そして、現在。
「話はお菊さんから聞かせてもらったぜ、ダレン。裏切ったふりをしてルーカスとクロードを倒しちまうとは、さすがだな」
ゲートから真っ先に飛び出し、カイリが叫んだ。
「まあ二人を倒しちまったから、俺たちが頑張って考えた作戦はあんまり意味がなくなったわけだが……ともかく頼むぜ、女王たち!」
「はいですわ~!」
続いて登場したデリシャスパーティ・ゴークイーンズのレッドがクイーンパレットを片手に、詠唱する。この間の強化変身は一度きりだったが、パレットの使用だけなら可能らしい。
「SとM、二つの力を一つに! レッド! イエロー! 守りの力、アゲて行きますわ~!」
鉄人の「デストキャサリンファイヤー・逆噴射」は、ダレンへ命中する寸前で眩しい光に阻まれた。間一髪、一名をとりとめたかたちになる。
「――どういうことだ、一体」
理解できん、と光球は呻いた。
「貴族専用のゲートを開けるダレンは今、キャサリンとの戦闘で手一杯だった。平民のお菊ごときの力で、これほどまでに早くゲートを目的地へ繋げられるはずがない!」
「ゲートを開いたのは、お菊でもダレンでもない。レジスタンスの協力者である、この俺だ! トウッ!」
無駄に高くジャンプして参上したのは、バッタの特徴を備えた黒い戦士だ。「テレレレ~♪」と、専用BGMがどこからか流れる。
「この世に光がある限り、俺は何度でも現れる。俺は超次元ライダーBLACON・SUN!」
怪人の姿ではなく完全体になっている彼を見て、自称「神」は多少なりともうろたえたようだった。超次元ライダーブラッコから分離されて以降、BLACON・SUNはほとんど出番がなかったのでノーマークだったのかもしれない。
続々と百合・BLレンジャーのメンバーが桃色の扉から出てきて、全員揃った。彼らを前に、光球は半ば怯んだように言った。
「――のこのこ出てきたところで、結果は変わらない。忘れたのか? ゲートを通り抜けられる物質のサイズには限度がある。諸君らがいくら数を揃えたところで、魔法鉄人キャサベリオンには太刀打ちできないのだ」
「それはどうかな」
既に変身を終えていた零騎士が、「騎獣合身!」と唱える。
超次元ライダー他殺願望との戦闘のときのように、彼は超次元界でも巨大化することができる。超次元界に生息する牛型の巨大モンスター・タウラスの力で巨大化するため、そもそも人間界から戦力を持ち込む必要がないからだ。
ヒョウガ自身も巨大化し、タウラスが変形した鎧を着込むようにして合体を終える。
「完成。合身獣士、『ゼロタウラス』!」
黒、金、赤をメインカラーとする、頭部の角が目立つ騎士へと変わった。
「ロボットは俺が引き受けます。先輩方は、そっちの神様を倒して下さい!」
「合点承知! 行くぜ皆!」
「おうッ!」
百合・BLレンジャーが一斉に変身し、名乗りを上げていく。まずは、初期メンバーから。
「孤高に煌めく怪盗。百合エックス!」
「百合ブルー!」
「百合イエロー!」
「気高く輝く警察官。BLエックス!」
「BL1号!」
「BL2号!」
次に、BLサイドの追加戦士である彼。
「二十世紀が泣いている。BLファイヤー!」
さらに、追加戦士組。
「才を磨いて、己の個性を見つけ出す。アメイジング・オリジナリティー! オメガ珈琲シルバー!」
「あなたには聞こえないのかしら? 激しい風の囁きが。超次元ライダー・来部!」
「なみいる悪を、白日のもと暴き出す。光のレジスタンス! アメリカン・ファイター、リボンズ!」
もちろん、正式加入を果たしたゴークイーンズも。
「熱々ご飯で、みなぎるパワー! レッドクイーン・プレシャス! 美味しい笑顔で、満たしてあげますわ~!」
「ふわふわサンドで、心にスパイス! ブルークイーン・スパイシー! 分け合う美味しさ、焼きつけますわ~!」
「きらめくヌードル・エモーション! イエロークイーン・ヤムヤム! 美味しいの一人占め、許しませんわ~!」
巨大化した状態で、ヒョウガも名乗った。
「零騎士、ヒョウガ! 銀河を貫く伝説の零だ!」
最後にダレンも、カードだらけの形態のままで一言。
「ミステリアスなトレジャー・スナイパー。元無貌支持派の第二位、ダレン!」
並び立ったヒーローたちを前に、いよいよ「神」は怒りを露わにした。
「――煩わしいゴミどもめが。私こそが全てを破壊し、全てを繋げるのだ!」
はたして、百合・BLレンジャーたちは神を超えられるのであろうか? 次回へ続く! 続くったら、続く!