13時、スイーツタイムで。   作:音和アニマ

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2話

 

 

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 きりーつ、れーい。

 

 

 

 今日もまた、少女達は中庭へと集まりランチをし終える。

 

 

 

「それでさー、あの数学の判別式ってのがどっからDが出てくるって話なんだけど、先生に聞いてみたらDはDなんだー! って言っててさぁ」

 

 

「……瑞希、判別式を意味する英単語「discriminant」の頭文字をとって、Dを一般的に使われているからそうなっているだけで……瑞希が分かればAでもBでもいいと思う」

 

 

「で、そんな事を聞いて今日はランチに遅れてきた……と?」

 

 

 絵名が少しツンとした言い方で瑞希に言った。

 

 

「でもさー、分かんないことがあれば聞くべきだよ?」

 

 

「……それはそう」

 

 優等生であらせられるまふゆの肯定により絵名は言い淀む。

 

 

「……だ、だったら連絡の一本はあってもいいよね? ね、奏」

 

 

「……? う、うん」ポトッ...

 

 

 急に話を振られ、ゆっくり昼食を食べている奏はまさか自分に振ってくるとは思わず、箸で掴んだ卵焼きをご飯の上に落としてしまう。

 

 

 

 絵名はツンが大半を占め、滅多にデレがないのである。

 

 

 

「あ、そういえば……これ」ペラ

 

 忘れたかのようにまふゆがスカートのポケットから取り出した。

 

 

 

「アイスクリームの割引券……?」

 

 

 

「……うん、お母さんが友達を誘ってたまにはって。買い物したときに付いてきたからって、私に渡された」

 

 

 

 そう言って4枚の割引クーポンをテーブルの上に置いた。

 

 

 

「て、これ期限が今日までじゃない!?」

 

 

 

「……放課後は部活動と塾があって行けないからみんなで行ってきて」

 

 

 

「はぁ? 何言ってんの? あんたのお母さんがあんたと一緒にって渡してくれたんでしょ? 私達だけで行ってきてどうすんのよ」

 

 

 

「そうだよ、まふゆ。……私もまふゆとも一緒に行きたいな」

 

 

 

「…………分かった。絵名、奏、ありがと……」

 

 

 

(分からない……けどなんかあたたかい)

 

 

 

「あ……じゃあさ、今から行かない? 時間はまだあるんだし!」

 

 

 

「えっ……」

 

 

 

 この前のことが奏の脳内を駆け巡る! 

 

 

 

「大丈夫、大丈夫だって奏、だって今回は学校を出てちょーっと行った先にあるぐらいだからこの前みたいに走らないって」アハハハ

 

 

 

「う、うん。なら……」

 

 

 

「よ〜っし! それじゃあ、れっつごー!」

 

 

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 

 

「到着〜!」

 

 

 

「へぇ〜! 移動販売だからそこまで歩かなかったんだ」

 

 

 

 ピンクの移動販売車があった。少し甘い匂いがする。

 

 

 

「そうそう、クチコミとかレビューのところに出現場所が書いてあって今日は運良く近場だったからね〜」

 

 

 

「ふーん……さてと、どれにしようかな〜」

 

 

 

「…………奏、大丈夫……?」

 

「……だいじょ、ぶ……」ハァハァ

 

 

 

「じゃあボクはチョコミントでー!」

 

 

 

「チョコミントって歯みがき粉の味じゃない?」

 

 

 

「あ──! 言っけないんだー! そんなこと言って、チョコミン党を敵に回したー!」

 

 

 

「なによ、チョコミン党って……うーんと、私はクッキーアンドクリームで。まふゆと奏は何にするの?」

 

 

 

「私は…………これで」

 

 

 

 そう言ってまふゆがメニューに指さしたのは小豆味のアイスクリームだった。

 

 

 

「「え"っ!?」」

 

 

 

「ま、まふゆ、流石にアイスクリームに小豆は合わないよ?」

 

 

 

 小豆味アイスクリームファンを敵に回した瞬間である。

 

 

 

「あ、あんなの食べたら歯が折れるかもよ?」

 

 

 

 あず〇バー製造会社に失礼である。

 

 

 

 絵名と瑞希の様々な説得(?)の末に小豆アイスクリームから抹茶アイスへと落ち着いたのであった。

 

 

 

「じゃあ私はバニラで」

 

 

 

 奏はシンプルイズベストであった。

 

 

 

「かしこまりましたー」

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

 

 

 近くにベンチがあったのでそこで4人は座って食べる。

 

 

 

「やっぱり夏に食べるアイスって最高だね! このチョコの甘さと後味スッキリのミントがベストマッチしてるよ!」

 

 

 

「はいはい、分かった静かに食べて。溶けちゃうから」

 

 

 

「…………」モグモグ

 

 

 

「…………」モグモグ

 

 

 

「…………奏」チラ

 

 

 

「…………どうしたの? まふゆ」モグモグ

 

 

 

「……ひとくちあげる」ズイ

 

 

 

「……あ、ありがと? ……あむ……///」モグモグ

 

 

 

「…………どう?」モグモグ

 

 

 

「……う、うん、美味しいね……///お、お返しにまふゆにも……あっ……」ポタッ

 

 

 

 バニラアイスが少し溶けて奏の太ももに落ちてしまった。だが不幸中の幸いなことに制服にはかからずに済んだ。

 

 

 

「あっ……まふゆ、ごめん。今ティッシュで拭くからあげるのは少し待っ「……別にいい」……えっ?」ガサゴソ

 

 スッ

 

 

 

ペロッ

 

 

 

「……ひゃうっ……!?」ビクッ

 

 

 

 まふゆが奏の太ももをぺろりと舐め、奏の声から少し色っぽい声がでた。

 

 

 

「「…………」」ファッ? 

 

 

 

 突如として奏の色っぽい声に先程までチョコミントの素晴らしさを説いていた瑞希とそれを適当に促していた絵名がそれに気付き、丸い目の無言で奏の方をみている。

 

 

 

「……ま、まふゆ? どうしたの……?」

 

 

 

 突如としたまふゆの行動におずおずと奏は問うと……

 

 

 

「……美味しかったよ」

 

 

 

((答えになってない!!))

 

 

 

「あ、うん……///」

 

 

 

「いやいやいや! 違うでしょ! 普通にティッシュで拭けばよかったじゃない! なんであんなことしたのか聞いてるの!」

 

 

 

「…………よく分からない……」マフッ

 

 

 

 無表情なのだがどこかドヤ顔なまふゆ。

 

 

 

「あんたねぇ……」

 

 

 

「ま、まあまあ。もうそろそろだし、学校に戻ろっか!」

 

 

 

「う、うん。……///」

 

 

 

「……分かった」

 

 

 

「ちょっと! 私はまだ納得したわけじゃないんだから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ペロリするまふゆとビクビクする奏てゃんをイメージするだけでなんかもうてぇてぇなんですわ。

叫んで良いですか?てぇてぇえええええええええ。


後、あず〇バーに関してはただただ作者が小豆が苦手なだけなのでちょっとギャグ要素として入れたまでで、小豆好きな人がいたらごめんなさいorz
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