うちのポケモンがなんかおかしいんだが   作:右肘に違和感

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40話 水の上

 

 

「うぅ~~~~~ん……」

「キュ~?」

 

今俺の目の前にはもっさんのサンドが居る。

 

これからまた旅を再会するに当たって、癒し系のサンドに関しては

割りと本気で連れて行きたいのだが、俺はもっさんとポケモンを交換した覚えがない。

つまりは一方的に持っていく形になってしまう。

 

ひとの ポケモンを とったら どろぼう!

 

と作中でも言われているわけだし

俺がこれをやってしまうと、店主と盗賊番と番犬が発生して

+18ラセン風魔の盾が無い俺の身では218とかそんなダメージを受けて

即座にわたしの ぼうけんが これで おわってしまう。

 

 

そんなことになっては俺も嫌なので、こればかりはどうしようもない。

サンドは比較的速やかに、もっさんに返さなくてはならないのだ。

 

「サンド……俺も残念だけど、な……お前を連れて行くわけには、行かないんだ……」

「キュー……;;」

「俺も悲しい、悲しいよ;; でも男は耐えねばならん時があるのだっ……!」

「キュ……!!」

「サンドォーーーーーッッ!!」

「キューーーーーーーッ!!」

 

互いに熱い抱擁を行う。あぁ、運命とはかくも残酷なもの───

 

 

べちんっ

 

 

「あふっ!?」

 

 

な、なんだっ!? 俺の頬に何かが───

 

 

どすっ

 

 

「おぐっ?!」

 

つ、次は脇腹……いや、これはリバーブロー(肝臓打ち)?!

な、なんだぁ?! まさか下で寝てるカビゴンか?!

 

 

「ホァ#」

「ディ#」

 

あれ、なんか痛い目見たのにそれを事前でガードしてくれなかった上に

すっごい厳しい目&青筋立ててらっしゃる俺の相棒達がいるんですが。

 

「……まさかとは思うが君らが犯人?」

 

ぷぃっ

ぷぃっ

 

目ぇ逸らしやがった! こいつらだっ!!

 

「なんてことだ、犯人は身内にいたっ……! お前ら覚悟は出来てんだろうなッッ!!」

『###』

 

うわ怖っ!! なんだこの謎の迫力はッ?!

でも俺はNoと言えるかもしれない男ッ! ……ここで退いては男が(すた)る!!

 

「行くぞサンドッ! こいつらに目にモノ───ってこらぁーーッッ!!

 俺を持ち上げるなぁー! な、なにをするだァー!!」

「ホァー。」

「ディ。ディ。」

 

ミロカロスが尻尾を俺の体に巻きつけ宙ぶらりんになったところを

ドレディアさんに渡し、ドレディアさんが両手で俺を抱え上げている。

やばい、これはアルゼンチンバックブリ───

 

 

 

ぽーぃ。

 

 

 

 

「あぁああああぁぁぁぁァァァァ...........」

「キューーーーーーーーーーーーーウッッ!!」

 

俺の心の友である男の娘、サンドの心配した悲鳴が遠

                                   ざ

                                    か

                                     っ

                                      て

                                      い

                                      く

 

 

 

どぽん

 

 

 

死因・水死

 

 

その後、服が水を吸ってしまい体が重くて沈んで行った所を

さすがに犯人のミロカロスも居た堪れなくなったのか、追いかけて拾い上げてくれた。

ちくしょう、上げて落とすなんてどこで覚えたんだ貴様。

 

あれ、なんか意味違うような気がするな。

 

その間にどうやらダグトリオが俺らに追いついたらしく、穴からぽこっと出てきた。

ついでだから事情を説明し、サンドをクチバに届ける役目を与える。

まあ一匹行けば十分だべ。前から付き合いのあるディグONEに頼んだ。

一旦離れて行動になるが後でシオンタウンで合流する事になっている。

 

本当に名残惜しい別れになったが、いつかまた逢えるよ。

それまで元気でな! 次は進化した姿を見せてくれ!!

 

 

もっさんもデスピサロみたいに進化しねえかな。

 

 

ま、ともあれそんなやり取りがあり時間都合もいい具合だったのか

追っ手も現れず、晴れてのんびり空の下。なんか犯罪者みたいだなぁ、俺なんかしたっけ。

 

 

ふとポケモン図鑑を見てみたら、なにやらおかしいことになっていた。

ダグトリオの名前がダグペアになってやがった。あれか、ディグONEが欠けたからか。

戦力どうなんのとステータスを見たところでさらなるおかしさが発覚。

 

 

────────────────────────────────────

 

ダグペア Lv26程度

 

こうげき:━━━━━━━━━━━×2

ぼうぎょ:━━━━━━━━━━━━━×2

とくこう:━━━━━━━━━━━×2

とくぼう:━━━━━━━━━━━━━×2

すばやさ:━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━×2

 

現努力値

すばやさ:──wwへ√ ̄レヘ√V⌒\へz__×2

 

────────────────────────────────────

 

 

全部に×2と付いている上に努力値のすばやさが完全にバグっている。

なんだこれ。素早さにまで×2ってついているってことは

ちゅうせいしんによる戦闘時のステータス2倍じゃないよな?

 

……まさか今2匹だから×2、ってか?

 

ディグONEが帰ってきたらもう1回見てみよう。

 

 

 

そしてついでだからということでドレディアさんのステータスも見てみる事にした。

 

 

────────────────────────────────────

 

ドレディア Lv31程度

 

こうげき:━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━《長いので省略》

ぼうぎょ:━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

とくこう:

とくぼう:━━━━━━━━━━━

すばやさ:━━━━━━━━《長すぎてもはや全部を画面で表示しきれていない》

 

現努力値

こうげき:+++++++++++++++++++++++++++++++++++

すばやさ:+++++++++++++++++++++

 

────────────────────────────────────

 

 

「ドレディアさん努力値振り切ってたんじゃねえのっ!?

 しかも戦う相手適当だったのに理想のとこだけ伸びてんだけどっ?!」

「ディ~ア~」

 

凄いだろって胸張ってる。

 

凄いけど、凄いけどさ。いいのこれ。

 

戦力としては正直ヒンバスが抜けた穴を見事に埋めてくれてるよ?

だが、始めにちょっとはあったとくこうが完全なゼロになってんのはどういうこと。

これがっ……世界の選択かっ……!!

 

「ホァ~♪ ホ~ァ~♪」

「ん、私も私も、ってか? ミロカロスのは前に見たじゃん」

「;;」

「だー泣くなぁーッ!! お前ほんっと性格まるっと変わりやがったなっ!!」

 

そんなコントを踏まえ、手持ちのバケモノ具合がいろんな意味で上昇している事を

改めて知ることになったステータス確認になった。

 

 

 

 

そんなわけで、どんなわけだ。

俺らは今水の上にいる。1名を除く。

 

 

普通に橋っぽいところを歩いてシオンタウンのほう目指してたんだが

途中でやたらトレーナーに絡まれる事に嫌気が差し

後半辺りは戦わせる前に俺が後ろから奇襲を掛けて

水の中に放り込んで事なきを得ていたのだが、あ、ちょ、おま通報すんな。

あまりにも絡まれすぎるためそれすら面倒になってしまった。

 

 

ので、ここは水の権威のミロカロスの登場である。

なんでか知らんがなみのりもないのに水の上に乗ってくれたのだ。

初代でもアイテムのペゾってやつを使って、なみのり出来たなぁ。懐かしいわ。

 

ん、そんなアイテム知らんだと?

バグ技だよバグ技。詳細は適当に調べりゃごろごろそこらに転がってんぞ。

 

同じ理由で多分シオンタウンでミュウにも逢えるだろう。

あいつは出口付近に出てきたはずだ。

 

なみのりを覚えていない事や、そもそも俺がバッヂ皆無なのに使えている事実を

とりあえずトイレに置いといて、俺らは水の上の旅と相成ったのだ。

 

配置はこんな感じである。

 

 

中腰辺りの一番乗りやすい地点に俺が座り、

ドレディアさんはミロカロスとおしゃべりしながら進みたいのか

首の辺りに捕まりながら、楽しくミロカロスと話している。

 

そしてダグペアのうちのダグTWOが、何故かミロカロスの頭の上で

腕を組みながら垂直に立って、向こう岸を見つめているため非常に目立つ。

お前バランス感覚どうなってんの? てかミロカロスもミロカロスで許すなよ。

楽しそうに「ホァ~~~~~♡」とか叫んでるし。

 

なおダグⅢは船でもないのにミロカロス酔いをして

尻尾の辺りで完全にダウンしており、下半身が水の中に落ちかけている。

まあ、このパーティーのおかあさん的なミロカロスの事だ。

その辺のフォローもしっかりとして、あ、ダグⅢがずり落ちた。

 

ダグⅢは犠牲になったのだ……

 

 

とそんな感じで進んでいると後ろから猛烈な勢いで水ポケモンが泳いできた。

 

と思ったらただのダグONEだった。何してんのお前。北島か。

 

しっかりと肩にダグⅢを抱えている辺りはさすがの元ディグダといったところだ。

 

 

なんか今、ダグⅢはお前が助けろよとかどっかから聴こえた気がする。知らん。

 

 

 

 

水上でも海パン野郎が喧嘩を売ってくるため旅路は非常に面倒だったが

俺がボロの釣竿を使い、全員の海パンを一本釣りすることでめでたく騒動は集結。

釣り上げ奪い取った海パンなんぞ持っててもうれしくないので

コイキングの餌にしておいた。フルチンざまぁwwwww

 

つーかお前もお前で食うなよ、コイキング。

しかもなんか離れてからちらっと後ろ見たらギャラドスになってるし。

パンツ食って進化とかお前どこの食道楽だよ。てかこっちくんな。

 

 

 

 

てーわけでっ!!

 

やってきましたシオンタウン!!

 

 

 

 

「の、近くの休憩所!!!」

 

 

 

 

シオンタウンはまだ先でした。この世界の距離感舐めてた。

また数日は海の上であろうか……まあミロカロスの背中の乗り心地は素晴らしいから

別に問題なんて全くないけどなー。せいぜい潮風がべたつく程度だ。

 

気張って急ぐ旅路でもないので

クチバを出る前に買い入れた食材を、休憩所の中で調理し全員に振舞っておいた。

ギャラドスがえらく喜んでいた。

 

 

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