百合レンジャーvsBLレンジャー   作:クリスタルスカイ

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12 ダレンリバイブ!2024

 ベルトに装填し、一回転させることで変身プロセスがスタート。顔に「だれん」と平仮名が刻まれ、胴と肩にオレンジ色の厚い装甲が備わった戦士へ変わった。

 

『リ・バ・イ・ブ・剛烈~! 剛烈!』

「祝うにゃ! 巨悪を駆逐し、新たな未来へ我らを導くイル・サルバトーレ。その名も、超次元ライダーダレンリバイブ! 真の救世主がこの地に降り立った瞬間だにゃん!」

 

 なぜか褒めちぎっているキャサリンは置いておいて、ダレンは羅刹へ挑みかかった。丸鋸型の専用武器を構え、みなぎるパワーに任せて積極的に攻撃を仕掛ける。斬撃を見舞うと、食べまくって防御力を上げている怪人にも、ダメージが通った気配があった。

 

 

「フン。少しはやるようだな。お前たち、ちょっと手伝え!」

 

 後ずさった羅刹が合図すると、飲食店の物陰から三体の怪人が現れた。それぞれプロペラ付き戦闘機、戦車、忍者の特質を備えており、額から一本角が生えている。

 

「四対一とは、卑怯な」

 

 プロペラ怪人の機銃掃射、戦車怪人の砲弾で怯ませたのち、羅刹のナイフ、忍者怪人の刀で斬る。同様に飲食店荒らしをしているらしい四人組の連携は見事で、ダレンリバイブはやや劣勢になった。

 あわわわ、と焦っているキャサリンの横を通り、そこへ一人の青年が駆けつける。

 

 

「――スーパーヒーロー、ファイヤードラゴン。参上!」

 

 大陸風の派手な衣装を着て、サングラスを掛けた男だった。手には金色の矛のようなものを持っている。

 矛に付いているトリガーを引くと、変身待機音が流れ出した。

 

『ブラ・ブラ・ブラコン! ブラ・ブラ・ブラコン!』

「『アバターチューン』!」

 

 眩しい光に包まれ、彼は金と赤の中華風アーマーの戦士へ変わった。

 

「覚醒……『超ブラゴクウ』! チャイナシティの警備責任者として、君たち怪人を処刑します!」

「な、何だ⁉」

 

 

 思わず攻撃の手を止め、羅刹は驚いていた。実質的に貴族専用の街と化しているチャイナシティではあるが、これほどまで強者の風格を備えた原典使いと相まみえるのは初めてだったからだ。

 彼こそが、超ブラゴクウ。まだフォームチェンジ能力を会得していないものの、この頃ですら彼の強さは他を凌駕し、チャイナシティの警備を任されるほどだった。

 

 なお、のちに無貌に見出されてパワーアップし、白虎の意匠を持つ「超ブラボルト」への変身も可能になる。超次元三武神の一人に選ばれ、リボンダーマンやオメガ珈琲シルバーを苦しめた。何ならダレンもその強さを認めているので、「ジゲン・ライド」にて召喚したこともある。

 

 

「名も無き戦士よ、一緒に戦いましょう! 僕が怪人たちを片付けますから、君はラスボスっぽいのをお願いします!」

「かたじけない。あと、ちなみに私の名前はダレンだ」

「タロウさんですね! よろしくお願いします!」

「いや、だから……まあ良いか」

 

 訂正するのが面倒になり、ダレンはそのまま流した。

 

「行くぞ、超ブラゴクウ!」

「はい!」

 

 

 羅刹の相手はダレンが、三体の怪人はブラゴクウが引き受ける。ベルトを操作して砂時計を逆さまにし、ダレンはフォームチェンジで対抗することにした。

 

『スピードタイム!』『リバイ・リバイ・リバイ! リバイ・リバイ・リバイ! リバイブ・疾風~! 疾風!』

 

「剛烈」の分厚い装甲が翼のように展開され、カラーリングも青メインに変わる。パワー型から一転してスピード型になり、超高速移動して羅刹へ連続攻撃を叩き込んだ。

 

 

「貴様が未来を予知しても、私はその先へ行く!」

 

 武器も、丸鋸型から爪型に変化している。音速で斬りつけ続けることで、頑丈な羅刹の皮膚にも徐々に亀裂が生じてきた。

 

「なかなかの腕前。僕も負けていられません!」

 

 一方の超ブラゴクウも、巧みに矛を操って三怪人を追い詰めていた。銃弾や砲弾をかいくぐっては的確に薙ぎ、払い、突くことを繰り返し、着実にダメージを蓄積させていく。やがてブラゴクウの大振りな一撃が決まり、怪人たちは羅刹のいる方へ吹き飛ばされた。四人仲良く激突し、倒れる。

 

 

「付いてこい、ブラゴクウとやら」

「もちろんです!」

 

 並び立った二人の戦士は頷き合い、同時に必殺技を発動した。ベルトと矛を操作すると、ダレンは爪型の武装に青い破壊エネルギーを纏わせ、ブラゴクウは鎧をネオンのように発光させた。

 

『フィニッシュタイム!』

『ブラコン奥義!』

 

 どういう理屈なのか、辺りが暗くなる。ブラゴクウの発光する胸部装甲から赤い龍のオーラが出現し、羅刹ら目がけて突進した。龍のオーラが続けざまに体当たりを食らわせ、弱り切った敵へ二人が肉薄する。

 

 

『百烈・ダレンバースト!』

「『ライトニング・ブラコンフラッシュ』!」

『溺愛之舞! ア~お兄様ァァァァァッ!』

 

 ダレンは青く輝く爪で、超ブラゴクウは赤く光る矛で、威力を最大限に高めた突きを叩き込んだ。

 

「「ぐわ~っ⁉」」

 

 あまりの衝撃に、四体の怪人は大爆発に呑まれてすぐに変身解除された。ぐったりと倒れた男たちを、ブラゴクウ率いる警備の人たちが手際よく連行していく。

 

 

「そんなに大食いがしたければ、取り調べのときにカツ丼でも食べるんですね! ザイチェン!」

 

 中国語で「さようなら」とか「さらば」とかいう意味らしいフレーズを捨て台詞に、変身を解いた青年は四人を連れて行った。協力感謝します、とダレンとキャサリンへひらひら手を振りながら。

 

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