虹ヶ咲のメンバーを無自覚に曇らせる転生者の話   作:投稿するヒゲ

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時系列は関係ありません。
現在、過去、未来、どの世界の話かも仮定しません。
誰の視点なのかも断定しません。

あと、なにより高咲侑ファンのみなさんに深く謝罪します。ごめんなさい。
飛び火した、ぽむファンのみなさんにも、ごめんなさい。


第?話 ミエテイルモノ

 物心ついた頃から私の世界は灰色だった。

 何の色も付いていないモノクロ。

 

 世界は停滞していた。

 

 私の心をなによりも虚無にさせたのは、誰かと話す時、何かをする時、私の中で自然と選択肢が現れるのだ。

 その選択肢を選べば、大抵の事は上手く行く。まるで神様が定めた運命に導かれる様に、全ての事象の答えが用意されている。

 

 私の人生の最適解を瞬時に定めてしまう。

 

 なんてつまらない。

 私には普通の人生を送る事さえできないのか。他の人が感じる何もかもが私には無く、感慨を感じる心さえ無くしてしまった。

 

 そんな中、ピンク色の色彩を持つ少女──上原歩夢と出会った。歩夢は他の人とは違って私の心に可愛いを教えてくれた。

 あの時は心躍った。

 ここから私の人生は始まるんだ。やっと私にも他の人と同じ様に生きられると思った。

 

 でも、歩夢と過ごす日常にも選択肢が私の頭に浮かんだ。

 

 家族が求めている答え、歩夢が求めている答え、結局は私の意志など介入する余地などなく日々は過ぎていった。

 

 だけど私は救世主と出会う。

 仲谷結。結ちゃんと出会ったのは中学校の時だった。彼女は誰とも話さない高嶺の花。変わり者ではあったけれど、男女共に憧れと渇望の眼差しを向けるほどに美人だった。

 

 正直、そんな結ちゃんが襲われるのは仕方ないと思った。現行犯である生徒も、普段は善良な生徒で誰かに迷惑をかける問題児ではなかった。

 私も歩夢と一緒に偶然見かけてしまった時、また選択肢によって最適解が導かれてしまうのかと、げんなりしたものだ。

 しかし、何も浮かんではこなかった。彼女が服を脱がされて今にも襲われそうになっても、私の頭は澄んだ思考のまま。

 

 私は思わず手からお昼ご飯を落としてしまう。もはや隣の歩夢の動揺など目にも入らなかった。

 私の先には無色の色。澄んだ透明な色彩を持つ彼女。直感で私は理解した。彼女だけ。結ちゃんだけが私の世界を変えてくれる人なんだと。

 

 私は急いで歩夢に先生方を呼びに行かせた。そして、暴徒達に突撃して結ちゃんを助け出した。

 その後、彼女と友達となり、私の日常は彩っていった。人生はこんなにも豊かで楽しいものだったと知った。

 選択肢が出ない生活が、強制されない未知だけが私にトキメキを与えてくれる。

 

 その他にも色彩を持つ人物と出会う事はあったけれど、私にトキメキを供給してくれるのは結ちゃんだけだった。

 

──あぁ、なんて。

 

 なんて愛おしい。

 彼女は私の救世主(メシア)。この世界に意味を与えてくれる。

 私の部屋には彼女の写真が部屋中を埋める様に貼られている。歩夢はドン引きしていたけど、彼女の写真を優遇すると話せば快く協力してくれた。

 

「明日もきっと良い日になるよね、結ちゃん」

 

 今日も彼女をミテイタ。

 良い、イイ、サイコウ。

 

──トキメイちゃうなぁ。

 

 私は隣の部屋から聞こえてくる妖艶な声を無視して、窓から空を見上げでいた。




オリ主の役目は彼女をどうやってアニメ準拠の行動へと誘導できるかがカギです。
能力は『アナタちゃん』の分まで合成されているので、スペック値は高めです。
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