのもとへ歩いて行った。

それを見届けた後、俺は部屋に

 

「楽しみね~♪ 何食べるつもりなのー?」

 

戻る事にした。

 

「っちょ……無視しないでよっ!!

 さっきから何気に私が外されてるのもずっと我慢してたのにっ!!」

 

今日はスクリューパイル喰らったり

さいみんじゅつ喰らって地面で寝転がったりしちまったからな、服が土だらけだ。

 

「ぉーぃ! お願いッ! 私に気付いてっ!!」

 

洗濯は面倒だが、これも仕方なし。

旅をする身としては出来るうちにしておかねば────

 

「だからちょっと待てぃっ!!」

 

ずざぁっと俺の進行方向にもっさんが立ちふさがる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スルーして横を通過する。

 

家での生活と違って洗濯物って溜めておけないんよ。

旅の最中だと洗濯物すら荷物としてかさばるわけじゃん?

その分邪魔になるから、適度に中の肌着を何着か持って

後は外側にそこそこ頑丈な皮服とかが、旅にはお勧めって感じ。

肌着だと畳めばかなりコンパクトになってくれるからね。

それでも洗剤なしで川で洗って干してってのは

ずいぶん野性味溢れる話だと思うが……あくまで前世基準だけどなー。

 

 

そして俺はすぱっと着替えて、全員が待っているであろうポケセンの待合室まで降りていく。

案の定俺の3匹は既に回復が終わったらしく、ドレディアさん以外は

俺を待ちわびていたようだ。+αを伴って。

 

「しくしく……めそめそ……」

 

なんかもっさんが泣いている。

 

「おぅ、サンド~。さっきは変なところで呼び出してごめんな~」

「キューッ!」

 

頭をぐりぐりと撫でてやる。これ位のがサンド硬いし丁度いいべ。

どうやらそれは正解らしくうれしそうである。んん~ドレディアさんでは味わえないこの感情。

 

「私よりサンドに……ぅぅ……」

「ディァ~……」

 

横を見てみるとドレディアさんが

なんか隅っこでかびくさい状態になっているもっさんの肩を叩いて優しく慰めているのが見えた。

お前らもうペアで旅すればいいんじゃね? 俺出来れば帰ってのんびりしたいんだけど。

 

そんなもんはどーでもいいので

ポケセンの電話を借りてマチスさんに電話するため、受付の方へ向かった。

ついでだからこの子も連れて行こうっと。

サンドマジかわええ。お前の子供が出来たら俺に育てさせてくれ!

 

 

「あーもしもし、マチスさんっすか?」

「ォウ! リトルボーイ! どうしたネー?

 ご飯かー? トレーニングかー? それともジムのバイト希望ネー?」

「今日は飯っすー。初めてのトレーナー戦も一通り終わりましたんでね。

 手持ちの子と一緒に初戦パーティーでもしようと思いまして。

 おいしい飯屋知ってるって話だったし、ついでにマチスさんも夜飯一緒にどうっすかね?」

「オッケーネ! カミシラサワー!!

 今日はリーダーのジョブエンドよ、すぐ行けるネ! いつが良いネー?」

 

カミシラサワ? なんだそれは。ヒナミザワと似たようなもんだろうか。

まあ深く気にしないでおこうか。

 

「あ、そんならすぐ集まりましょうかー。

 後プラスアルファで1名と1匹以上いるんですけどいいっすか?

 あ、奢ってもらいたいわけじゃなくて着いてくるって意味で。」

 

その言葉を聴いて、後ろでキノコが生えていたどっかのガールスカウトが

バッとこちらに振り向いて凝視している。

 

「オーケィオーケィ! ディナー、みんなで食べる、ベリースウィーツ!

 楽しく楽しくィャッホゥ! ザッツライッ!」

「了解っす、ありがとうですー。

 じゃあ少ししたらクチバジムの入り口まで行きますね。地理は把握してるんで平気っすー」

「オーライッ! 待ってるヨー!」

「はーい」

 

ガチャン。

 

電話終了、これでオッケーネ♪ へいるまんかい。

 

「タツヤぐん~~~;;」

「ぉぉう、かびくせぇ、なんすかもっさん」

「私のごどわずれない゛でぐれだのね゛ぇ~;;」

「……。」

 

如何に年上の若干美少女といえどこれは少々鬱陶しい。

頭の上に乗っけてたサンドを、昼間の仕返しとばかりにぺちょっと顔面に貼り付けてやった。

 

「んじゃみんな行くぞー」

『オォォォオゥ!!』(意訳込み)

 

 

 

 

 

んで、飯屋。

もっさんにマチスさんを、マチスさんにもっさんを紹介してすぐに飯屋へGOと相成った。

何気に既にジムリーダーと知り合いな俺にもっさんが若干驚いていたが

単なる偶然でしかないのでそこを強く説明しておいた。変な目で見られると碌な事ねーし。

 

勝った額こそ-600円からの2500円なのでそこまでではないが、せっかくの記念パーティみたいなものだ。

ちょっと豪華に一人1200円位にしたら、現代的に言えばイタリアっぽいファミレスでの食事となった。

そしてうめぇ。さすがマチスさんだ。伊達にジムリーダーとしてここに居ついてねえな。

実は大雑把といわれているアメリカンの舌はそこまで信用していなかったのだが。

 

 

「───でまあ、そんなわけで大体の課題も見つかったんで

 明日はまた1日、修練に回して訓練しようと思ってるんですよ」

「ホッホウ! またイエスタディみたいにやるノ?

 ミーもまた参加したいネ、オーケィ?」

「ええ、構いませんよ。居てもらうとありがたい事もあるみたいですし」

「修練……? なんのこと?」

 

ああ、そういやもっさんには訓練やら修練やら何も伝えてなかったなー。

 

「トレーナー戦じゃなくて、身内で技の訓練とか……実践形式で技の応酬を仕合って

 それぞれの技の熟練度ってーの? そういうのを磨き上げようって感じ。

 何気に経験地も入ってるんだよね、そのかわり1日にやる時間が長いんだけども」

「え、なにそれッ!? そんなのやってんの!?」

「ん?うん」

 

なんかやたら驚いてんなぁもっさん。やっぱそんなことせんの? この世界じゃ。

練習もない一発実戦なんて(実践ではないぞ)、俺の中では賭けもいいところなんだが。

 

「リトルボーイのスタディ、ベリーハードアンドベリーディフィカルトネ。

 でもミーのステディ、ベリベリストロングになったヨー」

「えー? たったの1日でですか?」

「イエス!嘘じゃないネー。今日もディグダがステディのトレーナー沢山来たヨ。

 でもー、ミーのVOLTY全部K.Oしたネ!!」

「……ちなみに、どの位その手の挑戦者来ました?」

「んー? 多分サーティは居たと思うネー」

 

うっそ?! 30組!? サーティーンじゃねえよな?

しかも属性的に苦手なディグダ相手になんだその無双は。

 

「ちなみにどんな感じでした?」

「えーとネー。まずネ、大体のディグダはあなをほるで攻めてきたネー。

 でもー、リトルボーイのスタディで「予想しろー」言ってたね?

 だからVOLTYにもそれ伝えたネー」

「ええ、確かに教えてますね」

「そしたラー。VOLTY、穴を掘って出てきたディグダにメガトンパンチ入れたネ。

 ALLワンキルだったネー。出る場所もわかりきってたカラALLで命中したヨー。

 バーサスしたトレーナー、ポカーンしてたネー」

 

ええー。

 

やべえ、俺マチスさんのボルティチート化させちゃった?

もっさんも横でぽかーんとしてる。お前戦ってねえだろwwww

 

「だから、ミーもVOLTYも強くなったネ!

 でもまだスタディあるなら、ミーもVOLTYももっとストロングになれるネ!」

「かもしんないっすけど……あんまし期待されても困りますよ?俺所詮10歳ですし……」

「あーそれなんだけどネー」

 

……ん?

なんかマチスさんの目がいきなり鋭くなったのは気のせいだろうか。

 

「───リトルボーイ。

 ハウオールダーユー(how old are you)?」

「いや、だから10歳って」

「フールネー。ユーフール。

 ───リトルボーイ。ユー、絶対にテンイヤーズオールド、ノーね」

 

……!? いや、確かに中身はそうだが……!?

なんだ、一体何が言いたい、まさかばれたわけでもないし。

 

「そういえばタツヤ君と話してると明らかに10歳って感じじゃなかったわね。

 正直私の10歳は上の兄さんより大人な感じはした気がした」

「いや、何あんた急に話に混じってんの。いいからそこでぽかーんってしててください」

「何よその扱いッ!さっきからなんか私に対して酷すぎないっ!?」

 

うるせー、人が一番やべー時にやベー人に加勢すんなし。

 

「で、マチスさん……結論から聴いてもいいですかね?」

 

とりあえず出てきた飯、ってかピザが冷えるのは好まないので、俺はあえて結論を先に持ってくる。

 

「───ホワイ?」

「俺は、10歳です。それ以上でもそれ以下でもありません。

 逆に聴きます。俺が10歳じゃなかったらマチスさんは『俺に何をしたいんですか』?」

「……───」

(やっぱ絶対10歳じゃないわこの子……)

 

なんか横でしっつれーな目で見てくる年上のねーちゃんがいるが、一旦意識の外に置き

俺はマチスさんに目を向け続ける。俺が10歳じゃないとして、一体なんだというのか。

 

その是を、聞くために。

 

「…………ン~、確かにー、ユーがテンイヤーズオールドじゃなくてもー

 特にクエスチョンな事はないネー?」

「でしょう、別に俺の年齢なんぞどーでもいいでしょう。

 今は俺が訓練するからマチスさんもどーですかって話ですしね」

「そーネェ。ウンウン、オッケーオッケー。変な事聴いてソーリーネ?」

「構いませんよ。周りと比べて明らかに浮いてんのは自覚してますし」

 

こうして話を無理やり終わらせる事に成功する。

別に俺の中身が前世を受け継いでいる事が何かしら問題に繋がるとは思っていないが

人知と理屈を超えてしまっているその内容を知られてしまうと

なにかしら面倒事が自分に降り掛かりかねない。

 

あ、ちなみに話題にゃ全然出てませんけど

俺のポケモンやもっさんのポケモン、ボルティも加えて

ポケモンはポケモンで話の蚊帳の外って感じで、飯をうまうましてホクホク顔になってます。

 

なんで俺だけ旨い飯食いながら胃に穴開きそうになってんの?

理不尽すぎる。この世界弁護士っていんのかな。もっさんに慰謝料請求しても問題ねえだろこれ。

 

 

 

 

 

 

つーわけで、翌日。

 

クチバ=ヤマブキの道路入り口に全員集合。もっさんも

【ジムリーダーなんて存在がさらに強くなる訓練が気になる】ってことで

訓練を様子見、内容を見て参加してみるという話になったので

入り口には俺、マチスさん+ボルティ、もっさんと(サンド出せよ)

気分的にいつも出しておきたいので俺の手持ちのドレディグバスが集まっている。

そして昨日発動したままの、セータカノッポのトーテムポールである。

 

ボルティが可愛すぎるので、許可を得てまたボルティを抱きしめさせてもらった。

あぁーうん、やっぱポケモンって言ったらライチュウだろ。技覚えなくなるけど。

 

「そんじゃ森のほうに移動しますかね」

「オッケーヨー、VOLTY、GOネ~」

「チューゥ」

「森?」

「あー、そうです。あそこの未開っぽい森辺りです」

 

そういって、原っぱでも道路でもない鬱蒼とした樹の固まりを指差す。

 

「あんなところでやってるんだ……」

 

そんな会話をしながらズンズン進んでいく俺ら。あっさりと前回訓練した場所に到着した。

 

 

「そんじゃー今日ももちろん、主にディグダの訓練だ。

 今日は攻撃系の特化コースと、野戦訓練をしておこう」

「ッb」

「ドレディアさんやヒンバスも含めて、一旦みんなは見学の方向でお願いしますね」

「オーケィ!」

「わかったわー」

「チュー」

 

んじゃ、とりあえず握力が必要なくても出来そうな攻撃から行こう。

蹴りとか、丸鍔(まるつば)とか教えてみよう。まずは手技からだな。

 

「んじゃまず手技からだ。

 この前も言ったけど俺はあくまで武術は素人だから

 こういうのがある、ってことを学んでくれよ?」

「ッ!!」

 

敬礼の形を取り、了承とするディグダ。うむうむ、教え甲斐のある生徒です。

 

「んじゃ、まずはこうやって回転して───」

 

言葉で表すのは難しいが、俺はディグダの前でギャルッと地面に脚を着けながら、横回転。

 

「こう、振りかぶるっ!!」

 

その回転を生かして、拳を裏拳気味にディグダの人間であれば顎がありそうな位置に当てる。

まあ身長足りないか、らディグダの胸元よりちょっと下位にしか拳は届いてないけどねぇ。

 

「ホーゥ……狭いフィールドでの遠心力を使ったパンチネー?」

「そうです。本来ならこれは顎がある相手に有効なんですけど

 もひとつ、面白い利用方法を思いつきましてね」

 

その方法を見せるために俺は手に痛みを和らげる器具を取り付ける。

流石に今からやる方法は素手では痛すぎるんでな。

ギッチギチに手を固めて、もう片方の左手にはポケセンから持ってきた枕を持つ。

 

「まずこの枕を、小型のポケモンと思ってくれ。

 本来なら今見せた技はさっきも言ったとおり、人型の対応なんだ。

 んだから、小型に対応する形を今から見せる」

 

で、俺は枕を───

 

「まずはポケモン自体の迎撃ってことで、上に打ち上げる───!」

 

そして枕が上に上がって、さらに下に落ちてくるところで─────!

 

「───こう、だぁ!!」

 

タイミングを合わせて丸鍔で撃ち抜いた。

そして素人なので、撃ち抜いた後は自分の体のバランスを維持しきれずにずっこける。

 

「ォォォオオ……」

「─────ッ」

「……? えーと、よくわからないんだけど……」

「あーもー、こういうのばっかやってっと服が汚れてしかたねえなぁ。

 もっさんはよくわからなかったみたいだけど、ディグダとマチスさんは理解出来たんですよね?」

「イエース、ベリーエクセレント思うネー。やっぱりリトルボーイのスタディ、すごーいネー」

「いやまあ……ありがとうございます」

 

殆どパクリなんすけどね。にわ○まこ○先生、すんません。

 

「ともあれこれの利点は、相手が空中で体勢を整え切れないであろう事だ。

 基本、鳥とかそういう系統の子じゃないと、空中で一度崩された体勢はまず元に戻せない」

「ッ(コクコク)」

「それじゃ、形もわかったことだし。ヒンバス、ディグダの相手頼む」

「ッグ!」

「多分まだヒンバスはどういう形で決するかわかってないと思う。

 だから2度目に当てられた攻撃の後、着地に気をつけてくれ」

「グ~」

 

 

 

んで、バトンタッチして演習をやってもらった

 

ヒンバス体当たりでディグダに突撃。

ディグダはその体当たりが当たる寸前に合わせて

部位ではなくヒンバス自体を丸ごと上に打ち上げ

落ちてきたところでうまく遠心力を使った模擬回転技、丸鍔を当てる。

 

「おおぉぉおー、凄いー、凄いわー」

「これが一応の最終形態。まあこういうことを俺は教えてるわけね」

「オーラィ! VOLTY、早速ミー達もやってみるネ!! リトルボーイ、枕借りてもオーケー?」

「はい、ポケモンセンターにはまず間違いなく使い物にならなくなるって伝えて

 買い取りって形で貰い受けてるんで、ボロボロにしても平気ですよ」

「センキューネ!」

「ライチュー!」

 

そうしてマチスさんが勢い良く枕をボルティに投げ、ボルティは体を回転させ尻尾で打ち上げる。

今思えばボルティは攻撃部位こそ尻尾だけど。元々丸鍔の形式で攻撃を逸らしてたなwww

 

そして枕が落ちてきたところで

 

「GOッッ! MegatonPunchッッ!!」

「ッチュゥー!!」

 

ヅッドムッ!!

 

勢い良くメガトンパンチが入り

凄い勢いでそこらの木に枕がべちーんと叩き付けられた。

 

「うわー、さすがジムリーダーだ……吸収すっごい速い……」

「まああれは経験もあるはずだよ、もっさん。

 なんせ元軍人さんだし。体鍛えなきゃやってられない職業のはずだからね。

 今まで培ってきた経験上、形が想像しやすいんだよ」

「だからなんで自称10歳でそんな深くまで認知出来てるのよ……

 私なんて言われなきゃわからないわぁ~」

 

HAHAHA、まあ実際マチスさんより年上だし、俺。

本当、前世の話になるけど、自衛隊の皆さんいつも日本の平和を守ってくれてて有難う御座います。

 

「んじゃ、とりあえずディグダはヒンバスが相手してくれるし

 マチスさんたちはマチスさん達で確定した。

 俺はドレディアさん出すから、サンドに逸らしの訓練させてみようか」

「わかったわ、お願いするわね。サンド、出てきなさいっ!」

 

パシュゥゥゥン!!

 

「キューゥ!」

「サンドォー!!」

 

出てきた瞬間思わず抱きしめてぐりぐりしてしまう。

 

くれ。

マジで。

 

「何してんのよ……w」

「ディァ#」

 

これにはもっさんも苦笑い。ええい、可愛すぎるサンドに罪があるんだ。

そしてドレディアさんは何故に青筋立ててらっしゃいますか。

 

「なんでわからないかなぁ……ま、ポケモンと人だしね~、ちょっと望みは薄いのかもね」

「ディ~;」

 

なんかいきなり慰められだしたぞ、ドレディアさんが。

話の流れがわからんわ。誰か翻訳家連れてきてくれ。

 

 






10歳のガキが格闘技とかねーよと思うかもですが
今後色々と必要なためこれは外せません。

具体的に言うなら集団戦。

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