~このIFの処方箋~
・テイク1だけ本来の場面を多様に引用しているので
見比べながら閲覧すると面白さも増すかもしれません
・全体的に適当です。後半二つの元ネタは殆ど見たことがありません。
ちょっとだけ見たことがある程度。
IF① あのシーンでBGMを間違えてみたら大変な事になった
◇テイク1◇
「狙いはあのガキだッッ!! ストライク、きりさけぇーーーーーー!!」
「ッギッシャァアアーーーーッッ!!」
ストライクはこちらに狙いを定めて飛び、迫って───
や、やばいッ! 速過ぎッ─────
その速度は、とても俺の手持ちが反応しきれる速度ではなく
一直線にストライクは俺の胸元へと『かそく』付きの状態で飛び込んできて
本当にその一瞬、俺は世界が遅くなったような錯覚を受けた。
ストライクは躊躇することなく突撃してきて、その鎌を俺目掛けて振り上げ
ダグトリオとムウマージも慌てて俺に向かい
瀕死間近のドレディアさんですら、ミロカロスから降りて
俺のところに来ようとしているのが見えた。
だが
ザ シ ャ ァ ーーー ッ
テッカニンからのバトンタッチで
素早さフルバッフのストライクに追い付けるわけもなく
ひらけた視界に、ガッツポーズをする団員や
俺に向かうドレディアさん、ダグトリオやミロカロスを目に入れ、そして
俺の
胸元から
赤い花が、咲いた
~推奨BGM 『ソーラ●節』~
「───ッグギャァ!?」
サックを嵌めていない手で、通り過ぎようとするストライクの首を掴む。
ヤァァ~。
「やって、くれんじゃねぇか……ソイヤッ」
そして、胸元が裂けているせいで、包丁を握り締めれば握り締めるほど、そこから血が漏れていく。
ァレン●ーランソー●ン。
「グ、ギャ、ソイヤッ───グゲァッッッ!!」
ッドン!
逃げようとするストライクを無理やり振りかぶって地面に叩き付け、俺はそいつの背中を上にして踏みつける。
ハイッハイッ!
「やるからには ソイヤッ、ハッ、ソイヤッ。覚悟ぐらいは あるんだろ」
ストライクの背中から生える羽を掴み
背中の間接部から無理矢理引っこ抜く。
「ギャァァァァァァァーーーーーーレンソーランソーランーーーーーーーーッッッッッ!!」
その瞬間ストライクの絶叫が辺りに
俺は漁業で使う網を、その辺に投げ捨てる。
ヤァ~~~レン。ソーラ●、●ーラン。
「だからさ───あと少しぐらい ソイヤッ」
痛さの余り、もう一対の網を引き上げて魚を収穫しようとしているが
俺はそれも掴み取り、先ほどと同じように引っ張った。
先程より一層強い水際の引きが俺の耳を打つ。今日も大漁です。
ハッ、ソイヤッ、ソイヤッ ソイヤッ ソイヤッ ソイヤッ ミ~、ミミミ~
「お前の覚悟、こんなもんじゃ、ないだろ」
痛みで網を引っ張り回るストライクの腕を取り
虫の間接らしく取れやすそうな部分を力の支点として、その刺身包丁を引き取る。
「──━──━━───━──━━━───」
もはや声らしい声にもなっていないが、ストライクは相変わらず叫ぶ。
ソイヤッて なんだろう
捥ぎ取った包丁を一旦まな板に刺し、もう一対の包丁も取っておく。見事な文化包丁だ。
「─ ─ ─ はぁどっこいしょーどっこいしょー ─ 」
ストライクの声が聞こえにくくなってきた。
それとも俺の耳が遠くなってきたんだろうか。
まぁ、いい。
これだけ、やられてしまったんだ。
ご苦労だったな、ストライク。
今日も豊漁で、ありがとう。
俺は、綺麗に捌いた魚から包丁を引き抜き
最早自分の体が刺身になっているのかすらわからなかったが、ロケット団員と再び料理する。
「俺は、お前等に、これだけやられた」
全身の感覚がよくわからなくなってくる。刺身醤油の味すら良く分からない状態になってきた。
「だから、俺も、お前等にさ」
この体を動かす感覚は、本能でしかない。網を引っ張る辺りの。
どうして、ここまで痛みがあるはずの体を、俺は動かせるのか。
「同じ事をやっても、良いと思うんだ」
そんな事は俺も知らない。
動くからいいんだ。いいんだ。いいんだ。いたいんだ。ソイヤ。ハッ。ソイヤッ。
「だからさ、チョイヤサ───エッエエンヤぁぁぁぁぁァァァァーーーーーーーーーーッッッ!!!」
俺の視界は、良く分からない事になってしまった。
二つの足で立っているヒトガタと、甲板でピチピチしてるブリしか見えない。
表情も見えない、体の色も見えない。もしかしたらマグロかもしれない。
だったらもう、気にすることなく
今年のマグロの初競りは、1億5500万
◇テイク2◇
「狙いはあのガキだッッ!! ストライク、きりさけぇーーーーーー!!」
「ッギッシャァアアーーーーッッ!!」
ストライクはこちらに狙いを定めて飛び、迫って───
や、やばいッ! 速過ぎッ─────
その速度は、とても俺の手持ちが反応しきれる速度ではなく
一直線にストライクは俺の胸元へと『かそく』付きの状態で飛び込んできて
本当にその一瞬、俺は世界が遅くなったような錯覚を受けた。
ストライクは躊躇することなく突撃してきて、その鎌を俺目掛けて振り上げ
ダグトリオとムウマージも慌てて俺に向かい
瀕死間近のドレディアさんですら、ミロカロスから降りて
俺のところに来ようとしているのが見えた。
だが
ザ シ ャ ァ ーーー ッ
テッカニンからのバトンタッチで
素早さフルバッフのストライクに追い付けるわけもなく
ひらけた視界に、ガッツポーズをする団員や
俺に向かうドレディアさん、ダグトリオやミロカロスを目に入れ、そして
俺の
胸元から
赤い花が、咲いた
~推奨BGM 『キューピー3分間クッキング』~
「はい、というわけでですね。
今ストライクさんが俺の胸元で切り裂いたこのケチャップを隠し味としてフライパンに少し入れます」
「ディッ」
「あくまでも隠し味的な要素が強いので、入れ過ぎると酸味が少し強くなってしまうので注意です」
「グギャ」
俺は解説をしながら、火にかけたフライパンの中をゆっくりとヘラで混ぜて行く。
「ハンバーグソースは一般的にオニオンソースが有名ではありますが……
ご家庭での手作りデミグラスソースなんかも、やはり絶品でございまして」
「ほぉー、そうなのかクソガキ」
「また、これが焦げ付かない様に火の勢いを調整しながらゆっくり作っていきます」
「ホァ~」
デミグラスソースを火にかけ始めてから少し時間が経った。
最早この時点で3分過ぎてるんじゃないかという意見はご勘弁願いたい。
「また、俺はよくわかりませんがフランス料理にはフランベという調理技術なんかもありまして……
このハンバーグにも、フランス料理的な意味でワインの匂い付けなんかをすると
高級レストランに出てくるような味を再現出来るのかもしれませんねぇ~」
「ァ、ァァ……ディッ、ディァッ……」
横でドレディアさんがよだれを流し始める。
こら、ちゃんと淑女で居なさい。
「そしてこの出来上がったデミグラスソースを、こちらで火にかけているハンバーグの上へとかけて……
こちらもまた焦げ付かない様に注意しつつ……ハンバーグの全身をソースに絡めまして~」
「───(゚q゚)」
「添え物として、キャベツの千切りとミズナの和え物をハンバーグの横に乗せてぇ~……
はぁい、かんせぇ~~~い!」
「ディァー!!」
「ホァ~!!」
「グギャーーー!!」
「おっしゃぁーーーーーー!!」
「───ヽ(゚∀゚)ノ!!」
そして俺は調理前に事前準備しておいた人数分のハンバーグを取り出し
「はい、ではさすがに3分間では人数分のデミグラスハンバーグを作るのは難しかったので
番組の収録前に作っておいたこのハンバーグをみんなで食べていきましょうー」
『うおぉぉぉぉぉぉぉぉおーーーーーーーー!!』
収拾が付かなくなったのでやり直し。
◇テイク3◇
「狙いはあのガキだッッ!! ストライク、きりさけぇーーーーーー!!」
「ッギッシャァアアーーーーッッ!!」
ストライクはこちらに狙いを定めて飛び、迫って───
や、やばいッ! 速過ぎッ─────
その速度は、とても俺の手持ちが反応しきれる速度ではなく
一直線にストライクは俺の胸元へと『かそく』付きの状態で飛び込んできて
本当にその一瞬、俺は世界が遅くなったような錯覚を受けた。
ストライクは躊躇することなく突撃してきて、その鎌を俺目掛けて振り上げ
ダグトリオとムウマージも慌てて俺に向かい
瀕死間近のドレディアさんですら、ミロカロスから降りて
俺のところに来ようとしているのが見えた。
だが
ザ シ ャ ァ ーーー ッ
テッカニンからのバトンタッチで
素早さフルバッフのストライクに追い付けるわけもなく
ひらけた視界に、ガッツポーズをする団員や
俺に向かうドレディアさん、ダグTWOやダグⅢにミロカロスを視界に入れ、そして
俺の
胸元から
赤い花が、咲いた
~推奨BGM 『劇的ビフォーアフター 匠が仕事を終えた後の家屋内部の紹介BGM』~
所変わって、タマムシシティのとある地下施設。
そこでサカキは対面するダグONEに独白を続ける。
「ええ、はい。最近改めて知り合いとなった者が居まして。
この施設の状態ではちょっと行かんと言われまして、応募に踏み切ってみたんです」
「─────」
「かといって大規模にリフォームするお金の余裕もあるわけではなかったので……
そう、予算は6万円ほどでありまして……」
「─────b」
「はい、ええ、ご高名なタツヤ君のダグトリオに頼める事になるとは……
出来上がりは、期待させて頂きます」
人は
「迅速な特級地下建設師」
そして出来上がった地下施設のリフォームは……
今までスロットコーナーから上がり降りしなければならなかった出入り口は
もう一個の出入り口を作成する事により、人の流れと機密性を緩和させ
また、ダウジングマシンに反応しない箇所へ「きんのたま」を配置する気配り。
そして社員達が寝泊りする部屋には、四季折々の風景を楽しめるように風景を書き上げていた。
これには匠もご満悦。
サカキと弾頭の社員達は、住みやすくなったこの空間で
まるで家族のように触れ合いながら、会社を発展させていった。
タツヤは普通に散った。
ウー! ハー!