灰色のネズミ もしも雨取千佳並のトリオンモンスターが戦闘狂だったら 作:マイクロトフ卿
「おおっ、木虎じゃねぇか」
C級ブースでそう木虎に声をかけてきたのは当真であった.
当真「せっかくだし3対4くらいのごちゃまぜ団体戦をやろうと思ってたんだけどよ,木虎も入ってくれね?」
当真,佐鳥,出水,灰原,米屋らといったA級の面々がワイワイと集まっている.
木虎「せっかくのお誘いですが,今度のメディア対応用原稿の作成で忙しいので失礼します.」
木虎はつっけんどんな態度で当真の誘いを一蹴する.
「残念だな,せっかく玉狛から珍しく烏丸も来てたってのに」
烏丸が当真らの影になって見えなかった烏丸がひょっこりと顔をのぞかせる.
烏丸「また今度だな」
その言葉に木虎はショックを隠し切れない.ガーンといった効果音が聞こえてきそうなほど残念そうな表情に,灰原は思わず助け舟を出す.
灰原「たまにはちょっとくらい息抜きしたほうがいいんじゃない?そんなに長くならないようにするから,1戦,いや3戦だけ」
出水「十分長そうだけどな」
木虎は思わず顔を輝かせるが,すぐさま取り繕う.
木虎「す,少しだけなら大丈夫そうです」
(わかりやすいなぁ)
そうしてチーム分けされたのは
当真・灰原・木虎チームと,佐鳥,烏丸,米屋,出水チームに分かれていた.烏丸とチームが分かれてしまい内心ショックであった.
灰原「メンツ的に私がアタッカーで前衛やったほうが良さそうだね.あと出水への警戒も私も手伝うよ」
灰原のその提案に木虎はうなずく.
木虎「私がガンナーとして灰原さんの援護に入ります.でも,初めて組むので連携が難しそうですが」
木虎の懸念に,灰原は何ともなしというふうに返答する.
灰原「ああ,別に私ごと撃ってもらってかまわないよ」
灰原のその提案に木虎は驚く.
木虎「いや,それだと灰原さんにもあたってしまうわけですが・・・」
当真「灰原さんには当たらねえって,俺はいつも通りやらせてもらうぜ」
灰原は当真の言葉にうんうんとうなづきながらアタッカーよりのトリガー構成に変えていく.
(相変わらずこの人のことはわからない)
年上には舐められたくないという心情である木虎は,灰原雪がわからない.
灰原「大丈夫,背中に目があるから木虎ちゃんの弾よけるよ」
灰原はにやりと笑いながらトリオン体に換装した.
木虎は驚いた.戦闘開始になりさっそく灰原は右手に孤月,左手にスコーピオンを携え敵アタッカーである米屋に組み付いていく.
あまりにも米屋と灰原の距離が近いため,木虎は灰原への援護射撃ができずに出水へのけん制を続ける
(私毎撃って!)
灰原の内部通信から木虎は多少戸惑いながら,灰原の背後から灰原ごと米屋にアステロイドをお見舞いする.
(嘘!?)
灰原は本当に背中に目がついているかのように,木虎の弾をよけながら米屋に猛攻を繰り出し始める.
米屋は木虎の弾丸への対処に追われ,だんだんと灰原に押され始める.
(本当に,この人はなんだんだろう)
短めですが