うちのポケモンがなんかおかしいんだが   作:右肘に違和感

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勢いで書いただけなので、飛ばしても構いません。


というかある意味ポケモン全く関係ない内容なので
くだらない内容にビキッと来る人は黙ってブラウザバックといわず
修学旅行で買ってきた木刀か奈良刀でPCを真っ二つにすると良いと思われます。





シオンタウン交流 ダグトリオ

 

チチッ……チチチッッ……

 

本日も穏やかなる、麗らかな朝方。

季節柄、特に寒くも暑くも無い……外を出歩くには最適な気温。

 

そんな中、俺はシオン西のトレーナー'sバトルフィールドへ来ている。

基本的に野良バトルを面倒事として嫌っている、この俺が……だ。

 

しかし自然環境とは裏腹に、トレーナーが激アツ状態で興奮真っ只中なこのフィールドで

俺はバトルを仕掛けるわけでもなく、ただ草の上に腕を組んで胡坐を掻き座っていた。

 

しっかりと目を閉じ、瞑想の様にただひたすらに……───

 

 

「……ッ! そこの貴方……出来るわねッ?!

 さぁモンスターボールを取り出しなさい、バトルよッッ!!」

 

 

目を閉じているのに、無常にもバトルを仕掛けられる俺。

この世界では基本的に目を閉じてても、顔が向き合った瞬間に「目が合う」として

ポケモンバトルが成立してしまう様なのである。

 

然るに、ただ瞑想然としている俺ではバトルを仕掛けられるのも明白すぎる事実。

 

「……? ど、どうしたのよ。今の時代、瞑想修行なんて時代遅れよ?

 まさか本当にそんな事をやってたわけじゃ……」

 

そんな事に成るのは当然なのに、何故俺はここで胡坐を掻いているのか?

 

「……クックックック」

「ッ?! な、何よ……は、早くボールを───」

 

そんなの、決まっているではないか。

 

 

 

ただの暇潰しのためだ。

 

 

 

そして、俺はバトルを仕掛けてきたとあるミニスカートに対し

 カッ! と目を見開き、睨み付けた。

 

「ふ、ふふん、ようやくやる気になったのね!

 さぁバトル開始よッ! 私のピッピ、カモォー……───?」

 

ポコッ。

 

ミニスカート殿がモンスターボールをスロゥイングしようとしたところで

突然地面から何かが生えた音がする。

 

 

 

その音の発生源は。

 

 

俺のケツの下だ。

 

 

「…………。えーと……ディグダ?」

 

俺のケツの下から出てきた何かは、可愛らしいモグラモンスター代表格のディグダ。

その飛び出たディグダの頭の上に、俺は胡坐を掻き続けている。

 

「そ、そのディグダで勝負をするって言うのよね……?

 ふ、ふふんッ! ディグダなんて私だって何回も見てきて───?」

 

ボコッ。

 

 

 

そしてそのディグダは、さらに地面から出てくる。

 

 

そう、出てくる。

 

 

 

あ の 細 マ ッ チ ョ の 体 が 。

 

 

「ッッッーーーーーーーーーーー?!?!?!?!?」

 

最近、自分のダグトリオ達に慣れ過ぎてしまい

こいつらの顔の下に細マッチョがあるというのが当然だと認識してしまいがちだが

この謎のディグダボディは、普段この世界に居る人は一切見た事が無いであろう斬新な体なのだ。

 

つまり、いきなりそれが現れる事は十分なる常識の初見殺しとなるのである。

 

そして、ディグダはのっそりと自分が出てきた穴からヌッと出てきて。

さらにその穴からポコッとディグダが現れる。

 

「あ……ア……ま、まさ……か……」

 

そしてもちろん後続のディグダも、細マッチョの体を携えて

穴の中からヌッと出てきたと思ったら、さらにディグダがポコッと現れ。

 

「(゚д゚)」

 

 

 

そして……ここに。

 

 

伝説の三賢者が、今……揃う。

 

 

いや、ただのダグトリオだけど。

 

 

 

そして俺はいつも通り、さらに言えば草原にずっと鎮座していた状態のまま

ダグONEの頭の上でまだ胡坐を掻いたままに、ミニスカート殿をにらみつけている。

 

「あ、な、な……だ、ダグトリ、オ……?」

 

ミニスカート殿がその事実に気付いたと同時に

ダグONEは、ミニスカート殿の方へと一歩だけ踏み出す。

続いてダグTWOもダグⅢもダグONEの動きに習い、一歩だけずずぃっと踏み出した。

 

「あ───……っき……」

 

ミニスカート殿は声を上ずりつつ、悲鳴を上げかける。

……ミニスカート殿、あなたは───残念ながら、最後のトリガーを引いてしまった。

 

そして、俺等は。

 

彼女が悲鳴を上げきる前に。

 

猛烈に彼女にダッシュを仕掛けるッッ!!

 

 

ズダダダダダダダッッッ!!!

 

 

「───ぎゃぁあぁぁぁぁぁぁぁァァァァーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!!」

 

 

ダダダダダダダダダダダダッッッッ!!

 

「ぬははははははーーーーーーーッッ!!

 追えーーーーーーーッッ!! 追えーーーーーーーーーーッッ!!

 資本主義のブタ共へ愛の鉄槌を喰らわせるのだァァーーーーーッッ!!」

 

ダグONEの頭の上に乗りつつ、何故か俺までハイテンションになってきて

涙目で走り去るミニスカート殿をダグ共を使って追い回し続け

平原をひたすらに騒がしく駆け抜け続けた。

 

もちろんその真ん前にはずーーっとミニスカート殿が逃げ続けている。

 

 

「いーーーーーやぁぁぁぁーーーーーーーーーッッ!!!

 変態がーーーーーーーッッ!! 変態が追ってくるーーーーーーーーッッ!!」

「ヒャーーーッハッハッハーーーーーッッ!!

 恐れろッッ!! 震えろッッ!! 縮こまれッッ!!

 我に敵無しィィィィィィーーーーーーッッ!! とーつげきぃぃぃーーーー!!」

『(;´・ω・`)(;´・ω・`)(;´・ω・`)』

 

いやーやっべぇこれ気持ち良いわぁー!

普段いつも喧嘩、いやバトルを自信満々に仕掛けてくるバトルジャンキー共を

突然の奇襲で追い回し、バトルを発生すらさせないこの効率の良さッッ!!

 

いつもいつもいつもいつもいつもいつも、面倒な勝負ばっかり仕掛けてくるヤツラに対して

俺は初めて、合理的に一矢を報いる事が出来ている気がするッッ!!

 

そんな風に考えている間もダグ共はミニスカートに対して付かず離れず

ペプシマンダッシュを常に続けて追いすがっている!

やっばいこれマジハマる! 逃げるのを追いかけるのは人間に残っている野性の本能だ!

 

「ふゎーーっはっはっはぁーーーーーッ!!

 怯えろッ!! 竦めッ!! 足掻けッッ!!

 つわもの! もののふ! 俺に続けェェェーーーーーーーー!!!」

「たーーーーーーすーーーーーけーーーーーーてーーーーーーッッッ!!」

 

うわはははははははーーーーーッッ!!助けなんぞ来るものかぁーーー!!

襲っているわけでもなくただ追い掛け回している俺に犯罪要素など何一つ無いッッ!!

 

前進ッッ!! 強撃ッ!! 速攻ッッ!! 加速ッッ!! 蹂躙ッッッ!!

 

この俺を止める者など存在すら許されないのだぁーーー!!

ようこそ諸君、楽園パレードへッッ!! いざゆかん我等の聖地へ……───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあそんなわけでですね。

聖地に到着してしまいました。

 

留置所って名前なんですけどね、聖地。

 

 

「どうしてこうなったんだろう」

【【【それは突っ込み待ちなのであろうか、主殿よ】】】

 

俺、なんも悪い事してないのに……。世の中絶対間違ってる。

 

短時間の暇潰しと、世の中への復讐のために考え付いたトレーナー追っかけまわし案件は

追い掛け回している最中でミニスカート殿が警察署へ駆け込んで

俺の事を大げさに説明しやがったらしく、俺の自由行動はここで終わってしまった。

 

あーやべぇなこれ。帰ったらドレディアさんにぶん殴られそうだ。

主に飯を作らなかったとかその辺で。

 

 

 

 

 

 

 

 

side とある港町のジム

 

 

「───どーもぉー。朝刊でーす」

「ハァーィ。エブリディお疲れサマデース」

 

とある陽気なアメリカの元軍人が、新聞配達の青年から朝刊を受け取る。

挨拶を返して部屋に戻る最中に、新聞を広げていつもの楽しみである三面記事へと目を向ける。

 

すると、とある見出しが載っていた。

 

【怪奇!!シオンタウンに謎のマッチョマン三人が現れ、未成年女性を追い掛け回す!!】

 

その見出しであのダグトリオが思い浮かんだアメリカの元軍人は間違っていない。

そして見出しに『怪奇!!』と書いているにも関わらず犯人逮捕の内容と記事が載っていた。

載せられた小さい写真は、ダグトリオのマスクを被った細いマッチョが

前に差し出した手に手錠をぶら下げて、警察署の中に入っていくという内容だった。

 

「…………リトルボーイ、アナタ何やってるネー……」

 

元軍人は、思わずそう呟いてしまうのだった。

 

 

 





ダグトリオ交流は、新製品のジュースで困り果てている販促社員に出会い
ペプシマンのパクリのようにさせて、あのテーマと共に走ってくるCMを
ダグトリオの細マッチョでペプシマンを再現して撮るという内容で考えてました。

しかし、まぁ、なんか、その、うん。
こうなったわ。

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