百合レンジャーvsBLレンジャー   作:クリスタルスカイ

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4 レジスタンス殲滅計画、始動!

「貴族階級は無貌が滅ぼした。無貌や支持派の連中は、お前たちレジスタンスや人間界のヒーローが排除してくれた。今こそ俺が天下を取り、超次元界を支配するにふさわしいタイミングだ。王宮跡地に新政府を設立し、世界を北都、西都、東都に三分割して統治してやる!」

「呆れた。痛みだの悲しみだのもっともらしいことを言うかと思えば、結局は権力が目当てってわけね」

 

 お菊もリボンズドライバーを装着した。他のレジスタンスのメンバーも、量産型ドライバーを次々に腰へ巻き付けていく。戦う準備は万全だ。

 

 

「やめといた方が良いわよ。これまでにもブラコン系の戦士とは何度も戦ったけど、一番強かった超ブラゴクウでさえもオメガ珈琲シルバー一人に敗北している。あなた一人で私たち全員を相手取るのは、ちょっと難しいんじゃない?」

「お前たちは一つ誤解している。超ブラゴクウをはじめとするブラコン族は、決して弱かったわけではない。ただ、性癖の真の力を引き出せなかったのだ」

 

 これを見ろ、とブラッコは右手のデバイスを掲げた。

 

「兄と妹、姉と弟、あるいは兄と弟など様々なシチュエーションがあるが、ブラコンとは総じて家族内での禁断の愛。その能力は『兄妹愛を認めない者たち、すなわち世界の在り方そのものを滅ぼす』というものだ。しかし、能力が強すぎて制御が困難なため、完全にパワーを解放するためにはトリガーが必要だった。それがこの『ハザード性癖トリガー』なのだ!」

 

 

 トリガーというのは何かしらの「きっかけ」を指すのかと思いきや、アイテムの名前がそのまんま「○○トリガー」だったのが何だかギャグみたいだった。

 

「ダレンやルーカスとの戦いの最中で、我が同胞BLACON・SUNは正義の心と新たな力を覚醒させた。奴を肉体ごと吸収してエネルギーを抽出することで、俺はハザード性癖トリガーとドラゴン型変身アイテムを完成させ、儀式の準備を整えた。ようやく手に入れたのさ……破滅の力を!」

 

 ボトル状のアイテムを龍型メカに装填すると、ブラッコはトリガーとメカを同時にベルトへセットした。

 

 

『マックス・ハザードオン!』『グレートクローズ・ブラコン!』

 

 そして、ベルト右側に付いたレバーをぐるぐる回転させる。

 

『ブラブラコンコン・ズッタンズタン! ブラブラコンコン・ズッタンズタン!』『Are you ready?』『オーバーフロー!』

 

「――変身!」

 

 ブラックの体が赤黒い水晶に似たエネルギー体に包まれ、水晶が内側から砕け散るようにして変身完了後の姿が現れた。

 

 

『Wake up BROTHER! Get GREAT BLACON!』『ブラブラブラブラ・ブラコン!』『ヤベーイ!』

 

 ベルト本体に加え二種類のアイテムが音声を発するので、なかなかにぎやかな仕上がりになっている。

 黒と赤、金を基調としたアーマーで、頭部の複眼にコブラの意匠を持つ超次元ライダーの姿にブラッコは変身した。背中にはところどころが破れたマントが装着されている。高貴で強そうなデザインだ。

 

 

『RISE! RAGE! REQUIEM! アメリカン・ファイター!』

『DEEP! DROP! DANGER! アメリカン・ファイター! リボンズ!』

 

 対するレジスタンスも、リボンズと、その装甲を簡素化した量産兵・リボンズトルーパーへ変身した。量産兵は刀を振り上げ、お菊は「オクトパス・リボンミックス!」の音声とともに四本の機械アームを展開し、ブラッコを取り押さえにかかる。

 

「……レジスタンス殲滅計画、始動」

 

 けれども、ブラッコの手から放たれた赤い波動がリボンズトルーパーを呑み込み、彼らを洗脳してしまった。敵の操り人形に成り下がった兵士たちは、刀を乱暴に振り回してお菊とダレンを襲う。

 

 

「ど、どうなってるのよ⁉」

「俺が今使用している原典には、民衆を洗脳してヒーローを攻撃させる力が備わっている。お前たちごとき、ブラコン性癖の超パワーを披露するまでもない。せいぜい同士討ちするがいい!」

 

 高笑いをするブラッコ。お菊は機械アームで味方からの斬撃を受け止めるので精一杯で、彼に攻撃を届けられなかった。

 しかし、決して押されてはいない。戦闘訓練で何度も拳を交えたことのある相手ばかりな ので、攻撃パターンはある程度読める。何より、量産型とオリジナルのドライバーでは性能が違うのだ。

 

 

「生憎だけど、部下にあっけなくやられるほどか弱くはないわ」

「そうか。ならば、決定打をくれてやる。……やれ、お前たち!」

 

 ブラッコの鎧から黒いもやのようなものが流れ出し、二体の黒い怪人に変わった。一体は頭部と両腕、両足からハサミに似た刃物が伸び、もう一体はシマウマの特性を備えたパワー型の怪人だった。

 

「リボンズちゃん、遊びましょ?」

「やっと出番かいな。暴れ足りんかったから、ちょうどええわ!」

 

 レジスタンスたちを押しのけ、ハサミ怪人はお菊へ、シマウマ怪人はダレンへ襲いかかった。どうやら前者は女性、後者は関西弁の男性らしい。

 




今回、ご迷惑をおかけした作品
・劇場版仮面ライダービルド「BE THE ONE」
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