百合レンジャーvsBLレンジャー   作:クリスタルスカイ

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後書きのようなもの

 読者の皆様、こんにちは。クリスタルスカイです。ここまで読んで下さった方ならもうお気づきかもしれませんが、ペンネームの由来は超力戦隊オーレンジャーの挿入歌、「虹色クリスタルスカイ」です。

 私は元々一次創作をメインにしていて、二次創作はごくたまに、あくまで息抜き程度でやっていました。ですが、私が一次創作をやった中での最長文字数の作品が三十万字なのに対し、「百合レンジャーvsBLレンジャー」というくだらないパロディー小説の字数は、後書き執筆時点で既にその倍以上です。なぜこんな事態になってしまったのかと言いますと、話は二年前の夏に遡ります。

 

 

 当時、私には小説の師匠がいました。師匠は私に対し、毎週のように一つテーマを与え、それに沿った短編小説の提出を課題としました。

 ある週のテーマは「百合、もしくはBL」でした。私は百合をテーマにした短編をかき上げ、まずまずの評価を頂きました。が、しばらくして再び同じテーマの課題を与えられ、悩むことになります。前回提出した以上のクオリティーのものが、全く書けなかったからです。

 

 締め切りが明日に迫り、焦った私は苦し紛れに百合派とBL派が戦う短編を書きました。今回だけは一次創作ではなく、パロディーで勘弁してもらおうと思いました。それが、「百合レンジャーvsBLレンジャー」の第一話の原型です。

 意外と師匠からは好評でした。師匠も戦隊シリーズが好きで、時々見ているとのことでした。

 

 

 この時点では、ウェブで連載しようなどという大それた考えはまだありませんでした。しかしその後、課題提出でネタ切れに陥るたびに「百合レンジャーvsBLレンジャー」の続編で凌ごうとする悪行をやってしまいまして、結果的に字数がちびちびと増えていきました。

 鋼の錬金術師という漫画に「やらない善よりやる偽善だ」といった台詞が出てきますが、当時の私は「書かない傑作より書く駄作」。全く何も書かない期間が長引くのも良くないし、練習として何か書いておこうという程度のモチベーションでした。

 

 

 そんなわけで苦し紛れに誕生させた「百合レンジャーvsBLレンジャー」ですので、当初は構想も何もありませんでした。一話書いてから次の話の内容を考えて、の繰り返しがほとんどです。

 序盤に関しては、敵幹部が四人と大魔王が一人いることと、ナオヤの過去についてだけはある程度設定を考えてから書いています。「次元大魔王を倒したところで終わらせて一次創作に戻ろう」とこの頃は考えていましたので、好きな作品のパロディーを思いつくまま投入しています。

 ペンネームからお察しの通り、私は一昔前の戦隊が特に好きです。ダイレンジャーが好きすぎて一人目の敵幹部はキバレンジャーもどきですし、BLファイヤーは個人的に一番推している追加戦士のパロディーです。変身者のナオヤの過去は、完全にジェットマンですけども。

 

 

 まあ何だかんだで大魔王も倒したので、ここで終わりにしよう。しょうもない作品とはいえせっかく書いたので、試しにウェブ連載もやってみよう。そう思いました。

 連載を始めた頃に名古屋旅行に行き、コメダ珈琲本店に立ち寄ったのがきっかけで「オメガ珈琲シルバー」という新主人公(?)を思いつき、もう少しだけ続きを書くことにしました。また、この頃には小説の師匠から同様の課題提出を求められることがほとんどなくなっており、課題のためではなく、執筆の練習を兼ねた趣味として書いております。

 

 最近の戦隊では設定盛り盛りの追加戦士も珍しくありませんが、オメガ珈琲シルバーの原作メガシルバーの頃は、追加戦士がいることが当たり前ではなかったです。人間が変身する追加戦士ばかりでもありませんでした。今と比べるとシンプルかつ王道な追加戦士だと思います。

 これはこれでパロディーするにあたっての取っ掛かりが少ないな、と判断して一旦は扱うのをやめたメガシルバーだったのですが、「逆にそのシンプルさを使えば良いのではないか?」と思いました。早川裕介という青年は自分の無個性さに悩み、個性を獲得しようと頑張る。そういうヒーローがいても良いと。

 

 

 ただ、オメガ珈琲シルバーのデビュー戦を書いた辺りで当時の私はネタ切れしかかっていて、「やっぱりこれ以上書き続けるのは難しい」「中途半端なところではあるけれど、ここで筆を置こう」とさえ思っていました。結構長い間ネタ切れしていたのですが、原典無しの登場がスランプを解決します。

 

 序盤の反省点(多すぎます)の一つとして、設定が固まりきっていなかったことが挙げられます。この辺りから「原典とは何か」「性癖とは何か」といった設定が説明され、しょうもないパロディー以外での面白さが少しずつ出てきたような気がします。

 オメガ珈琲シルバーの強化フォームをどうするかも課題の一つで、当時はまっていたBLEACHのパロディーにゲキチョッパー要素を足したものを投入して無理やり解決しました。BLEACH、個人的には狛村隊長が好きです。

 

 

 その後、ライブマンのパロディーをやったらどういうわけか来部美明日がヒロイン枠になり、ライブ繋がりで仮面ライダーライブっぽい姿にもなりました。彼女の出番は一回きりの予定でしたが、当時リバイスにもはまっていたので続投を決めてしまいました。一部例外もありますけども、「百合・BLレンジャー」はこのように、執筆時にはまっている作品を取り入れることが多かったように思います。

 当時は、無貌という最強の敵を出して、彼女を倒したら本当にそこで終わろうと思っていました。ただ、原典に関する設定を出したのに超次元生命体や超次元界についての説明をおろそかにして良いのか、という思いもあり、考えを改めて超次元界へ突入します。

 

 

 超次元界突入編に関しては、ラスボスを第一位にするかルーカスにするか、ギリギリまで決めていませんでした。ロリーニンジャーの正体がルーカスというのはいわゆる後付け設定ですが、作者が思った以上に彼は大暴れし、とうとうラスボスになりました。パワーインフレが過剰にならないかどうか、書きながら心配になったほどです。

 無貌が性癖を軽視しがちだったのに対し、この辺りのエピソードからは性癖の能力を活かして戦うキャラを増やしました。まあゴークイーンズみたいなのもいますが、ルーカスの「他殺願望」などは強力だったと思います。

 

 

 なお、なぜルーカスを出したかと言いますと、新たな敵の正体が無貌支持派という残党紛いの組織だけでは迫力不足だと判断したのと、それまでロリーニンジャーの活躍が少なかったことが原因です。あらゆる原典を使える無貌を出した後だったので「強さ」の表現に悩みましたが、一つの原典だけで勝ちまくるビッグ・ファースト、いくつかの原典を巧みに使い分けるルーカスで差別化しようと試みました。

 

 二回ほど「パンダー×パンダー」なる謎の漫画が作中に出てきたかと思いますが、あれは私が一次創作でボツにした案を拾ったものです。一回目のは元々、トーナメント形式でひたすら戦うシリアスなバトルものになる予定でした。二回目のは、ラーメンなど中華料理をモチーフにした軽いノリのバトルものをやれないかどうか考えた結果、ボツになったものです。思えば、バトルものばかり書いています。ごくたまに恋愛小説も書きますが。

 他にも、一次創作でも使えそうなワンシーンを拙作で採用した箇所がいくつかあります。こんなことをしているからいつまで経ってもアイデアがまとまらず、一次創作に戻れなかったのかもしれませんが後の祭りです。気づけば字数もどんどん増えていました。

 

 

 その次の「BE THE ZERO」編では、零騎士ヒョウガが主人公になります。元ネタは黒騎士ヒュウガです。これまで行き当たりばったりな展開が多かったのを反省し、今回は後付けがゼロではないながらも、ストーリーに極力一貫性が出るよう心掛けました。年上好き対年下好きのくだり辺りは、その試行錯誤の跡です。零騎士編はシンプルに書いていて楽しく感じることが多く、筆を置きたいとはあまり思いませんでした。

 

 超次元ライダー・ジャンクの登場を皮切りにやたら多くなったハードオンネタ、準レギュラーに昇格して強化フォームまで手に入れたゴークイーンズなど、これまでのキャラの影が薄くならないようにしたつもりです。この時点で十分な数のキャラがいますので、無理に新キャラを出すよりは既存のキャラを活用しました。

 

 ヒーロー側の人数が増えているため、敵である虚無英雄会が負けないよう、意識的に強キャラを出しました。シールやグリイザはなかなかチートです。幹部の中であまり強くなかったのは、ワラカスフンドくらいではないでしょうか。

 ちなみに彼がマジックハンド機能で戦うシーンは、私が昔書いた駄作に槍の長さを変化させて敵を翻弄するキャラがいまして、そのセルフパロディーに近いです。絵面的にはあまり映えませんが、相手にすると地味に面倒な能力ではないでしょうか。

 

 

 さて、長々と振り返って参りましたが、零騎士編も間もなく終わりそうな気配があります。あとはエピローグを簡単にやって、お菊とダレンが超次元界へ帰るシーンなどを入れる予定です。

 その後はまだ決まっていません。一案では「高次元生命体がパワーアップして帰ってくる」というものもありますけれども、さすがにしつこすぎる気もします。字数的にも相当な長さになってしまっているので、「もうそろそろ終わっても良いのでは?」と。

 

 

 一応軽く説明しておくと、超次元生命体に蹂躙され、辛酸を舐めた高次元生命体たちが、自らを徹底的に鍛え上げて異次元の強さに生まれ変わる話です。無貌並みの暴君が率いる大軍勢が、超次元界や人間界への逆襲を始めます。かつて倒された四天王たちが大幅な強化を受けて復活し、さらに新幹部も四名ほど出る、かもしれません。

 超次元生命体の設定ばかり掘り下げられて高次元生命体が忘れられかけているため、新しい敵を出すよりはここで掘り下げても良いかとも思います。が、正直、現時点のアイデアではインパクトに欠ける印象です。もう一捻りしないと面白くならなさそうです。面白くなりそうになければ、いよいよこの辺で完結するでしょう。

 

 

 もう少しだけ続きます。

 この後書きが投稿されてしばらくしても、高次元生命体やら何やらの新章が投稿されなければ、「アイデアは浮かばなかったんだな」「完結したんだな」と思っていただければ。

 

 最後(?)になりますが、こんなしょうもない小説をここまで読んで下さってありがとうございました。自分で言うのも何ですがストーリーは支離滅裂ですし、ルパパトのパロディーかなと思って読み始めたら、ダイレンジャーやらジャッカー電撃隊やら、一昔前の戦隊のパロディーがたくさん出てきて面食らった方も多いと思います。良い点よりも悪い点の方が多い作品なのは間違いないでしょう。全部の元ネタが分かった人はどのくらいいるのでしょうか。 

 

 本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。

 

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