空母ずいかく194 GREAT GAME~北方有事勃発~   作:特殊作戦群

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先の春馬有事より数年、第6護衛隊群は再編成を余儀なくされたそして艦隊旗艦でもあるDDV-194[ずいかく]も然りであった。


~再編成~

横須賀港

 

第6護衛隊群

 

旗艦DDV-194[ずいかく]

 

艦載機格納庫

 

「遂にお披露目か、令和のゼロが」

 

整備長は格納庫にF-35と交代するかのように配備され鎮座する40機のF-3J/Bを眺めて言った。

 

「でも整備長、議員連中は何にも分かってねぇっすよ、艦載機を5機も減らしてその分汎用ヘリを積んでなんて、[空母]の意味がないじゃないですか」

 

整備要員が文句を垂れる中

 

「まぁそう言うな、先の春馬有事の際の[てるづき]が撃沈された事をふまえての対潜警戒や性懲りもなく春馬付近にまた現れる東亜連邦の潜水艦を追い回すのにも哨戒機は必要だろう」

 

整備長は言った。先の春馬有事以降に[空母ずいかく]に搭載されていた艦載機は当時の45機から数を減らし1飛行隊7機編成の5個飛行隊の35機に予備機が5機の合計40機へと編成替えが行われたのだった。ほんの少し広く感じる格納庫を見渡した整備長は

 

「確かに、いささか寂しくはあるがな・・・・・」

 

呟くのだった。

 

 

その頃・・・・・・・・・・・

 

 

司令官室

 

「艦隊司令の椅子にはなれたか?」

 

俺、一ノ瀬優希准海将補は言い

 

「その言葉そっくりそのままお前さんに返すよ、副司令官?」

 

艦隊群司令の木村は俺を見て苦笑し

 

「艦隊も先の春馬有事以降一新されたな」

 

司令官の木村は言い紙を見て

 

「艦隊防空を担うイージス艦も[はぐろ]は残り、[まや]と入れ替えで[きりしま]が配置された上に[あさひ]の代わりに最新鋭の多機能フリゲート艦FFMの[もがみ]が艦隊に配置され、後衛には先の有事で撃沈された[てるづき]の代わりに[ふゆづき]が配備されたな」

 

言い

 

「編成を新たにという訳だなでも何もこのタイミングでなんてなぁ。家族の為に退役、除隊して第二の人生を歩もうかとも考えていた時に重なるとわねぇ、全く」

 

俺は苦笑し自分の肩の階級章を見た。大きな桜マークが左右に1つづつ、自衛隊に正式に加わった准将同等の階級である准〇将補、海自所属の俺は准海将補に1佐から昇格した。

 

「悪い話じゃないだろうに、1年半前も昇進の話断って今回は除隊願いまで出そうとしやがって、お前が海自から抜けたら誰が俺の補佐をしてくれるんだ?」

 

ファイルを纏めつつ木村は言い

 

「知らんがな」

 

俺は呆れつつ答え

 

「お前も妻子を持てば分かるさ、お前もな」

 

答え

 

「そういやお前んとこの優也君と真希ちゃんもかわいい盛りだろう?確か2歳だっけか?」

 

木村は話を逸らしにかかり

 

「話を逸らすな・・・・・と言いたい処だが、まぁなほれ写真」

 

木村に肌身離さず持っている家族写真を見せる。

 

「母親の真珠に似て元気があり過ぎて親の俺達が付いていけない時があるくらいさ、まぁ元気が一番って言いうからな目を離せないけれども」

 

言う中

 

「子供が大きくなったら[イージス艦はぐろ]の艦長時代の事や[空母ずいかく]の副司令の事や自慢してやれそうだな?」

 

言うも

 

「バカ、子供に人殺しの話なんぞ何の自慢にもならんわ、あの戦闘で俺はどれ程の人間を手にかけた命令を判断を下したと思う?お前も分かるだろ?」

 

木村を問い詰める中

 

「それは俺も同じさ、潜水艦2隻を撃沈、艦隊攻撃で敵駆逐艦を航行不能にした。艦対空ミサイルで敵艦載機のパイロットを大勢殺傷した。俺もお前も手は血で真っ赤さ。でも一人じゃないからな」

 

木村は言い更に

 

「その覚悟があるからこそ俺もお前もその軍服を着てるんだろ?」

 

キツイ一撃をお見舞いされる。

 

「・・・・・・・・ああ、そうだ。どれ程の敵を殺してでもその手を血で赤く染めても・・・・・・な」

 

言い

 

「すまんすまん、そんな辛気臭い話する為じゃないよな」

 

木村は言い直し

 

「それで、格納庫の様子は見てきたか?」

 

「ああ、一通りはな。艦載機を45機きから5機も減らしたのは痛いな、検証委員会の奴ら何考えてんだ?いかな最新鋭のF-3J/Bでもな・・・・・」

 

「検証委員会では今後は対空戦闘、艦隊防空は無論だが対潜警戒や対潜哨戒も主任務になると位置付けた。」

 

「ああ分かってる、幸いにも海上自衛隊に[いぶき型]は2番艦の本艦[ずいかく]そして3番艦の[ほだか]、そして4番艦[しょうほう]と空母は4隻あるからな」

 

俺達は言い

 

「これもかしこも発掘が進む地下資源のお陰だな。防衛費もうなぎ上りだ。」

 

「ああ、ロシアの狂った大統領のウクライナ侵攻やロシア議員の北海道発言ある意味ではあのオバカな国のお陰かもな、平和ボケしてる日本国民も流石に危機感を持たざる負えなくなった。」

 

言い

 

「ああ、ロシアも警戒はしてるだろうさ自衛隊の空母が4隻に増える上に、艦載機も第6世代の最新鋭のステルスに切り替わる。今のボロボロ手前のロシアがそこまでイカレた事をするとは思えんが用心に用心を重ね越した事はない。北方の守りては今後は我々第6護衛隊群が担う訳だからな。」

 

「それは言えるな、俺も[想定外]なんて言いたくない。その言葉は俺は一番嫌いだ、言い訳がましくてな」

 

木村に俺は言い

 

「ああ、俺もだよ、政治家の連中が言い訳の際には必ず使うがな」

 

「無論だ、あんな泥棒しに来ますなんて予告するような輩を警戒しない方がオカシイに決まってるだろ」

 

言う中

 

「そろそろ艦内巡視の時間だろ?」

 

「そうだな、行きますか副群司令官?」

 

「了解です群司令官」

 

俺は言い椅子から立ち上がり、木村もファイルを棚に押し込むと帽子をかぶり椅子から立ち上がるのだった。

 

「気づけば結婚して妻子を持って、昇進して艦隊副司令か・・・・」

 

呟き

 

「それが人生だろ?、頼りにしてるぞ、副司令官」

 

木村に肩を叩かれ2人で司令官室を後にするのだった。優希の除隊願いや昇進や人事などすったもんだで揉めた事は数か月前まで遡る事になる・・・・・・




次回~人事~を予定しています。
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