うちのポケモンがなんかおかしいんだが   作:右肘に違和感

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71話 弾無視

 

 

んー。

なんていうか、なぁ。うん。

 

明らかにおかしいっつーかなんつーか。

 

 

今俺らはシオンとタマムシを繋ぐ地下通路を歩いてんだけど……

 

なんでこんなに薄暗いのかな。蛍光灯ぐらい付けろよ。

こんだけ暗かったら確かにモノ落とすのも仕方ないわ。金玉()マジで転がってたし。

あんな5,000円もするもん、大事に取っておけよなー……

 

「ディーッ、アッ!」

「ッ!」

 

パシッ

 

「─────ッ!」

「ホーァッ!!」

 

パシッ

 

「ホーァッ!」

「△▲☆★~!」

 

パシッ

 

 

そして後ろでは手に入れた5,000円でキャッチボールしてます。

仲睦まじい事で……まあ仲良いのは悪い事でもないから止めはせんがね。

 

ダグTWOとダグⅢと共に前を歩きながらそんな事を考える。

穏やかな顔をして見守ってやるのがトレーナーの器ってもの───

 

 

「ホァッ!?」

「ッ?!」

「アッ!」

 

 

ん?

 

 

なんかよくわからん動揺を起こした声を聞き

俺はそちらを振り返ってみると、なんか丸いものに既に視界を遮ら

 

 

 

 

                                   ゴッ。

 

 

 

 

 

 

 

「なんで地下通路で寝ているのかな、俺は」

「……」

「ァー……」

「ホ、ホアァ~;」

 

 

記憶が途切れるまでは確かに立っていたはずなのに、何故か今は誰かの膝枕。

一様に心配してくれるのはうん、ありがたいんだけどさ。

なんかスッゲー額が痛いんだけどなんなのこれ、どういうこと?

 

まだかなり鈍い痛みが走る頭を押さえ、ダグTWOの膝枕から起き上がる。

 

 

とりあえず心から怒っては居ないものの、皆への躾も大事と思い

犯人であるムウマージをさかさまに吊るしてダグⅢに持ってもらい

俺らは地下通路をどんどんと進んでいった。

 

「△▲☆★~……;;」

「……;;」

 

なにやら後ろからちょっと切ない悲鳴が聞こえるが、それまだマシな対応なんだからな?

ドレディアさんが俺に同じ事やってたらモンスターボールに封印の上で

二日間飯抜きに加えて、出る直後にボール超大回転しちゃうよ。

下手したらナックルカーブまで使っちゃう位の勢いでお仕置きしちゃうね。

 

「つーわけだから諦めれ、ムウマージ。お前は不意ながら一応悪い事したんだからな」

「△▲~;;」

 

横でミロカロスもムウマージの顔に頬を擦りつけ

【よしよし。】と慰めている。別にトラウマにはなるまい。

 

っと……ようやっと地下通路も出口が見えてきたようだ。

ゲームだと10秒あれば通れるのにな。広すぎる世界に嫉妬を覚える。

 

 

 

「ふーぅ、よっしゃぁー。久しぶりの日の光だぁー」

「ディァー!!」

『─────ッ!!!』

「ホァ~!!」

「☆★ー;;」

 

ようやく地下通路を抜けきり、建物から出て太陽の匂いを吸いたかったのに

 

 

何処のバカだ。

近くの戦場であまごいしやがったやつは。殺してぇ。

 

「俺、今この憎しみを自分のパワーに生かせたらアルセウスに勝てる気がするんだ」

「?」

『???』

「?」

「△▲☆★ー;;」

 

うん、まあ予想してたけど。

アルセウスなんていう創造神は知らんよな、みんな。

 

 

「ったくやれやれ……(原作じゃ)この辺にトレーナーなんぞいないと思ったんだが……」

 

ま、よーやく狭い場所から抜けれたんだ。雨でも別に問題な───

 

 

 

 

 

 

 

どしゃぶりになりやがった。

 

「おい、この天気にしてるやつら殺しに行くぞ」

【【【【いや、そのりくつはおかしい】】】】

 

 

 

 

 

 

と、いうわけでようやく到着しましたタマムシシティ。

服がべちゃべちゃで気持ち悪い、若干赤い気もする。

 

「ま、とりあえずは恒例のポケモンセンターだー。

 部屋適当に予約入れて服絞って着替えてぇから」

「ァーィ。」

『bbb』

「ホォ~ン」

「△▲☆★ー」

 

 

確かこの町のポケセンは町の入り口付近にあったな……

 

あったあった、多分あれだ。入り口の近くにニョロボンとトレーナーいるし。

 

とりあえずすれ違いざまに、ニョロボンの腹に扇風機・右腕に空気砲みたいなものを素早く添えつけ

俺らはポケモンセンターの中に入っていった。

 

 

 

 

「───はい、はい。これでオッケーです。こちらが部屋の鍵になります、どうぞー」

「ういっすー、ありがとうございまーす」

 

スムーズに鍵の取引も完了した。

このタマムシシティは、原作でもイベントやら新規の商品やらがやたら沢山出てくる街でも有名である。

 

「……クックック、長かった、長かったぜぇ。ここまで来るのは、長かったぜぇ……!!」

「……ディァ?」

「ホ~ァ?」

 

今まで街ひとつにコンビニしか存在しなかったド田舎と違い

(マサラにはコンビニ代わりのフレンドリーショップすらないため、辺境の地としておく)

この町にはデパートがあり、なおかつミックスオレという対コスト比で比べると

圧倒的に段違いの回復アイテムまで売っているのだ。

 

ポケモンを全然知らない人へ、金銭と回復によるデータはご覧の通りである。

 

 

--------------------きずぐすり系列--------------------

 

きずぐすり-----------HP 20回復。300円。地味にモンスターボールより高い。

 

いいきずぐすり-------HP 50回復。700円。ゴミ。理由は後述。

 

すごいきずぐすり-----HP200回復。1500円。普通のポケならほぼ満タン。

 

まんたんのくすり-----HPALL回復。2500円。ハピで止まります。

 

かいふくのくすり-----瀕死以外全部回復。3000円。売れ。

 

---------------------ジュース系列---------------------

 

おいしいみず----------HP 50回復。200円。薬より水のほうが効果が高い……

 

サイコソーダ----------HP 60回復。300円。正直これを買うなら水だね。

 

ミックスオレ----------HP 80回復。350円。キラーコンテンツ。お世話になった人は数多い

 

モーモーミルク--------HP100回復。500円。野生のミルタンクがたまに持っていたりする

 

----------------------キリトレマセン-------------------

 

 

ご理解頂けただろうか。

この世界、傷薬よりジュースのほうがポケモンが回復するのである。

 

対値段コストで考えても……

 

 

いいきずぐすり700円=おいしいみず200円   効果は同じ

 

 

もうこの時点でお察しくださいのレベルである。

 

なおかつきずぐすりの最低効果ですら300円。

しかしおいしい水は200円。消費税込みで210円である。(消費税ないけど

 

で、サイコソーダとおいしい水を比べると…100円の差で10しか違わない。

そしてミックスオレは350円で80……どう考えてもサイコソーダに揺れ動く事はないだろう。

 

HP回復コストで考えればだが、おいしいみずはNo.1なのは間違いない。

しかもあるイベントで警備員に手渡すと、たかが水にも関わらず全ゲートで回し飲みをする。

 

HPを200回復するとする。

すごいきずぐすりで1500円。おいしいみずは50×4、800円である。

ミックスオレだと計算上ちょっと少ないが、350×2の700円でも160である。

 

しかし攻略途中になると、50と80の差で苦労するシーンが増えてくるため

おいしいみずを買いあさるのは本気で低コストプレイをする人位だろう。

大体の人は効果と費用が釣り合っているミックスオレに飛びつくのだ。

 

なお、ゲームクリア辺りになるとミックスオレでも間に合わないため

効果を重視する意味で、すごいきずぐすりやまんたんのくすりが活躍するわけである。

 

そしてこんな回復革命がデパートに存在しているにも拘らず。

そう、デパートなのだ。百貨店である。

雑貨が100個以上あるだろうからの、百 貨 店 である。

 

他のジャンルの革命も沢山存在しているのだ。

 

たとえば技マシン。

 

威力が強いのを考えてメガトンパンチをしこたま覚えさせたのは俺だけじゃないと思う。

同時にパワーファイトで全攻略が出来る初代で

『かげぶんしん? リフレクター? なんだそれは』なのは俺だけじゃないはず。

 

例えばドーピング。

ふしぎなくすりシリーズのドレディア動画は俺のフェイト(運命)

 

 

他にも、とある(バグ)技があり、凄いことが起こるのだ。

まぁそれについては、また今度話そうと思う。

 

 

 

デパートひとつ取ってもこれだけの革命がタマムシでは起こっているのだ。

だが……それだけではないのだ、ここは。

 

 

ブイズの始祖、イーブイも手に入る。

ロケット団イベントの始まりである、地下の秘密基地もある。

 

そして、何より……!! この町には……!!

 

 

 

 

 

ス ロ ッ ト が あ る !!!!!!111!!1!!!11!11!

 

 

 

 

 

「いざ行かん、夢の境地へッッ!!!11}!!111!}!}!{1」

 

ウオォオオオオォォォオォォォォォォッッ!!!

俺は万枚を出すぞJOJOォーーーーーー!!

震えるぜハートッッッ!!  ぶっ壊すほどクラッシュッッッ!!!

 

 

「ディアー!?」

「ホ、ホアァ! ホアァ~~~!!」

『─────。』

 

スッ、スッ、スッ。

 

「△☆? △▲☆★~♪」

「ホァ? ホ、ホァ~。」

「ディッ! ディアーディァッ!!」(ビシッ

『ッッッ!!bbb』

 

タタタタタタタタタタタタタタタタッッ!!

 

後ろを振り返ってみると、ダグ共が俺の他の手持ちの子を頭に乗っけて

俺の後を着かず離れず追いかけてきている。

よくわかってんじゃねぇか……!! 今の俺は止まらんぜッッ!!

 

 

待ってろッッ!! スロットコーナーッッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スロットとかカスっすよね。マジ前世でパチンカスなんて言葉があるのわかるわー。

ったく、20,000円分もコインにしたのに大当たり1回しか引かないでやんの。

のくせREGだきゃ5回も来るし……増えるわけねーべや。全部設定1なんじゃねえのこれ。

 

 

「ぁーぁ、やってらんねえ。マジ楽しくねえ」

 

 

「ディァーディァー♪」

「ホァ~ァ~ァ~ァ~♪」

「(゜д゜)」

「(゜д゜)」

「(゜д゜)」

『(*゜д゜)b(*゜д゜)b(*゜д゜)b』

「△▲☆★~△▲☆★~♪」

 

 

 

の癖こいつらはこいつらで

分けてやった15枚位から、全員4000枚か5000枚は出てるであろう大フィーバーだしよ。

全員4箱か5箱積んでるのに、なんで俺だけ休憩所でおいしいみず飲んでんだよ。

今体力50回復したって何も起こらんっつーの。アホか。

 

ドレディアさんはドレディアさんでもう8箱目のカチ盛り作り始めてるしよー。

店員もドン引きだわ。なんなんだこいつの引き。

 

マジつまらん。ホントつまらん。別にポリゴンなんざどーでもいいし。

技マシンだってどーでもいいし。はーァ。

 

 

ま、いいかー……どうせあとでサカキの野郎に八つ当たりすりゃいいし。

あとでゴネて設定6でもやらせてもらおう。

 

そんな風に八つ当たり対象にサカキを添えて俺は暇を潰すのだった。

 

 

 

 

結局、朝の10時→夕方6時位まで全員ぶん回してこんな結果になった。

 

 

ドレディアさん----11,486枚。

 

ダグONE--------6,229枚。

 

ダグTWO--------4,877枚。

 

ダグⅢ----------5,634枚。

 

ムウマージ-----7,495枚。

 

ミロカロス-------8,522枚。

 

俺----------- -925枚。

 

 

TOTAL・・・・・・43,318枚。

 

現実で『換金する』と考えると、86万円分の出玉枚数である。(現実だと1枚20円

 

 

 

くそったれが。

 

 

 

 

はー、やれやれ。本気でくそったれだな。スロットは。

ちくしょう、俺の手持ちのやつらが後ろで超楽しそうなのが憎過ぎる。

 

まあ、ここまで出尽くしてしまえば、使うことはないと思うが

強力な技マシンだのポケモンだのももらえるわけだ。

悪いことではない。悪いことではない。……ッチ。

 

 

はぁ、これに関してはもう考えないようにしよう。

まだ、イベントひとつ残ってるしな。

 

 

 

つー訳でやってまいりました、タマムシシティ西の郊外。

カビゴンの二匹目が寝ているのがここからでも良く見える。

あいつら結構でけーからなー。

 

んじゃ、とりあえずっと。

 

「ドレディアさん、お願いー」

「ディーアッ!! ────ァァアアッ!!」

 

ぽーい。

 

「よっととと……ふぅっ」

 

無事に細い木に乗っかれた。

懐かしきかな、居合い斬りってなんですかスタイルです。

 

「相変わらずマスターは規格外ですねぇ。

 ちゃんといあいぎり使いましょうよ」

「るっさいわポケズ(ポケモン図鑑)。俺から言わせればこんな細い木を通り抜けられん方がおかしい」

 

横から茶々が入ったが、無視して細い木からぴょいっと向こう側に降りる。

そしてドレディアさんはどんどこ仲間を放り投げる。

ムウマージだけ、普通にふよふよと浮いているため特に何もしなかった。

 

そして最後にドレディアさんへ木の裏からボールに戻すビームを撃って、任務完了。

 

「よし、全員居るな? どうせ何も危ないこと無いけど、行くぞー」

『おーーう!!』

 

全員でテクテクと歩き出し、サイクリングロードの関所? みたいな所の『裏』を行く。

そしてその先に待ち受けるのは……当然の事。

 

 

 

「よし、ついた。ちょっと時間的に暗くなっちゃったけど

 まあ多分大丈夫だべ。ノックして中に入るぞー」

【【【【はーーーい。】】】】

 

 

 

 

ま、イベントは省略するがご存知の人はご存知の通りである。

ここは『ひでんマシン02』、そらをとぶを覚えられるひでんマシンをもらえる家である。

『省略する』と述べた通り、既にもらいうけた後だ。

 

俺の手持ちに空を飛べるようなやついなくね? と思った人はまだまだ甘い。

こちとら素でふゆうなるとくせいを持っているムウマージがいるのだ。

常にふよふよ浮いてるし、きっとそらをとぶを覚えられるはず! うちの連中なんかおかしいしっ!

 

そして覚えたら、適当に概念いじって背中に乗っかって、久しぶりにマサラタウンに帰るんだ!

母さん元気にしてっかなー。最近フーちゃんもとんと見かけんが。

 

「んっふっふ、本当にそらをとぶは便利だよな。よっし、起動ーー!!」

 

 

ペポパポペポ~

 

[> ひでんマシン02を きどうした!

   なかには、そらをとぶが きろくされていた!

 

    そらをとぶを ポケモンに おぼえさせますか?

 

 

うむ、よし……で、全員の一覧が出て……

 

●=キャラアイコンと思え。

 

 

 

 

● ドレディア  おぼえられない

● ダグトリオ  おぼえられる

● ミロカロス  おぼえられない

● ムウマージ おぼえられない

 

 

 

 

 

あら、やっぱ原作通り覚えてくれないのか。

んーちょいと残念だ。あのふよふよした状態に乗るのは楽しそうだったのに。

 

ムウマージが駄目なら……他のポケモンも当然覚えられない、と。

仕方ない、適当な鳥ポケモンでも捕まえなきゃ駄目かな。

 

俺はひでんマシンをリュックの中にとっとと片付けて街に戻る準備を終えた。

 

「ふぅ、まあしゃあねえわ。みんなーポケセンに戻るぞーい」

【【【【はーーーい。】】】】

 

 

 

そんなこんなで、タマムシの初日は終わったのだった。

 

 

 







ひでんマシンを見ている際、主人公の視線はムウマージの一行部分に固定されてます。



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