うちのポケモンがなんかおかしいんだが   作:右肘に違和感

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50話 育て屋ッ

 

とりあえず育て屋の開始も無事に決まり、 (ポケモンセンター)で飯食った後

コクランさんとカズさんにダナゲキを預かりました。

 

 

「では、わたくしはバトルフロンティアの管理もありますので……明日にはこちらを経ちます。

 また1週間後程度にこちらに来訪致しますので、その時にまたお話を伺わせて頂きますぞ」

「あーい了解っす。もしかしたらこっち来てから2,3日程度お待たせするかもしれませんが……

 そこはまあ、その時によって応相談でー」

「俺は別に動き回る予定もないしな……

 ま、ここら辺でトレーナーとバトってっと思うから、何かあったら声掛けてくれ」

「カズさんも了解っす。そっちも俺に何かあったら声掛けてください」

 

そんなわけでお二人とは一時お別れ。

役目を引き受ける事が出来た、なんたる至福感。俺はむっさがんばるぞー。多分。

 

 

 

 

てーわけで、俺らは全員で郊外に向かう。

まあ、向かったところで今日やる事は限られてんだけどなー。

 

「まずは修行出来るような場所を見つけなあかん」

「ディァー」

「ゥモン」

「ピィョ」

 

まずギャラドスに逢いに行く前とかに探しておけよって自分で思った。

行き当たりばったり過ぎる。

 

 

ちょいっと入ったところで、こぢんまりと開けた場所を発見した。

この位の空間なら丁度良いだろうか? 街から離れすぎるってのも帰る時に面倒だからなー。

 

「とりあえずここら辺を拠点にしてみっかー」

「ホ~ァ」

「ミュィ~」

 

町にいる間は別に使う予定もないし、簡易テントを張ってっと……

飯とかも面倒だからここで作る可能性もあるし、野外道具や調理道具はここに放り込んでおこう。

 

「さってと……ダゲキ。ナゲキ。俺らも初対面に等しいわけだ。

 今日から軽い修行はするけど、まずは自己紹介とかからしていきたい」

「ピィョ!!」

「モンッ!!」

 

うむ、元気やよし。二人とも格闘家のように姿勢を正し正座している。

 

「んじゃまず俺だ。今回の育て屋計画の主犯だ」

「ピィョ;」

 

【主犯て;】とダゲキが突っ込んで来た。まあ確かに犯罪じゃないけど別にええやん。

 

「ここじゃあまり声を大にして言えないが……色々と変な知識を持ってるもんでな。

 その中で使う事が出来る技術を、お前たちにふんだんに教えていこうと思う。

 教えても無駄なことは一切教えないから安心してくれ。

 学んでいけば必ずお前達のご主人も納得してくれるモノに仕上がるからな」

「ピィョ!!」

「ゥモッ!!」

 

 

こいつら二人に関しては自分の手持ちとは少し扱いを変え、考えて育成をしていく予定である。

 

予定である。予定は未定と同じである。

もしも変な能力が追加されても俺の責任ではない。きっと。

 

「次にお前達の稽古の相手であり師匠になるやつらだ。まずはドレディアさん、どうぞ」

「ディァー!!」

 

 

腕を組みながらずいっと前に出てきた。

おい威嚇発動してんじゃねぇ。二人共若干びびってんじゃねえか。

まあ、今回に限っては威厳的なものも必要かもだし、いいか?

 

「もしかしたらお前達も自分の故郷でドレディアを見た事あるかもな。

 でもこのドレディアさんは他のドレディアと一線を駕している」

「……?」

「???」

 

二人とも疑問な顔をしている。まあ見せた方が速いか。

 

「ドレディアさん。そこの木あるしょ」

「ディ。」

「パンチでぶち折って。」

「ドレディ!!」

「ョ?!」

「モンッ?!」

 

彼らの瞳が【うそん?!】と物語っている。

ま、普通は特殊のほうに攻撃力がある子だからな。

間違っても拳で木を叩き折る種族ではないwwww

 

で、ドレディアさんが。

 

凄まじい勢いで、俺の腰の倍はあるほどの木にパンチをぶち当てた。

 

 

ッドォォォオンッッ!!!

 

 

とすんげー音を立てて殴られた木はすっ飛んでった(●●●●●●●)

15m位先にあった木にぶつかって、殴られた木は漸く停止する。

 

 

えー。

 

破壊力上がりすぎでしょあんた。木が『飛ぶ』ってどういうことなの……

 

 

「(゜д゜)」

「(゜д゜)」

「うん、ごめん。ダゲキ、ナゲキ。

 正直俺もここまで攻撃力上がってると思わなかったわ。想定外すぎる威力だった。」

「ディ~(ニヤァ」

 

ドレディアさんが【どんなモンよ】とでも言いたげに俺を見てくる。

おいドヤ顔やめろ、うぜえ。

 

「ま……とりあえずドレディアさんが当面の師匠、って事でいいよね?」

「……オッス!!」

「オッス!!」

「あれ?! お前等鳴き声以外で喋れんの!?」

 

 

【【武道家の嗜みっす!!】】と目で語ってきた。

 

わぁ、俺びっくりだぁ。まあいつもの事だけど。

こんなに色々イカレてんのは俺の周りだけなんだろーか?

森の音楽祭してた時もあいつらキューンとか言ってたし。

 

「次にダグトリオを紹介するよ。

 こいつらのうちの、俺がダグONEって呼んでるやつがお前達の大先輩に当たる。

 最初は弱かったが今じゃ立派にうちの戦闘力だ。

 それまでの四苦八苦した過程を色々と理解してるから、しっかり教えてもらってくれ」

「ッ!!b」

「ピィョ」

「ゥモン」

 

ダグONEが前に出てきてサムズアップしたところでふと疑問が沸いた。

 

「そういやさぁ、お前等ダグトリオになってから戦いしてねーけどさ。

 俺が教えた技とかってどーなってんの? やっぱダグONE一人でやる事になんのか?」

『(フルフルフル)』

 

え。

既に二人にはどういう概念か教えてる、ってか。

 

「じゃあ俺もちょっと見たいからやってみてくんね?

 リンダさんシュート頼むわ。対象は木片でいいか?」

『bbb』

 

良いらしいから、ドレディアさんに頼んでさっきぶっ飛ばした木を

また丁度良い部分でへし折ってもらい、持ってきてもらった。

 

「んじゃ、これをドレディアさんがお前等に投げるから

 お前等のリンダさんシュート見せてくれー」

『ッッッ!!!』

「ディーーーー……アァッ!!」

 

完全に振りかぶり、ドレディアさんがダグⅢにぶん投げた。

凄まじく速かったのだけはわかった。すっげースピードでよく見えなかったが。

 

そしてダグⅢは……

 

 

 

回し蹴りをタイミングよく木片にぶち当て、放物線を描かせてダグTWOにパスする。

 

ダグTWOは飛んできた木片を足の甲を叩き込んで上に蹴り上げ、木片は空中でシュルシュル回転。

 

最後にダグONEが空中回転して向かってくる木片にタイミングを合わせ。

 

一旦軽くジャンプをして、体を伸ばした後すぐに縮こまりながら足を踏ん張り。

 

完全なタイミングで体を全力に伸ばした横蹴りをぶちかます。

 

凄い勢いで横っ飛びした木片は、あろうことかダグTWOに向かい

 

危ないと思ったのも束の間、ダグTWOまでダグONEと同じ動きをしてリンダさんシュート。

 

当然さらに蹴られた木片はさらに高速ですっ飛び、ダグⅢへ……あとはもう説明も必要ないだろう。

 

ダグⅢまで全く同じ動きで横蹴りシュートをぶちかまし

 

そこら辺の木にぶちあたった木片は、木っ端微塵に砕け散った。

 

 

 

 

うわなんだこれ、なんかめっちゃカッコよくなってやがる。

横で見てるダナゲキも呆然としてるし。

一人でやる技を三人で連携してテンポ良く繋げたその技術力は

同じ道を歩んでいる者からすれば確実に憧れるレベルである。

 

「……え、えーと、とりあえずこれがお前等の先輩。

 まぁなんつーか、頑張って教えてもらってくれ」

『ッッッ!!bbb』

「オッスッ!!」

「ゥォオオッス!!」

 

ダナゲキ、やたら気合が入るでござるの巻。まあ、うん、カッコよかったしな。

 

「で、今回のお前達の同期になるのがこの子だ。ミュウっていう」

「ミュー!!」

「……?」

「……?」

 

ふむ、【何だコイツ、明らかに格闘タイプじゃねえぞ】×2って目ですね。

 

「ちなみに言っておくけどこのミュウは凄まじく強いぞ」

『ッ?!』

 

覚えてる限りだが、ミュウとかセレビィとかの幻ポケモンって

確か種族値ALL100なんだよね? 流石にそんな事言ってもこいつらにゃ伝わらんけど。

 

「でもまあ、まだまだオコサマって感じ。だからお前等と一緒に鍛えるわけだ。

 本格的に教え込むのはお前達のほうだから安心してくれ。

 ミュウは横から見てて、自分が役に立てられそうなモノを吸収するだけだからな」

「オッス」

「ゥオッス」

「ミュ~ィ」

 

ミュウが最後に一鳴きして、ナゲキの頭の上に乗っかっていった。

突然の内容にナゲキは若干驚くが、感触がたまらないのかすぐ笑顔になった。

横にいるダゲキもミュウの頬をちょっとつんつんして、また笑顔になった。

 

 

可愛さは世界共通のようである。

 

 

「で、最後にミロカロスー」

「ホォァァ~!!」

「こいつは訓練には参加しないから、あまり気にしなくていいぞー。

 主にお前達のマネージャーやってもらうから」

『…………?』

 

【マネージャーって……?】と首を傾げられた。

ああ、そうか……この世界、学校の部活とかそういうの一切ないもんな。

マネージャーって言葉自体がここで出る言葉として異質なわけか。

 

「まぁ、お前等の疲れを癒すために歌ってくれたり

 汗を拭くためにタオル持ってきてくれたり

 喉が渇いてたら水を持ってきてくれるって感じだよ」

『(コクコク)』

 

【了解しました、師範。】と目で言ってきた。

ああ、俺師範って扱いなんだ。まあそうかもだが。

 

「ホァァ~♪」

 

バチコーンっ。

 

ミロカロスはダゲキとナゲキにウインクをした。なんでサマになってんのお前。

 

『ッッッ?!?!』

 

そしてダナゲキもダナゲキで、

その美しさにメロメロになってしまったのか思わず頬を赤く染めていた。

まあ人間から見ても美しいんだからポケモンから見たらもっと美しいんだろーな。

 

「ま、これに加えて俺が料理担当にもなる。

 多分お前等もうまいって感じてもらえれるはずだから、そこそこ期待しておいてくれー」

「オォッス!!」

「ゥオッス!!」

 

うむ、非常に元気のよろしい事だ。

 

 

 

 

「んじゃぁ、とりあえず模擬戦を先にしたい。

 お前等の実力がどの位なのか把握してとけば、この先の育成もスムーズに出来るかもだからな」

 

そういうわけで、ダゲキはドレディアさんと。

ナゲキはダグONE単体と組み手をさせてみる事にした。

 

「よし、それじゃぁまずダゲキvsドレディアさん、開始!!」

「ピィヨルォォォォォン!!」

「─────。」

 

気合を入れてダゲキが構えたのに対し、ドレディアさんは返答すらしない。

ふーむ……? 師匠らしくしようとでもしているのか、普段のドレディアさんぽくない。

 

「……ッ」

「─────。」

 

しかしそれでもダゲキから見れば隙などほぼ無いらしく

その雰囲気だけで気圧されているようである。

 

スッ

 

お、ドレディアさんが動い───

 

くいっくいっ。

 

ドレディアさんは手の部分に該当するところで

人間が「おら来いコノヤロー」という感じにクイクイしていた。

 

ただの挑発かーい!! ていうかお前ちょうはつ持ってへんやろー!!

 

「……ッ!! ……ォォオオオオオオオオオオンッッ!!」

 

見下されたと思ってしまったのか、気合の叫びを出しながら

ダゲキは凄い踏み込み速度でドレディアさんに飛び蹴りを放ち───

 

 

     ド

 

            ン

 

                    ッ

 

「うわぁっ?!」

「ホアァー!?」

『ッッッ!!!』

 

すんごい衝撃波が俺らを襲った。

とんでもなく馬鹿でけぇ音がした瞬間、こちらにも土やら小石やらが飛び散ってきた。

 

「な……なんだ……どうなった?」

 

慌てて防御していた、顔に当てた二の腕をゆっくり下ろし

交錯したはずのドレディアさんとダゲキを見てみた。

 

 

 

 

そこに佇んでいたのはもちろんドレディアさん。

 

そしてその下にはダゲキが顔面から地面に叩き伏せられていた。

 

どうやらさっき襲ってきた衝撃波はこの際に発生したものらしい。

 

 

 

様子を見る限り、だが。

飛び蹴りで襲ってきたダゲキにドレディアさんは

ドンピシャでタイミングを合わせ、地面に向けて手を振り下ろしたらしい。

 

図案で想像してもらうなら、だが……

ONE PIECEの主人公ルフィがハイエナのベ○ミーに対して一撃で叩き伏せた方向性に近い。

 

しかもそれは叩き伏せる方向こそ横から下になっているが

完全にカウンター気味に入ったのもあり一撃でK.Oまで行ったようである。

 

 

ついでに言えばダゲキは完全に瀕死である。ドレディアさん何してんのあんた。

 

「やりすぎじゃアホォーーー!!」

「ァ~……★ミ」

「可愛くごめんなさいしても駄目っ!!」

「ディァー;;」

 

ホントだめだこの脳筋。

 

「……まあ、とりあえずダゲキの能力は大体把握出来た。

 まだまだ発展途上で、ドレディアさんの足元にも及ばないってところか。

 ミロカロスー、悪いけど早速仕事だぁー。ダゲキの事介抱してあげてくれ」

「ホ~ァ~」

 

そうしてミロカロスはダゲキが着ている胴衣の襟を口でくわえ上げ

開けた場所よりは森に近い場所へ連れて行った。

 

 

「(゜д゜)」

『(゜д゜)(゜д゜)(゜д゜)』

 

ナゲキに加え、ダグトリオまで今の結果にぽかーんとしている。

一撃なのもあったが、その際にもすんばらしい衝撃波がこっち来てたしな。

なんてーか……Lvはそこまで違わないはずなのに、色々と規格外すぎる。

 

 

あれ、なんか母さん思い出した。

 

 

「ま、まあ次だな。今度はナゲキの実力を見せてもらいたい。

 ダグONE、ナゲキ、よろしく頼む。」

「ゥ、ゥモンッ!!」

「─────。」

 

 

先程までドレディアさん達が模擬戦をしていた場所に二人共向かい

俺はその間にドレディアさんを縛って木に吊るしておいた。

 

「ディーアー;;」

 

二人一緒に開始の立ち間合いへ立ち、互いに準備が完了しているようである。

 

「それじゃ、始め!!」

「ゥモオォオンッ!!」

「ッ!!」

 

開始の合図と同時にナゲキはダグONEに積極的に飛びついていった。

だがしかし、ダグトリオも元は素早さがとんでもない種族だ。

ナゲキのスピードではまだまだダグトリオには及ばないらしく

掴みかかった際にあっさりと交わされていた。

 

「ッッ!!」

 

ドスォッ!!

 

「ゥ……!」

 

交わす前に簡単な潰しをやったのか

ダグトリオはすれ違いざまに足刀のような形でナゲキの脇腹を抉っていた。

なかなかに綺麗な戦い方である。

 

「ゥー……!」

 

しかしナゲキもまだまだ負けてはいないと言った感じで気合十分のようだ。

ダグONEは静かに手を前に構え、次なる交錯へ構えを取る。

 

「ゥモオォオッ!!」

「─────ッ!!」

 

飛び掛ってきたナゲキの手をダグONEは打ち払い、逸らす。

 

「────ォォォオ!!」

「ッ?!」

 

そして逸らされた直後にもう片方の手を、死角気味にダグトリオまで迫らせた。

突然奇襲にまで発展したその行動にダグトリオは若干あせったようで

少し後ずさり、ナゲキの攻撃を回避する。

 

「……!」

「─────。」

 

かなり頑張った内容だったのだろう。ナゲキは悔しそうである。

ダグトリオも静かに間合いを作り、ナゲキの様子を見ている。

 

 

ふむ……

 

 

「よし、そこまで」

「ッ?!」

「─────。」

 

俺は二人の戦いを止めることにした。大体見たいものも見れたし問題は無い。

 

「ゥモンッ!!」

「【何故止めるのですか】とな?」

 

突然戦いを止めたことについて、ナゲキから抗議をもらう。

まあ真剣勝負ではあっただろうし、納得行かないものもあるんだろうな。

 

「じゃ、解説しよう……まずナゲキ、正直お前はすっげー頑張った。

 やっぱりあのコクランさんの手持ちなんだな……間違いなく頑張ってたよ」

「…………。」

 

本当に、弐連撃気味に投げに行ったのは純粋に凄いと思う。

この世界の常識では、その技単発に全力を注ぐ風潮がある。

しかしこいつはそれらの常識をかなぐり捨てて

回避されたと同時に即座にダグONEに掴みかかったのだ。

これについては俺の指針上とても評価出来る。

 

「でもお前、最初に投げ以外から入る手がないだろ」

「ッ!!」

 

そう。その常識を捨てた攻撃を交わされる……つまりはもうそれ以外に手が無いわけである。

あとは交わし交わされの消耗戦にしかならない。

模擬戦でそんな試合を繰り広げる必要もないので、俺は試合を止めたのだ。

 

「これは、あくまでも模擬戦だ。

 そりゃー勝ちたいだろうけど、勝つ必要のない戦いだ。

 これからはそういうこだわりに関しても少し手を加えて行く。

 あくまでもまだまだ登竜門でしかない……だからこれで終わりだ」

「……ゥモン」

 

少し元気の無い返事ではあるが、ナゲキは確かに了解の声を上げた。

ひとまずは納得して頂けたようである。

 

 

「ピ、ピィョ……」

「お、目ぇ醒めたかダゲキー。大丈夫かー」

 

 

後ろからダゲキの声が聞こえたので俺はそちらに向かった。

どうやら本気で強烈な一撃をもらったらしく、まだミロカロスの介抱から立ち上がれない様子だ。

 

「まあ、とりあえずあまり気にすんなよ。

 あのドレディアさんは本気でおかしいから」

「……オッス」

 

どうせお前もこれからドレディアさんに近づいていくんだ。

急いで成長する必要は無い。俺は出来る限りお前を伸ばしてやろう。

 

「まぁ、一旦ポケモンセンターに行っておこうか。

 今日は初日だしこんなもんでいいだろう」

「ホァ~」

「ピョ……」

「ミュィ~」

 

いつの間にかミュウは対戦が終わったナゲキの頭にくっついていた。

ナゲキもナゲキでさっきまでの対戦熱がこれで覚めるらしく

幸せそうな顔をしてほっこりしていやがる。

 

ちくしょう、ポジション取られた。

 

「明日からはバシバシ訓練して行くから覚悟しろよ?

 そいじゃみんな、街まで帰るぞーッ!!」

「ディァー;;」

「ホァ~!!」

「ミュー!!」

「ゥモンッ!!」

 

こうして1日目は終了した。

二人の成長、ミュウの成長も踏まえ、これから一週間がとても楽しみである。

明日からのワクワクを考えながら、俺らは森を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ディァー;;」

 

 

 

 

 






救いのある物語で蒼穹のファフナー、ロボット大戦に参加せんかなー
一度参戦したKって原作よりENDがひどくなる上に公式から完全否定された黒歴史らしいのよね


-追記-
リンダさんシュートと何度も記述していますがわからない人は全くわからないと思います。
この蹴りは「SPIKE OUT」というゲームの女性キャラ[LINDA]が使用する蹴りで
CHARGELv4まで貯めて放つ蹴りが、これに該当します。
今ふらっと「スパイクアウト リンダ」で検索したらYOUTUBEで何件も引っかかったので
図を明確に想像したい方は動画をご参照ください。
ちなみにゲーム自体は多人数プレイが可能で、ものっすげー面白いものです。

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