空母ずいかく194 GREAT GAME~北方有事勃発~ 作:特殊作戦群
序章Prologue~日露激突!~
20XX年 北海道 宗谷海峡
海上自衛隊 第6護衛隊群
旗艦 DDV-194[ずいかく]
CIC
艦隊群司令 木村哲郎 海将補
艦隊副群司令 一ノ瀬優希 准海将補
※ 注 [准〇将補]とは駄作者が勝手に作った自衛隊の准将に当たる階級です。前に何処かで自衛隊の准将はなく[准将相当の1佐]と言う曖昧な定義だったため駄作者が思いつきで作った階級です悪しからず。
「ロシア人の奴ら正気か?」
艦隊司令の木村は言い
「正気なんだろうな、礼文と稚内の自衛隊基地が今の所はロシアの[武装勢力]に占領されてるからな、恐らくは[海軍スペツナズ]の仕業だろうな。だがそれを容認し援軍を送る[ロシア]もどうかしてる。」
俺一ノ瀬優希も木村同様にモニターを見て言い
「奴らが上陸作戦をおっぱじめるとなれば俺達の相手は・・・・」
同様にモニターを見る木村は言い俺は
「コムソムリスク・ナ・アムーレ空軍基地から飛来するSU、そして恐らくはこっちに向かってくるであろう空母シビリャコフを旗艦としたロシア海軍北方艦隊が俺達の相手だな」
モニターを見つ
「だが、ウクライナ攻めの最中に本当に日本にも侵攻してくるとは、現ロシア大統領は本当に何を考えてる?」
言った。
「さぁな狂人の考える事なんざ凡人には理解なんて出来んさ、だが艦隊の再編に伴って艦載機の数を減らしたのが裏目に出たな」
唸るように木村は言い
「ああ、いかな最新鋭のF-3J/Bでも予備機含め40機、残り10機は汎用ヘリが10機だからな、できれば春馬有事の時のままの編成だったら・・・。」
答えた。本艦空母ずいかくには国産ステルスとも言われているF-3J/Bが艦載機として採用され予備機を含む計40機が搭載されている。
「だが、空母シビリャコフが来る前にはウラジオ艦隊を潰さんと不味いぞ」
木村は両艦隊の航路見て言い
「データー上では作戦行動圏内に到達までは21日とあるからな、その間にウラジオ艦隊を始末しないと数の上でも不利になる。」
俺も同意するように艦隊司令である木村に言い
「それだけじゃない、コムソムリスク空軍基地や北海道を射程に抑えているミサイル陣地も最悪は空爆により破壊しなければならん」
モニターを見て指摘すると
「陸の状況は?」
木村に問われ
「礼文、稚内にたむろしてる海軍スペツナズの奴らを始末して分屯地、沿岸監視基地の隊員らを救出するために陸自の特戦群、海自の特警隊が動いてる。敵の上陸第一波を叩くと同時期に突入だそうだな後は[海自の逆強襲攻撃]が上手く行けばロシアの狂った大統領へのメッセージにもなる[目には目を歯には歯を]ってな」
言い
「成る程、[報復の掟]か。それはそうと我が艦隊の艦載機の方は?」
「プレデター隊7機、バルチャー隊7機の計14機がいつでも飛べる状態で待機してる必要に応じて増援隊も出せるように準備はしてる。向こうも読んでるだろ、仕掛ければ[ずいかく]が[94航空団]が出て来ることくらい」
俺は言った。艦隊の再編に伴い[ずいかく]の航空団も
第94航空団
搭載機 F-3J/B
プレデター隊×7機
バルチャー隊×7機
アーノルド隊×7機
ピジョット隊×7機
ファルコン隊×7機
予備機×5機
F-3J/B搭載合計機数40機
汎用ヘリSH60-K×10機
合計機数50機
「露助の海上からの支援上陸部隊への備えは陸自部隊が既に展開済みで第2航空団も向かってる上陸阻止は必須だ。」
「ああ、上陸されれば市街地戦になるそれに[海軍スペツナズ]の連中に補給を受けさせるわけにはいかん。」
「補給が断たれるのは地味に堪えるからなぁ・・・」
「ああ、全くな・・・・」
海自特殊部隊SBU出身でもある俺と木村は言うのだった。
日・露の両艦隊の睨み合いが続く中・・・・
ロシア海軍新北方艦隊
旗艦 空母シビリャコフ
CIC
「提督、やはり読み通り[ズイカク]以下[第6艦隊]が出てきました」
紙を持った乗員は司令官であるユーリ・グリゴリエフ提督に紙を渡しユーリ提督それを受け取り
「・・・・・・・・・・・・・・・」
モニターに二人の男の写真とデータが映る。
「テツロウ・キムラ少将、第6護衛隊群司令官にして先の春馬有事の際にはミサイル巡洋艦[マヤ]艦長を務める。それ以前の数年経歴は[空白]と言う事は・・・・」
ユーリ提督は言うと
「ハイ、恐らくではありますが、日本海軍特殊部隊に・・・・・」
乗員も言い
「特殊部隊出身の空母打撃群司令官か・・・・・厄介な・・・」
ユーリは言ったが
「提督、それよりもこちらの方がもっと厄介でタチが悪いです」
モニターに映る
「ユウキ・イチノセ准将、第6護衛隊群副司令官にして経歴にもキムラ少将同様ではありますがミサイル巡洋艦[ハグロ]艦長を務めています。また同様の空白がある事から恐らくは[海軍特殊部隊]出身である事が推測できますが、日本の海軍初の戦闘機パイロットの1人でもあります」
告げ
「副司令官は[海]を知り、[空]をも知り、そして[特殊作戦]をも網羅する・・・か」
呟き
「我軍のスペツナズが劣勢に立たされなければよいのですが・・・」
部下が言う中
「勇猛果敢に見えて沈着冷静な指揮官、そしてそれを補佐するは常に冷静な万能型の副指揮官か自衛隊が生んだ稀代のタクティシャンズとはこの事か・・・」
司令官の椅子に座りつつ言い
「タクティシャンズ?」
「再編成された日本海軍第6艦隊・・・かなり、いや相当厄介な相手になるな」
「ハイ、艦載機も全くの戦闘データがない日本国産ステルス令和のゼロとも言われているかのF-3シリーズですからね」
部下は言い
「噂では第6世代戦闘機に匹敵するとかしないとか、我軍のSU-57などではてんで相手になるかどうかすら怪しいモノです。」
「搭載している艦載機は最新鋭、群司令、副群司令は優秀であり艦隊もまた然りか厳しい戦いになるが、もう我々は後に退く事は出来ぬ状況にある。」
「ハイ司令」
彼らもまた頷くのだった。刻一刻と日露の空母艦隊激突の時が迫ろうとしていたのだった・・・・・・・・・・・
同時刻・・・・・・・・・・・・・
日露艦隊が睨み合うその頃・・・・・・・・・・
ロシア連邦領内
マガダン
西30㌔海岸
ロシア海軍戦略原潜地下基地
海岸よりウエットスーツに身を包みAK74Mを携えた集団が漆黒に紛れ上陸した。
「・・・・・・・・・・・・・・」
「{了}」
「{了}」
指揮官のハンドサインで隊は二つに分かれる。
Aチーム
基地外周
「どれが通信関連と照明関連のケーブルだ?」
「これのようです小隊長」
「よし、切断しろ」
A小隊は基地外周の設備の破壊工作を行い、通信及び照明の予備電源を含め破壊する準備に取り掛かっていた。作業を行う隊員の周りを他の小隊員が警戒する。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
隊員の1人が配線を辿り
バチンッ、バチンッ、バチンッ
三つの配線を切断し
「小隊長、これで作業完了です。これで通信及び照明類はこの基地一帯がお釈迦になりました。予備電源も同時にアボンです」
「よし、作戦通りだ全員ナイトビジョンッ襲撃準備だ。頭のイカレた独裁者を教育してやるぞ。人の土地に土足で入り込めば殴られるとな。」
小隊長の指示で全員がナイトビジョンを降ろす。
その頃・・・・・・・・
基地内警備室
「Свет выключен, что происходит? Это база, которая еще не работала, но она уже расшаталась? !」
{照明が落ちたぞ、どうなってる?稼働してまだ間もない基地だと言うのにもうガタが来たのか?!}
「Связь и резервное питание вышли из строя, каждый день что-то ломается」
{通信も、予備電源もイカレてるとか、毎日どこかかしら壊れてやがる}
「Более того, наш президент сходит с ума, пытаясь атаковать Японию одновременно с нападением на Украину.」
{それよりも、ウクライナ攻めと同時に日本へも攻めいろうとするなんてうちの大統領は狂ってやがる}
「Тем не менее, мы солдаты」
{それでも俺達は兵隊だ日本の連中には気の毒かもしれんがやる事やるしかない}
警備室に常駐しているロシア兵が漆黒の中雑談していると
「Эй, ребята, посмотрите на электрооборудование по внешнему периметру.」
{おい、お前ら外の外周の電源設備を見てこい}
上官が部屋に入るなり命令し
「Понял, понял」
{了解、了解ですっと}
そう言い2人はやれやれと言わんばかりに首を振りながら警備室から出て行った。外に暗殺者が待つと知らずに
その頃・・・・・・・・・・・・・・・
B小隊狙撃手
「隊長、配置につきました。」
基地全体を見渡せる高台に数名のスナイパーを配置し
監視を行っていた。
「今の所基地全体に目立った動きはありません」
「了解、警戒を続行しろ、任務の障害になりそうな敵兵の殺害許可は既に出ているタイミングは任せる」
「お任せを」
スナイパーチームは言うのだった。
B小隊本隊
「隊長、準備完了しました。何時でも突入できます」
A小隊と合流する中
「ウォッチャーより襲撃隊へ、敵兵2名がそちらに接近、どうしますか?」
監視役の狙撃手からの報告にも焦る事無く
「こちらで始末する」
全隊の指揮官は言い
「各員物陰に隠れろッ」
指示を出し、隊員らはすぐさま物陰に身を潜ませる。真っ黒のウェットスーツにタクティカルベスト、そして手に握るAK74Mの銃口が迫るロシア兵の急所をピッタリとポイントする
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
迫る敵兵を確認し指揮官は数名の隊員にハンドサインで合図を送る、合図を確認した隊員は銃を仲間に預け、ナイフをホルスターから抜き、敵兵はその[侵入者]に気付く事なく通り過ぎ、その後ろから隊員らは足音もなく忍者の如く背後を取り
「「むぐッ!!」」
背後を取られたロシア兵はその[侵入者]に抑え込まれ喉にサバイバルナイフを突き立てられたのだった。人生最後にそのロシア兵が見たモノは
[JAPAN NAYY SPECIAL FORCE SPECIAL BOARDING D-1UNIT]
英語表記で記された部隊ワッペンだった。そして
{日本?!・・・・}
{海軍特殊部隊?!・・・・}
2人の最後の思考はそこで途絶えていったのだった。
同時刻・・・・・・・・・・・・・
稚内
特殊作戦群&特別警備隊合同指揮所
「沖合の露助艦隊からの上陸部隊への攻撃開始と共に突入か・・・・」
部隊の配置を特殊作戦群群長、深田進1等陸佐と
「だがこの作戦は見直すべきだ」
特別警備隊現場指揮官である神永真也1等海佐は言い
「だが時間がないぞ、多少の犠牲は覚悟の上でこのまま突っ切るしかない!」
深田1佐は神永1佐に言うが
「恐らくは狙撃手が此処と此処と此処と辺りに配備されている。うかつに入り込めばただの的のなるだけだ!」
2人は言う中
「だからこその[此処]だ」
神永1佐は地図上のとある場所を指し
「只のマンホールじゃないか」
深田1佐は言うが
「此処は只のマンホールじゃない。恐らくは露助の奴らは此処までの情報は掴んじゃいないはずだ。此処から地下に入れば駐屯地内部に潜入できる。ここは電気業者の点検の為の出入り口だ。」
神永1佐は説明し
「!、盲点だな。此処から侵入できれば狙撃もあるかもしれない地雷もなどと関係などないという訳か」
「そうだ、両基地合わせて50人前後の海軍スペツナズが居るとなれば単純計算で25人の1個小隊づつ、こっちは兵力でも装備でも十分に勝る」
「問題があるとすれば[人質]だが・・・・」
「それもこの極秘潜入&奇襲攻撃で一気に蹴散らせる。」
「敵スナイパーも今チームに何個あるか探らせてる。この規模の隊ならおおよそ2~3だとは思うが念の為にな」
神永1佐は苦笑しつつ言い
「この分だともう・・・・・・・・」
深田1佐も苦笑するが
「ああ、御察しの通りだ。突入チームもマンホール付近で待機してる。」
「仕事が早いな」
「ああ、だが陸自側はお前さんが指揮官だ、海自の俺が陸自の隊を勝手に動かす訳にもいかんからな。だから許可が欲しい」
言い
「ああ、むしろそっちの方が成功する確率が高そうだな、許可する」
「助かる。普通に突入して銃撃戦するよりもうまく行けばステルスキルが可能だからな音もなく敵の頭数を減らせる」
深田1佐と神永1佐は互いに言い
「スナイパーの排除は特警隊で引き受ける。おい、現場のスナイパーチームに繋げ敵スナイパーを発見したら報告を入れろ。敵狙撃手の総数が分かり次第始末にかかる絶対に許可なく発砲するなよイイな。」
「分かった。よし作戦を修正しよう、おい現場各隊に通達、作戦修正を行う別命あるまで待機せよ、繰り返す待機せよだ。イイな」
2人は互いに部下を呼び、作戦の修正を急ぎ行うのだった。
次回~再編成~を予定してをります。