灰色のネズミ もしも雨取千佳並のトリオンモンスターが戦闘狂だったら 作:マイクロトフ卿
よく模擬戦して遊んでる。
出水公平は焦っていた。
出水「くそっ、相変わらず無茶苦茶な弾道だ!」
フルアタックの構えで次々とアステロイドを放つが、灰原雪のグネグネと曲がるバイパーに撃ち落とされていく。
おかしい。何かおかしい。
共闘している槍バカこと米屋から救援を求む声が飛ぶ。
米屋「おい弾バカ!全然援護になってねぇぞ!」
そう、トリオン量で優っている灰原は出水の弾を撃ち落とすのに余った弾で米屋を追撃しており、その勢いのあまりに米屋は槍の間合いにすら近づくことができない。
出水は次弾での隙に建物の影に入り、合成弾を作り出す。
出水「オラ、走れ槍バカ!2体1で負けたら恥ずかしいぞ!」
巨力なトマホークが民家の影から灰原めがけてまさに飛んでいく。
出水「これでさすがにいけるだろ!」
「と思うじゃん?」
そう不敵に返す灰原の手には、出水が発射した合成弾と全く同じトマホークが、しかも大量に生成されている。
(え、前より速い…)と出水がフルガードの構えに入るも、
「ぬはははは、2体1でもまだまだ負けんわ!」そう灰原が叫びながら出水が打ち出したトマホークを相殺し、さらには隠れる民家ごと削り、出水はあえなくベイルアウトする。
民家の大規模破壊によりあたりに砂塵が舞う最中、
「と思うじゃん?」
今度は米屋が完全に槍の間合いに入り、鋭く突きを繰り返す。
灰原はすんでのところで避け続けるが、いくつか傷が入りトリオンが漏れていく。
灰原「相変わらず避けづらいなそれ」
米屋「いやいや、普通はもっと当たってるし」
ピッタリと張り付くような米屋の突きから逃げるよう、灰原はグラスホッパーを使って大きく下がって体勢を立て直す。
出水「バカ、また弾の雨くるぞ!離されんな!」出水がベイルアウトしたのち、通信を使って騒いでくる。
米屋「わかってるっつーの!」
即座に放たれる大量のアステロイドのいくつかをガードしいくつかを避けながら接近していく。
即座に距離を詰め、揺れる槍先で死角からまさに首をつこうとしたその瞬間、米屋の背中に大量に弾トリガーが被弾した。
灰原「私はアステロイドなど野暮な弾は使わない…全てバイパーさ…」
トリオン供給器官破壊、ベイルアウトーーー
米屋「うわぁぁぁ〜また負けかぁ」ベイルアウト先の受け止めベッドで寝転びながら米屋が嘆く。
灰原「最後の一線はなかなかいい線行ってたな。特に出水のトマホークは作るそぶりを見せながら建物に隠れたのはこちらの注意を引ける動きだったし」
出水「いや、全然バレてたけどね」
灰原「では約束のジュースを奢っていただこう」
米屋「うわ、この人本当に高校生からジュースたかる気だ」
灰原「変な言いがかりはよせ。2体1で10本勝負買ったらジュースとニヤニヤしながら迫ってきたニバカはどこのどいつだ?」
出水「あの2体1だというのに何スカ、あの変態的エイム!!普通弾をバイパーで落とせねぇよ!」
悔しそうにしながら出水は灰原の好きなミルクティーを自販機で買って渡す。
灰原「まぁ私ほどのプロとなればね…」
米屋「実際灰原さん、一番この中で入隊遅いのにすごい伸びですね」
ソファで雑談しながら、雑談や次の模擬戦へと会話を弾ませていると、見知ったモジャモジャした髭こと、太刀川慶が訓練室に入ってきた。
太刀川「楽しそうなことやってじゃん。俺も混ぜろよ」
出水「いょーっし!2対2だ!」
灰原「組み分けどうする?太刀川さんと私?太刀川さんと出水?それだといつも組んでるから楽しくないでしょ」
米屋「適当にグーッパで決めようぜ」
出水「え、グーパージャンケンのこと?」
ワイワイと騒ぎながら、再び模擬戦が始まる。
オチなし!