うちのポケモンがなんかおかしいんだが   作:右肘に違和感

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趣味全開です。音ゲー関連凄いです。




45話 育て屋ェ…

 

 

本日、既に育て屋をやると決めてから3日目である。

 

 

今日は1日空けたので大道芸広場にいかなければ何もやる事が無い。

本格的に計画がオジャンとなる上にただのニートになるため、とりあえず向かう事にする。

 

の、だが……もう行きたくねえ……初日のウケの悪さが、未だ尾を引いている。

 

 

「なぁ、お前等さぁ……なんかテレビとかラジオにコネねえの?」

【あるわけねえだろ】ドレディアさん。

【何故我らにそんな伝が】ダグ共。

【この際テレビ局作る?】ミュウ。

【さ、さすがに……】ミロカロス。

 

 

 

ウボァー

 

 

 

「ま、しゃあねえわな……あと2日ぐらい様子見て

 誰も来なかったらミュウ一人に教え込む形でやろうか……財布持つかなぁ」

「ディ~……?」

 

【飯は……ちゃんと、食えるよな……?】とドレディアさん。

やっぱ飯っすか、心配は。まあドレディアさんだししょうがないな。

 

「まあ悪いけど基本俺の自炊になるわ。でもまあ……

 俺もなるべくみんなのテンション下げないように

 極力好きなメニューとか作っていくから、それで勘弁してくれ」

「ディ♪」

 

外食しづらい状況なのは若干不満そうだが

俺の作る飯も飯で、ドレディアさんの胃袋を掌握しているため

クーデターのようにはならないらしい様だ。ひと安心である。

 

「じゃぁまぁ、暇つぶしの道具でも持っていこっか。

 全員音楽関連でももってけー。時間つぶしに色々教えるから」

「ディァーッ!」

『ッ!bbb』

「ホォォァァ~~!!」

「ミュミュ~ィ!」

 

 

 

 

街役場に行って、許可証は交付してもらった。

そんでいつもどおりに大道芸広場に行ったが……やっぱウケ悪ぃー。

もう帰りてぇ。此処に居ると精神がズンドコ(むしば)まれる。

 

今日も変わらずミュウにふよふよと浮いて看板を掲げてもらっているが

どうにも俺等に興味を持ってくれる人があまりにも少ないのだ。

ミュウの存在が珍しいのか、集まってくるのはミュウ目当ての子ばかりである。

 

何人かは、遠巻きに俺達を見てはいるようなのだが

近づいてまで話を聞こうとは思っていないようである。

 

 

暇くせぇ。もうダメだなこれ。

 

 

「どうせ誰もこねーし適当に音あわせでもしておくかー」

「ディーア」

『ddd』

「ホァ~」

「ミュィ」

 

 

さて、ミニピアノとミニギター取り出したが……どんな曲を教えようかな。

このミニピアノじゃ音域が小さすぎて冥とかfffffとかはさすがにきつすぎるしなー。

 

特にfffffなんて五重奏だぜ?

俺よく知らんけどこれってピアノ5台分って事だろ多分。1人でどうしろと。

まあミュウいりゃ可能だけど殆どミュウ頼りになってしまう。

 

……クラシックから『魔王』を一旦教えて、ボンバヘッのコピペとかやっちゃうか?

父の腕の中の子は既にボンバヘッ!

 

んー、Anisakisとかだったら色んな音あるし皆で頑張れるかなぁ。

 

……ッ!!!そうだ!!!

 

「───Fascination MAXXだッッ!!」

『ッッ!?!?!?』

 

 

あの曲なら俺がミニピアノ2台で低音域と高音域を維持しながら頑張れば

ミュウのフォローも今回あるし、案外出来るんじゃないかッ!?

ドレディアさんはカスタネットの変わりにタンバリンでも持たせて……

 

おっとしまった、一人で考えが暴走してしまった。全員俺の突然の奇声にドン引きしている。

 

 

「っと……突然曲名言われてもわからんよな、すまん。

 今から色々教えるからまずやってみようかー」

「ディー!」

「ホァー!」

『ッ!ddd』

「ミュー!!」

「あ、ごめん。ミュウの負担すんげー事になるわ」

「ミュー?!」

 

 

 

・д・

 

とりあえず色々と教え終わって1時間。

そしてその1時間で全員が全員音をほぼ完全に再現してんのはどういうことなの……

 

やっぱこいつら音楽関連になると途端にチート化する。

一見平凡に見えるダグONEですらどんどんと腕を上げているのがわかる。

今回歌声っぽいモノは無いのでミロカロスには適当に

尻尾で地面をぺちぺち叩いてリズム取りと、声で紛れさせる事の出来る音の部分を頼んだ。

 

 

あ、そうそう。

ダグTWOとダグⅢは、現状俺らで楽器が間に合っているため

バックダンサーという感じの役割を与えてみました。

そしたらこいつらノリノリ過ぎて凄まじかった。ダンスで音を此処まで表現出来るってすげぇ。

 

 

ニコニコ動画ネタで申し訳ないが躍らせてみたのは

某ド○ルドが踊るMAXXと、マツケンが踊るMAXXだ。

よくあんな普通に踊るものが高速再生されたものを再現出来るもんだとしみじみ思った。

 

その動きが目立ってしまったのか、ダグ達を遠目からチラホラ見ている人がいるな。

 

だが……現状平凡な才能は俺とダグONEのみ。

しかしダグONEもバグの塊なため順調に成長中……そのうち俺がただの楽譜屋になりそうだ。

 

 

「じゃ、合わせてみようか。結構すんごいのになるぞー」

【【【オーッ!!】】】

 

 

息を込め───集中、集中、とにかく集中。

 

ゲームでは鍵盤を押してりゃ担当部位の音が勝手に出るが

こっちじゃ完全に音を再現しないと曲としてすら成立しない。

ちょっと油断したら音がズレてチャルメラソングになってしまう。

 

さぁ、DDR出典ながらIIDX14のボスを務めた偉大な曲を……

 

 

───此処に再現して見せようッ!!

 

 

 

 

 

 

ダグONEのリズムあわせのスティックから

 

まさにいきなりとしか例え様が無いピアノ音のハリケーン

 

その後ろで響く、この世界にはない……張り付くような音

 

さらにその中で異常に映えるダグTWOとダグⅢのダンス

 

踊る最中に混じるイナズマのように繋がる重低音─────

 

後ろで懸命に着いて来るダグONEのドラム音が響き

 

だが突然音の暴風雨は落ち着きを示し

 

俺が演奏するピアノの五月雨(さみだれ)音が辺りに響き渡る……

 

 

 

 

全員でリズム良く音を出し、曲へと合成されていき

 

とある節目でそれはいきなり停止を見せる

 

かと思いきや一瞬の後に地鳴りのような繰り返しの音をミュウが出し

 

終わったと思った途端に開幕に出した俺のピアノ音のハリケーンが再度現れ

 

全員が全員その音に合わせ、教えた全てをぶつけてくる。

 

全部の演奏し終え、静かになったかと思ったところで

 

 

ミュウにしか出せない機械音を使い、曲の締めを表現し終え……

 

 

 

演奏は。

 

終わった。

 

 

 

 

 

ッッアァァァァぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!

やっぱ良い曲だァぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!

 

こればっかりは本当に、ミュウ様々だ。

IIDX関連は電子音関連のせいでこいつが居ないと、再現ほぼ無理だからな!

うーん、クチバでやったL・I・E以来のすっきり感である。

録音機材買ってきて個人用に収録しようかなぁ。たまに聴くとテンションが上がる。

 

 

「みんなお疲れ様だー、凄いよかった、凄いよかったぞー!!

 大事な事だから二回言ったぞ! 大事な事だから二回言いました!」

「ディーァーァー!!」

『ッ!! ッ!! ッ!!』

「~~♪ ~~♪」

「ミュゥー!」

 

ドレディアさんに至ってはまだハイテンションでトリップしている。

ダグ共も大体そんな感じだがこちらは節度を保っているな。

ミロカロスはまた新しいジャンルの音が聴けたためなのかご機嫌な感じで

ミュウはしっかりとその音を覚えるために念入りにスピーカーをいじっている。

 

 

「はー♪ 満足したぁー。育て屋とかもうどーでもいいや。

 今日はもう帰って飯食って寝r───」

 

 

ウオォォォォオオオオオオオオオ!!!

 

          オォオオオオオォォォォオオオオ!!!

 

                    ワァァアアァァアアアアアアアア!!!

 

 

「おふぇあぁッ!?」

「ドレディッ?!」

 

突然後ろから爆発するような大歓声を浴びた。な、なんじゃぁ?!

なんか何時の間にやら周りが凄まじい事になっている!!

俺らの周りが隙間無く人垣で固められていた。

 

よし、恥ずかしい! ダグトリオ、あなをほるだ!!

 

【我らがあなをほるを覚えていないが……】

 

クソッダメだコイツ使えねえっ!! ちくしょう!!

 

 

「アンコールッ!!」

「アンコールッ!!!」

「アンコールッ!!!!」

「えぇー。だりぃー」

 

今の俺は曲を完成させて満足した燃えカスである。

もう一度燃えろとかガソリンがないと無理なレベルです。

 

「やってくれないのかー?」

「もう1回! もう1回聴きたいわー!」

「他の曲なんかないのか!?」

「いや、ありますけど……今日はちょっと」

 

 

相変わらずのIIDX人気である。もう専用の機械作ってプロデュースしてやろうか。

でもカイリキーがトップランカーになるのは確定的に明らかだからなー。

 

 

「次、いつだ? 絶対聴きに来るぞ!!」

「ごめんなさい、ただの暇つぶしだったんで予定はないっす。

 普段はこれで食ってるんで……」

「やっぱり本職だったか、あんな斬新な音色は初めて聴いたよ!」

 

 

俺発祥じゃないっすけどね。

もうコナ○の人全員この世界に転生させようぜ。多分シェア独占出来るぞ。

 

やれやれ……この結果は予想しておかなきゃ駄目だったかなぁ。

音楽系列への欲望が満足点に達していないこの世界じゃ

俺の知識から引っ張ってくる曲は全部チートじみた音色なのだろう。

欲望が満腹になるってんならこうなるのも当たり前、か?

 

 

まあこんな状態では育て屋予約なんぞやりたくてもやれん。

曲の注目度が高すぎてそっちをやれとしか言われぬ。

 

 

何? 人が集まってんだからかき集めればいいじゃんってか?

彼らはあくまで音楽に群がってきた人なだけだ。

ポケモンを鍛えたい、ガードマンにしたい人とは訳が違う。

そんな中途半端な理由でこちらにポケモンを預けられても俺だって困るんだ。

 

んだから今日はこれで募集も終わりだな……とっとと帰って飯でも作ろ。

結局歓声に呼び止められただけで、結果的にやる事変わってなくてワロス。

 

「んじゃ皆、 (ポケセン)に帰るかー」

「ディァ~」

「ホォァー」

「ミューィ」

『ッ!』

 

さて、皆も集まったし……いつも通りによっこいしょっと。

俺らはダグ共の頭の上に乗っかる。もちろんミロカロスもドレディアさんも行動は一緒だ。

明らかに重いミロカロスを、平然と頭の上に乗せるダグTWOにギャラリーがドン引きしてる。

まあ、わかるわ……それは。

 

 

「えーと、曲を聴いてくれた皆さん。俺は適当に旅しながら弾き語りをしているんで

 別の街で逢った時にまた、よろしくお願いします」

「残念だなぁ……今日はもう聴けないのか……」

「でも俺は惚れた!! 違う街で見かけたら是非聴かせてもらうよ!!」

「私も! あんな演奏ならいくらでも聴きたいわ!」

 

 

順調にIIDXの信者が増えていっているようである。

これ、IIDX10辺りのサントラ作ったら音楽の神になれるんじゃねえか?

 

 

ま、そんなわけで。

行く前は渋っていたが、いざ行ってみたら大満足の結果になった。

でもミュウに対する護衛術は一切進歩していない。どうしよう。

 

 

あと2日だけ待つか……ま、誰も来ない可能性のが圧倒的に高いが。

今日で周りからは育て屋ではなく演奏家のイメージ付いちまっただろうしなぁ。

世の中上手く回らんもんである。

 

 

 

とりあえず俺も俺で満足度が凄かったので、みんなに大盤振る舞いしてしまった。

ドレディアさん単騎で20,000円とか食われたのはさすがにきつかったが、うんまあいいや。






シナリオを進めろという方へ。
俺はご都合主義なタグこそ謡っているが、そんなところまでご都合主義にしません。
書きたい事を全て書いた小説の復刻版みたいなものなのでそこら辺は諦めてください。
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